ポケットモンスターブラック・ホワイト
part58-213~225,237,243
- 213 :ゲーム好き名無しさん:2011/07/11(月) 15:56:18.27 ID:ziWWRSXH0
- ポケモンBWいきます。
不便なので、自分の伝説ポケモンはブラック準拠で「レシラム」にしています。
ホワイトでは逆になります。
- 214 :ポケットモンスターブラック・ホワイト:2011/07/11(月) 15:57:41.49 ID:ziWWRSXH0
- ■オープニング
どこかの宮殿みたいな場所で、戴冠式が行われている。
長い緑の髪の青年に、冠が捧げられる。
新しい王となった青年は、群衆へ手を上げて見せる。
■本編
【チェレン】
主人公の幼馴染。理屈っぽくて気難しいが、心はまっすぐな男の子。
ポケモントレーナーに憧れ勉強を重ねていたので、知識量が多くポケモンの扱いも上手い。
力を求めチャンピオンを目指している。主人公とは、ライバルとして旅路の交わりでバトルを繰り返す。
【ベル】
主人公の幼馴染。時間にルーズでどんくさいが、心は優しい女の子。
トレーナーとしての力量は心許ないが、ポケモンに対する愛情は深い。
トラブルに巻き込まれやすく、居合わせた主人公と駆け回る事が多い。
ポケモンは、時には友達、時には仕事仲間、更には技術の進歩にも役立つ、人のよき伴侶だ。
ポケモンは人の為に力を尽くし、人はポケモンに愛をもって接する。
それが人とポケモンの在り方だとされている。
イッシュ地方では、子供は年頃になるとポケモンを連れて旅に出る。
ポケモンを生業とするか否かに関わらず、皆その旅を経て大人になるのだ。
長閑な田舎町カノコタウンにも、旅立ちの年齢を迎えた3人の少年少女がいた。
主人公、チェレン、ベル。
3人はアララギ博士から「ポケモン図鑑完成を手伝う」という名目でそれぞれのポケモンを貰い、旅支度をすませる。
「1番道路、ここから旅が始まる。」
「最初の一歩、みんなで一緒に踏み出そうよ!」
3人は共に旅路に踏み出し、そこから分かれてそれぞれの旅に出る。
主人公は、1番道路を順調に抜けて、最寄りの町カラクサタウンへ着いた。
人だかりを見つけて覗いてみると、プラズマ団という宗教団体の演説が行われていた。
「ポケモンの解放が、ポケモンと人の新たな関係の第一歩なのです!」
今の人類は、ポケモンを一方的に使役し、利用している。
そんな関係に改革を、ポケモンの解放を。
ゲーチスと名乗る老人が、そういった宗旨を説いていた。
演説が終わり人々が散った後に、主人公と同じく演説を聞いていたチェレンと、知らない青年が残った。
長い緑の髪を束ね、帽子を目深にかぶった青年だ。
「キミのポケモン、今話していたよね…。そうか、キミたちにも聞こえないのか…かわいそうに。
ボクの名はN。」
主人公とチェレンも名乗り、ポケモン図鑑を完成させる為の旅をしている事を話す。
「ポケモン図鑑ね…。そのために幾多のポケモンを、モンスターボールに閉じ込めるんだ。
ボクもトレーナーだが、疑問で仕方ない。ポケモンはそれでシアワセなのかって。
…そうだね、主人公、だったか。キミのポケモンの声を、もっと聴かせてもらおう!」
- 215 :ポケットモンスターブラック・ホワイト:2011/07/11(月) 15:59:04.77 ID:ziWWRSXH0
- 主人公がポケモン勝負に勝つと、Nは少し驚く。
「そんなことを言うポケモンがいるのか…!?
