※開かれませんでした。
早苗「という訳で、『第一回 GENSOKYO神様系ガールズ ラヴォス対策会議』を始めたいと思います!」
永琳「あら?あのまま即戦闘に入るんじゃなかったのかしら?せっかく武器まで構えて準備していたのに‥」
早苗「フフフ、明らかに力で勝る相手に、力押しで迫るなんてバカのやることですよ。折角こっちには、相手についての詳細なデータベースがあるんですから(アルティマニア:ニンテンドーDS版)、活用しない手はありません。幸い、奴の活動を阻害している結界はもう暫く持つみたいですから、その間に奴に対抗する戦略を一つでも多く考えましょう」
永琳「なるほど、一理あるわね」
イズン様「じゃ、私はお茶でも煎れてきますね」
早苗「はい、有難うございますイズン様。それじゃ、実際に
ゲームを始めてみましょうか」
ポチ
永琳「あれ?本を見て対策するんじゃなかったのかしら?ていうか、そのスーファミとテレビどっから持ってきたの?」
早苗「こっちに来た時、実家から持ってきたものです。攻略本見ただけじゃ、強敵の強さは実感できませんからね。こっちで一度倒してから、あっちのラヴォスに挑みましょうよ」
永琳「まぁ一理あるか、イメージトレーニングは大事だし。で、どこまで進めてあるんです?ちゃんと魔王は仲間にしたんでしょうね?」
早苗「おや、永琳さん分かってるじゃないですか」
永琳「フフフ、この手の名作は姫様との付き合いで散々やらされましたからね。いやぁ、懐かしいわぁ」
早苗「OPのこのBGMが良いんですよねー」
永琳「時計の音がまた雰囲気出しててねー。で、どのデータで始めるの?」
早苗「『つよくてニューゲーム』で始めてるデータがあるんで、それで」
永琳「それならいつでもラヴォスと戦えるしねー」
早苗「パーティー誰使ってたんだっけなぁ。取りあえずロボは入ってるはずだけど‥」
・ ・ ・
∧∧∧ ゴゴゴゴ
< ○ >
-≦_○○ _≧- ←きめぇ丸≪黙示録形態(アポカリュプシスフォーム)≫
【2011年夏企画】 きめぇ丸VSゆっくりあや 十番勝負 蠱毒
コドクにイキル
「あー、良く分からんけど、こんな非常事態に空気読まず遊びほうけているような奴らの気配がする‥」
目覚めた第六感か、スタンド能力か、それともこの空間が見せている幻覚か。
原因は分からなかったが、取りあえず腹が立つな、ちくしょう。
「しかし、ここはどういう空間なんだよ、ちくしょー」
私は、とにかく暗く狭苦しい空間に一人ぼっちで押し込まれていた。まるで、自分のサイズぴったりに作られた棺桶の中に居るようだ。
息も出来るし押しつぶされそうな圧迫感もないのだが、とにかく生きた心地がしない。
どう見てもクロノトリガーのラスボスの第一形態にしか見えない化け物(自称きめぇ丸)に飲み込まれた時は死を覚悟したものだが、何の間違いか、まだ私の命は尽きていなかった。
「まさか、ここが地獄という訳でもあるまいし‥」
そして、地獄という単語でまた思い出した。
蠱毒という勝負の事。
その結果、地獄そのものと化したきめぇ丸達のこと。
そして、もうすぐこの世界は終わってしまうであろうということ。
「へっ、ざまぁ見そらせ」
何はともあれ、あの化け物に喰われた今となっては、そんなことどうでも良いとしか感じられない。
寧ろ、
「そうだ、壊れてしまえ」
私をあんな壺に閉じ込めやがった運営も、そんな私を助けなかった同族達も、そんな奴らがノホホンと暮らしてるだけの世界も、みんな壊れてしまえばいい。
そうなって、皆はじめて思い知るはずだ。
私が過ごした地獄の日々が、どんなに苦しいものだったかを。
「そしてみんな、死んでしまえばいいんだ」
嘗ての私なら決して考えることもなかったような愚直なまでの破滅願望。
それが、今ではとても心地の良い考えであるように感じられた。
【やめてください‥そんな風に考えては死んでしまいます】
「‥‥は?」
幻聴だろうか?
