魔機那戦記#5
「本当に大丈夫なのか?あんな奴を二機で倒せるとは思わないが。」
とギルバートは不安を隠せない様子でヒロへと通信回路を開く。
するとヒロは自信に満ちた声で返してきた。
『大丈夫だ。僕のプランではまずマキナカーゴによる砲撃を行う。注意が逸れた隙を見てロドリゲス達を回収。そして帰還までの時間を我々で稼ぐ。詳しい巨大魔機那戦のデータはそちらに送っておく。』
本当に大丈夫かよ…と思いつつ、モニターに送られてきたデータを出す。
「マジで…?正気の沙汰かよ?」
作戦内容はまずヒロが囮となり巨大魔機那の攻撃を正面に集中させる。その隙に手薄となった横から背部へと回り込んで関節を破壊。そうすれば数十トンはある重量を支えきれずやがて自壊させることが狙いのようだ。
しかしその間ヒロは巨大魔機那の集中砲火を浴び続ける事となり、命の保証は無い。つまりは一か八かの作戦である。
そして遂にマキナカーゴからの砲撃が開始された。そして着弾の煙を上げる巨大魔機那に二機の魔機那が向かった。
『ではここで分かれる。刺すなり撃つなりなんでもすればいい。 健闘を祈る。』
と言いヒロの“アーサー”はマシンガンで弾幕を張りつつ巨大魔機那へと向かっていった。
ギルバートはそれを横目で確認すると横に移動しつつ背後に回り込む。
そして“デストロイヤー”の背部から長大な剣を取り出した。
“デストロイヤー”の最大にして最強の武器。“クレイモア”である。
そして“クレイモア”を両手に構え最大出力で関節部へと突き刺した。
「コイツで…終わりだァ!」
高周波振動するその剣は関節部に深々と突き刺っている。そしてそこから素早く機体を引かせてコンソールを操作する。
直後に“クレイモア”が爆発を起こしその衝撃で思わず巨大魔機那も膝をついた。
「よっしゃ!」
『今の内にロドリゲス達をマキナカーゴに収容するんだ!』
ヒロが指示を飛ばし、二機の魔機那が帰還するのを見てギルバートは少し安堵する。しかしまだ終わってはいなかった。
突如、コックピットを衝撃が襲う。巨大魔機那がミサイルの豪雨を降らせてきたのだ。
なんとかリンクキーにより直撃は避けているが、このままではずっとこの状態のままだ。
するとヒロが、
『マキ坊!僕の魔機那を肩車してくれ!ミサイルは僕が制御する!』
なにを言い出すかと思えば肩車とは何をしようと言うのだろうか。
とギルバートは疑問に思ったが肩車をしてやる。すると、
『これで約3メートルに縮まった。と言えば理由が分かるかな?』
「っ!リンクキーを使うのか!」
そう。リンクキーは機械などに進入できても有効範囲が10メートルなのだ。その為肩車することにより10メートル級の巨大魔機那でもリンクが可能となる。
『喰らえ!!!』
リンクは動力炉まで到達し、三つある動力炉を全て停止させたのだ。
こうしてC-1小隊救出作戦(仮)は成功したのだった。
「んでロドリゲス達の状態は?」
とギルバートは心配そうにマキナカーゴにいるアルバートに聞いた。
アルバートは意気消沈した表情で答えた。
『ロドリゲスは魔機那の破片と破片に右足が挟まって出てこれなくなったから右足切断。コムはコックピット内の破片が心臓を一突きしていた。即死だったらしい。クラウスは爆発による全身ヤケドで皮膚が…』
「そうか…もっと早く気づいてりゃ…クソッ!」
ドン とコンソールを殴りつける。しかし、早く来ていれば…と言う話は後から後から涌いて出てくる。
仕方のない事だと分かっていてもギルバートは悔しかった。
そしてマキナカーゴはゆっくりと進み始める。その時ギルバートは何か呼ばれたような気がしてその方向へとカメラを向ける。
そこにはーーーーー見たことの無い謎の魔機那が居た。
金色の筋が幾つも入っている。見た目は肩にあるキャノン砲などからマシン型であることは確かだ。しかしあの魔機那は何か怪しい。
ギルバートはアルバート達に先に行っておいてくれ。 と頼むとその謎の魔機那を追い始めた。
