マジンカイザーSKL

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概要

2011年発売のOVA作品。マジンガーの系譜を受け継ぐ作品だが、多くのシリーズ作品で主人公を務めてきた「兜 甲児」は一切登場しない。
主人公は「海動 剣」「真上 遼」の両名であり、主人公機「マジンカイザーSKL」も彼ら二人を乗せている。
今までのマジンガーシリーズとは違い、暴力的でマッドな雰囲気を醸す作品となっている。
「要するにOVA版(或いは原作漫画版)ゲッターみたいな感じ?」と思った貴方、大体あってる。
むしろ各キャラの元ネタも省みるに、巨大ロボ版『バイオレンスジャック』とでも言うべきか。

ストーリー

太平洋上の孤島「奇械島」では島の重力炉が暴走。島の周りには重力の壁が生まれ、
放置しておけば世界の存亡が危ぶまれる事態となっていた。その様な状況にも関わらず、
島内で私利私欲のために戦う様々な組織とその人間達。
彼らを鎮圧し、世界を救うために立ち上がったのは、どんな人間よりも危険なヤツらだった。

登場人物

海動 剣

  • 名前の読みは「かいどう けん」。
    • 「かいどう」→「カイザー」
  • 「WSO」デスカプリース隊所属の特務中尉。コードネームは「アモン6」
    • 暴力的な戦闘を好み、元傭兵時代には味方から恐れられる程だった。
  • 粗暴な性格とは裏腹に味方の判別等の一応の秩序は備えているようで、味方や人質(漫画版)の救助もする。
    • が、味方機ごと敵をぶった斬る(パイロットは無事)など、やり方はかなり荒っぽい。
  • カイザー操縦時は大剣「牙斬刀」を用いた戦闘を担当。もちろんインファイト持ち。
  • 腰にサバイバルナイフ、ジャケット裏に隠しナイフを携帯し、背中に日本刀を背負うこともある。
    • UX本編中でのサコミズとのやり取りは、原作での対ガラン戦の再現。
  • 戦う相手を罵詈雑言や挑発、恫喝などで煽ることを真上ともども得意としている。
    • キバに対して「喧嘩の値踏みも出来ねえ坊ちゃん」と罵る、ガランに対して「クソ親父」を連発するなど常に活き活きと煽り立てる。
  • 一見するとただの戦闘狂に見られがちだが、戦闘スタンスのブレなさである意味自軍の指針役。
    UX本編では度を越した敵の外道な行いにブチ切れたり、戦意を失いかける仲間を叱咤するなど、独特な戦闘意識がプラスに働くことも。
    • 実際、とあるステージではボスのセリフに味方が軒並み戦意を失う中、海動と真上だけボスの精神攻撃を受けずピンピンしている。
      • 実はイベントで気力減少の表現はされているが、海動と真上はスキルや気力が高い方に合わせられる仕様上、気力減少してないサブ側の気力に合わせられる為に減ってない事になっている。(同じ仕様の獣魔・空魔・海魔でも同じ現象が起きる。)
  • OPからして 実にイイ笑顔を連発する 。というか、どう見ても悪人にしか見えない…

真上 遼

  • 名前の読みは「まがみ りょう」。
    • 「まがみ」→「魔神」
  • 海動と同じく「WSO」デスカプリース隊所属の特務中尉。コードネームは「ルシファー4」
    • 天才的な射撃センスを持つ。生身の戦闘でも二丁拳銃を用いる。
  • 一見冷静な性格のブレーキ役に見えるが、一線を越えた際には海動以上の残忍さを見せる。
  • カイザー操縦時は二挺拳銃「ブレストリガー」を用いた戦闘を担当。もちろんガンファイト持ち。
    • 単機相手にガン=カタで乱舞する様は非常にシュール。全体攻撃の仕様がニルファや初代Zのようであればとても映えたであろうに。無念。
  • 原作でマジンガーの常識を逸脱した動きを見せたからか、回避の数値が非常にヤバイ。本当にスーパー系かお前。
    • ちなみに海動と真上の両名はスキルパーツを共有している。そのためどちらに使うか悩む必要が全く無いのでドンドン放り込もう。
  • 彼の出自の設定「エルプスユンデ」はUXでは原作と一味違った設定となっている。
    そのため意外な相手と戦闘前会話があったりするので試してみよう。
  • 海動が発した言葉を、真上が嫌味と皮肉で返し、それに反応した海動から喧嘩に発展するのが恒例行事。
    • 口喧嘩程度なら間に由木中尉が割って入って諫めるのも恒例行事。
    • 前日譚である漫画版の序盤では仲が悪いが、OVA本編では目立った喧嘩はしない。が、真上の皮肉度合いは上がった。
  • 海動はOPでイイ笑顔を披露しまくってるが、真上はガンつけまくっている。

