まず、手前の襖を開けると………
/ 、 _,,.. -─‐- 、_
\ ' ヽr<´ `' 、 \ /
/ \ ./ \:::>., _ ヽ. /\
/ / \:::::!>、 `ヽ. ':, /
〈 i / !\___ノト、 、 ハ ',
| ,ハ |`ノメ イヽ. \| |
┼ ∠.,_! ./イ__,.!/ レ、!___Y-\ ー‐ァ '、
//ハ'(ヒ_] ヒ_ン ,. !\ ` <、ハ
'´ソ!⊂⊃"",___,""⊂⊃ノ ーr--ヽ/ !
_,,.. -──- ../_ 人 ヽ _ン /´ '、 / ! _ |
<:::::/´l:::::::::::::::::::::::> |\ ,ハ \ \ | 「 ̄
`7 ./>'"ソ‐ァ<,__ノイ_ハ、_ イ|_ \__,.> ̄ ! /
| '´ < ̄| / ,. '"´ ̄/::7___/7´ ̄ ̄`ヽ. .,'
| ,r〉 ∨/|/ 7::::::::::::::::::::/ / \/ /)
| ) .|// `ァー--‐ ''´ 、! ヽ. r 、 / .//) ) )
[oこ二] // '´ | ,! | ∨ 〈´/-‐、
r() |' 〈_.八 ,! ,. イ! ', `ヽ _ ,<´
()'| ', |ァ、::ヽ、 __ イ八 、/::::∧ ,rヘ ノ-‐'
{} ! ∨ `゙' 7` ` ー-‐'´ / >く__/ ∨|::::`ー--イ]
l] |. 〉 /| ,〈/ ∧ / \::::::::::o:::」
「結局ゆっくりじゃねえか!!!」
やってることや、 戦 う 相 手 が ま る で 変 わ ら な い。
とりあえず他の襖も少しずつ覗いてみたが、れみりゃ・やさかだこ・さとり・キスメ・きもんげ と、まるで整合性が無い。
どういう基準で、何ゆえこいつらのゆっくりと戦っているのか思い出せすらしない。
最後に開けた襖では………
_
/i`ヽ、 / /.::.\ ,,へ.
,' ', ヽ ,,.. / /::::::::...\ ,:'/ l,
! ! , '´ i- -.|--,,,,,,,--i ,' ,. !
', ゝ,.:'"  ̄  ̄  ̄ ヾ .,.ヘ !
,,_z''' |ヽ、; ; -''''''' '''''~~L,,<_,,
>''' 从''' 椛 ><,
彡''' ''\,,<
>: 彡 \ ;; ;; / \ ミ
: : ..: 从:: \ 、 '' ` ,, / _ ト <_,,
: : : : . 从: : / ト-- i、 ( )ノ ├- ヽ ! ヾ <
: : : :彡 /: : : : ''、ヽ L_ _| ), )/ (L_ __ノ ノ/ ミ;;,, ミ
: : ::彡 ..::и/: : : ::....: : : : :: ':;;ノ; ;ゞ ヾ ミ
: : :/イ: : ::^从: : : ::/⌒ヽ: : :_ ̄\ ヾヽ,,(//ン; ;、 ミ 、从
: : ::7;: : : : : ::'''w: : : : (⌒: : : : : ̄> V ' //,-ー;; '´):. 从 ヽ ,|
: : :7: : : : : : : : ::'''z: : : : ::,i,: : : :⌒ \ / -^ lll.: 从 | |
: :彡: : : : : : : : : : ''''z; ; 、:'lii: : : , )::、( ,..、 lll::w^::| N |
: 从: : : : : : ::/: : : : : : ::''\:|: :;: : :... '';;--------;;、 〈/: : : :ミ ミ ,|
: |:|: : : : : : : |/: : : : : : ::/: 〈:|: ;: : : ::(llll; : ::;i: : :;;,,/ ; |: : : : :ミ '| |
::从:/: : : : ::/: : : : : : ::':i:i: ::\: : : : ::`''';;llllll|llllll;;'' '/: : : : ミ '|| ヽ
: :从: : : : : ::从/: : : : : : ':':l::; ;; \ ,______, /: |: : : ト
: : 从: : : : : : И/|: : : : : : : :; ;;l; | ヾ/ |: :i|l: : ::从 .