…モンスターボールに閉じ込められている限り、ポケモンは完全な存在になれない。
ボクはポケモンというトモダチのため、世界を変えねばならない。」
Nは立ち去り、主人公も自分の旅路を急ぐ。
トレーナースクールの街サンヨウシティで、チェレンやベルと再会し、腕試しにバトルをする。
二人とも、着実にトレーナーとして成長しているようだ。
主人公はサンヨウジムでジムリーダー3兄弟を下し、初めてのバッジを手に入れる。
【デント・ポッド・コーン】
レストランでもあるサンヨウジムのウェイター兼ジムリーダー3兄弟。
草タイプのスペシャリストコーンが激選した茶葉と、
水タイプのスペシャリストデントが用意した水を
炎タイプのスペシャリストポッドが絶妙の火加減で淹れたお茶は、絶品らしい。
アララギ博士の友人におつかいを頼まれ、シティ近くの夢の跡という廃虚を探検に行く。
ムンナというポケモンが出す「夢の煙」を探すおつかいだ。
そこでベルと再会し、二人でムンナを探していると、
プラズマ団の制服を着た男女が一匹のムンナを囲んでいるのを見つけた。
「オラッ!とっとと夢の煙を出せ!!」
プリズム団員達は、小さなムンナをよってたかって蹴りつけていた。
「やめたげてよぉ!!」
ベルが飛び出していき、主人公も続く。
団員たちはニヤつきながら、「ポケモンの解放の為に」主人公達のポケモンをよこせと強要してくる。
「夢の煙」も、人々にポケモンを手放すよう暗示する夢を見せる為に使おうとしているようだ。
そして、そのポケモンを自分達の懐に入れようという腹。
主人公のポケモンで、プラズマ団員のポケモンを撃退すると、
先程演説をしていたゲーチスが現れ、団員達を脅し始めた。
団員達が慌てて逃げていくと、ゲーチスは消えその場にムンナを大きく優美にしたようなポケモンが現れた。
「ムシャーナだ!ムンナを助ける為に、夢を見せたんだよ…。」
ムシャーナは夢の煙をそこに残し、ムンナと連れ立って去っていった。
サンヨウシティを発ち3番道路を進んでいると、チェレンが追いついてきた。
二人で話していると、プラズマ団員がこちらを突きのけて走っていった。
その後ろからは、小さな女の子とベルが走って来る。
「この子のポケモン、あいつらにとられちゃったの!!」
チェレンと主人公は二人でプラズマ団員を追いかけ、しばき倒してポケモンを取り返す。
プラズマ団は、ゲーチスが人々に演説などでポケモン解放を呼び掛け、
下っ端団員達が弱いトレーナーからポケモンをかっぱらう、という2段構えで活動しているようだ。
- 216 :ポケットモンスターブラック・ホワイト:2011/07/11(月) 16:00:28.72 ID:ziWWRSXH0
- 芸術の町シッポウシティに辿りついた主人公は、
シッポウジム前で、またNと出くわした。彼もバッジを集めチャンピオンを目指しているようだ。
「ボクは…ダレにも見えないものが見たいんだ。ボールの中のポケモンたちの理想、
トレーナーという在り方の真実、そしてポケモンが完全となった未来…。キミも見たいだろう?」
Nとバトルし、また主人公が勝つ。
「まだ未来は見えない…世界は未確定…。
今のボクとトモダチとでは、全てのポケモンを救いだせない。世界を変える為の数式は解けない…。
…必要な力はわかっている。英雄と共にこのイッシュ地方を建国した、伝説のポケモン・ゼクロム!」
Nは去り、主人公もシッポウジムに挑む。
ジムの手前部分は博物館になっていて、色々な珍しい物がある。
近くの遺跡、古代の城から出土した物がメインに展示されているようだ。
貴重な化石から、調べたら何でも無かったけど綺麗な石などまで飾られている。。
【アロエ】
博物館でもあるシッポウジムの、館長兼ジムリーダー。
考古学を愛するパワフルな肝っ玉母さん。副館長は旦那さん。
ノーマルタイプポケモンのスペシャリスト。
ジムで勝負を終えて博物館スペースまで戻ると、何やら騒がしい。
展示されていたドラゴンポケモンの化石が、プラズマ団に盗まれたらしいのだ。
「アロエねえさん」
アロエの元に、優男風の青年が駆けつけてくる。
彼はこの町出身で、現ヒウンジムリーダーのアーティ。
主人公はたまたま遊びに来ていたアーティと一緒に、プラズマ団達を追いかける。
二手に分かれ、足止めを倒しながらプラズマ団達に追いつく。
アロエも合流し、ジムリーダーが二人揃った戦力を警戒した団員達は、化石を返し退却していった。
長い橋を渡り、大都会ヒウンシティに着いた主人公。
イッシュきってのビジネス街には、驚くほどの人が目まぐるしく行き交っている。
人ごみの中で、主人公はベルと元気な少女を見つけた。
プラズマ団に、ベルのポケモンが盗まれてしまい、二人で探しているらしい。
元気な少女は、ソウリュウジムリーダーのアイリス。
彼女にベルの護衛を任せ、アーティと主人公二人でプラズマ団を港へ追い詰める。
プラズマ団を率いるゲーチスが、主人公達に語りかけてくる。
「アナタがた、イッシュ建国の伝説はご存知ですか?
そう…多くの民が争っていた世界を、どうしたらまとめらるか…?