由木 翼

  • 名前の読みは「ゆうき つばさ」。
    • 「ゆうき つばさ」→「勇気の翼」
  • 「WSO」グレンファルコン隊所属の女性技官で階級は中尉、海動と真上には「クソ真面目で堅苦しい」と煙たがられている。
    • 正規中尉であるため特務中尉である海動と真上よりも階級は上。
    • 暴走する重力炉を止める際の会話から分かるようになんやかんやで海動&真上から信頼されている。
  • 海動と真上に対する接し方が全然違う為、海動との仲は特によろしくない。これは「海動よりも真上のほうが怒らせると怖い人間」だと由木自身が本能的に感じているため。
  • 基本的に戦闘行動に参加しない技官であるが、やむを得ない事情によりウイングルに搭乗することになる。

スカーレット・ヒビキ

  • CV:浅野真澄
  • グレンファルコン隊を率いる海兵隊の大尉。美人だが口が汚く、その言葉で隊員らを叱咤・激励している。
    • 過激すぎて再現不可能だったのかUX本編では「クソ野郎」に留まっている。原作での台詞はお察しください。
  • 先行したデスカプリース隊と合流すべく、由木を含む隊を率いて奇械島に突入するが、カーゴを襲われ死亡してしまう。
    • しかもOPが始まる前に死ぬ。いくらなんでもあんまりすぎる扱い。
      • そのくせ、OPには出ている。何この扱い。
    • 今回は生き残る。でもウイングルには最初から由木に任せているので乗らない。戦術指揮要員。

荒神谷

  • CV:長克己
  • 海動や由木の所属するWSOの参謀で実質のトップを勤める男性。
  • そもそも原作においてWSOという組織自体の影が薄いため、自然に本人も出番が少ない。

キバ

  • 奇械島の三大勢力「キバ軍」を束ねる頭領。好戦的すぎる性格の持ち主。
  • 中の人のせいか非常に暑苦しいキャラ。
  • 第1話でカイザーにぶった切られて退場したと思われていたが…。
  • 元ネタは『バイオレンスジャック』の悪役、ズバ蛮。さらにその元ネタは『ズバ蛮』の同名主人公。

ガラン

  • 奇械島の三大勢力「ガラン軍」の首領。キバよりもはるかに知略に長ける。
  • UXでは客将としてバーンを自軍に迎え入れ、島の『眠り姫』だったフェイにも意味深な言葉を投げかけ、劉備たちとも浅からぬ因縁を持つなどクロスオーバーの幅は広い。
  • 原作通り、とある言葉の数々で真上を苦しめるが…。
  • 実はSKLにおける作中唯一の純愛要員。

ヒミコ

  • CV:井上喜久子
  • ガランに仕える謎の美女。ガラン軍の中で異彩を放っている。
  • 元ネタは『バイオレンスジャック』のスラムクィーンこと日野火神子。さらにその元ネタは『骨法伝説夢必殺拳』の火神子。

アイラ

  • CV:田中敦子
  • 奇械島の三大勢力にして女性ばかりの集団「八稜郭」を束ねる女性。
    • 神秘的な力を持ち、マジンカイザーSKLを「島に救いをもたらす神」の姿として幻視する。どう見ても悪魔じゃね?
  • 専守防衛に徹し、争いの集結を望んでいる。自ら前線に赴くことはないが、原作では指揮をとる姿も見られた。
  • 元ネタは『ゴッドマジンガー』(漫画版)のアイラ・ムー。

ハリケーン / フラッシュ / ミスティ / ファンシー

  • CV:喜多村英梨(フラッシュ)、清水愛(ミスティ)、高橋美佳子(ファンシー)
    • 本作ではハリケーンのみボイスあり。
  • アイラに仕える女性。各々「サイコギア」と呼ばれる女性型ロボットに乗って戦う。
    • 今回はウイングルの追加武装扱い。
  • 元ネタは『バイオレンスジャック』の七人のハニー達。さらにその元ネタは『キューティーハニー』の如月ハニーの変身スタイル。

