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「なんでじゃああああああ!私はストーブを買いに来ただけだよね!
なのに何でこんな事になるの!地球を救うって何でそんな大げさなことになってるの!」
怒りの感情に任せててゐはスィーを運転している。
「ねぇ!何でこんな事になったの!?何でこんなにゆっくりできない事になったのさ!」
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「そんなの知らないよ!何で私に当たるわけ!?」
通りすがりのゆっくりに三度怒りをぶつけられて、おりんりんは泣きそうになっていた。
ブォオオオオオオオオオン!
と、その時、道路の向こう側から凄い勢いでこっちに暴走してくる車が。
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「見つけた!あのゆっくりだ!」
「悪いけどときこ様の命令で君を始末させてもらうよ!」
それはスィーに乗っかったアンテナれいむの軍団だった。
スィーに乗って陣形を組んでいるそいつらは凄い勢いでてゐに向かって突撃してくる!
「…アアもう、どいつもこいつも…。」
てゐの苛立ちというか、怒りは頂点に達していた。
ブォオオオオッ!
てゐはアクセルを強く踏み込み、最高速度でアンテナれいむたちの中心へと突っ込んでいく!
「ってえぇえええ!?あいつ!逃げるどころか突っ込んでくるよ!」
「ちょ、ぶ、ぶつかる!ぶつかる!」
このてゐの行動はアンテナれいむ達にとって予想外だったらしく、全員、驚きの声を上げている。
そしててゐのスィーとアンテナ霊夢のスィーがぶつかる直前、てゐはスィーからひらりと飛び降りる!
ガッツーン!
てゐのスィーはアンテナれいむのスィーに正面衝突!
「うわぁああああああ!?」
ぶつかったアンテナれいむのスィーは激しくスピンする!
そしてそのまま他のアンテナれいむのスィーへと向かっていく!
「うわ!バカ!ぶつかる!」
「そんなこと言っても制御が気かな~い!」
ガツン!
スピンしたスィーが別のスィーに激突!
その弾みでぶつかったスィーもまたスピンし、他のスィーをスピンさせる!
「ぎゃー!こっちに来るなー!」
「目が回る~。」
「やべ、これは本格的に吐くわ…。」
あっという間に、アンテナれいむのスィー陣形は衝撃的な事故現場へと変貌する。
てゐはそんな凄惨な光景に目もくれず、真っ直ぐ前へと走り続ける!
「うぉおおおおおおおお!こうなったら意地でもストーブを手に入れてやったるわー!」
何かヤケクソ気味に叫びながら、てゐは町外れへと走り出した。
~☆~
夢の終わり、世界の果て、旅人の行き着く場所…。
どんなにかっこよさげな形容詞を並べようが、そこがゆっくりの国のゴミ捨て場であるという事実は変わらない。
もう使われなくなってしまったガラクタに囲まれると、もの寂しい気分に襲われるのは気のせいではない。
「…えーと、あいつから貰った地図だと、ストーブはこの辺に隠されてる筈だってことだけど。」
そんなガラクタの山を見つめながらてゐはそう呟いた。
こーりんから渡された地図によると、ストーブはここに隠されている。
…が、てゐの目の前にあるのはガラクタの山だ、ストーブではない。
「う~ん、この山の中に埋もれているなら探すのはしんどい以外の何者でもないんだけど…ん?」
と、ここでてゐは気づく。
このガラクタの山の盛り上がりは、周りの景色と比べても明らかに不自然であることに。
てゐはガラクタの山を登ると、そのガラクタを掻き分けて行く。
「…フフン、そういう事ね。」
てゐはガラクタの下に埋もれていた扉を見つけて、不敵な笑みを浮かべた。
扉を開けてみると、先が見えないほどの深い穴が口をあけていた。
穴の横には梯子が設置されており、てゐはその梯子に耳で捕まって下へと降りていく。
どれくらい降りただろうか?ようやく梯子をおりきって広い部屋に出る。
「…うわぁ、何これ?天井が見えないんだけど。」
てゐはそんな事を言いながら部屋の中を歩いていく。
そして、目的のストーブを探し始める…。
いや、探し始めるまでも無かった。
ストーブは、スグに見つかったのだから。
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「目 「: ┐
「 │ │
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巨大なストーブが、部屋の真ん中にドン!と置かれていたのだから。
「…え~と、何これ。」
てゐは自分の何十倍の大きさもあるストーブを見て唖然とする。
「こんなにでかいストーブなんて万屋に入らないよ、って言うかこんなもん何処の誰が何のつもりで作ったんだか…。」
てゐはそう言いながらストーブへと歩いていく。
近くで見てもやっぱりでかいと言う事実は変わらない。
ふとストーブの足元を見てみると、ツマミ型のスイッチが取り付いている。
「これがスイッチかな…一応、ちゃんと動くか確かめてみよう。」
そう思ったてゐはそのツマミをひねってみる。
ガコン!
