神の騎士団(ONE PIECE)

登録日:2025/06/16 Mon 22:05:00
更新日:2025/07/12 Sat 18:33:13
所要時間:約 15 分で読めます






下々民が…
“神”に昇格できるチャンスなど 切望しても叶わぬ夢…
私達はそれを今提示しているのだ…



※この項目はネタバレを含みます!!!



神の騎士団とは漫画ONE PIECE』における世界政府の組織の一つ。



【概要】

世界貴族の本拠地、聖地マリージョアの特別部隊。団員は「聖地マリージョアの懐剣」とも呼ぶ。

存在が明らかにされたのは、ワノ国編終幕後の世界情勢でサカズキとテンセイの会話が初出。
知名度に関しては、元王国護衛戦団団長のブルックや元海軍本部中将サウロといったかつて要職についていた者は存在を認知しているが、一般人からはあまり知られていない模様。

構成員は主に天竜人だが、
  • 「え」等の語尾をつけない普通の口調
  • 任務時の格好はコートや豪奢な軍服を着用
  • ほとんどのメンバーが五老星と同様に下界においてもヘルメットを未着用
といった点が特徴で五老星同様に一般天竜人とは異なっている。
そのため対峙したナミとウソップからは、シャボンディ諸島などで目撃した天竜人とはかけ離れた容姿などに「神とその尊大な言い方だとエネルと天竜人しかいないぞ」、「思っていた天竜人と違う!」と驚いていた。

巨人族でエルバフの王子であるロキを勧誘していることから、生粋の天竜人の出自の者と騎士団に勧誘され入団を承諾して天竜人になった者から構成されているようで、神の騎士団に勧誘され入団を認められた者は元々が天竜人の出自ではなくても、天竜人として正式に認められる模様。


【役割】

天竜人同士の揉め事や争いがどう対処されるのかはこれまで不明だったが、世界貴族によるいざこざを対処する治安維持部隊という側面も持つ。
一般的な天竜人より上位に位置する存在であるため、海軍CP0とは異なり、世界貴族の権力も一切無視して同じ天竜人に対しての捜査や尋問が認められており、事次第では天竜人を極刑に科すことも可能。

理由は不明だがサボたち革命軍がマリージョアで大暴れした時は海軍本部大将に戦いを任せて出動しなかった様子。
罪を犯した世界貴族の処断以外にも下界において極秘裏の特殊任務にも従事しており、後の描写を見ると五老星の支配者であるもっと上(●●●●)の私兵と言った方が正しいのかもしれない。
とはいえ最高司令官であっても立場的には五老星よりは格下のようで流石に彼ら相手ではタメ口は許されず、敬意をもって礼儀正しく接しなければならない。
五老星と同様に「神の騎士団」の団員達も世界政府の頂点の存在については当然熟知しており、そのもっと上(●●●●)のことを御大(おんたい)」「あの方」と呼んで敬っている。

なお天竜人の騎士団ということを皮肉ってかロキは「世界一気高き騎士団」と侮辱交じりに揶揄している。


その脅威

後に革命軍のトップであるモンキー・D・ドラゴン「今回の聖地での戦いと8ヶ国の革命に神の騎士団は動く。本当の戦いはこれからだ!」と言及し、かなり警戒していることから革命軍にとっては無視できない相当厄介な組織であることが伺える。


【組織図】

構成員のまとめ役の団長とその上の最高司令官のポジションがあるが、最高司令官のガーリング聖が後述の理由で五老星のポストに座ったので現在は空席。
団員同士は基本的に上下関係なく接して連絡や連携を行っている。

五老星が驚異的な覇気と戦闘力を持っているほか、ガーリング聖がのちに五老星に昇格しているあたり、神の騎士団は五老星の候補生に当たる存在なのかもしれない。


【団員の戦闘力】

現時点では判明していない事も少なくないが、当然所属する団員の戦闘力も非常に高く、エルバフの巨人を圧倒し、元海軍本部中将のサウロに対しても優勢な戦闘を展開できるなど、団員一人一人が王下七武海四皇最高幹部級の海賊に匹敵する戦闘力を持っている可能性が高い。
軍子が「武装色の覇気」を使用している描写があることから、メンバー全員も基本的な覇気(武装色見聞色)は当然マスターしていると考えられる。

