ライザ・ラードナー
- 登場:長編および『焼相』『済度』
- 所属:特捜部突入班
- "二十代後半だろうか。ノーメイクにもかかわらず、人の目を惹きつける顔立ちとプロポーション。しかし、彼女の全身を包むこの陰鬱な気配はなんだろう。名状しがたい翳りのようなものが美貌を打ち消すほどに覆っていて、美しいというよりむしろ不吉な印象のみを与える。豊かな砂色の髪さえも、心なしかゴールデンブロンドが秋霜の末に褪色したもののように見えた"(『完全』pp.26-27)
- "長身の白人女性。砂色の金髪にグリーンの瞳。だが表情らしきものはまるでない"(『暗黒』p.42)
- "くすんだベージュのカーテンの隙間から漏れ入る眩い射入光。この埃まみれのカーテンは入居前から掛けられていた。一度も開けたことはない。開ければさぞ爽快な景色が広がっていることだろう。運河に面した田町のロフト。メゾネットの高い天井で古びたファンがゆっくりと回っている。解体の直前で業者の倒産によるトラブルから宙に浮いた物件だと聞かされた。居住者は自分のみ。周辺も解体を待つ老朽物件ばかりである。沖津部長が用意した。無論単なる好意ではない。ここならたとえ爆弾が仕掛けられても被害は最小限――自分一人――で済む"(『完全』p.144)
- "パリ、ストックホルム、マドリード。IRFの追手をもう何人始末したことか"(『済度』p.86)
- "逃亡の途次、一時身を寄せたユニオン・コルス"(『済度』p.88)
最終更新:2015年04月22日 11:41