ストーブはでかい音を立てて動き出した。
これでストーブの中に火がついて、部屋を暖かくしてくれる…。
筈だった。
ガタン!ゴトゴトゴトン!ガタタン!
…何か、ストーブがありえない音を立てている。
って言うか、動いている。
デカイだけでもあり得なかったが、ガタゴトガタゴト動き出したら益々ストーブじゃなくなっていた。
「え?何々?」
もしかしたら壊れたか?とてゐが不安になった次の瞬間!
ガッキーン!
いきなり、ストーブから腕が飛び出した。
「えぇ!?」
てゐが驚いている間にもストーブは更に形状を変えていく!
脚が生え、胸の飾りが生え、顔まで飛び出てきて。
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\  ̄'―へ亥レ;;;;;;;;;;\‐.7
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入<<__777;;;;_/
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く>フ∨个へヽ !
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..トY_,―':::/ \ / \i.へ
>、_ゝ/>/ ‐-/ >
<入/゙゙ \/へ \. ∧
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'< \キヘ
\. ヘ
 ̄オマケ
最後には、二足歩行のロボットへと姿を変えた。
そのフォルムは、元がストーブであったとはとても思えない。
「…え?何これ?」
変形した元・ストーブを見ててゐはシンプルな感想を述べる。
一体何が起きているのか理解できないで居ると…。
「すばらしい…これが最終兵器「STOUB」ですか!」
「くそっ、何てことだ…あれが動き出してしまうなんて!」
てゐの後ろからそんな声が聞こえてきたのだ。
振り向いてみると、そこにはときこ(とその配下)、そしてロープでグルグル巻きにされたこーりんの姿があった。
「どうやら貴方がこれを起動させたようですね。
ありがとうございます、後は我々がこのSTOUBを貰っていきますんで…。」
ときこはそう言っててゐに歩み寄る、
今だ、いまいち状況が理解できていないてゐはときこにこう問いかけた。
「…あの、何かよく解らないけど、これってストーブだよね?」
その問い掛けに、ときこの表情が変わる。
その表情は、何を今更な事を、と言っているようにみえた。
「ええそうです、これこそがこーりんが作り出した最終兵器
SUGOKUTE
TUYOI
OOKINA
URUTORA
BIGROBO
略してストーブ、世界を破壊しつくすほどの力を持った変形機能持ちのスーパーロボットです!」
ときこは正に邪悪な喜びに満ちた顔でこう言ってくる。
それをてゐは呆然とした表情できいていた。
…ピピッ。
その時だった、
それまで直立しているだけだったロボット…STOUBが急にてゐを睨みつけてきたのだ。
「…!いかん!君!急いでその場から離れるんだ!」
こーりんはてゐに向かって大声で叫ぶ。
「…登録されていたゆっくりが強制起動を行いました、
これより自己防衛のため、自動戦闘モードに移ります。」
STOUBはてゐを睨みつけながら機械的な音声でそう言った。
「STOUBには本来の持ち主以外が起動させると起動させた奴を攻撃する機能があるんだ!
逃げろ!あいつに潰されるぞ!」
こーりんがてゐにそう呼びかける。
…が、てゐはピクリとも動かない。
STOUBはそんなてゐに向かって真っ直ぐに拳を振り下ろす!
ドガアッ!
STOUBの拳は真っ直ぐてゐの脳天に振り下ろされた!
拳はてゐごと地面に埋まり、巨大なクレータを作り出す。
「そ、そんな…。」
その光景を見て、こーりんは思わずそんな声を漏らし顔を俯ける。
「なるほど、こんな機能もついていたんですか、こりゃ、こーりんに詳しい操作法も聞かなくちゃいけませんね。」
ときこは至極冷静にそんな事を考えている。
その時だった。
「…ねぇ、一つ聞いて良い?」
STOUBの拳の下からそんな声が聞こえてきたのだ。
「…え?」
こーりんはその聞き覚えのある声に驚いて顔を上げる。
驚いているのはこーりんだけじゃない、
ときこや、配下のアンテナれいむも、一斉にSTOUBの拳に注目していた。
グググッ!
