North side project 下-2


 まず、手前の襖を開けると………

       /    、     _,,.. -─‐- 、_
    \ '       ヽr<´          `' 、     \ /
     / \     ./ \:::>.,     _    ヽ.    /\
            /  / \:::::!>、    `ヽ.   ':,   /
             〈   i  / !\___ノト、   、 ハ    ',
    |        ,ハ  |`ノメ     イヽ.   \|     |  
    ┼     ∠.,_! ./イ__,.!/   レ、!___Y-\    ー‐ァ '、
             //ハ'(ヒ_]    ヒ_ン ,. !\  ` <、ハ      
           '´ソ!⊂⊃"",___,""⊂⊃ノ  ーr--ヽ/ !
   _,,.. -──- ../_  人   ヽ _ン     /´   '、 /   !  _ |
 <:::::/´l:::::::::::::::::::::::> |\         ,ハ  \ \  |    「 ̄
   `7 ./>'"ソ‐ァ<,__ノイ_ハ、_   イ|_  \__,.> ̄  !   /
   | '´ < ̄| / ,. '"´ ̄/::7___/7´ ̄ ̄`ヽ.   .,'
   |    ,r〉 ∨/|/   7::::::::::::::::::::/  /     \/         /)
   |    )  .|//    `ァー--‐ ''´  、!        ヽ.   r 、 / .//)  ) )
   [oこ二] //      '´        |         ,!   | ∨  〈´/-‐、
  r()   |' 〈_.八                ,!     ,. イ!  ',  `ヽ _   ,<´
  ()'|   ', |ァ、::ヽ、   __       イ八  、/::::∧ ,rヘ      ノ-‐'
 {} !    ∨  `゙' 7`    `  ー-‐'´   / >く__/  ∨|::::`ー--イ]
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 「結局ゆっくりじゃねえか!!!」


 やってることや、 戦 う 相 手 が ま る で 変 わ ら な い。

 とりあえず他の襖も少しずつ覗いてみたが、れみりゃ・やさかだこ・さとり・キスメ・きもんげ と、まるで整合性が無い。
どういう基準で、何ゆえこいつらのゆっくりと戦っているのか思い出せすらしない。
 最後に開けた襖では………


                      _
           /i`ヽ、      / /.::.\     ,,へ.
          ,' ',   ヽ ,,.. /  /::::::::...\  ,:'/  l,
           !  !  , '´  i-  -.|--,,,,,,,--i ,' ,.    !
           ', ゝ,.:'"       ̄   ̄  ̄  ヾ .,.ヘ  !
      ,,_z'''  |ヽ、; ; -'''''''             '''''~~L,,<_,,
      >'''   从'''          椛          ><,
    彡'''                            ''\,,<
 >:     彡       \       ;; ;;    /      \ ミ
: : ..:    从::         \ 、   '' `  ,, /  _    ト <_,,
: : : : .  从: :       / ト-- i、   ( )ノ ├- ヽ !  ヾ  <
: : : :彡  /: : : :    ''、ヽ L_ _|    ), )/ (L_ __ノ ノ/    ミ;;,, ミ
: : ::彡 ..::и/: : : ::....: : : : ::       ':;;ノ; ;ゞ           ヾ  ミ
: : :/イ: : ::^从: : : ::/⌒ヽ: : :_ ̄\ ヾヽ,,(//ン; ;、     ミ 、从
: : ::7;: : : : : ::'''w: : : : (⌒: : : : : ̄>   V ' //,-ー;;  '´):. 从  ヽ ,|
: : :7: : : : : : : : ::'''z: : : : ::,i,: : : :⌒   \   / -^   lll.: 从   | |
: :彡: : : : : : : : : : ''''z; ; 、:'lii: : :   ,   )::、(  ,..、  lll::w^::|   N |
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: : 从: : : : : : И/|: : : : : : : :; ;;l;  |       ヾ/ |: :i|l: : ::从 .
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 少女でも、ゆっくりでもない


 「…・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 『…………………」


 どうしようかと手をこまねいていると………

 「ここは一つ。GEN-SOU-KYOUのルールに従って、麻雀で勝負をきめようじゃアリマセンか わふわふー」
 「あ。ああ…………そうしようか……」

 そんなルールがどこにあった?
 疑問は残ったが、面子には、ゆーぎとさとりが参加してくれた


       .._____..   ________
      /    ヽr"     "ヽ/(
     ノ   r ============r  ) 
    (  r"v''ヽ         --.. `ヽ
    /  \/    i      r ハハ  
   ∠  .//       人     人  <
   ノノ // r   ノ/⌒ノイノレ' レ ヽ <
  (  ( (  i ノ  ┰─   ┰- ハ ハ
    ノ ヽヽノ (  '"       "'| \ 
     ) ヽ人 ノ,ゝ    'ー=ョ  ノ< ̄
      ノノヽ ( \ >,、 _____, ,.イノ >




