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創作発表板 ロボット物SS総合スレ まとめ@wiki

短編:1

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sousakurobo

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海上都市連合『正統日本』に所属する海上都市の中で多大な力と影響力を持つ大海上都市群『兵庫』が異世界に転移して一年が過ぎようとしていた。

その森は古来から入ってはならぬと言い伝えられているという。
人を食らう恐るべき植物が満ち溢れ、一度入ったが最後、二度と生きて出る事は叶わない。
ただ食らうだけでなく人間や亜人の女性を繁殖の為の道具として、死ぬまで苗床とする事もあるらしい。
そんな危険な森を完全に滅ぼせというのが、兵庫の連合政府からのお達しだった。それも重歩兵一個中隊で。
一個中隊、五式重装甲強化服を纏った兵士わずか百人である。たったそれだけの戦力でとんでもなく広大な森をこの世界から消滅せよという。
正直戦艦の艦砲射撃(対地戦略砲撃)か主力戦車の砲撃なら早々にケリがつくと思うのだが、魔王軍との戦いで温存しなければならない為、使えないという。
戦車兵の奴らがいつもの用に血染めの血判状を提出したらしいが、今回も参加は認められなかったらしい。昔のインターネットでのm9(^Д^)プギャー的感情を私は彼らに抱いている。
ンッンー。残念だったねぇ、チミ達。まぁ、運命だと思って大人しく諦めたまえ。
戦車は全高3m、基本重量500kgしかない五式重装甲強化服とは比べ物にならない、陸軍最強である陸の王者。究極の戦闘力、最強であるが故に戦いに全く参加させてもらえない悔しさに彼らは日々血の涙を流す思いをしているという。
そして、戦車に比べれば圧倒的な低性能、究極の汎用性を持ち、安価に運用出来る重歩兵が戦場で休み無しの引っ張りだこになるという訳だ。
大昔の太平洋戦争における金剛型戦艦みたいな物だろうか。失っても痛くもかゆくも無い存在。毎日のように戦わされるのを幸運と取るか不運と取るかは人によっても違うだろうが。
流石に上層部は無能ではなく、本来中隊には50両しか配備されないはずの無人小型弾薬補給車「イグルー」が200両も配備されている。150両増、一人辺り2両の計算だ。これなら思う存分暴れられる。
そして、明朝に中隊は出撃したのだった。

