創作発表板 ロボット物SS総合スレ まとめ@wiki

戦脚は大陸に燃えたか【第二話】

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
だれでも歓迎! 編集
戦脚とは



「開発目的は歩兵の直協。いかに歩兵の指示を受けて目標に火力を投射するか」
大佐は読んでいた書類を机に置いた
「偵察装甲車よりも高い火力と索敵範囲を持ち、ヘリよりは安く、天候に強い・・・なるほど、そこそこ使えそうではあるな」
そこまで言うと、大佐はため息をついた
「一般用のコンテナ二つに収容でき、脚部に搭乗席と武装を搭載する形式をとる。戦脚の由来はここだな・・・武装ごとに足を動かすマニューバOSを入れ替え調整する必要があるが、開発者があちら側に行ってはな」
足や武装、操縦席を作るのは汎用性を目指した結果、割合楽・・・こりゃあ実にゲリラ向きだ
「で、開発中止の理由は、大尉」
大佐は私に問いながら向き直った
「ミサイルを運用出来ません。搭載するロケット弾の射角も狭いですし・・・偵察範囲を得ると共に、被弾面積も大概でした。防御力も偵察装甲車並かそれ以下です」
加えて消耗品の側面が前に出すぎた。低工業力の国でも生産が可能なそれは・・・いずれ破壊された機体から模倣され、面倒が増えそうだったのだ
「貧者に武器を持たせるべきではありません」
「それが、彼と君の分水嶺だったわけだ」
大佐の言葉に頷く
「ともかく・・・我々が撒いた種だ。君は辛いだろうが、その刈り取りは行わねばならない。我が空中砲兵第七中隊は、戦脚撃破に出撃する」
「はっ!」
いいわ、私が引導を渡してあげる。それが私から出来る、唯一の事だから


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
ウィキ募集バナー