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温泉界へご招待 ~鬼と幽霊が消えた後~

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温泉界へご招待 ~鬼と幽霊が消えた後~





「あー行っちゃったねぇ」
「そうだねー」

少女二人はのんきに言い合いながら、菖蒲を入れる作業を再開する。
そこには緊張感のかけらもない。決着とか言われたのにもかかわらず。

「何だったんだろうな。一体」

さりげなくその中に入って菖蒲を入れる作業を再開した天野翔太はふとした疑問を漏らした。

「ショータ君が悪いんですよ。女性とみると透視能力つかってたら怒られるに決まってます。
さっきも透視したのに見えなくて動揺してたよね。つまり使ったってことだよね?」
「う……いや、すいません」

アリスは振り向き様に天野翔太に向けて言い放つ。
その言葉に翔太の方も素直に謝る。しかしアリスの追撃はやむことはない。

「そもそも透視能力を気軽に使うからこうなるんです。どんな力でも使い所があるんです。
私も、材料探すときにはあると便利かなと思いますが、便利なものは時に自重が必要です。
あ、それから今、混浴の方に男女二名が入ってますが覗かないように。告死天使が降臨しますよ。
死んだ人が死んだらどこに行くのか、ちょっと興味がありますが、やっちゃだめですからね」
「はいっ。分りました!」

仁王立ちの外見14才の少女に怒られる23歳男、全裸で。

その様子にくすくすと笑った湯乃香は二人に声を掛けた。

「はいはい。説教はここまで。皆でやって早くご飯食べましょう」
「OK!」
「わかったよ」

こうして、鬼と幽霊を完全に忘れたように再び働き始める三人だった。



終わり



おまけ



「湯乃香ちゃん。そういえば、あの鬼たち、また来たらどうするの?」
「お客様を勝手に連れていくのは地獄の使者でも越権行為です。断固反対しますよー」
「なるほど……安心した」

心底安堵した表情を見せるアリスに、湯乃香はふとあることを思いつき、にやけ顔で話しかける。

「アリスちゃん……そんなにショータ君のこと心配してたの?」

その言葉にアリスは反応しない。ただ、言葉には続きがあった。

「なら全力で狩っても問題ないわね。鬼の角は強力な地属性だからドン○ルハイトの代わりになるわね。
 幽霊の方は魂を結晶化して精○のなみだにするのもいいかも。アロ○マテリアと火蜥蜴の舌はあるから……。
あー久しぶりに賢者の石作りたくなっちゃったわねー」
「……アリスちゃん?」

湯乃香の呼び声に我に返ったのかアリスは慌てて笑う。

「え……あ、あはははは……。冗談よ冗談。もちろん決まってるじゃない。純粋にショータ君が心配だったのよ。
 大丈夫。そんな酷いことはしないから!? 話し合いが第一だよね。
 それに戦ったら私が負ける可能性の方が高いじゃない? 相手は鬼なんだから」
(冗談……? いえ、あれは本気の目だった……)

冗談に聞こえない、と湯乃香はじーっと見つめるがアリスはプイッと外を向いてしまう。

「……まあ、昔はよく――」
「……え?」
「ん、なんでもないよー」

そのぼそっと呟いたアリスの声はどこにも届かず消えていった。


終われ!

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