第二章A-SIDE 心身の糧
暗闇の中、赤紫色の閃光が私に向けて雨の様に降り注ぐ。
どうやら相手も馬鹿ではないらしい。二度目は無いと言う意気込みなのだろう。私を囲むガードの
数は、通常警備の3倍にもなっている。
私は今、ブルーバレット社の工場の一つを襲撃していた。目的は二つあり、一つはダウンシューター
の補給、もう一つが予備パーツの回収である。
正規の補給法は逃亡者である私にしたら少々面倒である為に、私は補給を後回しにしてダウンシュー
ターの予備パーツが保管されているであろう倉庫の前にやって来た。ソコを、私がココに来る事を見
越していたらしいガード達に囲まれたと言うわけである。
前後左右、加えて上空まで綺麗に包囲された状態での一斉射撃だ。
私はすぐさま周囲を観察し、包囲の薄い箇所を見つけた。その場でステルスローブをはためかせ
ながら大きくターンし、加速しつつ蛇行するようにショックビームの雨を掻い潜る。
ショックビームがローブを掠めて青白い火花を上げる。ショックビームは命中した電子機器の回路を
焼いて機能を停止させる、パイロットの人名を第一とした非殺傷火器だ。故に、直撃さえしなければ被
害は殆ど無い。
私はスピード落とさずに一呼吸の間だけ逃げに徹し、その一瞬でガードの包囲から脱出する。
ダウンシューターの機動力が想像以上だったらしく、ガードの半数以上が私の動きを追えていなかった。
慌てて私に向き直る時には、既に私の反撃の準備は完了していた。
ダウンシューターの背面部のステルスローブが持ち上がり、ソコから二つの砲身がダウンシューター
の頭を挟むように突き出す。
「拡散型、ショートチャージ」
私の命令に従い、砲身にエネルギーが集中する。
砲口が薄蒼く輝き、パリパリと雷のようなモノを砲身に纏わせていく。
「シュート!!」
次の瞬間、私の視界が白く染まった。無数の白い光の帯が砲口から溢れ、うねり、目の前のガードに
襲い掛かる。光の帯は周囲一体を撹拌するように走り回り、最中に触れたガードの手足を容赦無く切断
していく。その様子はバターの塊に熱したナイフを押し付けるかのごとく容易く、呆気ない。
ダウンシューターの攻撃を耐え切れるガードは居なかった。射程範囲に存在したガードは、この一撃に
よって全てバラバラにされ、戦闘不能状態へと追いやられる。
残されたガードは、最初に私を囲んでいた数の四割ほどであった。
「一撃で半数がやられた!!」
傍受した相手の通信が私の耳に入る。悲痛なその声に、もはや戦意は感じられない。
「コレ以上戦う気が無いのなら、ガードを放棄して立ち去りなさい」
オープン回線で私は警告する。
彼等はココの……ブルーバレットの工場のガードだ。私にしてみれば、父が社長を勤める会社の社員
であり、同僚のような存在である。
私は命を懸けて今ココに居る。相手が私の前に立ちはだかる限り、私は全力で対応する。相手の命の
保障など出来ない。手加減など出来る筈も無い。
私が警告をしたのは、少なからず、無駄な犠牲者が出て欲しくないと思っているからである。そして同時
に、ダウンシューターの補給の為には無傷のガードが必要であった。
「女だと言うのか!」
私の通信に、相手は酷く狼狽した様子だった。
私にはもはや人間としてのパーツは殆ど残っておらず、当然、それらの機能は失われている。口や喉と
言った存在は、その代表例と言える。
どうやら相手も馬鹿ではないらしい。二度目は無いと言う意気込みなのだろう。私を囲むガードの
数は、通常警備の3倍にもなっている。
私は今、ブルーバレット社の工場の一つを襲撃していた。目的は二つあり、一つはダウンシューター
の補給、もう一つが予備パーツの回収である。