「本当に大丈夫なのか?あんな奴を二機で倒せるとは思わないが。」
とギルバートは不安を隠せない様子でヒロへと通信回路を開く。
するとヒロは自信に満ちた声で返してきた。
『大丈夫だ。僕のプランではまずマキナカーゴによる砲撃を行う。注意が逸れた隙を見てロドリゲス達を回収。そして帰還までの時間を我々で稼ぐ。詳しい巨大魔機那戦のデータはそちらに送っておく。』
本当に大丈夫かよ…と思いつつ、モニターに送られてきたデータを出す。
「マジで…?正気の沙汰かよ?」
作戦内容はまずヒロが囮となり巨大魔機那の攻撃を正面に集中させる。その隙に手薄となった横から背部へと回り込んで関節を破壊。そうすれば数十トンはある重量を支えきれずやがて自壊させることが狙いのようだ。
しかしその間ヒロは巨大魔機那の集中砲火を浴び続ける事となり、命の保証は無い。つまりは一か八かの作戦である。
そして遂にマキナカーゴからの砲撃が開始された。そして着弾の煙を上げる巨大魔機那に二機の魔機那が向かった。
『ではここで分かれる。刺すなり撃つなりなんでもすればいい。 健闘を祈る。』
と言いヒロの“アーサー”はマシンガンで弾幕を張りつつ巨大魔機那へと向かっていった。
ギルバートはそれを横目で確認すると横に移動しつつ背後に回り込む。
そして“デストロイヤー”の背部から長大な剣を取り出した。
“デストロイヤー”の最大にして最強の武器。“クレイモア”である。
そして“クレイモア”を両手に構え最大出力で関節部へと突き刺した。
「コイツで…終わりだァ!」
高周波振動するその剣は関節部に深々と突き刺っている。そしてそこから素早く機体を引かせてコンソールを操作する。
直後に“クレイモア”が爆発を起こしその衝撃で思わず巨大魔機那も膝をついた。
「よっしゃ!」
『今の内にロドリゲス達をマキナカーゴに収容するんだ!』
ヒロが指示を飛ばし、二機の魔機那が帰還するのを見てギルバートは少し安堵する。しかしまだ終わってはいなかった。
突如、コックピットを衝撃が襲う。巨大魔機那がミサイルの豪雨を降らせてきたのだ。
なんとかリンクキーにより直撃は避けているが、このままではずっとこの状態のままだ。
するとヒロが、
『マキ坊!僕の魔機那を肩車してくれ!ミサイルは僕が制御する!』
なにを言い出すかと思えば肩車とは何をしようと言うのだろうか。
とギルバートは疑問に思ったが肩車をしてやる。すると、
『これで約3メートルに縮まった。と言えば理由が分かるかな?』
「っ!リンクキーを使うのか!」
そう。リンクキーは機械などに進入できても有効範囲が10メートルなのだ。その為肩車することにより10メートル級の巨大魔機那でもリンクが可能となる。
『喰らえ!!!』
リンクは動力炉まで到達し、三つある動力炉を全て停止させたのだ。
こうしてC-1小隊救出作戦(仮)は成功したのだった。
「んでロドリゲス達の状態は?」
とギルバートは心配そうにマキナカーゴにいるアルバートに聞いた。
アルバートは意気消沈した表情で答えた。
『ロドリゲスは魔機那の破片と破片に右足が挟まって出てこれなくなったから右足切断。コムはコックピット内の破片が心臓を一突きしていた。即死だったらしい。クラウスは爆発による全身ヤケドで皮膚が…』
「そうか…もっと早く気づいてりゃ…クソッ!」
ドン とコンソールを殴りつける。しかし、早く来ていれば…と言う話は後から後から涌いて出てくる。
仕方のない事だと分かっていてもギルバートは悔しかった。
そしてマキナカーゴはゆっくりと進み始める。その時ギルバートは何か呼ばれたような気がしてその方向へとカメラを向ける。
そこにはーーーーー見たことの無い謎の魔機那が居た。
金色の筋が幾つも入っている。見た目は肩にあるキャノン砲などからマシン型であることは確かだ。しかしあの魔機那は何か怪しい。
ギルバートはアルバート達に先に行っておいてくれ。 と頼むとその謎の魔機那を追い始めた。