´: :/: :/: : : : : : ://::i: : : : : : ::; ; ヽ____ノ /:i从: : :从...: :
少女でも、ゆっくりでもない
「…・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
『…………………」
どうしようかと手をこまねいていると………
「ここは一つ。GEN-SOU-KYOUのルールに従って、麻雀で勝負をきめようじゃアリマセンか わふわふー」
「あ。ああ…………そうしようか……」
そんなルールがどこにあった?
疑問は残ったが、面子には、ゆーぎとさとりが参加してくれた
.._____.. ________
/ ヽr" "ヽ/(
ノ r ============r )
( r"v''ヽ --.. `ヽ
/ \/ i r ハハ
∠ .// 人 人 <
ノノ // r ノ/⌒ノイノレ' レ ヽ <
( ( ( i ノ ┰─ ┰- ハ ハ
ノ ヽヽノ ( '" "'| \
) ヽ人 ノ,ゝ 'ー=ョ ノ< ̄
ノノヽ ( \ >,、 _____, ,.イノ >
「この、さとり様は相手の心が読めるんだよ!!!」
「へえ」
「凄いと思ったらあまあまちょうだいね」
「何だそりゃ。テンプレ気味な」
「――――今、あなた『そんなはずあるか』って思いましたね?」
「な、何ぃ?」
「今、『どうして心が読めるんだっ?』って思いましたね?」
「いや………」
「『何か本当っぽい』って思いましたね?」
「うう………………」
「『わー、気持ち悪い』って思いましたね?」
こんな事を言う奴だったか? と、いうかコンナ状況なら誰でもそう思う。大したことじゃない
それでもガタガタと震えながら卓に着く。
兎に角釈然としない。
「―――実は、この『話』は嘘だったんだよ」
「『話』?」
「今日が何日だか見てごらん」
今日―――というか日付が変わってしまってはいるが、4月1日
「あ、エイプリルフールね。――――良かった………」
とは言ったものの・・・・・・・・
_,,....,,_
.-"::::::::::::`::..、
ヽ:::::::::::::::::::::::::::`'::.、
|::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ
|::::ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__
_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 あれ?
::::::rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7
r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ
!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ
`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ
,' ノ !'" "' i .レ'
( ,ハ ー=- 人!
,.ヘ,)、 )>,、∩ノ ⊃,.イ ハ
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
今までとは少し違う形態だが、気がつけば自分もゆっくりに―――――
「偽の記憶とか言ってたな!」
・侵略の正当化
・プロパガンダ
・改竄された歴史
・模造された英雄
・他人に構築された偽の思い出と生活
・ゆっくりしていってね!!!
・覚えの無いゲームシステム
この世は嘘でまみれている
「どこら辺が嘘なんだ?」
「ヒント。貴女におこった嘘は一つだけだよ」
と、いう事は………
「え?どこら辺から?それとも、今の『一つだけ』ってのが嘘って訳じゃないよね」
「そんな事教えられないウサ」
麻雀は続く
「四暗刻聴牌っ」
「そう……じゃあ、カン」
さとりの口元に薄く笑みが張り付いたことに、誰も気がつかない
「役牌、ドラ4」
目は充血し、頭に血が上りすぎて考え事ができなくなる―
「ドラ8―――」
「じゃあ、リーチだ」
積んでいたらしい
(――――この場合、弾幕ゴッコじゃなくて、麻雀で負けたらどうなるんだ…………?)
どこら辺が嘘なのか?自分がゆっくりだという事か?本物の霧雨魔理沙という事か?自分の先祖がゆっくりと戦争したという事?
それに答えてくれる者はどこにもいない。パチュリーを映してくれていたモニターは、既になくなっていた
(どれだ――――どれが嘘だ――――?)
しかしながら、続けているうちに、「魔理沙」は意識が次第に遠のいていくのを感じていた。麻雀勝負で負けると、どうなってしまう
かぼんやりと理解できた。
(だれが騙している?一体何が問題だ?どこからだ?一体誰が、私を騙そうとしている?)
打ちながらも―――何とか手と首だけになって続けられているが、胴体が無い。浮遊しているため何とか続行できるが、これは紛れ
もない事実だろう。自分の体である
「ちょっと待て。どれが嘘なのか解った所で、ここまで来るとあんまり意味が無いような………」
「そうだよ!!!だから諦めてゆっくりしていってね!!!」
(何が嘘だったんだ?てか、それが解ったところで何になるって言うんだ?何が……な……ってんだ?どうが………あるってん・・・・・だ)
自分は何と戦っていたのだろう?
そろそろ本当にどうでもよくなってきた辺りで、対局しているゆーぎが上がり、「魔理沙」の意識は無くなった
了
最終更新:2009年04月04日 10:39