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カッコ悪いハッちゃん

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eroticman

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カッコ悪いハッちゃん


じゃあカッコ悪いハッっちゃん投下。

「妹よ、姉の頼みを聞いとくれ」
 だらし無く床に垂れた髪。頭頂部にはテキトーに造ったおだんご。それに突き刺さる簪もとい達磨の耳かき。
 見間違いでは無い。彼女は間違いなく、あの『女神様』である。

「なんですかぁ」
 間延びした声が聞こえる。発子の妹ひなのである。本来は表には出ないが一応彼女も女神様。家に帰れば姉とも会う。
「コンビニまで行っとくれ」
 発子はガマグチから四つに畳んだ千円札を差し出す。
「またファミチキですかぁ~?サンクスのほうが近いのにぃ~」
「脂っこいんだもんサンクスの」
「自分で行けばいいじゃないですかぁ~。だいたい私あんまり表に出るのは……」
「見とくれこのだらっとした髪を。またまとめんのはすんごい面倒なわけ。着替えるのだって面倒。あのタイツすんげー伝線するし」
「別にコンビニくらいドテラきたまま行けばいいじゃないですかぁ~」
「一応イメージってもんがあるのさね。さっきもあの銀髪のクソガキに大見栄切ったばかりだし……」
「(イメージもへったくれもねぇだろ。テレビ買い替えろや)」
「何か言った?」
「何にも言ってないですぅ~」
「というわけで頼むよ」
「ぶうぅ~(マンドクセ)」

 ……。
 彼女達は女神様。


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