ただ流石に四皇の一味との全面的な戦闘は避けているようで、マリンフォード頂上戦争の二の舞になりかねないことから、四皇となった麦わらの一味に属するブルックに手を出そうとした軍子をソマーズ聖とキリンガム聖は制止しようとしていた。

彼らも五老星同様、世界の頂点に君臨する謎の王から力を与えられているようで、不死の再生能力を持っている。
たとえ片腕を切り落とされたり、爆弾を直撃して上半身吹き飛ばされたしても失った部位が再構築されてもとに戻り関節技で首をへし折られても何事も無かったかのように自力で首を曲げ直すと異常な再生能力を持っている。
ただし再生能力にはギャバン曰く「覇王色の覇気」を込めた攻撃には回復速度が著しく遅くなって吐血したりとダメージを受ける特効効果がある模様。
五芒星(アビス)(詳しくは後述)といった特殊な移動用の魔法陣を使用することが可能。

かつてのゴッドバレー事件では、ロックス海賊団が迫り来る時も、一切臆せず、海軍を世界貴族護衛のために下がらせて最前線にでており、最強のロックス海賊団vs神の騎士団&海軍&ロジャー海賊団の構図になり事件を鎮圧させた。


【構成員】

最高司令官

  • フィガーランド・ガーリング聖

ゴミをかばう奴は…それ以下だ!!!*1

CV:山路和弘/木下浩之(38年前)

シャムロックとシャンクスの父親である老人。
ロックス海賊団が壊滅したゴッドバレーで何やら活躍をしたと言われており、「王者」と呼ばれている。
三日月と十字架を重ね合わせた特徴的な色褪せた金髪と顎髭に、サングラスを着用。
38年前の容姿は三日月の髪型はそのままで双子の息子と似た顔つきの雰囲気を持った美形で、他の女性天竜人から非常に人気が高く黄色い歓声を浴びていた。
また先住民一掃大会が開幕する直前に「見ていろ子供達…」と呟いていた為、子供が2人以上はいると見られていた。

通常のひ弱な天竜人と違い、自前の剣を持つ武闘派。
ただし、明確な戦闘描写が無いため戦闘力は不明だが、作者によれば「強い」と明言しているが、その実力には理由があるらしい。
38年前のゴッドバレーで行われた「先住民一掃大会」の参加者・“狩人”(ハンター)でも優勝候補として名を挙げられ、反発したゴッドバレー国王を斬り伏せ、お手付きとしてマイナス1万点からのペナルティを課せられても「それくらいのハンデがあった方がいい」と平然とした態度を取ったほどの自信家。
その自信からか他の面々からも「勝たせねえぞガーリング」とライバル視され、「ロックス海賊団」をはじめとした海賊の軍勢が迫り来た際には、世界貴族を守るために他の神の騎士団メンバーと共に最前線に出て戦った模様。

本編では「チャルロス聖殺害未遂の犯人を逃した件」と、「魚人族を庇った」と言った罪を犯したミョスガルド聖を裁き、処刑。
その後エッグヘッドでの戦いが終結した後は、数々の失態を犯したことから「もっと上」の逆鱗に触れ処刑されたサターン聖の後任として、新たに「科学防衛武神」の称号を担う事となった。

なお、“フィガーランド”という姓は映画『ONE PIECE FILM RED』の五老星の台詞が初出。
劇中で五老星がウタの始末を討論している際に、ナス寿郎聖が「あの娘がフィガーランド家の血筋でもか?」と問い、ウタの始末に当初は何やら躊躇っていた為、天竜人の中でも特殊な家系なのかもしれない。


