~☆~
「霊夢、この部屋で間違いないの?」
「間違いないわ、他の部屋には居なかったんだから、後はこの部屋しかないでしょ。」
霊夢達は神社の寝室のつながるフスマの前にいた。
先ほどまでゆっくり相手に大暴れしていた霊夢達だったが、
突然そのゆっくり達が消えたことにより、アリスに何かあったのでは無いかと推測した。
ならばアリスを更に追い詰めようと、アリスを探してここまで来たわけである。
「さて、後はこの部屋にいるはずのアリスをコテンパンにして神社から追い出すだけね。」
「霊夢、その役割は私にやらせて、一番酷い目にあったのはこの私よ。」
幽香は霊夢にそう名乗り出た。
「…わかった、勝手にして。」
霊夢はそう答える。
変に断れば幽香に何をされるか解ったもんじゃない。
幽香はフスマの前に立つ。
「フフ、このうらみ、晴らさずに置くべきか!」
幽香はそう言って日傘をフスマに向けた!
そして、日傘にエネルギーが溜まりだしてその時!
『脱出!』
突如、フスマを突き破ってれいむとまりさが飛び出した!
ドゴアッ!
「ぐはあっ!」
幽香は二人のゆっくりの体当たりをもろに顎に受けてしまう!
「あれ?幽香おねーさん。」
「そんなところにいちゃ危ないぜ。」
「―――――――!!!」
今の幽香には、れいむとまりさの言葉も耳に入っていないようだ。
顎と鼻を押さえて、実に痛そうにその場をのた打ち回っている。
と、二人のゆっくりに続いてディケイネと伝子…そして見慣れないゆっくりまでやってくる。
「あ、あんた達!」
霊夢はディケイネの姿を見るなり彼女に呼びかける。
「あ、あんた達、どうやら作戦はうまく言ったみたいね。」
「そんな事よりアリスは!?その部屋にいるんでしょ?」
霊夢の質問を聞いてディケイネは複雑な表情になる。
「…確かに、あの部屋にアリスはいるよ
…だけどさ、今は逃げた方が良いんじゃないかな…。」
ディケイネはそう言って今自分が出て来た部屋のほうを見た。
「…な、何だい、あれは!」
魅魔はその部屋を見て、目を丸くさせた。
_人人人人人人人人人人人人_
>地獄極楽メルトダウン!!!<
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r' ̄i )フ
゙‐- ウ--,, ノ フ
, - 、 フ  ̄ ̄ヽ...--.../ フ
{ } フ ......ヽOノ.............フ___
`‐-‐ フ /::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ/ r'⌒',
◯ >ノ:::::::::::::::::::::ノ ヽ:::::::::::::::::ヽ !、_丿
クノ_ノノ_ノ/ゝ、 /ヽ:::_ヽ_ヽ
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,,r-─(_) ヽ _ン "".ノ !.; ヽ ヽ `,
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 ̄つ ,r─‐‐''
(´ ,r──'
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「あなたもフュージョンしましょう~。」
そこに居たのは先ほどのドスまりさより大きい身体をした、半分からだがデロデロに溶けたゆっくりであった。
「な、何よあれ…!」
あまりに不気味なそのゆっくりを見て、霊夢達は今までに無い恐怖を覚える。
「あの女の子、魔道書だか何だか良く解らないものの力でメダルの力を具現化しようとしたのよ!」
と、こいしがあの不気味なゆっくりについて説明する。
「何ですって……ってあなた誰?」
「その試みは半ば成功して半ば失敗したわ、見て!ものの見事に大暴走よ!」
「いや、ホントにあなた誰!?」
魔理沙の問いかけをとことん無視するこいしであった。
とにかくこいしの説明を受けて霊夢はすぐにディケイネにこう問いかけた。
「アリスは!?あいつを脅してでもこの魔法を解かせるのよ!」
「それは無駄よ、あいつの体の中を良く見て。」
ディケイネに言われて、霊夢達はゆっくりの体の中を良く見てみた。
「…。」
なんと、ゆっくりの体の中にはアリスの姿があったのだ!
ゆっくりの体の中に居るアリスは実に苦しそうな表情をしている。
「…げ…。」
「自分で生み出した生き物の犠牲になるなんて…三流悪役のやることだよ、ホントに。」
ディケイネは呆れた顔でそういった。
「みんな一つになればしあわせ~に慣れるんだよ~!」
と、半溶解ゆっくりはドスドスと霊夢達のほうに向かってくる!
「げ!まさか私たちまでアリスみたいに取り込む気!?」
「じょ、冗談じゃ無いよ!」
「そうは行くもんですか!」
幽香はそう言って日傘を半溶解ゆっくりに向けて構えた!