 「この、さとり様は相手の心が読めるんだよ!!!」
 「へえ」
 「凄いと思ったらあまあまちょうだいね」
 「何だそりゃ。テンプレ気味な」
 「――――今、あなた『そんなはずあるか』って思いましたね?」
 「な、何ぃ?」
 「今、『どうして心が読めるんだっ?』って思いましたね?」
 「いや………」
 「『何か本当っぽい』って思いましたね?」
 「うう………………」
 「『わー、気持ち悪い』って思いましたね?」

 こんな事を言う奴だったか? と、いうかコンナ状況なら誰でもそう思う。大したことじゃない
 それでもガタガタと震えながら卓に着く。
 兎に角釈然としない。

 「―――実は、この『話』は嘘だったんだよ」
 「『話』?」
 「今日が何日だか見てごらん」

 今日―――というか日付が変わってしまってはいるが、4月1日

 「あ、エイプリルフールね。――――良かった………」

 とは言ったものの・・・・・・・・

   _,,....,,_
 .-"::::::::::::`::..、
ヽ:::::::::::::::::::::::::::`'::.、
 |::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ
 |::::ノ   ヽ、ヽr-r'"´  (.__
_,.!イ_  _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 あれ?
::::::rー''7コ-‐'"´    ;  ', `ヽ/`7 
r-'ァ'"´/  /! ハ  ハ  !  iヾ_ノ 
!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ  ,' ,ゝ 
`!  !/レi' (ヒ_]     ヒ_ン レ'i ノ  
,'  ノ   !'"         "' i .レ'   
 (  ,ハ    ー=-   人!
,.ヘ,)、  )>,、∩ノ ⊃,.イ ハ
   (  \ / _ノ |  |
   .\ “  /__|  |
     \ /___ /

 今までとは少し違う形態だが、気がつけば自分もゆっくりに―――――

 「偽の記憶とか言ってたな!」


 ・侵略の正当化
 ・プロパガンダ
 ・改竄された歴史
 ・模造された英雄
 ・他人に構築された偽の思い出と生活
 ・ゆっくりしていってね!!!
 ・覚えの無いゲームシステム

 この世は嘘でまみれている

 「どこら辺が嘘なんだ?」
 「ヒント。貴女におこった嘘は一つだけだよ」

 と、いう事は………

 「え?どこら辺から?それとも、今の『一つだけ』ってのが嘘って訳じゃないよね」
 「そんな事教えられないウサ」


 麻雀は続く


 「四暗刻聴牌っ」
 「そう……じゃあ、カン」


 さとりの口元に薄く笑みが張り付いたことに、誰も気がつかない


 「役牌、ドラ4」


 目は充血し、頭に血が上りすぎて考え事ができなくなる―


 「ドラ8―――」
 「じゃあ、リーチだ」


 積んでいたらしい


 (――――この場合、弾幕ゴッコじゃなくて、麻雀で負けたらどうなるんだ…………?)


 どこら辺が嘘なのか?自分がゆっくりだという事か?本物の霧雨魔理沙という事か?自分の先祖がゆっくりと戦争したという事?
それに答えてくれる者はどこにもいない。パチュリーを映してくれていたモニターは、既になくなっていた

 (どれだ――――どれが嘘だ――――?)

 しかしながら、続けているうちに、「魔理沙」は意識が次第に遠のいていくのを感じていた。麻雀勝負で負けると、どうなってしまう
かぼんやりと理解できた。

 (だれが騙している?一体何が問題だ?どこからだ?一体誰が、私を騙そうとしている?)

 打ちながらも―――何とか手と首だけになって続けられているが、胴体が無い。浮遊しているため何とか続行できるが、これは紛れ
もない事実だろう。自分の体である

 「ちょっと待て。どれが嘘なのか解った所で、ここまで来るとあんまり意味が無いような………」
 「そうだよ!!!だから諦めてゆっくりしていってね!!!」

 (何が嘘だったんだ?てか、それが解ったところで何になるって言うんだ?何が……な……ってんだ?どうが………あるってん・・・・・だ)


 自分は何と戦っていたのだろう?


 そろそろ本当にどうでもよくなってきた辺りで、対局しているゆーぎが上がり、「魔理沙」の意識は無くなった


                                            了

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最終更新:2009年04月04日 10:39