どこかで聞いたような声が、私の頭に直接語りかけるように間近で響いてきた。
【私がこんなこと言えた義理はないでしょうが、あなたには、あなたにだけはそんな仄暗い考えを持ったまま消えてほしくありません‥】
幻聴ではない。
耳を通じて入ってくる音の種類ではなかったが、明確に聞き取ることのできる、想いが込められた人の言葉だ。
そして、この声は、あの壺の中で何度も聞いたことのある声だった。
「きめぇ丸‥?」
私の、私達ゆっくりあやの、永遠のライバル。
どう見てもラヴォスな黙示録形態の咆哮などではない、まだきめぇ丸がきめぇ丸としての形を保っていた頃の、やたら腹の立つ丁寧口調な声だった。
【そして、済みませぬ‥済みませぬ‥】
そして彼女は、私がこれまで生きてきた中で一度も聞いたこともないほど、心の底から想っているだろう謝罪の感情が込められた声で言ってきた。
【結局私たちは、あなたを‥助けられなかった】
一方その頃・・・
早苗「いい加減にしてください、永琳さん。私達が今置かれてる現状を分かっているんですか?」
永琳「分かっているわ。私たちがここで気張らなきゃ世界は終わってしまうかもしれない‥。そんなこと、十数年しか生きていない貴女みたいな小娘以上に深く理解している自覚があります」
早苗「なら、分かるはずでしょ?無駄なことに時間を費やしてる暇はないんです。私達には、最も効率の良い行動が求められているんです」
永琳「分かった上で言っているのよ。机上で計算されたデータの羅列を絶対視することに、何の意味もないってことがね。最後に物事の決着を付けるのは、いつだって人の想いの大きさなのよ」
早苗「だからって、あなたの言ってることを理解することなんてできません!」
永琳「‥だから、さっきから説明してるでしょ!!」
永琳「最終パーティはクロノ、カエル、魔王で行くって!」
早苗「最終パーティは絶対、クロノ、ロボ、エイラです!」
永琳「分からない子ね‥!」
早苗「分からないのはそっちです!カエルはまだ良いですよ!連携攻撃強いし‥。でも魔王はないです!雑魚戦なら役立ちますけど、ボス戦だと扱いづらすぎです!要らない子です!どうしても入れたいならオメガフレアが使える、ルッカとロボと一緒にパーティに入れてください!」
永琳「カエルと魔王が同時に戦って、それでラヴォスを打ち倒すことに意味があるんでしょう!効率重視でパーティ組んで、それでラヴォスは倒して、それで本当に最後に心からのハッピーエンドを迎えることが出来るっていうの!?」
早苗「浪漫重視の拘りプレイなんてブログにでも書いて満足してください!ちなみに残念ながら、私はロボもエイラも大好きですから!心の底から愛してます!特にロボ!」
永琳「ふん、私的には全然要らないわよ、あんなポンコツ!」
早苗「あぁぁああ!?ロボを馬鹿にしましたね!?今馬鹿にしましたよね!?殺すぞ、BBA!!」
永琳「やれるもんならやってみぃいやぁぁ!!!」
イズン様「まぁまぁ。二人とも落ち着いてください。ケーキ切りましたから、お茶と一緒に頂きましょう」
早苗「ケーキ!? 分かりました、頂きます!」
永琳「ん、まぁ、この話はまた後にしましょう‥。ケーキには代えられないしね」
閑話休題
「助け‥られなかった‥?」
酷く、しっくりこない言葉だった。
ご覧のとおり、私はきめぇ丸に喰われてここに居る訳で、確かに助かってはない。絶体絶命の危機に瀕していると言って良い。
だから、『助けなかった』なら、まだ分かる。
しかし『助けられなかった』なら、話は別だ。
「私は、あなた方に助けられた覚えなんて一度もありませんが?」