エネルギーはチャージ済み、すぐに発射できる!
「あ!それはやめた方が…!」
と、れいむがそう叫ぶがとき既に遅し!
ゴオアアアアッ!
元祖マスタースパークが半溶解ゆっくりに向かって発射された!
…が!
「んあ~…。」
半溶解ゆっくりは大きな口を開けた!
キュイイイイイイン!
なんと、半溶解ゆっくりはマスタースパークを吸収してしまった!
そして、半溶解ゆっくりの体が一回り大きくなる!
「そ、そんな…。」
幽香はその様子を見て呆然とする。
「だから言ったんだよ…。」
「コイツは弾幕を吸収して自分のエネルギーにしてしまうんだぜ!
さっきもおねーさんが弾幕を展開したけどすべて吸収されてしまったんだぜ!」
「ちなみに物理攻撃も駄目よ!私が攻撃して危うく取り込まれかけたんだから!」
れいむ、まりさ、こいしがそう解説する。
半溶解ゆっくりはドンドン霊夢達の方へと近づいていった。
「ど、どうする!?打つ手は無いの!?」
「弾幕も駄目、殴るのも駄目じゃあ…こっちには打つ手が無いね…。」
「そ、そんなぁ…。」
諦めの声を上げるディケイネに、みんな絶望に叩き落される。
このままあのゆっくりの一部になるのか?みんながそう思ったその時だった。
「諦めるのはまだ早いわよ!」
大きな声でそう叫んだ人間がいた。
伝子である。
「天下のゆっくらいだーが何弱気になってるのよ!らしくない!らしくなさ過ぎるわよ!
アンタはふてぶてしい顔をしてるぐらいが丁度良いの!」
「…伝子、失礼な事言うねぇ、アンタ。」
「ふん、アンタにはこれくらいの礼儀で丁度良いでしょ?」
「…伝子、随分と自信満々だけど、何か良い手があるんだね?」
「当然よ、勿論、アイツを足すためには私一人じゃかなわない!
アンタとそこの巫女さんと…。」
伝子はれいむのほうへと振り向く。
「れいむちゃ~ん!あなたの力を借りるわよぉ~。」
「ゆ!?」
いきなり伝子に指名されて、れいむは脅えた顔になる。
「…れ、れいむ何されるの?」
「わかんないけど、このままじゃあみんなお陀仏だぜ!まりさの為にもアイツに力を貸してやってくれれいむ!」
「…仕方ないね。」
れいむは半ば諦めたように前に出た。
「さあ!ここからが私の本領発揮よ!」
伝子はそう言ってキーホルダーにメダルをはめ込んだ!
『変身!』
「ディ・エーイキ!」
,- 、
//出\\
、 ー| l 永 | |‐-.,,_
iv::||ヽ::| l 器 | | / ||:::゛''‐ ..,_/|
|,r'二ハ二ハ二7ニトァ-r_::::::::/::::::|
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∠;;|| :|| :|| O .|| :|| :|| :||||::\-7二ア'r:.
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ヽ j||-||-||-||-||-||-||-||ヘ:'J!、::゙iiY .
|ハi // ,___, /// !::Y::::::i:::::゙iJ
|::人 ヽ _ン ハ::!゙i:::::'/
|:::ノ >., ,_____ 、, <イ;_トノ.
光に包まれた伝子はディエイキへと姿を変えた!
「そしてぇええええ!」
ディエイキはすぐにキーホルダーにメダルをはめ込んだ!
「ゆゆゆゆッくらいドゥ!れれれれれいむ!」
_人人人人人人人人人人人人人人人人人人_''';;';';;'';;;,.,
> ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!< ''';;';'';';''';;'';;;,.,
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i イ (ヒ_] ヒ_ン ).ヽイ i |ヒ_ン ). i イ (ヒ_] ヒ_ン ).ヽイ i|_] ヒ_ン ).ヽイ i |
レリイi!"" ,___, "".| .|、i .|| "".|レリイ!"" ,___, "".| .|、i .||i ,___, "".| .|、i .||
!Y! ヽ _ン 「 !ノ i | 「 !ノ iY! ヽ _ン 「 !ノ i |! ヽ _ン 「 !ノ i |
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レ ル` ー--─ ´ルレ レ´´ルレ レ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ ー--─ ´ルレ レ´
ディエイキはれいむの大群を呼び出した。
「で?これをどうするのさ、伝子?」
「こうするのよ!全員!れいむと合体しなさい!」
ディエイキの支持を受けてれいむ軍団がディエイキの仲間のれいむに一斉に飛び掛る!