正規の補給法は逃亡者である私にしたら少々面倒である為に、私は補給を後回しにしてダウンシュー
ターの予備パーツが保管されているであろう倉庫の前にやって来た。ソコを、私がココに来る事を見
越していたらしいガード達に囲まれたと言うわけである。
前後左右、加えて上空まで綺麗に包囲された状態での一斉射撃だ。
私はすぐさま周囲を観察し、包囲の薄い箇所を見つけた。その場でステルスローブをはためかせ
ながら大きくターンし、加速しつつ蛇行するようにショックビームの雨を掻い潜る。
ショックビームがローブを掠めて青白い火花を上げる。ショックビームは命中した電子機器の回路を
焼いて機能を停止させる、パイロットの人名を第一とした非殺傷火器だ。故に、直撃さえしなければ被
害は殆ど無い。
私はスピード落とさずに一呼吸の間だけ逃げに徹し、その一瞬でガードの包囲から脱出する。
ダウンシューターの機動力が想像以上だったらしく、ガードの半数以上が私の動きを追えていなかった。
慌てて私に向き直る時には、既に私の反撃の準備は完了していた。
ダウンシューターの背面部のステルスローブが持ち上がり、ソコから二つの砲身がダウンシューター
の頭を挟むように突き出す。
「拡散型、ショートチャージ」
私の命令に従い、砲身にエネルギーが集中する。
砲口が薄蒼く輝き、パリパリと雷のようなモノを砲身に纏わせていく。
「シュート!!」
次の瞬間、私の視界が白く染まった。無数の白い光の帯が砲口から溢れ、うねり、目の前のガードに
襲い掛かる。光の帯は周囲一体を撹拌するように走り回り、最中に触れたガードの手足を容赦無く切断
していく。その様子はバターの塊に熱したナイフを押し付けるかのごとく容易く、呆気ない。
ダウンシューターの攻撃を耐え切れるガードは居なかった。射程範囲に存在したガードは、この一撃に
よって全てバラバラにされ、戦闘不能状態へと追いやられる。
残されたガードは、最初に私を囲んでいた数の四割ほどであった。
「一撃で半数がやられた!!」
傍受した相手の通信が私の耳に入る。悲痛なその声に、もはや戦意は感じられない。
「コレ以上戦う気が無いのなら、ガードを放棄して立ち去りなさい」
オープン回線で私は警告する。
彼等はココの……ブルーバレットの工場のガードだ。私にしてみれば、父が社長を勤める会社の社員
であり、同僚のような存在である。
私は命を懸けて今ココに居る。相手が私の前に立ちはだかる限り、私は全力で対応する。相手の命の
保障など出来ない。手加減など出来る筈も無い。
私が警告をしたのは、少なからず、無駄な犠牲者が出て欲しくないと思っているからである。そして同時
に、ダウンシューターの補給の為には無傷のガードが必要であった。
「女だと言うのか!」
私の通信に、相手は酷く狼狽した様子だった。
私にはもはや人間としてのパーツは殆ど残っておらず、当然、それらの機能は失われている。口や喉と
言った存在は、その代表例と言える。
故に、私はダウンシューターの通信機能を用いて会話を行っていた。その際に、私の声を態々
再現しているのは、私が人間で在った頃への想いを捨てきれないからであろう。
ダウンシューターのパイロットが女性であった事が、ガード達のちっぽけなプライドを刺激してし
まったらしい。
最近は有能な女性パイロットも少なくは無いとはいえ、男性パイロットの数に比べれば微々たる
ものだ。いまだに「パイロットは男の仕事」と言うイメージが抜けきれていないのも仕方のない事か
もしれない。
(二十年前は、そんな事言える状況じゃ無かったって言うのに……)
昔を思い出し、私は内心で舌打ちした。
だが、その様な事は今は関係ない。
パイロットの能力差以上に、機体の性能差が大きすぎるのだ。
