出来ればこれらを先に読んでいただきたいと思っております。
※独自設定がある駄文だが、大丈夫か?
↓大丈夫だ、問題ないという方はどうぞ
「うっう~♪れみぃのかりしゅま☆だんすのぉ♪おひろめだっぞぉ♪」
今日は日曜日なので部屋でゴロゴロしていた俺。
そんな俺に同居人(?)である胴付きゆっくりのれみりゃが新しいダンスの練習をしたから見てほしいと言ってきた。
なので、今の俺はれみりゃの正面約2メートル程離れた場所で胡坐をかいて座っている。
「まんまぁのえれがんとでぇ♪かりしゅまなぁ♪だんすをみてぇ♪れみぃもおべんきょうするどぉ♪あぅ~♪」
こいつはれみりゃの子供である胴付きゆっくりのちびりゃ。
まだ生まれて間もないので、この世のルールを理解できていないわがままっ子だ。
子供なんてそんなものかもしれないが。
因みに、ちびりゃは俺の膝の上に座っている。
何でもそこが「れみぃのゆっくりぽじしょんだどぉ♪」ということらしい。
膝に掛かる微かな重みがこの子の存在を俺に感じさせてくれる。
なんだか可愛くなってきたのでちびりゃの頭を帽子の上から優しく撫でてやる。
「あぅ~♪きもちいいどぉ♪」
ちびりゃが俺の膝の上で嬉しそうに体を揺する。
いかん、これは癖になりそうだ。
「う~!!おにいさんもおちびちゃんもこっちみてぇっ!!」
れみりゃが頬をぷくーっと膨らませて俺達を睨んでいる。(といっても恐いはずもなくむしろ可愛いだけなんだが)
いかん、れみりゃが拗ねてしまったようだ。
せっかく俺とちびりゃにダンスを見せてくれるっていうのに、俺とちびりゃだけ楽しんでいたらダメだよな。
反省反省。
「悪かった、れみりゃ。こんな俺にもお前のカリスマなダンスを見せてくれないだろうか」
「まんまぁのかりしゅま☆だんすをぉ♪はやくみたいどぉ♪」
俺達の言葉に気を良くしたのだろうか。
ふくよかな両腕を自身の頬に当て、大きな頭を少し下げ体を揺らしながら照れくさそうにしているれみりゃ。
「うっう~♪れみぃはかんだいだからぁ♪とぉくべつにぃ♪かりしゅま☆だんすをみせてあげるっぞぉ♪うぁうぁ♪」
お前がダンス見てほしいだけだろ、とか言ってはいけない。
また拗ねてしまうからだ。
「う~♪れみぃのお・は・こからいくぞぉ~♪」
いきなり十八番かよ。
有難味もあったもんじゃないな。
まあどうでもいいけど。
「いくぞぉ~!!」
れみりゃが気合を入れている(ように見える)。
いつもと変わらない満面の笑顔なんだけどな。
れみりゃはふくよかな両腕を体の左右に大きく広げる。
その姿勢のまま、俺達と正対したまま左に4歩ずつステップを踏む。
ステップが終わったら、両腕を2回頭上に掲げる。
足元はその場でステップを踏んだままだ。
「うっう~♪」
また腕を左右に広げ、今度は右に4歩ずつステップを踏む。
先程同様、俺達と正対した状態のままだ。
「うぁうぁ♪」
今度は右足をそのままに、左足だけを体の横にステップさせる。
そして次は右足だけを体の横にステップさせながら、両手を胸の前で合わせて離してを繰り返す。
「れみ☆りゃ☆う~♪」
そして締めの『れみ☆りゃ☆う~♪』だ。
…って、マイムマイムかよ!
どこかで見たような動きだと思ったぜ!
…これは…いいのか?
少なくともオリジナルではないだろ…?