団長

  • フィガーランド・シャムロック聖

どいつもこいつも使えん奴らだ…
もっとスマートにいきたかったが……

「神の騎士団」現団長であり、ガーリング聖の息子。
出立は若い頃の父親に似ているが、その容姿はシャンクスと瓜二つである
というのもシャンクスとの関係は実の双子の兄

髪型はセミロングで髪の一部を編んでいるハーフアップ。
一人称は「私」で、どこか冷たさを感じる言動が目立つ。
弟のシャンクスに対しては「聖地より薄汚れた下界のほうが好きらしい」と呆れる様子を見せつつも、同時に弟が選んだ生き方を容認している節もある。
まだ出番が少ないのにもう苦労人ポジの雰囲気を醸し出してる
強国エルバフを世界政府下に治める為に軍子と共に出撃し、ロキを騎士団勧誘するも拒否されたので剣で深手を負わせる。
2人では困難と思ったようで増援を要請するが、呼ばれたソマーズ聖とキリンガム聖から聖地でトラブルが起きたから帰還命令を受けて聖地へと戻ることに。
増援の2人と軍子に「お前らの能力を用いたゲームでエルバフを蹂躙と制圧せよ」と命ずる。

父親同様に剣を携えているが、剣はケルベロスに変身する事ができ、恐らく動物系悪魔の実を剣に宿らせている。
また、動物系能力者が覚醒した際に纏っている蒸気の羽衣を身につけているため、覚醒の段階に踏んでいる可能性もある。
剣としては口から吐き出すように出現する。

なお、初登場時の名前の紹介の欄には、男性天竜人に付けられる◯◯聖と呼ばれる敬称が付けられていないが、世界貴族であることは確定している。
後に単行本収録時には「聖」がつけられた。


団員

  • 軍子(グンコ)

任務ゆえやるが…無駄かもしれぬ…
子供数名の命などゴミ同然…“人質”の概念が私にはわからぬ

神の騎士団団員。
オッドアイでミニスカ風の軍服を着て口元を包帯で覆っている長身美女。

超人系悪魔の実『アロアロの実』を食べた矢印人間
矢印を文字通り物理的に具現化して操る能力で、矢印の向きに身体や攻撃を乗せることで超高速の移動や打撃を繰り出せる。
自他の動きや攻撃の方向性も矢印の向きに合わせてコントロールできるので、ベクトル操作能力の側面も有している。
また四肢を無数の矢印で覆い武装色を纏わせて巨大な手甲・足甲・武具を形成したり、矢印を文字通りの「矢」として飛ばす遠距離攻撃、矢印を束ねて巨大な鳥を模した形を作って空を飛ぶ等々やたら応用力が高い。
この能力を応用した格闘術で戦うのが基本スタイルのようで、当然「武装色の覇気」も会得している模様。

一人称は「私」
尊大な口調で話し、自身の命令を聞かないものは即座に排除・抹殺に乗り出す冷酷な人物。
ひたすら淡々としており、人質の命に全く頓着せず子供だろうと容赦なく手にかけようとするため、ソマーズ聖には「慈しみ欠如女」と若干揶揄されている。
下界の子供の命は彼女にとってはゴミ同然でしかなく、人質候補だった子供の命をゴミ扱いして犠牲にしようとしたせいでナミには狂人扱いされている。
一方でソマーズ聖が下着姿で召喚された時は赤面したり、食事中に美味を感じて目を輝かせたりと年頃の女性らしい一面も見せており無感情という訳でもない。
ソウルキング・ブルックの「NEW WORLD」を好み音貝(トーンダイアル)で聴いており、ブルック本人と相対した時は「生涯私の為に曲を作れ」と奴隷になるよう脅迫。
モンキー・D・ルフィへの忠誠を誓っているブルックに断られた時は胸を抑えて苦しそうな表情を浮かべつつも何度も足蹴りを行っていた。
なおソマーズ聖から恐いものを尋ねられた際は「ニカ」と答えている。


初登場の際、名前の紹介欄には女性天竜人に付けられる「宮」が名前の後ろに付けられていなかったが、単行本収録時には加筆されて「宮」と共にマンマイヤー家の者と判明した。


  • キリンガム聖

好きなだけ暴れ続けろ「MMA(ムーマ)」!!
お前らが生んだ怪物達だ!!エルバフ!!

