世界を暗闇に包んだ、諸悪の根源は刻印装甲の適合者達の手によって討ち払われた。
そして、人類は新たな未来を切り開くため、戦乱の世に一時の別れを告げた。
平穏な時代に移ろうとする様を見届けた霧坂涼夜もまた、この世界に別れを告げようとしていた。
そして、人類は新たな未来を切り開くため、戦乱の世に一時の別れを告げた。
平穏な時代に移ろうとする様を見届けた霧坂涼夜もまた、この世界に別れを告げようとしていた。
ロワール王国第三皇女イリア・フォン・ロワールは小さな胸に秘めた想いを霧坂涼夜に伝えるが彼の足を留めるには到らず、別れの時が刻一刻と迫る最中、一つの凶報が世界を震撼させた。
イリアの実兄にして、涼夜の友。ロワール新国王、アラン・フォン・ロワールの急逝である。
世界に未来を作った絶対的な指導者を失った事により、見え隠れする新たな戦乱の兆しに涼夜は悲しみに暮れるイリアの身を案じ、今しばらくの間、地球への帰還を先延ばしにする。
イリアの実兄にして、涼夜の友。ロワール新国王、アラン・フォン・ロワールの急逝である。
世界に未来を作った絶対的な指導者を失った事により、見え隠れする新たな戦乱の兆しに涼夜は悲しみに暮れるイリアの身を案じ、今しばらくの間、地球への帰還を先延ばしにする。
アランの死から一週間の時が流れ、我こそが王と名乗る者が世界各地で台頭。
ヴィルギング皇国のヴァルガ、ユースディン帝国のガンディール、ノアバベルのジェノヴァ、カークマンサのコーネリア女王、アヴィッシュ帝国のフェルディナント、ディグリードのユーフス・アーディンである。
正に一触即発、新たな戦乱の世が幕を開けようとする中、ロワール王国で新たな王が産声をあげた。
ヴィルギング皇国のヴァルガ、ユースディン帝国のガンディール、ノアバベルのジェノヴァ、カークマンサのコーネリア女王、アヴィッシュ帝国のフェルディナント、ディグリードのユーフス・アーディンである。
正に一触即発、新たな戦乱の世が幕を開けようとする中、ロワール王国で新たな王が産声をあげた。
「誇り在る、ロワールの民よ! 剣を胸に秘め、その刃で魔を滅した強靭なる騎士の末裔よ!
魔を払う正しき精神を育み、連なる大地より産み落とされた我々の大陸が脆弱なる者に奪い取られようとしている!
許せるか!? 享受出来るか!? 今、我々は漸く、取り戻した太平の未来を奪われようとしているのだぞ!
だからこそ! 霧坂涼夜は此処に国主となる事を宣言する! 強きロワールの為! 天焔の騎士として!
侵略する総てを打ち滅ぼす剣となり、この魂が天へと還るその時まで――この国のために戦う事を皆に誓おう!」
魔を払う正しき精神を育み、連なる大地より産み落とされた我々の大陸が脆弱なる者に奪い取られようとしている!
許せるか!? 享受出来るか!? 今、我々は漸く、取り戻した太平の未来を奪われようとしているのだぞ!
だからこそ! 霧坂涼夜は此処に国主となる事を宣言する! 強きロワールの為! 天焔の騎士として!
侵略する総てを打ち滅ぼす剣となり、この魂が天へと還るその時まで――この国のために戦う事を皆に誓おう!」
王の名は霧坂涼夜。天焔の刻印装甲シルヴァールを駆る狂戦士と呼ばれた異世界の勇者。
新王涼夜は力を失いつつあったロワール王国を再びまとめ上げ、周辺諸国を牽制。
イリア・フォン・ロワールを娶り、ロワール新王として君臨した霧坂涼夜は新たに王を名乗り上げた新興国に対し宣戦を布告。
この世界に平和をもたらした勇者は自らの手で、新たな戦乱の火蓋を切って落としたのである。
新王涼夜は力を失いつつあったロワール王国を再びまとめ上げ、周辺諸国を牽制。
イリア・フォン・ロワールを娶り、ロワール新王として君臨した霧坂涼夜は新たに王を名乗り上げた新興国に対し宣戦を布告。
この世界に平和をもたらした勇者は自らの手で、新たな戦乱の火蓋を切って落としたのである。
「貴国の資源独占により地方都市の住民が我がロワールへと庇護を求めた! これをもって万民の安息を阻害するヴィルギング皇国に対し、宣戦を布告する次第である!!」
「カルト教団風情が……ユースディン帝国を撃滅しろ!! 風矢騎士団を配備!! 胡散臭い宗教家どもを駆逐しろ!!」
「通す意地も無い、非力で無能な王がロワールに楯突く……! 望み通りに戦禍の炎をくれてやれ!!」
「平時だから、そんな勝手な要求が通るんだ……神の威を借りねば何も言えない連中に武力も権力だという事を見せてやれ!!」
「天馬騎士団、震象騎士団、雷槍騎士団、斧砕騎士団、鉄槌騎士団はジェノヴァ領へ一気に雪崩れ込め!!
国境防衛部隊を撃滅後、生産都市ホルスに進軍! この世の魔界にしてやれッ!!」
国境防衛部隊を撃滅後、生産都市ホルスに進軍! この世の魔界にしてやれッ!!」
「四の五の面倒臭い事を言うつもりは無いが、このご時世に気が触れたような世迷言をほざく連中だ。
正気になるまで殺してやれ! 何なら皆殺しにしても構わん! 歯向かう者総てが敵だ! ロスヴェルトを急襲し、維持しろ!」
正気になるまで殺してやれ! 何なら皆殺しにしても構わん! 歯向かう者総てが敵だ! ロスヴェルトを急襲し、維持しろ!」
「最終戦争開始だ! 討て! 絶やせ! この日のために五年間も戦い続けてきたのだ! 世界を無限地獄に変えろ!」
「笑わせるなッ!! 何の考えず、ただ流されるだけの暗愚な豚どもがッ!!
自らの運命を切り開く意思も無い非力な貴様等が、俺という王を!! 狂王を欲したのだろうがッ!!」
自らの運命を切り開く意思も無い非力な貴様等が、俺という王を!! 狂王を欲したのだろうがッ!!」
「この世界に、もう涙も……戦も必要無い……だから、イリア……」
――どうか……笑って生きてくれ……
Berserker異聞録 狂王記
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