「貴方達がコレ以上戦う事は無意味です。コレだけの戦力差を見せられたのです、貴方達が自分
の命を優先した所で、誰も貴方達を責めはしません」
「しかし、我々が戦わねば会社はどうなる!」
「くっ――!」
私に反論したガードの一言が決め手となったらしい。ガード達は戦意を取り戻し、私に向ってくる。
「貴方達は馬鹿です! 貴方達のその愚かさのせいで、私は、誇りある最高の同僚を殺さないとい
けなくなる!」
喉の無い私の声は震えなかった。目の無い私の視界は滲まなかった。しかし確実に、私は泣いて
いた。
工場の一つを守る為に、彼等は死のうとしている。
ココを放棄すれば、確かにブルーバレット社へのダメージは少なくないだろう。しかし、この工場一つ
失った所で、あの会社は倒産には至らない。そういった工場を狙って私は動いているのだ。
私に立ち向かった所で私を撃退する事も、コレ以上被害を出さない事も叶わないのに、彼等は私
に立ち向かってくる。
悔しかった。
私に体があれば、盛大に歯噛みをした事だろう。
「シュートォォォォォ!!」
私の叫び声と共に、周囲は閃光に包まれた。
再現しているのは、私が人間で在った頃への想いを捨てきれないからであろう。
ダウンシューターのパイロットが女性であった事が、ガード達のちっぽけなプライドを刺激してし
まったらしい。
最近は有能な女性パイロットも少なくは無いとはいえ、男性パイロットの数に比べれば微々たる
ものだ。いまだに「パイロットは男の仕事」と言うイメージが抜けきれていないのも仕方のない事か
もしれない。
(二十年前は、そんな事言える状況じゃ無かったって言うのに……)
昔を思い出し、私は内心で舌打ちした。
だが、その様な事は今は関係ない。
パイロットの能力差以上に、機体の性能差が大きすぎるのだ。
「貴方達がコレ以上戦う事は無意味です。コレだけの戦力差を見せられたのです、貴方達が自分
の命を優先した所で、誰も貴方達を責めはしません」
「しかし、我々が戦わねば会社はどうなる!」
「くっ――!」
私に反論したガードの一言が決め手となったらしい。ガード達は戦意を取り戻し、私に向ってくる。
「貴方達は馬鹿です! 貴方達のその愚かさのせいで、私は、誇りある最高の同僚を殺さないとい
けなくなる!」
喉の無い私の声は震えなかった。目の無い私の視界は滲まなかった。しかし確実に、私は泣いて
いた。
工場の一つを守る為に、彼等は死のうとしている。
ココを放棄すれば、確かにブルーバレット社へのダメージは少なくないだろう。しかし、この工場一つ
失った所で、あの会社は倒産には至らない。そういった工場を狙って私は動いているのだ。
私に立ち向かった所で私を撃退する事も、コレ以上被害を出さない事も叶わないのに、彼等は私
に立ち向かってくる。
悔しかった。
私に体があれば、盛大に歯噛みをした事だろう。
「シュートォォォォォ!!」
私の叫び声と共に、周囲は閃光に包まれた。
煙を上げる工場に多くの人集りが出来ていた。無数の救急車が入れ替わり立ち代りに負傷したパイ
ロットを搬送し、消防車が向上に向けて放水をしている。
ブルーバレット社の工場が深夜に謎の人型兵器から襲撃に遭うのもコレで二度目という事もあり、
マスコミや野次馬の数も前回の比にならないほどに増えていた。
ダウンシューターは各種パーツやバッテリーパックの詰まったコンテナを手に、工場の遥か上空に留
まっていた。工場襲撃の犯人が頭上に留まっている等と、誰も考えないらしく、騒ぎは工場に集中している。
誰も自分に気付かない。
地上の様子に私は安堵の溜息を付き、同時に期待が外れたかの様な感覚を味わっていた。
私は少しだけ、期待していたのだ。あの男がココに現れる事を。
一度目の工場襲撃はダウンシューターの装備を回収する為だった。私にダウンシューターを悪用する