『結局~出来なかった』なんて言い回し、最低一回は、そうしようと思って行動しない限り、使うことなんてできないはずだ。
【おお、無情無情‥。世の中の、なんと事を達し難いことか‥】
「どういう、意味です?」
【私は、あなたを助けることが出来なかった‥。そのままの意味です。今ではもう、意味を成していないことです】
「だから、どういう意味だって聞いてるんです!」
こいつの言っていることを、出鱈目の絵空事だと思ってしまえば、そこで尽きる疑問だ。
だが、何故か、こいつが言う台詞を、心のどこかで既に信じきっている自分がいた。
(こいつ等らしくもない‥殊勝な態度でそんなこと言いやがるから‥。放っておくことが出来ないじゃないか)
【‥‥‥‥‥】
だが、肝心の声は何も答えてはくれない。
「おい、いい加減にしてください!こっちは最初から最後まで一方的に巻き込まれてこんな所にいるんです!少しは、私に選択肢をくれたっていいでしょ!!たくッ!」
こんなこと言っていても埒があかないと、私は我武者羅に目の前の真っ暗な空間目指して、身体を動かした。
狭苦しく何も見えない空間だったが、身体を押し込むように這い進むことで何とか前進することはできた。
「きめぇ丸!あんた達も、どっかに居るんでしょ!?」
あの腹立たしいニヤケ面で、ずっとこっちのことを見ているはずだ。
あいつらが、そう簡単に消えてなくなるはずがない。
「出てきて、全部、全部説明してください! 出てこいよ、私の前に、姿を表せェッ!!!」
先も見えないまま突き進んだ道程の先で、
「きめぇ丸!!」
私は、それに触れた。
「みんなで‥、彼女を助けましょう」
「異議なし」「異議なし」「OK,べいべー」「左に同意」「左の左に同意」「敢えて右に同意」「私は右の下に同意」「←溜め→に同意」「昇竜拳コマンドの十字キー操作順に同意」「瞬極殺のコマンド操作順に同意」「済みません、それ無理」「それじゃミッドナイトブリスのコマンド操作順に同意で」「それも無理です」「格ゲーのコマンドってむつかしいです」「スレチ」「つまりは異議なし」「以下略」「略」
私は、否、私達は、体育館程の広さの、灰色一色で窓一つない味気ない空間に居た。
話あっている内容は、私達と一緒に閉じ込められた私達とは違う種類のゆっくりの処遇について。
『う、うるせぇええええええ!!こうなったら絶対こっから生きて帰ってやるからな!外でこれ見てる奴全員同じ目に遭わせてやるからな!覚悟しやがれぇ!!』
そんな、呪いの言葉を吐きながら涙目でこの空間の隅へと走り去った彼女、この空間でただ一人のゆっくりあや。
どうやら、彼女は私達と違って、望んでこの勝負に挑んだ訳ではないらしい。
蠱毒というこの一勝負。
個人という境界線が曖昧にしか存在してない私達“きめぇ丸”にとっては大した負荷も伴わない勝負内容だが、“ゆっくりあや”である彼女にとっては違うらしい。自分が死んで居なくなってしまう、ということは、そのまま彼女にとっても世界の終わりを意味してしまうのだろう。
それなのに、彼女と私たちは違うのに、私達と一緒くたに混合され、望まぬ殺し合いに身を投じられている。
彼女の心情は私達では察せられないが、その境遇、どんなに哀れで惨めなものか。
「おお、哀れ哀れ」「哀れ哀れ」「マジで哀れ」「おお、惨め惨め」「ゆっくりあや涙目乙」
ゆっくりあやの一派とは、今回の勝負事を行うくらい私たちの種族と険悪な仲だが、だからといって殺すことも見殺しにすることも出来るはずがない。
ならば、助けて差し上げる他に選択肢はない。
「して、方法はどのように?」「このルールで生き残ることが出来るのは一人だけ」「脱出も困難です」「おお、難解難解」
「大丈夫です、私に良い考えがある」
