無限桃花外伝~魔王~
「ここは‥‥‥?」
気がつくと、桃花は見知らぬ館のホールに居た。やけに広く、人の気配は無い。耳鳴りがする程の静寂だった。
桃花はすぐにその場所がこの世ではないと直感で理解した。
見覚えこそ無いが、記憶の片隅に僅かながら刻み込まれている。
ここは、まさに自分の始まりの場所だと。
桃花はすぐにその場所がこの世ではないと直感で理解した。
見覚えこそ無いが、記憶の片隅に僅かながら刻み込まれている。
ここは、まさに自分の始まりの場所だと。
ホールの正面にある巨大で、そして美しい装飾がなされたドア。桃花はそこに目をやる。その向こうに、自分をここへ呼び出した何者かが居ると解っていたから。
おそらくそれは、桃花が今まで出会った何者よりも、そして今後出会う事はないであろう程の存在だろう。
桃花はその名前を口にした。
おそらくそれは、桃花が今まで出会った何者よりも、そして今後出会う事はないであろう程の存在だろう。
桃花はその名前を口にした。
「‥‥ハルトシュラー」
「ようやく私の名を呼んだか、桃花」
「ようやく私の名を呼んだか、桃花」
巨大なドアが二つに割れる。間から差し込む光は見たことが無いほど眩しく、その奥から漂う気配はホールはおろか、この世界を包み込んでしまいそうな程に感じられた。
その中から、小さな人影がこちらへ向かって歩いてくる。それは銀髪の少女。魔王・ハルトシュラー。
その中から、小さな人影がこちらへ向かって歩いてくる。それは銀髪の少女。魔王・ハルトシュラー。
桃花は立ちすくむ。小さな少女に過ぎないハルトシュラーは、その体に見合わぬ力を有している。まさにそれは、無限の力なのだ。
「久しぶりだな桃花よ。また会えて嬉しいぞ」
「また‥‥?今が初めてじゃないの‥‥?」
「覚えていないか。まあ無理もない。お前がここで誕生してから、お前が『無限桃花』となるまで、結構な時間が必要だったからな」
「???」
「お前自身は知らなくてもいい事だ。だがお前の『無限桃花』というキャラクターは知らなくてはならない。お前はただ聞いていれば良い」
ハルトシュラーは淡々と言う。声は見た目の歳相応の可愛いらしい物だが、発せられる言葉に込められた威厳はまさに魔王と呼ぶに相応しい物だった。
「また‥‥?今が初めてじゃないの‥‥?」
「覚えていないか。まあ無理もない。お前がここで誕生してから、お前が『無限桃花』となるまで、結構な時間が必要だったからな」
「???」
「お前自身は知らなくてもいい事だ。だがお前の『無限桃花』というキャラクターは知らなくてはならない。お前はただ聞いていれば良い」
ハルトシュラーは淡々と言う。声は見た目の歳相応の可愛いらしい物だが、発せられる言葉に込められた威厳はまさに魔王と呼ぶに相応しい物だった。
「お前も私も、最初はただの言葉に過ぎなかった。だが、ある時を境に、お前は一人のキャラクターとして歩きはじめた。
その過程で様々な『無限桃花』も誕生した」
その過程で様々な『無限桃花』も誕生した」
「その中には時代を遡り仕置き人として生きる者、いつしか私の世界に居着いた者、一度だけ現れ消えた者、姉妹でアレな関係の者など様々だ」
「私が‥‥?たくさん居るって事?」
「ふむ‥‥。そうだと言えるが正確には違う。お前という『無限桃花』は『お前一人』だ。
解るか?創り手の数だけある『無限桃花』。そのなかの一人‥‥。つまり、お前は無数の『無限桃花』の中で独立した一人だ。いや、全ての無限桃花はそうだと言える」
「‥‥?訳が解らない」
「ははは。それでいい。お前は知らずともお前というキャラクターは理解している」
「じゃあ、なぜ私をここへ呼んだの?」
「お前の誕生の秘密、それを伝える為だ。私と同じ性質を持つ、お前には知らせておかなければならない」
「あなたと‥‥同じ?!」