何と、信じられないことに、STOUBの拳が持ち上げられて居る!
拳の下ではてゐが両耳を頭上でクロスさせて拳を受け止め、その拳を持ち上げているのだ!
「う、嘘でしょ!?あのゆっくり!あんなにでかいロボットの拳を持ち上げてるって言うの!?」
「どれだけバカ力なの?あのゆっくり!」
アンテナれいむは驚きに満ちた顔でそう言った。
―――ゆっくりの国では有名な話である。
昔、この国で起こった胴付きゆっくりと胴なしゆっくりの大戦争。
その戦争で、まるで鬼のような強さで暴れまわった胴なしゆっくりがいたと言う。
「…あったまる方は?」
ある時は、100人の胴付きゆっくりを相手に立った一匹で戦いを挑み、そして全滅させ…。
「…は?温まる方?」
「このゆっくり、何を言ってるの?」
また、ある時は戦艦から発射されたミサイルをその耳で受け止め、そのまま戦艦に投げ返して沈めたという。
殆どのゆっくりが大げさな噂話だと、鼻に笑うその数々の伝説。
…しかし、それは決して大げさではない、全ては真実。本当の出来事。
「…だからさ、温まる方は…何処にあるって行ってるんじゃあああああ!」
その生きた伝説―「白ウサ」因幡てゐは受け止めた拳を持ち上げてそのままSTOUBを一本背負いした!
STOUBは自分より小さいゆっくりに空中に投げ飛ばされる!
「う、嘘!?あの体格差で投げ飛ばすなんて殆ど不可能なはず!」
「うわぁああああ!ときこ様!あれ、こっちに飛んできます!」
アンテナれいむの言うとおり、STOUBはときこ達の方に投げ飛ばされていた。
呆然としていたときこはスグに正気に戻りその場から逃げ出した!
ズドォオオオン!
STOUBは仰向けの姿勢で地面に叩きつけられた!
直撃を免れたときこ達を初めとしたゆっくり達は信じられないといった顔で倒れているSTOUBを見つめている。
てゐはSTOUBを横目にジリジリとときこ達の方へと歩いていく。
「…あ~何だよSTOUBって、巨大ロボに紛らわしいあて名を付けてるんじゃないよ…
って言うかさ、殆どローマ字なのになんでビッグだけ英語なのさ、統一しろよ統一…。」
てゐは何か早口で愚痴をもらしている。
「…あの、ときこ様、れいむ、何だか嫌な予感がするんですけど。」
「奇遇ですね、私もです。」
ときことアンテナれいむはいやな予感全開でてゐを見つめている。
「…あ~もう、こんな事になるなら電気屋でお勧めされたとおりに他の暖房器具買って置けばよかったかな…。」
そんな事を良いながらてゐは更にときこの方へとにじり寄っていた。
その時だった。
ギュン。
STOUBの瞳に、再び光が宿ったのだ。
「再起動完了、引き続きターゲットの殲滅に向かいます。」
そう言ってSTOUBの瞳は再びてゐを捕らえた。
自動で動いているとはいえ、しょせん機械は機械。
こいつはてゐの事をタダのゆっくりとしか捕らえていない。
「…あ、無理か。」
だから、気づかない。
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「だって、そんなもん買う金が何処にもねええんだよぉおおおおおおお!」
目の前に居るゆっくりが、とても危険な存在であるということに。
バッギイッッ!
てゐは襲い掛かってくるSTOUBの顎に向かって飛び上がり、強烈な右耳アッパーをお見舞いした!