任務 魔の森殲滅

中隊戦力

重歩兵一個中隊(100人) 無人小型弾薬補給車「イグルー」200両

重歩兵詳細
格闘20人 近接20人 狙撃20人 砲撃20人 後方支援20人

各自の武装の説明は面倒なので省く。

まず森のすぐ外から9連装100mm多目的ミサイル発射機を装備した60人がイグルーからの補給を受けつつ一人45発、計2700発の100mm自在ミサイルを発射。
自在ミサイルというのはどんな弾種にもなれる魔法のように便利な代物だ。専用の弾種に比べれば大きく威力は劣るが、極めて高い汎用性の為積極的に使用されている。それを全て榴散弾として放つ。
2700発の100mm自在ミサイルの一つ一つが、互いに連携、情報を共有し合いながら、目標へ最も被害を与えられる位置へ移動。
そして物質を分解、蒸発させる振動波と特殊熱の双方の効果を持つ振動熱榴散弾が、赤い地獄の豪雨となって魔の森全土へ広範囲に降り注いだ。
異形の叫び声が森中から轟き渡る。気分爽快!
しかし、これで終わりではなく、まだまた始まりに過ぎない。
砲撃担当である20人の重歩兵が、両手に持った50mm機関榴弾砲計40基、背中に背負った大型弾薬庫と一体になっている75mm連装迫撃砲計40門で、森に対して全力の砲撃を開始した。
イグルーから触手状の給弾管による補給を受けながら、情け容赦一切無用の攻撃が森全体に降り注ぐ。
上から見れば鍋の中で煮え滾る熱湯のようになっているだろう。高性能炸薬と振動熱が触れた物全てを平等に消し飛ばしていく。
振動熱の味はどうだ?今日まで好き勝手やってきただろうが、それも終わりだ!
砲撃用の弾薬の90%を撃ち尽くし、砲撃担当の重歩兵が残り10%をイグルーから受け取ってから、本格的な進軍を開始する。
生き残っている森の恐るべき植物が襲い掛かってくる。しかし、甘い。ただの人間相手なら簡単に蹂躙出来ただろうが、科学の粋を集めて設計、開発された重歩兵を同じだと思わない事だ!
部隊の最前列、格闘専門の20人が300cm超振動極熱斬刀と有線パイルバンカー、拳と蹴りによる格闘攻撃を叩き込む。
陸軍最強である主力戦車をも破壊する、純粋な威力だけで見れば最強である格闘型の攻撃を受けた植物共は塵すら残さず消滅していく。
格闘型の後方に位置する近接型が、格闘型を支援する為に攻撃を行う。
種類が豊富な重歩兵の全兵装の中で、威力、射程、弾数、コストなど総合的な面で最も優れ主兵装とまで呼ばれる25mm重機関砲の砲撃が植物へ降り注いでいぐ。
旧時代の火薬ではなく電力によって発射されるケースレス弾。超高速の振動熱機関砲弾を受けた植物は一体残らず絶命していく。
近接型の更に後方、狙撃担当が弾数が少なく大威力である37.5mm機関狙撃砲、重歩兵最大の火砲として絶賛されている50mm狙撃砲を、少数しかいない強力、強大な魔の植物に放つ。
伝説に残るような魔の植物といえども、陸上自衛隊に配備されていたという大昔の90式戦車を10両纏めて粉砕する威力を持つ50mm超振動極熱狙撃砲弾の直撃には耐えられなかった。
狙撃型の後方の砲撃型が弾数が少ない為、最後方の後方支援担当重歩兵は軽武装の為散発的に攻撃している。
一個中隊百人全てが互いの情報を共有し合いながら連携し、一切の被害無く一方的に敵を殲滅していく。全員、現実と全く変わらない仮想空間で、総訓練時間が最低の者でも1万時間を越えている猛者ばかり。当然の結果といえよう。
一方的な殺戮行進によって、古き時代から魔の森と呼ばれ恐れられた広大な森林は急速に荒れ果てた荒野へと変貌しつつあった。
525 名前: 短編 [sage] 投稿日: 2009/08/28(金) 02:22:08 ID:P3Zwu8mD
森全体の4分の1を消し炭と化し、数千年の昔よりただの一人も踏み入れた事が無いという魔の森の最深部に到達。
上半身のみ人間の女性と酷似した、異形の美女。人間を食らい、又は女性を犯して繁殖するという魔の植物達が犇めき合っていた。
戦闘中に移動しながら各兵装へ正確、大量に弾薬を補給出来るイグルーの触手状給弾管に似た触手が下半身から大量に生えている。中には男性器を模した触手を持つ個体もあった。
現実ではなく二次元であるが、大昔から異形の存在に女性が犯されるという絵や漫画、小説などはある。異世界への転移前からそういった創作物は大好物で、今でもよく『世話』になっている。
しかし生憎だが、うちの中隊全員女は一人もいない、男だらけの部隊だ。後ろの処女を簡単に渡すような腑抜けもいやしない。
二次元ではなく現実で被害をもたらすてめえらを許すつもりはないし、森を滅ぼすのに時間もかけていられない。
主に右脇に装着してある、連装100mm超振動極熱ミサイル発射筒。対戦車用の切り札を、装備している全員が一斉に発射した。
20世紀時代の戦艦であれば、大和型戦艦をも一撃で轟沈させる絶大な破壊力のミサイルである。撒き散らされる凄まじい振動波と特殊熱に耐えられるような正真正銘の化け物は流石にいなかった。

破竹の快進撃は続いたが、流石に途中で弾薬が尽きて進撃速度は弱まった。
だが、そんな程度で弱音を吐くような玉無し野郎はうちの中隊に存在しない。
弾薬が完全に尽きた極限状況でも戦闘力を喪失しないのが、究極の汎用性を持つ重歩兵の強み。格闘戦装備である150cm振動熱斬刀、60cm振動熱斬刀で斬って斬って斬りまくればいいだけだ。
振動熱斬刀の電力が尽きたのなら、五体の全てで敵を殴り蹴り、叩き潰し、食人植物を引き千切り、木々を根元から引っこ抜く。
中隊全員が、蟻一匹すら逃さぬ鬼神の如き戦い振りを繰り広げていた。
どうだ、戦車兵の諸君。思う存分最前線で馬車馬の如く扱き使われている我々が羨ましいかね。
開戦からただの一度も実戦に参加させてもらえない君達は、憎悪に等しい感情を我々重歩兵全員に向けている事だろう。
しかししょうがないさ、海上都市の防衛という何よりも大事な任務があるんだからさ!
むしろその事を名誉に思いながら、ニートのように引き篭もり続けてくれたまえ。
大丈夫。陸の王者、ライオンたる主力戦車と戦車兵を誰も非難したりしないよ。例え実戦に一度も参加せず、全く役に立たなくても。
流石に斬撃と徒手空拳だけで森を滅ぼすのは非効率だと思い始めた頃、上空から輸送機、輸送ヘリが弾薬を満載したコンテナを大量に投下し始めた。
good!これでまた思う存分暴れられる。
よーしパパ頑張っちゃうぞー。中隊の皆独身で子供なんかいないけど、細かい事は気にしないZE!

明朝から深夜まで、かつて魔の森と呼ばれた広大な森林が跡形も無くなるまで丸一日かかった。
異世界に召喚された海上都市群。その軍の膨大な戦いのほぼ全てが重装甲強化服と呼ばれる安価、低性能な陸戦兵器を身に纏った重歩兵達による戦いであった。
今回の魔の森における戦いは、その一部である。

大海上都市群『兵庫』異世界戦記 とある重歩兵中隊中隊長の日記より一部抜粋。

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