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#contents
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*雑な説明
与えられた数を素数の積に分解するアルゴリズム。
毎回O(n)かかるものと、前処理にO(n*loglogn)かかるがその後は毎回O(logn)ですむものがある。
*レベル
ABCのC問題以降。
*アルゴリズム内容1
[[素数判定]]と同じ要領で2から小さい順に割っていく。
割りきれる場合、それが何回割れるか確認し、出力に詰める。
その際、一度調べた素数については二度と調べないので、本当に割ってしまうとよい。
平方が残っている数より大きくなれば残ったものは素数である。
O(√n)で済むが、計算結果の使いまわしが効かないので、大量に素因数分解するには不向き。
C++での実際の参考コードは以下。
vector<pair<int,int>> prime_factorization(int n) {
vector<pair<int,int>> primes;
int p = 2;
while (p*p<=n) {
int counter = 0;
while (n%p==0) {
counter++;
n /= p;
}
if (counter>0) primes.emplace_back(p,counter);
p++;
}
if (n>1) primes.emplace_back(n,1);
return primes;
}
*アルゴリズム内容2(D問題レベル)
[[エラトステネスの篩]]のところで解説してあるn未満の全ての数の最小素因数を求めるアルゴリズムを利用する。
その結果を利用すれば次に割れる素数は何か、それで何回割れるかもすぐわかる。
毎回の処理がO(logn)で済むが、最初にO(n*loglogn)かかる準備が必要になる。
10^9クラスのnが混ざっていると苦しい。
C++での実際の参考コードは以下。
上半分は最小素因数を求めるやつ。
vector<int> smallest_primes (int n) {
vector<int> primes(n,-1);
bool flag = true;
for (int i=2; i<n; i++) {
if (primes.at(i)!=-1) continue;
primes.at(i) = i;
if (!flag) continue;
for (long long j=i*i; j<n; j+=i) {
if (primes.at(j)==-1) primes.at(j) = i;
}
if (1LL*i*i>=n) flag = false;
}
return primes;
}
vector<pair<int,int>> prime_factorization(int n, const vector<int>& smallest_primes) {
vector<pair<int,int>> primes;
while (n>1) {
int p = smallest_primes.at(n);
int counter = 0;
while (smallest_primes.at(n)==p) {
counter++;
n /= p;
}
primes.emplace_back(p,counter);
}
return primes;
}
// main関数内
auto vec = smallest_primes(n+1);
auto vec2 = prime_factorization(n,vec);
main関数内で、[[素因数分解]]する可能性がある最大の数より1大きい数を渡さないといけないことに注意。
*注意点
*関連アルゴリズム
-[[素数判定]]
素数かどうか判定するだけで、分解はしないやつ。
-[[エラトステネスの篩]]
n未満の全ての素数を洗い出すアルゴリズム。
判定したい個数が多いなら、あちらを使った方が全体としては速い場合もある。
-[[約数の個数と総和]]
正の整数nに対して、その(正の)約数がいくつあるか、正の約数の総和がいくつになるかを求める。
素因数分解を利用して効率的に求めることができる。
#contents
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*雑な説明
与えられた数を素数の積に分解するアルゴリズム。
毎回O(n)かかるものと、前処理にO(n*loglogn)かかるがその後は毎回O(logn)ですむものがある。
*レベル
ABCのC問題以降。
*アルゴリズム内容1
[[素数判定]]と同じ要領で2から小さい順に割っていく。
割りきれる場合、それが何回割れるか確認し、出力に詰める。
その際、一度調べた素数については二度と調べないので、本当に割ってしまうとよい。
平方が残っている数より大きくなれば残ったものは素数である。
O(√n)で済むが、計算結果の使いまわしが効かないので、大量に素因数分解するには不向き。
C++での実際の参考コードは以下。
vector<pair<int,int>> prime_factorization(int n) {
vector<pair<int,int>> primes;
int p = 2;
while (p*p<=n) {
int counter = 0;
while (n%p==0) {
counter++;
n /= p;
}
if (counter>0) primes.emplace_back(p,counter);
p++;
}
if (n>1) primes.emplace_back(n,1);
return primes;
}
*アルゴリズム内容2(D問題レベル)
[[エラトステネスの篩]]のところで解説してあるn未満の全ての数の最小素因数を求めるアルゴリズムを利用する。
その結果を利用すれば次に割れる素数は何か、それで何回割れるかもすぐわかる。
毎回の処理がO(logn)で済むが、最初にO(n*loglogn)かかる準備が必要になる。
10^9クラスのnが混ざっていると苦しい。
C++での実際の参考コードは以下。
上半分は最小素因数を求めるやつ。
vector<int> smallest_primes (int n) {
vector<int> primes(n,-1);
bool flag = true;
for (int i=2; i<n; i++) {
if (primes.at(i)!=-1) continue;
primes.at(i) = i;
if (!flag) continue;
for (long long j=i*i; j<n; j+=i) {
if (primes.at(j)==-1) primes.at(j) = i;
}
if (1LL*i*i>=n) flag = false;
}
return primes;
}
vector<pair<int,int>> prime_factorization(int n, const vector<int>& smallest_primes) {
vector<pair<int,int>> primes;
while (n>1) {
int p = smallest_primes.at(n);
int counter = 0;
while (smallest_primes.at(n)==p) {
counter++;
n /= p;
}
primes.emplace_back(p,counter);
}
return primes;
}
// main関数内
auto vec = smallest_primes(n+1);
auto vec2 = prime_factorization(n,vec);
main関数内で、[[素因数分解]]する可能性がある最大の数より1大きい数を渡さないといけないことに注意。
*注意点
*関連アルゴリズム
**[[素数判定]]
素数かどうか判定するだけで、分解はしないやつ。
**[[エラトステネスの篩]]
n未満の全ての素数を洗い出すアルゴリズム。
判定したい個数が多いなら、あちらを使った方が全体としては速い場合もある。
**[[約数の個数と総和]]
正の整数nに対して、その(正の)約数がいくつあるか、正の約数の総和がいくつになるかを求める。
素因数分解を利用して効率的に求めることができる。
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