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リベンジャー・レディ エピローグ

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 こうして、CICが引き起こしたこの事件は幕を閉じた。
 世間ではこの事件の真相に対し、様々な騒ぎが生じるのであるが、『彼女』ことCICと、姉小路真澄はこれ等に関わる事がなかった為に省略させてもらう事にする。
 後の騒ぎの中心に立つ者が『本物の』エムレインである事から、少しだけ後の展開に触れさせてもらうとするならば――
 ブルーバレットは今回の事件の真相を公明に表した。多くの人達を巻き込んだ事から、ブルーバレットとエムレインはマスコミを初めとした各方面に叩かれ、コレまで培ってきた大企業イメージを一旦失う事になるも、姉小路の想像通り、この一件を通してダウンシューターの知名度は世界へと知れ渡る事となった。
 その結果、ダウンシューターを含むこのブルーフレームシリーズの開発続行は多くの国家に望まれ、ブルーバレットは再び人型兵器開発の道で盛り返す事となる。
 彼女とブルーバレット社は政府に監視される形でブルーフレームシリーズの開発研究を続ける事となった。
 姉小路といえば、暫く入院生活を送る羽目になったものの、基本的に以前と変わりない生活を送っている。
 報酬の殆どをレグナの改修費に消耗してしまい、生活レベルの向上は図れなかったものの、エムレインの計らいにより、レグナのフレームにエレメチアル合金をまわして貰える事となったのが一番の収穫といえる。
 長く退屈と思われていた入院生活も、小泉茜の看病もあり、比較的楽しく過ごせたようで何よりである。
 以上を持って……はて? 私――ハルカという人物が劇中に登場して居ないと申す人がいる?
 そんな筈は無い。私は常に、私として登場している。
 言うなれば、私は今度こそ本当にエムレインの記憶を抹消し、新たな一人格として生まれ変わったのだ。
 しかし、コピーされた人格をリセットしたとしても、私の経験はずっと私の中に有り続けるらしい。
 ある時、私は姉小路にこの事を話してみた。
「以前の事件について、私は一つだけ腑に落ちない点がある」
「何がだ?」
「消去された筈のエムレインの記憶が蘇った事についてだ」
「アレは、ハルカが……CICが復元したんじゃなかったのか?」
「確かに、CICは人間同様に忘れた事を思い出す能力を有しているが、私が疑問に思っているのはソコではない。あの時、エムレインだった私は、確かに誰かと話をして、ソレによって記憶を蘇らせて行ったのだ」
「つまり……記憶の修復を促された?」
「或いは、その様に見せかけて『別の記憶を植えつけられた』」
「じゃあ、CICが感じていた恐怖や裏切られたという感情、それらは全部、仕組まれていた可能性があると?」
「あくまでも、可能性は――」
 私との会話の末に、姉小路は一度だけエムレインに連絡を取った。
 彼の発した言葉は以下の通りだ。
「例のICチップの解析は慎重に行った方が良い。恐らくソレの中には、大災害がいまだに存在しているから」

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