魔機那戦記#3
「お前らもこうなりたいか?」
赤髪を揺らしながらギルバートは強盗共に聞いた。
強盗の一人が仲間の死に発憤したのか怒り狂って喚き散らす。
「黙れぇぇ!テメェが逝っちまえ!」
と手にしたマシンガンをギルバート目がけ撃ちまくる。
しかし脳内リンクキーを自分の体にリンクさせていたギルバートにはその人間離れした動体視力で弾の一つ一つが、
ゆっくりと見えた。
そして強盗のマシンガンの弾が無くなった頃には全ての弾を避けていた。
次の瞬間にはギルバートの拳が強盗の頬にめり込み強盗は飛ばされ、ガラスを突き破り破片と共に外に落ちた。
残りの強盗は大人しく銃を置き逃げ帰って行った。
「ったく、殺すことは無いだろ。お前も同じだ。」
とアルバートが諌める。確かに殺しては強盗と同じだ。
痛い所を突かれたギルバートは笑ってごまかした。
二人は共に外へ出るとジープのエンジンを掛ける。
その瞬間食料品店の屋根に砲弾が着弾し、音と共に黒い煙が立つ。
「なんだ!?」
砲弾の飛んできた方向からはーーーーざっと十機の魔機那の群が居た。
「魔機那の群!?しかもこんなに居るなんて!」
アルバートが状況を把握しながら言う。
「クッ・・・MBTには一応連絡を入れた。後五分ほどで来るハズだ。」
魔機那相手に生身の人間が五分粘れと言うことは、例えればとあるアニメのエク○ア達が三国家群と戦った時の様な難易度である。
しかもス○ーネの来るタイミングもどうか分からないのである。
「でも、やるしかねぇな。」
アルバートの両目に再び白い瞳が現れる。
「今ここでこの物語を終わらせても作者が困るもんな。」
とギルバートが続ける。
なにを言ってるんだという表情を浮かべるアルバート。しかし魔機那の駆動音が近づくにつれて表情は引き締まる。
「行くぞ!」
のギルバートの声と共に強盗の置いて行ったアサルトライフルやマシンガンを二人で乱射する。
しかしその黒い装甲には傷一つ付かない。
「くっ・・・ならば!」
とアルバートは銃にリンクした。そう、銃のスプリングを限界以上に引き絞る事で威力を上げることができるのである。
隣のギルバートもそれに習いリンクを銃へと変える。
そして身を隠しているジープから一瞬だけ体を乗りだし、そして同時に引き金を引いた。
その一撃で銃は崩壊したが、暴発はせずに真っ直ぐに魔機那へと向かっていた。
放った一撃は魔機那二機を撃破することに成功した。
しかし所詮は二機。少しも数の減った様には感じられない。二人の額に汗が浮き出る。
更にギルバートが流れ弾の一つに当たり、足を負傷してしまったのだ。
「ク・・・避け損ねたっ・・・」
今だ撃ち続ける魔機那達にいつの間にか彼らは包囲されいた。
「まだかよっ!」
と足から流血の止まらないギルバートが叫ぶ。
「後少しだっ・・・粘れよッ!」
その時である。
魔機那の一機が爆炎に姿を変える。その一機を皮切りに次々と火球へと変貌する魔機那達。
遠くから一機の魔機那が銀白色のボディを反射させ、こちらへとやって来る。
「あれは・・・!」
ギルバートは接近する機体を睨み付ける。
「A-1小隊・・・『白銀のジハード』・・・!」
背中に巨大な砲門を二対備えた狼がこちらを見据えていた。
「大丈夫だったか?」
ロングの長めの髪を一纏めにしているこの男はジハード・エクス。
A-1小隊隊長を勤める。乗機はアニマル型“キャノンウルフ”。狙ったターゲットは逃さない、「白銀のジハード」の異名を取るエースである。
「テメェが来なくても大丈夫だったのによォ!」
とギルバートが突っかかる。ギルバートは勝手にいつもジハードをライバル視しており、
そんなジハードに助けて貰い、腹が立っていたのだ。
その時予期せぬ方向から声がする。
「まぁまぁマキ坊、命あっての物種って言うんだぜ?」
「あ。ユークリッド。居たのか。」
彼ーーーユークリッド・フラステスはギルバートにドロップキックをした。
ユークリッドはジハードと同じA-1小隊に所属している。乗機はヒトガタ型“トール”。
唯一ジハードが認めるパートナーで、主に接近戦を勤めるがいつもジハードが前に居る為忘れられる。
世間ではA-1小隊はジハード一人でしているらしい などという噂が後を絶たない。
彼自体は弱くなく、接近戦では無敵の攻撃を見せる。
「じゃーなー!」
とユークリッドに手を降るアルバート。
しかしギルバートはずっと下を向いたままであった。