仲間の内一人が自信満々なドヤ顔で、一つの作戦を提案してきた。
「「「聞かせてください」」」
「良いでしょう。まず、私達19人だけで蠱毒を始め、適当に数を減らします。ここは順当に勝負を楽しんで正々堂々やりましょう。そして、最後に残った一人が、彼女、ゆっくりあやさんを口に含む。口に含むだけではゆっくりは死にません。して試合終了。私たちの勝ちで勝負は幕を閉じ、ついでに生還した後、彼女を口から吐き出せば万事解決です」
割とまんまな作戦だった。あまり頭を使っていないことが伺える。
「じゃ、それで」「OKべいべー」「異議なしです」「おお、妙案妙案」「これで、安心して枕を高くして寝れます」「それじゃ、そろそろ就寝しましょうか」「おお、反対の賛成」「眠ってるうちに互いを攻撃するのってアリですか」「アリかナシかで言えばアシで」「つまり、ナリですね」「おお、了解了解」
そんな感じで、話し合いは即終了。
何の迷いも葛藤もなく、私達は満場一致で“ゆっくりあや”を助けることに決めたのだ。「誰かを助けるのに理由がいるかい?」ってFFⅨの主人公も言ってましたしね。
しかし、事はそう簡単に運ばなかった。
「おお、美味美味」「おお、おのれおのれ」
いくら、互いに了承の上だったとしても。
「おお、弱肉強食弱肉強食」「味わって喰えよ」
いくら、私達が互いに個の境界線が曖昧な生きものだったとしても。
「おお、諸行無常諸行無常」「一重に風の前の塵と同じ」
仲間を食し、仲間に食され、数を減らしていくことは、耐え様のない苦痛だった。
仲間を体内に取り込むにつれ、曖昧になるのは己の境界線ではなく、自分という生き物の境界線。
きめぇ丸というゆっくりが、それ以外へと変貌していく異常。
何故なら、本来私達“きめぇ丸”は、共食いが出来る生物として出来ていないのだから。
更に、この閉じた空間も、私達の意識に陰なる影響与えていることは容易に想像できた。カニバリズムという禁忌そのものを、生きるルールに上書きしなければ生存できない特殊環境下。その上、この壺はこういう競技が積極的に行われるようになるよう、陰気、又はそれに準じる想念が溜まり込み易い構造をしているようだ。これの製作者は本当に良い趣味をしている。
しかし、例えそれが分かっていても、私達は勝負を止める訳にはいかなかった。
「これも、彼女の為」「私たちが一人になるまで、彼女を救うことはできませんからね」「おお、健気健気」「ナイス健気私達」
自分の為なら無理でも、誰かの為なら頑張れた。
例え己の身体が醜く歪んでいこうと、最後まで投げ出さない意思の強さを保つことが出来た。
自分がきめぇ丸からどんなに外れた存在になろうとも、
己の意識が日に日に薄まっていこうとも、
昔のことが思い出せなくなってきても、
如何に、あらゆる世界の呪いを体現した魔女や筐体の姿に変じようとも、
「では、始めませう」
「最後の大勝負を、シリアスに」
私は、
私達は皆、彼女の為に‥
この勝負を、終わらせると決めたのだ。
頭の中に莫大な情報が流れては消えて行った。
聴かずとも分かる。それらは全て、この一つの巨大なきめぇ丸が食し、自分の血肉としていったきめぇ丸達の想い、意思、記憶であった。
その流れの中、私はきめぇ丸の一人であり、同時に全員であった。
だから、全てを理解できた。
アイツらがあの蠱毒という戦いの中で、
何を犠牲にして、何を救おうとしていたのか。
その結果、どうなったのか。
その何もかもを、私は理解することが出来た。
【しかし、私達は失敗してしまいました‥】
【結局、私達はあなたを守りきることはおろか】
【私達が住んでいた、この世界を‥、この手で壊しつくそうとしています】
