スナススリ

「貴様ら、ブツリと踏み潰す!」

【名前】 スナススリ
【読み方】 すなすすり
【声】 松野太紀
【登場作品】 侍戦隊シンケンジャー
【登場】 第四十一幕「贈言葉(おくることば)」
【所属】 外道衆
【分類】 アヤカシ
【得意武具】 凶砂旱魃刀(きょうさかんばつとう)
【伝承のルーツ】 餓鬼
【モチーフ】 歯、干し柿
【名前の由来】 砂+煤

【詳細】

並ぶ歯のような、並ぶ干し柿のような姿を持つアヤカシ筋殻アクマロの6人目の部下。
「~と○○」(「ペコリと飢えろ!」、「ゴクリと飲み込め!」など)が口癖。

舌の先から撒き散らす砂を浴びた者は途端に空腹感に襲われ、飲食物を手当たり次第に欲しがる。
食べれば食べる程に空腹感は増し、飢えは強くなる一方で人間を苦しめる。

舌の先からは砂以外にも光弾を発射でき、刀身が乾涸びた地面を模した刀「凶砂旱魃刀」を武器としている。
他にも全身の干し柿を爆弾として投げ飛ばし、頭部から青い針を弾丸のように連射して攻撃する。

砂を浴びせた人々を飢餓で苦しめていき、偶然居合わせたレッド以外のシンケンジャーをナナシ連中と共に迎え撃つ。
ナナシ連中を一掃され、単独で立ち向かうイエローと交戦し、干し柿爆弾で彼女を変身解除に追い込み、ことはを庇った他の4人にも砂を浴びせて撤退する。

黒岩海岸に出現し、人々を飢餓で苦しめる。
前回の血祭ドウコクとの戦いで重傷を負ったレッドを苦戦させ、助太刀に駆け付けたイエローも飢えさせようと砂を放つが、彼女がモヂカラで出現させた壁で防御される。

イエローとの一騎打ちで圧倒し、彼女に止めを刺そうと干し柿爆弾で攻撃する。
レッドからインロウマルを渡されたイエローのスーパーシンケンイエローへの強化変身によって失敗してしまい、舌の先からの光弾で攻撃するが、真・猿回しに怯み、外道覆滅を受け倒される(それと同時に人々も飢餓の苦しみから解放。)。

その直後、二の目となる(上記の台詞はその際のもの)。
飢餓の苦しみから解放された他の4人も駆け付け、全侍合体したサムライハオーに干し柿爆弾を投げ付けるも高速回転で弾き返され、素早い動きによる剣撃と強力な頭突きで翻弄するが、分離した猿折神に気を取られた隙を突かれ、最期は「ダイシンケン大回転斬り」を受け爆散した。

現代の伝承で『餓鬼』という妖怪がいるとされている。
『餓鬼』は痩せ細った身体で常に空腹を訴えている化け物らしく、スナススリによって空腹にされて苦しむ人々の姿が『餓鬼』伝承のルーツになったと思われる。

アクマロの真の狙い「裏見がんどう返しの術」を発動するため、人間の苦痛を大地に刻み付ける役割を担い、6つの楔の内の2つを作り出した。

今回の戦いで彦馬はアクマロが前回出現した黒岩海岸に彼の配下のアヤカシが再び出現した事に疑問を抱くようになる。
前回はアクマロ自身が1つの楔を作ろうとしたが、薄皮太夫との争いやドウコクの出現によって失敗に終わり、今度は同アヤカシが送り込まれた。

次幕で丈瑠達はアクマロの出現後に外道衆が活動した場所の内、自身とアヤカシが出現した場所からまるで日本を分断するかのように直線状になっているのを知る事になる。

【余談】

第三十六幕のアヤカシも歯がモチーフになっている。
餓鬼をモチーフにした怪人はスーパー戦隊シリーズにおいて『忍者戦隊カクレンジャー』のガキツキ以来の登場となる。

声を演じる松野氏はシリーズ第37作目でも歯をモチーフにした怪人の声を演じている。

最終更新:2018年09月02日 20:28