「うわああああああああ!」
一斉に襲い掛かってきたれいむ軍団に思わず叫び声を上げるれいむ!
と、れいむ軍団の一人がれいむの身体にぶつかった途端、ビックリすることが起こった!
「くっつくよ!」
ピッタリ!
なんと、れいむ同士の身体と身体がくっついたのだ!
更にれいむ軍団はお互いの身体をれいむにくっつけあわせる!
ディケイネのれいむを中心にまるで団子のようにくっついたれいむ達は…。
ボォン!
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/ ヽ _/ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ_ゝ /
/ _, -‐ ' ̄ \ _ ノ| ヽ
i r‐' ヽ ヽ/
!/| \ ノヽ
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| ノi | _\ ノi ノ ヽ レ' / __ノ .レ' ヽ ノ| | |
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|/ノ '| | ヽ L_ _| L_ __ノ ノ | | ヽ | | |
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| i \ ヽ / | | | |. |
|__,ゝ ヽ __ノ |__| ノ | |
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| | | ヽ ノ| | | | ノ| /
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「でっかいね!」
巨大なれいむへと姿を変えた!
その大きさ、頭が天井に当たってしまうほど。
「…マジですか…。」
相変わらずのフリーダムぶりを見てディケイネが呆然としていると、目の前に一枚のメダルが現れた。
「これは…なるほど、そういう事ね。」
メダルを見て全てを理解したディケイネはすぐにそのメダルをペンダントにはめ込んだ!
「ファイナルフォームライド!れれれれれいむ!」
ペンダントから飛び出した光が、巨大なれいむを包み込む!
れいむはその姿を、対極を現す模様を施した巨大な球体へと変貌させた。
「あ、あれって…陰陽玉!?」
霊夢はその巨大な弾を見て思わずそう叫ぶ、
そう、れいむが変化したその姿は博麗神社の究極兵器、陰陽玉そっくりだった。
「さあ、霊夢ちゃん!コイツをあのゆっくりに向けて放つのよ!」
「ええ!?そんないきなり!」
「早く!あいつの一部になっても良いの!?」
ディエイキの言う通り、半透明ゆっくりはもう、そこまで近づいていた!
どうやら、完全に迷っている暇はなさそうだ…。
「ああもう!こうなったらヤケクソよ!」
霊夢は陰陽玉の近くまで駆け寄ると、陰陽玉に力を注いでいく!
フワリ。
陰陽玉はまるで重力に逆らうかのように、宙に浮かぶ。
どうやら、この巨大陰陽玉を使うことは難しくなさそうだ。
「…っ、いっけええええええ!」
霊夢は強く念じた!
ゴオッ!
巨大陰陽玉は、凄い勢いで半溶解ゆっくりの方へと飛んで行った!
半透明ゆっくりはその巨大陰陽玉を吸収しようとするが…。
ゴオッ!
「!?!?!?!?!?!?!?」
吸収することが出来ず、陰陽球が激突する!
プチっ!
陰陽玉はそのまま半溶解ゆっくりを押しつぶす!
そして、そのまま神社を半壊させて外へと飛び出す、
ゴロゴロゴロゴロ~!
そして、そのまま山の傾斜面を転がり降りて行った…。
そんな陰陽玉を呆然とした目で見つめている霊夢達。
「…なぁおねーさん、これで…終わったのかな。」
と、まりさがディケイネにそう問いかける。
「…終わったと思うよ、多分。」
ディケイネはそう言いながら、元の紅里の姿へと戻っていった。
~☆~
「……。」
半壊した神社の前でアリスは正座していた。
目の前にいるのは二人の鬼神…もとい、霊夢と幽香の二人だ。
両方とも、凄まじい気迫でアリスをにらんでいる。
「アンタのお陰で私は神社は半壊…。」
「私は心に治しようのない深いトラウマを負ったわ。」
『この責任はどう取ってくれるの!』
「…ご、ごめんなさい…。」
「謝ればすむ問題じゃ無いでしょ!」
「全く、今回の事について神綺に連絡を入れたほうが良いのかしら?」
「お、お願い!お母様には連絡しないで!」
先ほどまで強気だったアリスは完全に普通の女の子に戻っていた。
それを霊夢と幽香が攻めまくる姿は説教というよりは何だかいじめみたいに見えてくる。