その理想を追求した英雄の元に現れ、知識を授け、刃向う存在には牙をむいた、黒いドラゴンポケモン。
英雄とポケモンのその姿、その力が、みんなの心を一つにして、イッシュを造り上げたのです。
今一度!英雄とポケモンをイッシュに蘇らせ、人心を掌握すれば!
いともたやすくワタクシの…、おっと、プラズマ団の望む世界に出来るのです。」
もーこれでほぼストーリーの先行きの読める演説をかますゲーチス。
- 217 :ポケットモンスターブラック・ホワイト:2011/07/11(月) 16:01:23.50 ID:ziWWRSXH0
- イッシュきっての大都会ヒウンをまとめるジムリーダー、アーティは飄々と反論する。
「このヒウンには、たっくさんの人がいるよ。
それぞれの考え方、ライフスタイル、ほんっとバラバラ。正直、何を言ってるかわからないこともあるんだよねぇ。
だけどみんなには共通点があってね。ポケモンを大事にしているよ。
カラクサの演説だっけ?ポケモンとのつきあいかたを見つめ直すきっかけをくれて、感謝しているんだよ。
そして誓ったね!もっともっとポケモンに真剣に向き合おうってね!
あなたたちのやってることは、このようにポケモンと人の結びつきを強めるんじゃない?」
「フハハハ!掴みどころがないようで、案外キレものでしたか。
ワタクシは頭のいい人間が大好きでしてね。王の為に世界各国から知識人を集め、七賢人を名乗っている程です。
よろしい!ここはあなたの意見に免じてひきあげましょう。そこの娘…ポケモンは返してやろう。」
プラズマ団は去っていき、ベルはポケモンとの再会を心から喜ぶ。
主人公はヒウンジムに赴き、アーティに勝ってバッジを手に入れる。
【アーティ】
一つの作品でもあるヒウンジムの芸術家兼ジムリーダー。
一見フワフワした優男だが、大都会でジムリーダーを務めるその懐は深い。
虫タイプのスペシャリスト。
ヒウンがイッシュのビジネスを担う拠点なら、娯楽のメッカはライモンシティだ。
遊園地、スポーツ施設、劇場など様々な娯楽施設が林立し、各電車路線の集結する駅もある。
ライモン前で出くわしたプラズマ団を追っていた主人公は、彼らを探して遊園地へ入る。
そこには、Nがいた。
プラズマ団を探しているなら、観覧車で見渡すといい、そう誘われてNと一緒に観覧車に乗る。
「…最初に言っておくよ。ボクがプラズマ団の王様。
ゲーチスに請われ、一緒にポケモンを救うんだよ。」
観覧車を降り、まだ逃げ遅れている団員達の為にNは足止めをする。
「ポケモンを救う為に集まった人々も、ボクが守るよ。
ボクに見えた未来…『ここではキミに勝てない』が、逃げるプラズマ団の為、相手してもらうよ。」
予言通り主人公が勝つが、Nは驚いている。
「…負けるにしても、見えていた未来と違う…。キミは一体…?」
Nは少しの間戸惑っていたが、こちらに宣戦布告をして去っていく。
「ボクには変えるべき未来がある。そのために、ボクはチャンピオンを超える。
誰にも負ける事の無い、唯一無二の存在となり、全てのトレーナーにポケモンを解放させる!
キミがポケモンと共にいる事を望むなら、ポケモンリーグに向かえ!