STOUBの頭部が衝撃でへし折れる。
「ひ、ひぃいいいいいいいいいいいい!」
一撃でSTOUBを叩き壊したてゐにもう悪の組織の面々は恐怖による悲鳴しか上げられない。
「こんちくしょぉおおおおお!一体私が何をしたっていうんだー!」
てゐはそのまま悪の組織に向かって一気に急降下して言った。
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あたりに散乱する瓦礫、
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. \ メ/;;;;;;;;;;;;;;;;\_夊""""マ 'r ´ ヽ、ン、 'r ´ ヽ、ン、 'r ´ ヽ、ン、
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/ レr弋;;;;;;;;/ー夊/ ' i` レリイi ( _] [ _ン ).| .|、i .|| レリイi ( _] [ _ン ).| .|、i .|| レリイi ( _] [ _ン ).| .|、i .||
〈/ヽ| ( _] [ ン);;;i l !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i | !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i | !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i |
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// ` ー―一 ´ レ f/レ' レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´
死屍累々のアンテナれいむ達とときこ。
そして…完全にばらばらになって地面に横渡るSTOUB。
凄惨、正に凄惨以外の何者でもない。
そして、誰が予想できたというのであろうか。
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ハ:::::::レヘ::i' 三三三 三三三 ハソ:::ハ
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「…あ~暴れ疲れた。」
この惨状を生み出したのは、たった一匹のゆっくりであるという事実を。
「…信じられん、あんな化け物じみた強さのゆっくりがいるなんて…。」
こーりんは信じられないという表情になりながらも、てゐに近づいていく。
「…君には礼を言わなくてはならないね、君のお陰で、ゆっくりの国…いや、世界は、STOUBの脅威から守られたのだから。」
こーりんはそう言っててゐに笑いかける。
「…いやぁ、私は礼より物が欲しいね。」
てゐは正直すぎる返事を返す。
「…物が欲しいか…なら、世界を救った君にはウチの店から好きな物を一つプレゼントしよう。
確か君は温まるものが欲しいといってたね、実は今ならエアコンが置いてあるんだが…。」
こーりんの申し出に、てゐは首を横に振る。
「あのさ、私は最初から言ってるでしょ?私が欲しいのは…。」
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「と、言うわけで紆余曲折あって手に入れたのがこのストーブなのだよ。」
もうスグ日が暮れる頃に万屋に戻ってきたてゐはれみりゃ達にそう報告する。
「……てゐさん、それ、マジで言ってるのかど?」
「…ん?うん、マジだけど?」
れみりゃの問い掛けに、てゐは戸惑いながらも答える。
それでも、れみりゃとてんこの疑いの眼差しは止まらない。
「…何さ、二人ともそんな目をして。」
「私が思うに疑いの眼差しをヒュンヒュン飛ばしているその理由は….」
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|l三三三||¬|
|l三旦三|| |
「目 「:_]
「ストーブがそんなデザインをしているからじゃないと思うんだが?」
そう言っててんこはてゐの隣に置かれているストーブを指差した。
明らかに機能的に不要な顔がくっついているそれは
「これ、ちゃんと動くのか?」という不安を見るものにもたらして行く。
「う~ン、まさか私もここで6ボスが来るとは思わなかったよ、マジで。」
「何の話をしているんだど?」
「こっちの話。」
「お前まさかその辺でロット勝ちしたストーブに変な顔を付けたんじゃないだろうな?」
てんこの問い掛けに、てゐは思わずムッとなる。
「何だい!確かに嘘は私の特技だけど、今した話は嘘じゃないよ!
ほんとに悪の組織から地球を守ったんだって!」
てゐはそう反論するがヤッパリれみりゃもてんこも信じていない。
「いや、悪の組織とかSTOUBとかウチのシマではノーカンだから。」
「てゐさん、ホントの事を話せば今なら許してあげないことも無いど。」
今日一日の自分の苦労を嘘の一言で済まされたらてゐだって黙っちゃいない。
「アアそうかい!だったら今からこれを点火して嘘じゃ無かったって事を確認してやるよ!」
そう言うとてゐはストーブに方へと駆け寄り、ストーブのスイッチをカチッ!と入れた。
一方その頃、コウリン堂に戻ったこーりんは悪の組織にあらされた店内を片付けていた。
その時、ふと彼はあることを思い出す。
「…そう言えばあのゆっくりが持っていったあれ、ストーブじゃなくて僕が作った
高性能爆弾だったような気がするんだけど…まぁ、いっか。」
あんまり気にしないことにして、こーりんは店内の片づけを再開した。
)フ
ウ--,, ノ フ
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フ ......ヽOノ.............フ___
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クノ_ノノ_ノ/ゝ、 /ヽ:::_ヽ_ヽ
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口=Π田:::. .::::Γ| ‡∩:::::
Γ| ‡∩Π::.... ...:::Eヨ::日lTlロ::::
Д日lTlロ_Π::::....... ...::::::::田:凵Π_=H:::
=Hロ凵Π=_Πロ=HロΠ:::.................:::::::::::口ロロH「l.FFl
こーりんの言葉が真実か否か、
それはゆぶき町の一角で起きた大爆発が物語っていた。
第三十三話、終わり
- アンテナれいむ可愛い。でも高性能爆弾のデザインstorbより凶悪だぞw -- 名無しさん (2011-02-03 18:37:16)
最終更新:2011年02月03日 18:37