バーゲスト
- 登場:長編および『焼相』
- 搭乗者:ユーリ・オズノフ
・概要
- "フィアボルグのダークカーキに対し、こちらは全身黒で塗装されている。獰悪とも見える漆黒の威容に、警官達は一様に我知れず後ずさる。『バーゲスト』とはイングランド北部及びコーンウォール州に出没したとされる黒い妖犬の名であるが、その形状に犬を想起させる部分はまるでない。それでも、風を切るような流線を生かしたシルエット、また上半身に比して逞しい脚部に、獲物をどこまでも追い詰める猟犬――あるいは警察犬――にも似た敏捷さと執拗さが感じられる"(『完全』p.42)
・装備
・銃器
ナイツMfg SR-50
- "右マニピュレーターには肩に吊ったホルスターから抜いたナイツMfg SR-50。龍機兵の手にあるとハンドガンのようにも見えるが、無論拳銃ではない。近接戦闘用にスコープ、バイポッドがすべて外され、ショルダーストックも切り落とされている。さらに機関部の先で銃身が極端なまでに短く詰められたそれは、本来遠距離狙撃用のアンチ・マテリアルライフルである。銃身を短くした分、照準システムとの連動は入念に調整してある。近接戦闘における命中精度は実戦で充分に通用するレベルに達していた"(『完全』p.293)
KBP OSV-96
- "アーマメントAMR。マニピュレーター・ガンモード。照準システム、オール・グリーン"(『未亡』p.127)
・その他
レイザー・バック
- 登場:『無印』
- "バーゲストの左足、向こう脛に当たる部分の装甲の溝から起立した刃が回転し、ゴブリンの右足に食い込む。バーゲストにのみ装備された特殊素材製の軽量チェーンソー『レイザー・バック』。"(『完全』p.303)
MAV(マイクロ・エアリアル・ヴィークル)
- 登場:『焼相』
- "バーゲストは、背面腰部装甲の隙間――人体でいう右腸骨の上あたりから、四機のMAVユニットを放出した。(中略)直径八センチ、重量三六グラムの球形ユニット。容量の大半を占める二重反転ローターの揚力で、施設を縦に貫く主配線坑を上昇する。ローターのリムを取り巻く十二枚のベーンは、分割されたMAVの外殻でる。一つ一つは球面を正三角形に切り取った形をしており、それが六枚ずつ、上下を指して並んでいる。閉じれば完全な球形となるこのベーンが、それぞれ自在に遊動し、飛行の安定を図っている。(中略)ベーンを収納して球形に復元。球は時に自ら転がり、また時に昆虫の如く脚部を伸ばして歩行する。それにより、狭所を思いのままに移動し、情報を収集することができるのだ。小型軽量化のため思いバッテリーや高出力無線装置が積めず、稼働時間と通信可能距離の短いことがネックだが、(中略)稼働限界は約十五分。(中略)通信距離については、四機のMAVを連携させることでクリアできる"(『焼相』pp.54-55)
- "ユーリはバーゲスト内部からグリップのサムボールを使い先頭の一機を遠隔操縦する"(『焼相』pp.55)
最終更新:2015年06月01日 19:30