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すすめ!ハルトシュラーズ 第4話

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すすめ!ハルトシュラーズ 第4話


197 :すすめ!ハルトシュラーズ 第4話:2010/02/11(木) 21:49:11 ID:sEksseny
「バームクーヘン!」

奇怪な叫び声と共に、桃花はベッドから飛び起きた。

「ゆ、夢か……」
「なんだなんだ! 敵襲か!? 刺客かー!?」

冷や汗を浮かべながら呟く桃花の横で、その大声に起こされたよし子が慌てふためく。
ここは遠征先のホテル。桃花とよし子の二人は、同じ部屋に宿泊していたのである。

「すまない、よし子。起こしてしまったな」
「んー、どうせもうすぐ起きる予定の時間だったし、それに関してはかまわないぞー!
 けど、いったい何があったんだー?」
「たいしたことじゃないんだ……。ただ、夢を見た。妙な夢をな……」
「夢ー?」
「ああ。私が刀を持って、無数の化け物を次々と切り伏せていく夢だ。いったいなぜあんな夢を見たのか……」


┌──┐ 
i二ニニ二i
i´ノノノヽ)
Wリ゚ -゚ノリ  夢と聞いて
⊂)_介」つ
<__l__〉
〈_ハ_〉

  ____ 
く/',二二ヽ>
 |l|ノノイハ))
 |l|リ゚ー゚ノl|  飛んできたですぅ
,ノl_|(l_介」づ
,≦ノ`ヽノヘ≧
ミく二二二〉


「うわっ、びっくりした!」

突如目の前に現れた二人組に、まだ目が覚めきっていない桃花は大げさに驚く。
しかしそれが誰なのか理解すると、その表情はとたんに冷めたものとなった。

「何だ、変態姉妹か。呼んでないから帰れ」
「なっ、いちおう翠星石たちの方が年上ですのに、何ですかその口の利き方はぁ!」
「そうだよ! 僕たちは変態じゃないよ! 仮に変態だとしても、変態という名の淑女だよ!」
「蒼星石! てめえは黙ってるですぅ!」

ミニコントを開始した双子を見つめながら、桃花は小さく溜め息をつく。
彼女たちは大卒。自分は高卒。たしかに彼女たちの方が年上だ。
だが、外見からいえば二人の方が自分よりずっと幼く見える。

「というか、よし子もそうだが……。このチーム、妙にちっちゃい女の子が多くないか?」
「それはしょうがねえですぅ。創発市の特産品は美少女ですから」
「特産品扱い!?」
「温暖な気候と住民の柔和な人柄で、かわいい女の子に育ちやすいらしいよ」
「どこのマリネラ王国だよ! というか、この板の住民層的に『パタリロ!』ネタが通じるか不安だわ!」
「お前は何を言ってるんだー!」
「はっ!」



198 :すすめ!ハルトシュラーズ 第4話:2010/02/11(木) 21:50:06 ID:sEksseny
よし子のツッコミを受け、桃花は我に返る。

「すまない……。実は私は、昔から突然何かに取り憑かれたようにわけのわからない台詞を口走ることがあるんだ……。
 私の家系はもともと神職だから、霊的な何かが関係してるんじゃないかとは言われてるんだが……」
「はっ、この科学全盛の時代に霊ですか? そんなオカルトあり得ないですぅ」
「なんかお前が言うとすごい違和感があるぞー!」

桃花に冷ややかな視線を向ける翠星石に、またしてもよし子のツッコミが飛んだ。

「ふむ……。変な夢というのも、それに関係があるのかも知れないね。
 とりあえず、気が向いたら僕たちに相談しなよ。野球の片手間とはいえ、大学じゃ心理学を勉強してたから。
 少しは役に立つと思うよ」
「ああ。頼りにさせてもらうよ、変態先輩」
「いや、だから変態言うな」


◇ ◇ ◇


その日の夜、桃花は大阪ドームで行われる大阪ドリームスとの試合に出場していた。
試合は7回表まで進み、得点は2対1。ハルトシュラーズが1点のビハインドだ。
だがハルトシュラーズはこの回、逆転のチャンスを迎える。
ツーアウトからよし子がツーベースヒットを放ち、さらに続くアジョ中がレフト線ギリギリへのポテンヒット。
ツーアウト一塁・三塁という好機で、桃花の打順が回ってきた。
ちなみにここまでの桃花は、いつもの如くノーヒットである。

(なんか遙か遠くでバカにされている気がするが……。まあいい。
 私の得点圏打率は、通常の打率と比べて一割以上高い。
 つまり自分で言うのもなんだが、チャンスに強いということだ。
 今回のチャンスも、ものにしてみせる!)

不敵な笑みを口元に浮かべ、桃花はバットを構えた。



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