コアとペリフェラル

マイコンは,コア(CPU)とペリフェラル(周辺機器)からできています.
コアとは,マイコンのうちプログラムを解釈し実行する部分のことで,
ペリフェラルは,メモリやADC,タイマなど,コアによって制御される,コア以外のモジュールをさします.CPUは計算しかできませんので,計算以外の機能(例えば外部との通信など)をペリフェラルが提供します.

下図は,STM32F10xのブロック図で,マイコン内部の各機能の関係を表すものです.

このうち,左上のCortex-M3 CPUと書かれた大きめの四角形がコアを表します.
コアとペリフェラルはデータバスを介して情報をやり取りします.

雑談:
ARMマイコンは一般に,コアの設計のみをARM社が行い,ペリフェラル(周辺機器)を各社が設計するという形態を採っています.
例えば,STM32ファミリはARM社の設計するコア(ARM Cortex-M シリーズ)を採用しています.一方,GPIOやタイマ,UARTなどのペリフェラルは基本的にST社によって設計されています.

FPU (浮動小数点演算装置)

FPUを搭載しないものではソフトウェアで浮動小数点演算を行う.重い(実は意外といけたりもすけどやっぱり重い).
FPUがあればハードウェアで浮動小数点演算ができる.軽い.
ARM Cortex-M シリーズではM4より上位の製品がFPUをサポートしていて,実際にSTM32F4シリーズ(Cortex-M4)にはFPUを搭載した製品がある.
特にSTM32F411REはインターネット上に資料も多く,STM32F411REを搭載したNucleoボードは秋月でも千円台で購入できるのでおすすめ.
最終更新:2017年06月22日 11:14
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