意志は無いが、父や、その愛人らしき女はそうは思わないだろう。少なくとも、ダウンシューターの脅威を
知っているのだ。それだけに、ダウンシューターを見失ったままで済ませるとは考えられない。私が白旗を
揚げて話し合いを求めても、相手は躊躇なく私を破壊しに来るだろう。
だから、私には最低でも護衛を可能とする為の装備が必要だった。文字通り、私とダウンシューターは
一心同体なのだから。
ダウンシューターのステルス性能と高い機動性は私の想像以上の戦闘力を持っていた。
ロットを搬送し、消防車が向上に向けて放水をしている。
ブルーバレット社の工場が深夜に謎の人型兵器から襲撃に遭うのもコレで二度目という事もあり、
マスコミや野次馬の数も前回の比にならないほどに増えていた。
ダウンシューターは各種パーツやバッテリーパックの詰まったコンテナを手に、工場の遥か上空に留
まっていた。工場襲撃の犯人が頭上に留まっている等と、誰も考えないらしく、騒ぎは工場に集中している。
誰も自分に気付かない。
地上の様子に私は安堵の溜息を付き、同時に期待が外れたかの様な感覚を味わっていた。
私は少しだけ、期待していたのだ。あの男がココに現れる事を。
一度目の工場襲撃はダウンシューターの装備を回収する為だった。私にダウンシューターを悪用する
意志は無いが、父や、その愛人らしき女はそうは思わないだろう。少なくとも、ダウンシューターの脅威を
知っているのだ。それだけに、ダウンシューターを見失ったままで済ませるとは考えられない。私が白旗を
揚げて話し合いを求めても、相手は躊躇なく私を破壊しに来るだろう。
だから、私には最低でも護衛を可能とする為の装備が必要だった。文字通り、私とダウンシューターは
一心同体なのだから。
ダウンシューターのステルス性能と高い機動性は私の想像以上の戦闘力を持っていた。
奇襲によって兵器保管庫のガードを一瞬で沈黙させ、他のガードが異常に気付くまでの間にメイン
ウエポンであるウィングキャノンを取り付けることが出来たのだ。私のIDがまだ生きていた為に、工場
内の装置をダウンシューターからの通信で外部操作出来た事が幸運だった。
ダウンシューターはエネルギーのチャージ量と放出の際の収束率を調整する事で攻撃範囲を選択
できる機体であり、元来が高火力を売りにしていたマシンである。他のガードが異常事態に気付いて
駆け付けた時には、私は上空でチャージを完了させていた。
その時私が放った一撃は、何機ものガードと工場を消滅させた。
装備を回収した事に気付かれない様にと考えての行動であったが、先ほどの戦力を見るに相手も私
が装備を回収した事態を想定していたのであろう。多少やり難くはなるが、どちらにしても、回収した装
備は私に必要な物であったし、私の装備の有無に関わらず相手の行動は決まっているのだ。
そして今、二度目の襲撃を成功させた。
相手が私の目的を理解していると判明した為に、全開の様に工場全部を消し飛ばすような事をせずに
済んだ事は、少しだけありがたかった。今回は特に多くのガードを戦闘不能へと追いやったが、その全
てのパイロットが死んだわけではないだろう。前回のような後始末をすれば、その様な辛うじて生き残れ
た人たちも塵にしてしまう。
変わらない。
気が滅入りそうだった。
私がこんなにも人を殺してしまったのに。
変えられない。
会社は私を追い、私はソレを撃退する。延命の為に、工場や施設を強襲する。
私が人を殺す度に会社はさらに追跡に力を入れ、私は生き延びる為にソレを殺さねばならない。
どうしたらこのスパイラルを変えられる?
私が脱走しなければ良かったのか?
その後、直ぐに投降すれば良かったのか?