「まんまぁ~!!ぷりてぃーだっどぉ!!きゅーてぃくるだっどぉ!!」
ちびりゃは俺の膝の上で、その小さいながらもふくよかな手で精一杯拍手をしている。
ちなみに、キューティクルというのは哺乳類の毛髪に存在する細胞の膜のことで、褒め言葉ではない。
多分キュートと言いたかったんだろうな。
「うっう~♪おちびちゃんにほめられちゃったぞぉ♪まんまぁうれしいぞぉ♪」
れみりゃもその言葉に嬉しそうに両手を頬に当てている。
まあ、ちびりゃもれみりゃも満足げだし、無粋な口出しをするものじゃないんだろう。
「おつぎのだんすいっくぞぉ~!!」
「あぅ~♪まんまぁ~♪」
気合を入れている母親に声援を送っている子供。
なかなか微笑ましい光景だ。
れみりゃが腰を左右に振りだした。
踊る体勢に入ったのだろう。
そして、両腕を自身の体の右方向に精一杯伸ばし、今度は体全体を揺らし始めた。
「あろはぁ~♪おえ~♪」
ああ、今度は何がしたいのかすぐに分かった。
フラダンスのつもりなのだろう。
しかし、それは正式なフラダンスじゃないらしいからやめてくれ。
俺が怒られる。
「まんまぁ♪ゆうがだっどぉ♪しゅてっきだっどぉ♪」
ちびりゃは大喜びだ。
自身の体の両側にある俺の膝をふくよかな両手でバンバン叩いている。
痛くはないんだが…。
これでいいのか?
「うっう~!!おつぎでらすとだっぞぉ~!!」
まだあったらしい。
まあ俺に見ないなんて選択肢はないんだろうしな。
黙って見ることにしよう。
「いっくぞぉ~!!」
おお、今まで以上に気合を入れている(多分)。
満面の笑顔はそのままだがな。
「うっう~♪うぁうぁ♪」
まずは、体全体でステップを踏む。
ステップに合わせて腕も胸の前で精一杯動かしている。
おお、今度はオリジナルなのかな?
「うあっ!!」
一言気合を入れ、その場に倒れるれみりゃ。
いや、倒れたんじゃない。
両腕を床に付け、下半身を浮かせ、自身の体重をその両腕のみで支えている。
そして、その状態のまま体全体を回転させ始めた。
「うあああああっ!!」
体を回転させ始めたかと思えば、今度は肩を床に付け、肩を中心に体全体を回転させた。
その状態のまま体を何回転かさせた後、れみりゃは逆立ちを始める。
「れみ!!! りゃ!!! う~!!!」
そして、片手で逆立ちをした状態でこちらを向いて締めの合図だ。
今まで以上に気合を入れてたなあ。
…
…
…あれ?
今のはブレイクダンスか?
「まんまぁ~!!!しゅっごいどぉ~!!!かりしゅまだっどぉ!!!えれがんとだっどぉ!!!」
ちびりゃはすっかり興奮してしまったようだ。
俺の膝を先程以上の勢いで両手でバンバン叩いている。
「うっう~♪おちびちゃんにほめられちゃったぞぉ~♪」
いつの間にか立ち上がった状態に戻っているれみりゃ。
頬に両手を当て、嬉しそうに体を揺する。
「おにいさ~ん♪れみぃのかりしゅま☆だんすはぁ♪まんぞくできたぁ?」
「あ、ああ…とってもカリスマだったんじゃないか…?」
れみりゃの質問に俺はこう答えることしかできなかった。
何て言えばいいのかわからなかった。
「うっう~♪ほめられちゃったぞぉ♪れみぃうれっし~ぞぉ♪」
「れみぃもうれっし~どぉ♪れみぃもまんまぁをみならってぇ♪りっぱなかりしゅまになるどぉ♪」
れみりゃといつの間にか立ち上がっていたちびりゃが「「ばんじゃ~い!!」」と両手を頭上に掲げて喜びを全身で表現している。
しかし、今の俺はそれに対して何かの感想を思うことは出来なかった。
れみりゃの底力とダンスに賭ける執念に驚くことしか出来なかったからだ。
あんな動き…俺にも出来ないぞ…?
あの肉まんハンドであんな動きできるのかよ…。
この前までは可愛らしくも不器用なダンスでしかなかったのに…。
「マジかよ…」
なんだかれみりゃに敗北感を感じた一日だった。
後書
今まで書いた自身の小説もどきを読み返してみると、具体的描写が非常に少ないことに今更気付きました。
そこで練習ということで具体的描写を盛り込んだものを意識して書いてみました。
こんな駄文を最後まで読んでくださってありがとうございました。
精進致しますのでこれからもよろしくお願いします。
- ほほえましい。
ステキだ。
-- 名無しさん (2011-01-08 09:47:32)
- 大丈夫だ!問題ない! -- 名無しさん (2011-01-08 19:13:56)
- どこで覚えたんだ... -- れみりゃ大好き (2013-01-04 22:06:01)
最終更新:2013年01月04日 22:06