キバの輩/ガラン軍兵士

  • 奇械島で果てなき闘争を繰り広げる荒くれども。
    • 戦闘デモの台詞はOVA版、漫画版からほぼそのまま引っ張っているものが大半。時はまさに世紀末!
  • 今作では外の世界に出た事で「文化」に触れる事に。
    • その後の彼らの顛末はあまりにも救われない……

登場機体

マジンカイザーSKL

  • 「魔神」「カイザー」とも呼ばれる巨大ロボ。複座式飛行機「スカルパイルダー」との合体(パイルダーオン)で運用される。
    • 実は本編でこの正式名称が出てきたのはたった一度。それもウイングクロスした際にコックピット画面に表示される時のみである。
      基本的に登場人物は「カイザー」だの「ドクロ野郎」だの「ドクロの魔神」だの「アレ」だの誰も名前で呼んでなかったりする。
  • カイザーの頭脳となる「スカルパイルダー」はパイルダーオンで縦列複座式のコックピットになり、
    メインとサブのシートはレールに沿って前後に入れ替わる仕組み。前に出ている方がメインになる。
    • スタッフいわく「さびしい観覧車」。綺麗にガコンと入れ替わる。
      • スカルパイルダー単体でもある程度の空中戦は可能だが、今回はアイコンのみ登場。
  • 主な武器は巨大な剣「牙斬刀」と二丁拳銃「ブレストリガー」。
    前者は海動、後者は真上の担当。操縦者はそれぞれ得意な武器を使う。
    • SKLではない方のカイザー同様に剣を用いるのみならず、二挺拳銃を用いた近接戦闘(ガン=カタ)を取り入れスピーディに戦う異色のマジンガー。
    • 因みにサブに回ったほうのコマンドは一切受け付けない。その為対ガラン戦で真上が気絶した際はわざわざ海動が前に乗り出して動かしていた。
      • その結果下記の通り隻眼に。
  • 原作公式サイトで海動の中の人に「スパロボに出たら強いんじゃないでしょうか(笑)」と言われていた。
  • 第2話でガランに右目をぶっ潰される。
    • 今回も原作再現でぶっ潰される。ちゃんとアイコンやカットインも変わります。
    • だからというわけではないだろうがLのマジンカイザーほどは耐えてくれないので注意。

マジンカイザーSKL(ウイングクロス)

  • マジンカイザーが後述のウイングルの飛行ユニットとウイングクロスし、飛行能力を得た形態。
    • ウイングルの飛行ユニットをそのまま引き渡すため、ウイングルは飛べなくなる。一応合体だが、元の機体は残る非常に珍しい合体。
  • この形態になると瞳の色が青から従来のマジンガーシリーズ同様の黄色になる。が、別に光子力ビームは搭載されていない。搭載されてても片目が潰れているから威力半減だっただろうけど
    • その代わりなのかブレストリガーでビームが発射できるようになる。
  • 最大の特徴は飛行能力の他、内蔵火器が使用可能になるという点。
    • つまり、羽無しの状態では本来の攻撃性能の半分以上が封印されている。それであの強さ。
  • この形態になると普段はサブに回る方のコントロールも有効になる。
    • 2人での同時操縦ということを反映してか、ウイングクロスをすると海動&真上のステータスが良いとこ取りな形で統合される。
  • 最強武器『インフェルノブラスター』は言わばSKL版ファイヤーブラスターだが、今作では射撃属性となっている。
    • 制御が真上の担当なので射撃属性扱いかと思われる。従来のマジンガーのイメージとは異なるので注意。幸い真上の射撃値もガンファイトも活きているので火力で困ることはないのだが。
    • トドメカットインが縁起でもない演出になっているが、原作再現である。
    • 漫画版だと『インフェルノギガブラスター』という強化版が存在する。
      • ところがそちらは海動が制御担当だったりする。