「お前らもこうなりたいか?」
赤髪を揺らしながらギルバートは強盗共に聞いた。
強盗の一人が仲間の死に発憤したのか怒り狂って喚き散らす。
「黙れぇぇ!テメェが逝っちまえ!」
と手にしたマシンガンをギルバート目がけ撃ちまくる。
しかし脳内リンクキーを自分の体にリンクさせていたギルバートにはその人間離れした動体視力で弾の一つ一つが、
ゆっくりと見えた。
そして強盗のマシンガンの弾が無くなった頃には全ての弾を避けていた。
次の瞬間にはギルバートの拳が強盗の頬にめり込み強盗は飛ばされ、ガラスを突き破り破片と共に外に落ちた。
残りの強盗は大人しく銃を置き逃げ帰って行った。
「ったく、殺すことは無いだろ。お前も同じだ。」
とアルバートが諌める。確かに殺しては強盗と同じだ。
痛い所を突かれたギルバートは笑ってごまかした。
二人は共に外へ出るとジープのエンジンを掛ける。
その瞬間食料品店の屋根に砲弾が着弾し、音と共に黒い煙が立つ。
「なんだ!?」
砲弾の飛んできた方向からはーーーーざっと十機の魔機那の群が居た。
「魔機那の群!?しかもこんなに居るなんて!」
アルバートが状況を把握しながら言う。
「クッ・・・MBTには一応連絡を入れた。後五分ほどで来るハズだ。」
魔機那相手に生身の人間が五分粘れと言うことは、例えればとあるアニメのエク○ア達が三国家群と戦った時の様な難易度である。
しかもス○ーネの来るタイミングもどうか分からないのである。
「でも、やるしかねぇな。」
アルバートの両目に再び白い瞳が現れる。
「今ここでこの物語を終わらせても作者が困るもんな。」
とギルバートが続ける。
なにを言ってるんだという表情を浮かべるアルバート。しかし魔機那の駆動音が近づくにつれて表情は引き締まる。
「行くぞ!」
のギルバートの声と共に強盗の置いて行ったアサルトライフルやマシンガンを二人で乱射する。
しかしその黒い装甲には傷一つ付かない。
「くっ・・・ならば!」
とアルバートは銃にリンクした。そう、銃のスプリングを限界以上に引き絞る事で威力を上げることができるのである。
隣のギルバートもそれに習いリンクを銃へと変える。
そして身を隠しているジープから一瞬だけ体を乗りだし、そして同時に引き金を引いた。
その一撃で銃は崩壊したが、暴発はせずに真っ直ぐに魔機那へと向かっていた。
放った一撃は魔機那二機を撃破することに成功した。
しかし所詮は二機。少しも数の減った様には感じられない。二人の額に汗が浮き出る。
更にギルバートが流れ弾の一つに当たり、足を負傷してしまったのだ。
「ク・・・避け損ねたっ・・・」
今だ撃ち続ける魔機那達にいつの間にか彼らは包囲されいた。
「まだかよっ!」
と足から流血の止まらないギルバートが叫ぶ。
「後少しだっ・・・粘れよッ!」
その時である。
魔機那の一機が爆炎に姿を変える。その一機を皮切りに次々と火球へと変貌する魔機那達。
遠くから一機の魔機那が銀白色のボディを反射させ、こちらへとやって来る。
「あれは・・・!」
ギルバートは接近する機体を睨み付ける。
「A-1小隊・・・『白銀のジハード』・・・!」
背中に巨大な砲門を二対備えた狼がこちらを見据えていた。
「大丈夫だったか?」
ロングの長めの髪を一纏めにしているこの男はジハード・エクス。
A-1小隊隊長を勤める。乗機はアニマル型“キャノンウルフ”。狙ったターゲットは逃さない、「白銀のジハード」の異名を取るエースである。
「テメェが来なくても大丈夫だったのによォ!」
とギルバートが突っかかる。ギルバートは勝手にいつもジハードをライバル視しており、
そんなジハードに助けて貰い、腹が立っていたのだ。
その時予期せぬ方向から声がする。
「まぁまぁマキ坊、命あっての物種って言うんだぜ?」
「あ。ユークリッド。居たのか。」
彼ーーーユークリッド・フラステスはギルバートにドロップキックをした。
ユークリッドはジハードと同じA-1小隊に所属している。乗機はヒトガタ型“トール”。
唯一ジハードが認めるパートナーで、主に接近戦を勤めるがいつもジハードが前に居る為忘れられる。
世間ではA-1小隊はジハード一人でしているらしい などという噂が後を絶たない。
彼自体は弱くなく、接近戦では無敵の攻撃を見せる。
「じゃーなー!」
とユークリッドに手を降るアルバート。
しかしギルバートはずっと下を向いたままであった。