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星の玉座

 ルア皇帝の居城・バスランラードの最頂部にある、ルア皇帝のための冥想所。ルアの最高の聖域であり、皇帝その人以外を除く何者も立ち入ることはできない。例外は、一生を“玉座”で過ごす“付き人”たちだけで、彼らは一歩も外へ出ることなく死ぬまで玉座に仕える。誰かが死ねば外から幼な子が送り込まれて新たな付き人へと育てられる。皇帝以外には彼らの姿を見ることのできるものはいないが彼らこそが皇帝の“最高位の下僕”であるといわれる。
 “星の玉座”は、皇帝がその謎に満ちた能力を発現できる唯一の場所とされる。この場所こそ、ルア帝国、そしてルア皇帝家の巨大な力の根源なのである。その特性とは、ひとの観想を補助する力。このような性質を持つ場は他にもあり、バスノンの深淵城砦、オグ砂漠のシーザ神殿と並んで、〈思考世界〉とも呼ばれる。バスランラードの“星の玉座”は、これらふたつのような自律的に思念をめぐらす力までは持たないものの、皇帝自身の能力と相補的に機能し、世界の行く末を精細に描写する。
 ライシェルネスによれば、皇帝ガルヤートはこの予見によって暗黒の侵攻が目前に迫る不可避の脅威であると確信し、そのため西方全土をルアのもとに統一し人類による可能な限り最大の抵抗力として備えるためのものとして西方大戦が引き起こされたともいう。しかしガルヤートの命運は“尊厳の冒涜者”ザシミオンによって絶たれることとなり、このことからライシェルネスは、ガルヤートが見た未来が不完全なものであったであろう可能性を推量している。












最終更新:2009年10月24日 22:16