違う。どれも違う。
私は生きたいのだ。何故、私がダウンシューターのAIとして載せられているのかが知りたいのだ。
……何故、父が愛人を作り、私をこの様な目にあわせ、愛人を後釜に置いているのかが知りたいのだ。
「……ふぅ」
私は溜息を吐いた。
正確には、私の脳は溜息を吐こうとした。私にはソレを可能とするパーツが欠損しているのだ。
肉体であるダウンシューターの補給物資の確保が出来た事により、私の緊張の糸が切れたらしい。自分
がこんな状況にあるにも拘らず、いや、こんな状況に在るからこそなのかも知れないが、私は人としての
生活に飢えている事に気付いてしまった。
そして思い出されるのは、先ほど過ぎった男の顔。
私の古くからの友人で、どちらかと言えば社会不適合者では在るが、いざと言う時には必ず期待に応えて
くれる、そんな男だ。
私はダウンシューターを隠せる郊外へと向いながら、ネットワーク回線を通じて彼の電話へとアクセスを試みる。
彼の名は姉小路真澄。
『見届け人』を自称する、世界有数のS級パイロットであり、同時に”例の”紅白鬼のパイロットである。
ウエポンであるウィングキャノンを取り付けることが出来たのだ。私のIDがまだ生きていた為に、工場
内の装置をダウンシューターからの通信で外部操作出来た事が幸運だった。
ダウンシューターはエネルギーのチャージ量と放出の際の収束率を調整する事で攻撃範囲を選択
できる機体であり、元来が高火力を売りにしていたマシンである。他のガードが異常事態に気付いて
駆け付けた時には、私は上空でチャージを完了させていた。
その時私が放った一撃は、何機ものガードと工場を消滅させた。
装備を回収した事に気付かれない様にと考えての行動であったが、先ほどの戦力を見るに相手も私
が装備を回収した事態を想定していたのであろう。多少やり難くはなるが、どちらにしても、回収した装
備は私に必要な物であったし、私の装備の有無に関わらず相手の行動は決まっているのだ。
そして今、二度目の襲撃を成功させた。
相手が私の目的を理解していると判明した為に、全開の様に工場全部を消し飛ばすような事をせずに
済んだ事は、少しだけありがたかった。今回は特に多くのガードを戦闘不能へと追いやったが、その全
てのパイロットが死んだわけではないだろう。前回のような後始末をすれば、その様な辛うじて生き残れ
た人たちも塵にしてしまう。
変わらない。
気が滅入りそうだった。
私がこんなにも人を殺してしまったのに。
変えられない。
会社は私を追い、私はソレを撃退する。延命の為に、工場や施設を強襲する。
私が人を殺す度に会社はさらに追跡に力を入れ、私は生き延びる為にソレを殺さねばならない。
どうしたらこのスパイラルを変えられる?
私が脱走しなければ良かったのか?
その後、直ぐに投降すれば良かったのか?
違う。どれも違う。
私は生きたいのだ。何故、私がダウンシューターのAIとして載せられているのかが知りたいのだ。
……何故、父が愛人を作り、私をこの様な目にあわせ、愛人を後釜に置いているのかが知りたいのだ。
「……ふぅ」
私は溜息を吐いた。
正確には、私の脳は溜息を吐こうとした。私にはソレを可能とするパーツが欠損しているのだ。
肉体であるダウンシューターの補給物資の確保が出来た事により、私の緊張の糸が切れたらしい。自分
がこんな状況にあるにも拘らず、いや、こんな状況に在るからこそなのかも知れないが、私は人としての
生活に飢えている事に気付いてしまった。
そして思い出されるのは、先ほど過ぎった男の顔。
私の古くからの友人で、どちらかと言えば社会不適合者では在るが、いざと言う時には必ず期待に応えて
くれる、そんな男だ。
私はダウンシューターを隠せる郊外へと向いながら、ネットワーク回線を通じて彼の電話へとアクセスを試みる。
彼の名は姉小路真澄。
『見届け人』を自称する、世界有数のS級パイロットであり、同時に”例の”紅白鬼のパイロットである。
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