「まだやってるのかい?かれこれ1時間はあんな状態だよねぇ。」
「仕方ないですよ魅魔様、あの二人は今回の異変の一番の被害者なんですから。」
魅魔と魔理沙が遠くでお茶を飲みながら会話をする。
さて、残りの紅里達はどうしてるのかというと・・・。
「おねーさん!メダル、こっちにもあったぜ!」
「まりさ、こういうの見つけるのは得意だねぇ。」
「まりさ、そのまま持って行ったりしないでよ!」
「わ、解ってるぜ!」
半壊した神社の中であちこちに散らばったメダルを探し続けていた。
何しろアリスはあの時、かなりの数のゆっくりを召喚したのだ、
使ったメダルの数は本当に半端ではない。
だから探すのも実に大変だった。
「…ああ、喉が渇いた、一体休憩ね。」
「休憩が終わったらまた説教するから逃げるんじゃないわよ!」
と、アリスの元から霊夢と幽香が離れる。
アリスはその場で正座したまま、顔を俯けたままだった。
「…反省したかしら?アリスちゃん?」
と、そこで伝子がやってくる。
伝子の声を聞いてアリスは顔を上げる。
「…お、お姉ちゃん、ごめんなさい…
まさかあんな事になるなんて思わなくて。」
「良いのよ、もう終わったことだし、それより今回の事で解ったでしょ、
背丈に会わない力は結果的に身を滅ぼすって。」
「…うん。」
「…別にあなたがあの人リベンジすることは悪いこととは言わないわよ、
でもね、そのための力は自分で見につけなくちゃいけないと思うの。」
「…でも、そんな事していたら何年掛かるか…。」
「…良いんじゃないの?何年かかっても、
人は急にそんなに強くなれるもんじゃ無いわよ、長い時間をかけて、少しずつ強くなっていくもの。」
「……少しずつ…強くなっていくもの…。
…ねえ、伝子お姉さん。」
「…ん?」
アリスの問いかけに、伝子は何?といったふうに首をかしげる。
「…私も…少しずつでも強くなれるかな?…伝子お姉さんみたいに。」
アリスのその問いかけに対して、伝子は満面の笑みでこう答えた。
「勿論よ!」
そんな二人のやり取りをお茶をすすりながら魅魔と魔理沙がジッと見ていた。
その隣にはちゃっかり紅里とまりさの姿もある。
「…アイツ、かなり凹んだと思ったけど、案外強い子じゃ無いかい。」
「これで全て解決、って所かしらね。」
「まぁ、神社の修繕とか、問題は山積みだと思うけどね。」
「そういえばお前との決着もまだついてないぜ!今つけるか?」
「…やめておくわ、あんな激闘の後でマジで疲れてるのよ。」
「ふっ、実はまりさもそうだったぜ!」
「…で、アンタはこれからどうするんだい?」
魅魔は紅里達にそう問いかける。
「う~ん、とりあえず、異変は解決したし、すぐに次の世界に行きたいんだけど…。」
紅里はそう言いながら空を見上げる。
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|/ ノ レ ー─--------───一' ノ レ' レ' レ'
「フハハハハ!まさに人がゴミのようだよ!」
そこにはアホみたいにでかくなったれいむがその場を飛び跳ねていた。
ファイナルフォームライドのためにでかくなったれいむだが、そのまま元の大きさに戻れなくなっていた。
って言うか、明らかに元の大きさに戻るどころか巨大化している。
紅里とまりさは顔を見合わせそしてため息をついた。
「…とりあえず、れいむが元に戻るまではここに滞在決定だぜ。」
「ハァ、何でこうなるんだか…。」
「…アンタもあんた達で、苦労しているみたいだね…。」
まりさと紅里の様子を見て、魅魔は思わず笑ってしまった。
~☆~
数年後、ある森の奥にて。
「…ふうん、このお茶、中々良い葉を使ってるんだな。」
「そうよ、アンタに出すのはもったいないくらい何だから。」
「こんなお茶を出すんだから、茶菓子もそれ相応のものを用意してもらいたいぜ。」
「解ってるわよ、シャンハイ!」
「シャンハーイ。」
「…いつ見ても便利で不思議だなぁ、お前のその人形。」
「そう?」
「…やっぱりアイツの力を参照にしてるのか?」
「え?」
「ホラ、昔であったあのゆっくりって変な生き物が大好きな変な奴…。」
「そ、そんな訳ないでしょう!確かに似てるかもしれないけどこれは私のオリジナルよ!」
「ハハ、じゃあそういう事にしておくか。」
「そういえばあなたもすっかりあの時のゆっくりにそっくりになったわね。」
「え!?そ、そうか?」
「ええ、口調も外見も本当にそっくり、案外あのゆっくり、未来からの使者だったりして。」
「…は、ハハハハハ…そ、そうなのかな…やっぱり…。」
第20話、終わり
最終更新:2009年11月08日 00:13