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転移戦線異常有り!? 大海上都市群「兵庫」重歩兵中隊がワームと戦うようです 後日談

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irisjoker

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ワームは頑丈な鱗状の皮膚の表面に16個の目の様な感覚器官を持ち、視覚は持たず聴覚・嗅覚、そして赤外線を探知して周囲の環境を把握している。 ワーム同士の主なコミニュケーション手段は一種のフェロモンであり、分泌物質の匂いで意思疎通を行う。
この分泌物質を人工的に再現出来ないか、という発想から機士の対ワーム用混乱臭気散布手榴弾「スメルグレネード」は開発された。しかし、その道のりは決して安易な代物ではなかった。
ワームの意思疎通手段である分泌物質の再現。これが対ワーム戦でどれ程の凄まじい効果を発揮するのか、その戦略的価値は説明するまでもない。だが、その分実用化には困難を極めた。
分泌物質の再現には、当然実物が必要である。各国は死に物狂いでワームを生け捕りにしたが、捕らえる前も後も犠牲は大きかった。
特にアメリカのラクーンシティの秘密研究施設から脱走したワームが大繁殖した時など、自国の都市に戦略爆撃を行い、まだ生きている多数の市民すら巻き添えにして何とか全滅させたのだ。
大多数の犠牲を払いやっと人工分泌物質を完成させたが、ワームが分泌するオリジナルとは程遠い代物だった。現在の技術力では完全な再現は不可能であり、急激に耐性が付くという欠点があったのだ。
初回は絶大な効果を発揮するが、二回、三回となる度に効果は激減し、四回目以降でほぼ効果が無くなる。同一の個体に対して一度しか効かないと思った方がいい。そういう代物であった。
そんな欠陥を抱えながらも、人工分泌物質が対ワーム戦で人類の大きな力となるのは明らかであった。そこで行われたのが、ワーム本土への人工分泌物質大量散布である。
ワームが集合する為の人工分泌物質を散布し、集まってきたワームを戦略爆撃機の爆撃で一気に殲滅するという、有力なデータの収集、実験を兼ねた壮大な作戦であった。
結果は大成功であったのが、広範囲に散布する事で生き残った大多数のワームに人工分泌物質の耐性が付いてしまうという欠陥もあった事から、大量散布は二度と行われず、機士の投擲による「スメルグレネード」が主流となっていった。





人工分泌物質大量散布・爆撃作戦は大成功したのだが、結果はともかく経過が大問題となった。予定ポイントに向かった爆撃機部隊が見たのは、作戦通りに密集したワームの大群だったのだが、不可解な事に激しい戦闘の後があった。
後に調査隊が送られ、現代の技術力では製造出来ない素材で造られた兵器の残骸らしき物や装備などその他、細かな砲弾の破片に至るまで徹底的に回収した。
各国専門家の徹底的な調査によって、ワームと戦闘を行ったと思われる「Ⅹ部隊」は約100名、全高3m程の重装甲強化兵部隊だというのが最も有力な説である。「Ⅹ部隊」は約100名という少数にも関わらず、大多数のワームを屠ったと思われる。
彼らは何者なのか、一体どこから来たのか。答えを知る者は誰もいなかった。

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