リモシフ家出身。
急遽帰還命令を受けたシャムロックの交代要員その1。
初登場時点で頭が首の長い麒麟の人間になっており、おそらく最初から覚醒した「動物系悪魔の実」の姿をした細身の団員。
神の騎士団員としては珍しく頭部を一般天竜人のようなカプセルで覆っており、ガスマスクのようなものまで付けている。

動物系悪魔の実幻獣種『リュウリュウの実 モデル"麒麟"』*2を食べた夢具現人間
麒麟への変身時は丸い目玉が特徴のゆるい顔つきの人間だが、素顔は長い下まつ毛に短髪、ギザ歯が特徴のワイルド系の美青年。
カイドウチョッパーがしてみせたように動物系の人獣型は薬や練度によってある程度姿を変えることができ、キリンガム聖もブラックマリア旱害のジャックなどのようにケンタウロス型の人獣型になることもできる。
能力は「対象を眠らせ、でみた生き物や物体を具現化させる」という凶悪なもの。
食べ物も取り出せるが、味や満腹感こそ味わえるもののカロリーの類は全くない。曰く「夢だからな…ハハハ エネルギーも“0”だが」とのこと。
戦闘に関しても手慣れた様子を見せており、巨人族を軽々と投げ飛ばし硬い角に直撃させてダウンさせた怪力の持ち主。巨大な三又槍の他弓矢なども扱っている。

かなりぐうたらなのか、エルバフの出撃の日に寝坊したらしく、作戦会議中に度々居眠りして軍子に睨まれておりオフ時はかなりマイペース。
ソマーズ聖が軍子の音楽の趣味を茶化すような事を言った際は「人の“好き”を笑うもんじゃねェ」と注意するといった仲間想いの面もある。
ただしそういった常識的な面もあくまで“同じ人間である世界貴族”限定であり、当然他の天竜人と同じく団員以外の下々民に対しては酷薄で冷淡。
恐喝の末に自らの手で図書館を燃やす羽目になったエルバフの巨人を見て嘲笑うように哄笑を上げるなどソマーズ聖ほどではないが下々民に対してはかなり悪趣味に接する。
また御大が降臨した際は手加減する必要性が無くなったと判断した途端荒い気性を剝き出しにしているため根は結構好戦的にも見える。


  • ソマーズ聖

親子でやると最高なんだぜ!?このゲーム!!
親は棘ごと子を抱きしめる!!子は最も見たくねェ親の死を見て目の前で泣き叫ぶのさ!!

殺しには感動があるっ!!!

シェパード家出身。
急遽帰還命令を受けたシャムロックの交代要員その2。
見た目は眼鏡をかけた屈強な体躯の壮年の男性。
ビジュアルが似通ってるせいでギャバンとパッと見で見分けられない読者が続出した。

シャムロックからの要請で、自宅で仲間から出撃依頼の電話を受けて、それを受諾しながらもゆっくり出撃準備と身支度をしようとしていたら問答無用で五芒星(アビス)でテレポートさせられ、下着一丁でエルバフ入りさせられた挙句建物一つない野晒しの現地で着替える羽目になったちょっと悲しい団員。
どうやら休みの日はラフな格好で過ごしているらしいが、ちゃんとした服装の際は胸に薔薇をつけた軍服の格好であり、装備しているサーベルには刺々しい持ち手が備わって、眼鏡からサングラスに掛け直す。

超人系悪魔の実『イバイバの実』を食べた茨人間
茨を作り出して自分の体や周囲から生やした上で、具現化した茨を自在に操ることが可能。
自身や他人にまとわりつかせて動きを縛ったり、自身に生えさせて足場に突き刺す事で落下による戦線離脱を回避、茨を蛇のような姿にして乗り物にして移動することが可能。
そして茨には透明化能力を持ち合わせており、能力にかけられた者に触れようとするとその茨のトゲで深手を負ってしまう。
近接戦にも対応しており、手持ちのサーベルも実際は刀身が黒い茨でできた長い釘バットや棘棍棒のようなものとなっている。

笑い声は「ギハハハ〜」
ノリが非常に軽くテンションも高めだが、「愛とは傷つけ合うもの」「愛しい者には棘がある」という独自の思想を掲げ、愛し合う者同士が傷つき苦しみ、そしてそれを見て嘆く人間の姿を見て、他の世界貴族と違って人間の「愛」の価値をしっかり理解しているからこそ、その地獄絵図を見て感動を見出す悪辣極まりない性格。
今回の任務があっさりいきそうと分かると「ぬるゲーじゃん!?」と残念がり、親子が苦しみ合う姿をゲームとして眺め、巨人族達のプライドを「暑苦しい…」と嫌悪するなど団員の中でも露悪趣味の度合いは頭一つ抜けて強い。
貴族らしく私生活はグルメなようで、食材の知識とチョイスはキリンガム聖も認めるところ。
なお音楽に関しては奴隷に生演奏させてミスした者から処刑していくのが楽しみらしい。