「そうだ。先程も言ったが、私もお前も始めはただの言葉に過ぎない。だが、そこへある力が加わる事により、私が誕生した」
「それは何?何なの?」
「創作者だ。一人ひとりが持つ無限の力、それが無数に集まり、私を形成している。故に私の力は無限。それもそうだ。たった一人でも途方も無い力を持つ創作者、それの力が無数に集まっているのだから」
「だったら、私は‥‥?」
「お前には私と同じ力で、違う進化の可能性を与えた。つまり、敢えて『無限桃花』というキャラクターを創作者達へ丸投げすることで、無数の『無限桃花』を造る事が出来る。それこそお前の正体。無限に存在するキャラクター。それが無限桃花だ」
「理解できないわ‥‥」
「それでいい。理解すべきはお前を形造った者達なのだから」
「私が‥‥?たくさん居るって事?」
「ふむ‥‥。そうだと言えるが正確には違う。お前という『無限桃花』は『お前一人』だ。
解るか?創り手の数だけある『無限桃花』。そのなかの一人‥‥。つまり、お前は無数の『無限桃花』の中で独立した一人だ。いや、全ての無限桃花はそうだと言える」
「‥‥?訳が解らない」
「ははは。それでいい。お前は知らずともお前というキャラクターは理解している」
「じゃあ、なぜ私をここへ呼んだの?」
「お前の誕生の秘密、それを伝える為だ。私と同じ性質を持つ、お前には知らせておかなければならない」
「あなたと‥‥同じ?!」
「そうだ。先程も言ったが、私もお前も始めはただの言葉に過ぎない。だが、そこへある力が加わる事により、私が誕生した」
「それは何?何なの?」
「創作者だ。一人ひとりが持つ無限の力、それが無数に集まり、私を形成している。故に私の力は無限。それもそうだ。たった一人でも途方も無い力を持つ創作者、それの力が無数に集まっているのだから」
「だったら、私は‥‥?」
「お前には私と同じ力で、違う進化の可能性を与えた。つまり、敢えて『無限桃花』というキャラクターを創作者達へ丸投げすることで、無数の『無限桃花』を造る事が出来る。それこそお前の正体。無限に存在するキャラクター。それが無限桃花だ」
「理解できないわ‥‥」
「それでいい。理解すべきはお前を形造った者達なのだから」
ハルトシュラーの言葉は桃花の理解の範疇を大きく超えている。
いきなり自分が無限に存在すると言われ、理解できるはずも無いのだが‥‥‥
いきなり自分が無限に存在すると言われ、理解できるはずも無いのだが‥‥‥
「さて、桃花よ。お喋りはここまでにしよう」
突如、ハルトシュラーの気配が攻撃的な物へと変化する。
突如、ハルトシュラーの気配が攻撃的な物へと変化する。
「お前という『無限桃花』はどんな存在だ?お前は戦士だ。そうだろう?」
「何?何の事!?」
「簡単な事だ。私に示せと言っている。お前の無限の力を。戦士として生きるお前という『無限桃花』を。もし出来ないなら、戦士として不十分な存在なら、私は‥‥いや、私の中のお前を創る創作者はお前を殺さなければならない」
「何を‥‥!」
「何?何の事!?」
「簡単な事だ。私に示せと言っている。お前の無限の力を。戦士として生きるお前という『無限桃花』を。もし出来ないなら、戦士として不十分な存在なら、私は‥‥いや、私の中のお前を創る創作者はお前を殺さなければならない」
「何を‥‥!」
ハルトシュラーの姿は大きく変貌する。
10歳ほどに見える容姿は桃花と同年代程度にまで変わり、その手には‥‥
10歳ほどに見える容姿は桃花と同年代程度にまで変わり、その手には‥‥
「そんな‥‥!あれは‥‥村正!?」
「行くぞ無限桃花。私に示してみろ。お前という存在を、お前を創った者に示してみろ!」
桃花は村正を抜く。
いいだろう。示してやろう。私を創った者へ。そして、他の無限桃花を創る者達へ。
いいだろう。示してやろう。私を創った者へ。そして、他の無限桃花を創る者達へ。
私は無限桃花だとーーー。
気分次第で続く。