ウイングル

  • マジンカイザーSKLのサポートロボット。スカーレット・ヒビキ大尉の乗機だったが…
  • 今回は一貫して由木中尉が搭乗する。
    • スカーレットの操るウイングルは前日譚になる漫画版で見られる。その強さは模擬戦とはいえ海動と真上の乗ったカイザーを一方的に負かす程。
  • 両腕のエッジを外してのブーメラン、エッジを両足に装着してのブレードエッジ、超振動フルーレなどの武装を持つ。
  • 後頭部の巨大な翼「ティアラエール」と腰部の「アンシュガード」が分離し、マジンカイザーSKLと合体(ウイングクロス)する。
  • これによりウイングルの飛行能力は失われる。
  • 間違えやすいが「ウングル」ではなく「ウングル」である。
    • …のはずなのだが、漫画版は全て「ウングル」表記。一応正しいのは「ウングル」。
  • 元ネタは玩具の超合金魂およびマンガ「マジンガーエンジェル」版ミネルバXの飛行ユニットを装備した形態シレーヌモード。

爆劉鬼

  • 着脱式の砲塔&キャタピラユニットを装備したロボット。近距離戦にも自慢のパワーで対応する。
  • ちなみに砲塔は一切使用しない。原作でも使用しない。ただし触手は使う。

GRK-7

  • キバ軍の用いるロボットの一体。DBM-2と共に大量に製造されている。
    • 元ネタは元祖マジンガーZの機械獣ガラダK7。

DBM-2

  • キバ軍の用いるロボットの一体。GRK-7と共に大量に製造されている。
    • こちらの元ネタは機械獣ダブラスM2。

エクスバトラー

  • ガラン軍の兵士が操縦するロボット。
    • 元ネタは元祖マジンガーZの機械獣キングダンX10。あんまりそうは見えないけど。

サイコギア

  • 八稜郭の兵士が操縦するロボット。
  • αH、βH、γHの3種類が登場。それぞれ頭部が異なる。

ガイストテレス

  • ガラン専用機。武器は龍槍一本だがこれ一本で遠近対応している。
  • 全てにおいてカイザーの性能を上回っており、原作ではカイザーの右目をぶっ潰した。

アイアンカイザー

  • キバが操るもう一つの「魔神」。
  • ミサイル、槍、ビームにガトリング砲にハリケーン発生装置と、全身これ武器の塊。
    • ついでに腕はマジンカイザーSKLと同様にロケットパンチ。海動曰く「マネすんじゃねえ!」
  • マジンカイザー同様、機体頭部にはパイルダーが存在する。こちらはトゲ付きの円盤型で、アメリカンバイクに似た操縦席。
  • そして、最終決戦だというのに何故かパイルダー対パイルダーになったりする。ちなみに別に両方のカイザーがぶっ壊れて最後の手段で…なんて話ではなく、どっちも健在なのにパイルダー戦になった。
  • 元ネタは『手天童子』の戦闘サイボーグ、アイアンカイザー。『バイオレンスジャック』にも設定を変えて登場している。

補足

  • OVA発売と前後して刊行された漫画版『マジンカイザーSKLヴァーサス』は1・2巻分で本編の前日談、最終3巻で後日談を描いており、本編で明確にされなかった部分の設定なども扱っている。
  • UXから約二ヶ月後、マジンカイザーOVA、真マジンガーを含む平成マジンガー三部作をまとめたファンブック「魔神大戦21」が発売され、マジンカイザーSKLの世界観を大幅に補う小説「PROJECT KAISER 誕生編」が収録された。
    • OVA本編開始前の時間軸で、海動と真上の邂逅、マジンカイザーSKLが起動するまでを描いたものになっている。
      • ただし、『ヴァーサス』と設定が噛み合わない点がある(『マジンガーZ』にジャンプ版とテレマガ版があるようなものだとか)
  • UXの参戦作品の中で2015年に完結した『鉄のラインバレル』を除いてUX発売当時一番最後に完結した参戦作品である。本作1巻発売後に『劇場版マクロスF ~サヨナラノツバサ~』が放映されているが、
    TV版『マクロスF』で映像化されていたと捉えると、UX(ひいては2013年3月現在の全スパロボ)参戦作品中最新の作品である。
    • スパロボ最古の参戦作品は『マジンガーZ』なので、当時のスパロボ参戦した最も古い作品も最も新しい作品もマジンガーという異例の事態となっていた。
最終更新:2015年06月27日 00:02