一方で、聖地の食糧問題についても電伝虫で話しており、聖地に関する問題に対しても解決策を考えようとしたり、四皇である麦わらの一味との全面対決を避けようとする、常識的で頭の回る一面もある。
非加盟国であるエルバフのハラルド王と関係があるらしく、シャムロックに対し「ハラルドの墓参りでも?」と彼を労わっていたような言葉を述べ、政府の傭兵として利用する巨人族が改革で平和主義に向かっていると知った際はハラルドに向けて怒りを顕にしていた。
また、元ロジャー海賊団のスコッパー・ギャバンと対峙した際には驚きを隠せずにおり、ギャバン本人からも「久しぶりだな」と声をかけられたため、どうやら昔何かしらで対峙した機会があったらしい。
ギャバンによって不死身の再生力をある程度無効化されて追い詰められてなお、「こい!」と啖呵を切って正面から受けて立つなど案外豪胆な面もある。

恐らく、五老星の1人“シェパード・十・ピーター聖”と同じ家柄。
因みに偶然か否か、ソマーズ聖の「ソ」を抜くと、マーズ聖になったりする。

38年前のメンバー

ゴッドバレーで開催された「先住民一掃大会」でガーリング聖と共にいたメンバー。
服装やセリフから彼らも騎士団の団員と思われる。

  • 帽子を被ったライフルを持った女性(マンマイヤー家にトロフィーと語っていたので、おそらくマンマイヤー家の者)
  • 「46」の数字が塗られたガスマスクを被った男性(ガーリング聖の事を呼び捨てにし、彼の優勝をさせまいとライバル視していた)
  • 襞襟衣装のボブカットの者(アニメでは紫色)
  • ヘソ出しファッションの女性(アニメでは金髪で、海賊の迎撃にガーリング聖と共に出撃)
  • 動物の頭蓋骨を被った男性(同じく海賊の迎撃に出撃。海軍の包囲網が突破された時は呆れていた)


【用語】

  • 五芒星(アビス)
彼らが使用する五芒星の形をした特殊な魔法陣。
特殊なマークを所持している五老星や「神の騎士団」は魔法陣が書かれた位置に瞬間移動することが可能。
作中ではマリージョアからエルバフやエッグヘッドまで瞬間移動が可能であることから数百kmは勿論、数千km単位の移動が可能であり、距離制限がない可能性も考えられる。

欠点としては誰かを呼び出す際にはアポなしであることから、突如移動され召喚された側が困惑する可能性があり、作中の描写では前述の通りソマーズ聖が着替え中に突如召喚されたことで、下着姿というあられもない姿で呼び出され軍子が赤面する羽目になった。
逆にマークを所持していない者は使用不可で、エルバフの子ども達を誘拐する際にソマーズ聖とキリンガム聖が「五芒星に送れないから運ぶための船を用意しないといけない」と語っていた。

ただ五老星はテレパシーを用いることで、そういったトラブルは未然に防ぐことが可能な模様。


【作中での動向】

過去

38年前、西の海の世界政府非加盟国「ゴッドバレー」で開催された“先住民一掃大会”に参加。
その最中、ロックス海賊団とロジャー海賊団が襲撃し、大会に参加していた他の天竜人を護衛するためにガーリング聖を筆頭に迎撃に出た。

エッグヘッド編

世界会議中に起きた「チャルロス聖殺害未遂事件」のをミョスガルド聖が逃したとし、事件の取り調べに介入。
そして、秘密裏にガーリング聖がミョスガルド聖を処刑した。

エルバフ編

呪いの王子“ロキ”の騎士団への勧誘とエルバフを政府の支配下に置くために、ジャムロックと軍子がアウルスト城の王の間に「五芒星」で降臨。
エルバフの内情を調査するため、事前に諜報部員を何名か派遣していた様だが、巨大なカラスに襲われたとの通信を最後に諜報部員と音信不通になっており、弱みは掴めていないらしい。