【だから、済みません】
【助けられなくて、済みません】
【何も、何もかも】
【私たちは助けることが出来なかった】
【私たちがしてきたことは全部】
【無駄だった】
そう‥、彼女達の努力はすべて無駄で無意味なものだった。
最後の最後の戦いで、ついに彼女たちは自分たちの目的をも忘れてしまった。
いや、身体中全てを呪いに蝕まれ、自らの意思で動かすことができなくなったのか。
いずれにせよ、きめぇ丸は結果として私を喰らい、世界を滅ぼそうとしている。
自分たちが産み出した呪いを幾重にも纏わされ、自分たちの本来の願いとはかけ離れた形で、自分たちの呪いの塊を、外の世界の全てにぶつけようとしている。
失敗という結果だけが残った。
所詮、誰かを助けたいという想いなんて、誰かの破滅を願う呪いには適わない。
まるで、出来の悪い寓話じゃないか。
この戦いは、それを証明しただけの、無為で虚しいだけの、意味のないものだったのだ。
それが、私が彼女たちに教えられた真実。
「ふざけるな」
だから私は、私が持ち得る限り最大限の苛立ちを込めて、その真実に反証する。
「無駄であってたまるものか」
誰かを想い、誰かを助ける為に、同じ志を持つ仲間同士で頑張ることが、
どれだけ、その“誰か”にとって、有り難いものなのか。
「あいつらの想いも行動も、私の為にしてくれようとしてくれたこと全部‥」
『助けようとしてくれた』。
それだけの事実が、どれだけその“誰か”の心を、励まし温かく迎えてくれるものなのか。
「無意味であってたまるものか」
あの蠱毒の世界で、私は決して孤独ではなかった。
例え私がそれに気付かなかったとしても、
私は絶えず誰かに想われ、誰かの助けを受けていた。
私は、コドクに生きてはいなかった。
私は知っている。
この心の温かさは、
この目を伝う大粒の涙は、
絶対に無駄にしちゃいけないものだということを。
「だったら、今度は、私が助ける番だ」
あいつらが、私を助けることが出来なかったなんてこと、絶対にない。
あってはならない。
私はちゃんと、あいつらに助けられなきゃならない。
そして、そんな分不相応な恩義全てをノシつけて返してやらなきゃいけないんだ。
私を助けてくれたあいつらに。
仲間でもない私を、文字通り必死で助けてくれたあいつらの優しさに。
「積み重なった呪いに、積み重なった想いは勝てないなんてのは、嘘っぱちです」
その優しさの一欠片も、無駄で終わらせない為に。
「これから、その為の反証を開始します」
「これは‥!」
「ん?どうしたの、早苗ちゃん?まだラヴォス第二形態よ?まだコアまで行ってませんよ」
「済みません永琳さん。そろそろ、スーファミは終わりにして私達も行きましょう。機は今です」
「奇跡の風が、巻き起こりました‥!」
一閃。
私は、私達の想いを覆う暗闇を、一振りにて斬り払う。
天井に存在していた暗闇の幕が、朝日が昇る瞬間のように眩い光で切り開かれた。
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〈/:.:/ 乂乂 `寸:二ニ==ニ二:㌣´ 乂乂 \:.:\〉
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つまり結果だけを言うならば、黙示録形態の外殻は、上下半分真っ二つに斬られて別れ、切り離された上半分は光の粒子となって消えていった。
そして私は、あの仄暗い空間から、
コドクが生み出した、呪いの連鎖が巻き起こる暗い闇から飛び立った。
第三部 『生存キボウ』
これから私は、
コドクという世界を壊す。
最終更新:2011年08月25日 19:48