実力を行使してロキを騎士団に加えようとするが、ロキが反抗的な態度を取り続けたため、彼に重傷を負わせてその場を後にする。
支配はそう簡単ではないと判断したシャムロックは、戦士達の子供を抑える為にマリージョアからメンバーを1人呼び出す様に軍子に指示し、五芒星によりキリンガム聖とソマーズ聖が呼び出された。
聖地が世界会議以降不安定のため、シャムロックに帰還命令が出ており代わりとして1人多く呼び出されたが、彼等の能力を知っているシャムロックは「『ゲーム』にしろ…!!」と新たな指示を出す。

キリンガム聖の能力によりエルバフの陽界各地にセイウチ学校の子供達の悪夢から生まれたMMAを呼び出し、国中をパニックに陥れて一部の子供達を誘拐を決行。
軍子の能力を併用して眠っている9人の子供達を西の村の港まで連行する。

状況を静観していたが、麦わらの一味やドリーとブロギー率いる巨兵海賊団が動き出し、軍子は侵入者の捜索をしていたコロンとナミウソップブルックジンベエを乗せた雲舟(スヴァル)を襲撃。
攻撃を喰らうが持ち前の再生能力やアロアロの能力を駆使し、応戦体制を取る一味を制圧して捕らえた。更に、コロンを連行する子供達に加えた。
また、キリンガム聖はセイウチ学校の教師陣を制圧し、持っている電伝虫を介して電語虫を使いエルバフ全域にソマーズ聖の声を届ける様に準備した。
ソマーズ聖は子供達の連行を止めようとしたサウロを襲撃し、圧倒。電語虫を介してエルバフ全域に「政府への服従」をする様に宣言。更に「戦いに不必要な学校と図書館を燃やす。応じなければ連行中の子供達を1人ずつ消す」と長老ヤルルへ迫った。
子供達を誰一人死なせたくないヤルルは断腸の思いで要求に応じ、セイウチ学校にいるアンジェに燃やすよう指示した。

これ以上の被害を防ぐべくソマーズ聖を止めるためにロビンとギャバンが動き出し、ロビンがソマーズ聖と対峙するが、イバイバの能力を用いてロビンを追い詰めていく。だが、駆けつけたギャバンにより再生能力への対抗策を使われ、ソマーズ聖の動きを封じた。
すぐさま子供達の救助に向かうギャバンだが、コロンがギャバンが来た事に安堵して「父ちゃん」と叫んでしまい、軍子がコロンを人質に取り、更には首を刺される未来を見たため武器を捨てて降参したギャバンを矢印で串刺しにし、彼を陽界へ落とした。
だが、軍子が泣き叫ぶコロンに反応し、謎の記憶を呼び起こしてブルックの元に駆けつけようとするが、次の瞬間、もっと上(・・・・)こと“御大”により軍子の肉体が支配されてエルバフの実力的支配に本格的に動き出す…。

彼の言葉に2人は畏まり、喪失箇所が再構築と負傷ダメージを回復して御大の元に向かうソマーズ、遂に残忍な本性をみせてキリンガムはMMAを再度動かして御大の能力で操られているドリーとブロギーら巨兵海賊団と共に本格的に制圧へ動き出し、長老ヤルルの首を狩り取るため村へと進撃し始める。


【余談】

騎士団の出動条件

聖地の治安維持部隊だが、16年前のフィッシャー・タイガーによるマリージョア襲撃&奴隷解放事件や本編でサボ達革命軍がマリージョアで暴れた際には出動しなかった。
結果的に奴隷が多数解放、食糧庫破壊と大損害を被ったのにドラゴンの見立では「騎士団は出てこない」と見込んでおり、実際には誰一人とも出動しなかった。


追記・修正は神の騎士団が動き出したらそこからだ‼‼


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最終更新:2025年07月12日 18:33

*1 処刑したミョスガルド聖に対して唾棄したセリフ

*2 麒麟といっても現CP0のカクが保持する麒麟(ジラフ)ではなく、想像上の動物の麒麟。