そこでボクを止めてみせるんだ。それ程の強い気持ちでなければ、ボクは止められないよ。」
ライモンシティをうろついていると、ミュージカルホールの前でベルが騒いでいた。
一緒にいるのは、ベルのお父さん。
元から世間知らずのベルを旅に出すことに反対していたが、とうとう連れ戻しに来たらしい。
「旅はここまでで十分だろう。よそはよそ、うちはうちだよ。」
言い争う父娘を見ていると、スラリとした女性が声をかけてきた。
「お嬢さん、その旅お続けなさいな。大丈夫ですよお父さん、彼女にはポケモンがついています。
普段は可愛いけれど、お嬢さんを守る頼もしいポケモンが。」
お父さんはベルの説得を信じて、カノコに帰っていく。
「お父さん!ワタシ、自分のやりたい事を見つけたら、絶対家に帰るから!!」
ベルも、大人になる為の旅へ戻っていく。
- 218 :ポケットモンスターブラック・ホワイト:2011/07/11(月) 16:02:05.81 ID:ziWWRSXH0
「あのお父さんも昔はポケモンと旅をしたんでしょうに、親って大変ね。」
女性は、ライモンジムリーダーのカミツレだった。
遊園地の中に建つライモンジムで、カミツレと勝負し主人公はバッジを手に入れる。
【カミツレ】
遊園地でもあるライモンジムの、ジムリーダー兼ファッションモデル。
テレビの仕事もしている売れっ子モデルで、ファンも多い。
電気タイプのスペシャリスト。
カミツレが主人公の腕を気に入り、隣のホドモエに繋がる跳ね橋を降ろしてくれることになった。
一緒に連絡橋に向かう途中、一足先にライモンバッジを取得していたチェレンにバッタリ会う。
3人でパフォーマーの並ぶ5番道路を抜ける途中、カミツレが赤髪の老人に声をかけた。
「この人、アデクさん。この地方のチャンピオンなのよ。」
チェレンは、自分の目指すチャンピオンの、期待外れな姿に文句をつける
「チャンピオンが、何でこんなところで遊んでるんですか?」
「ははは、遊んでいるか。手厳しいな。
ワシは旅をしておるんじゃよ。イッシュの事なら何でも知っている。
キミは、チャンピオンになって何をしたいのかな?」
「…チャンピオンになるその先が必要なんですか?強さを求めるから、チャンピオンを目指す。それだけです。」
アデクはチェレンに、手に入れた力で何を為したいのか考える事を諭す。
「…やりたい事って…、それがわからないから、強くなって皆に認めてもらおうとしてるんじゃないか。」
チェレンは、これ以降悩み続け、少しずつ自分の答えを見つけていく。
カミツレが、隣町ホドモエのジムリーダーに連絡し跳ね橋を降ろしてくれた。
チェレンと跳ね橋を渡ると、ジムリーダーヤーコンが待ちかまえていた。
跳ね橋を降ろしたせいで、捕まえていたプラズマ団がホドモエに逃げ出したらしい。
「奴らをつかまえたら挑戦を受けてやるよ。世の中ギブアンドテイクだ。」
チェレンと共に町を探し、港の冷凍コンテナの中に入り込む。
身も凍るような寒さの中、一番奥の箱の中に7賢人の一人と団員達が隠れていた。
しばき倒してヤーコンに引き渡し、後からジムへ向かうと、
ジムの前にゲーチス率いるプラズマ団の援軍がひしめいていた。
「周りには、この倍の団員が待機しています。」
「…闘わずして勝つとは、アンタなかなかやるな。」
「さすが鉱山王と謳われたお方、状況の見極めがお早いですね。」
ヤーコンはプラズマ団員たちをゲーチスに引き渡す。
プラズマ団が去った後、チェレンはヤーコンに完封勝ちする為ポケモンを鍛えに去る。
主人公はジムでヤーコンに勝ち、バッジを手に入れる。
【ヤーコン】
地下鉱脈でもあるホドモエジムの、鉱山会社社長兼ジムリーダー。
優れた判断力と手腕で鉱山王と謳われる、海千山千のおっちゃん。
地面タイプのスペシャリスト。
- 219 :ポケットモンスターブラック・ホワイト:2011/07/11(月) 16:04:06.21 ID:ziWWRSXH0
- カミツレのお墨付きに納得したヤーコンは、主人公の為に電気石の洞窟を塞ぐ障害物を取り除いてくれる。
洞窟に入った途端、忍者の様な奴らに拉致されNの前に連れて行かれた。
「キミが選ばれた、っていったらキミは驚くかな?
チェレンは強さという甘い理想を追い求めている。
ベルは誰もが強くなれるわけではないという悲しい真実を知っている。
キミはどちらにも染まらないニュートラルな存在。それがいいらしいよ。」
主人公は、ゲーチスによって選ばれ、プラズマ団によって実力を試されているらしい。
Nの忠告通り、洞窟内にはプラズマ団が待ちかまえていて、連戦になる。
全てを撃破し洞窟を出て、待っていたNと勝負し勝つ。
「…トモダチが傷つく。それが、ポケモンバトルだよね。」
Nは、実行しようとする計画について、自分のトレーナーとしての在り方に悩んでいるようだ。
「分かり合う為と言い、トレーナーは争い、ポケモンを傷つけあう。
ボクだけなのかな、それがとても苦しいのは。
まぁいい、キミのポケモンと話をさせてもらうよ。」
Nは主人公の先頭ポケモンに話しかけ、主人公のことを詳しく聞きだす。
「このポケモンは、なぜだかキミを信じている。
いいね…!全ての人とポケモンがキミたちの様に向き合うなら、
ポケモンを解き放たずに、ポケモンたちと人の行く末を見守る事が出来るのに。」
N曰く、伝説のドラゴンポケモンは、その肉体が滅ぶと石となり眠りに付く。
新たに英雄が誕生すれば、目覚めて英雄を助けるだろう。
その石を、今ゲーチス達が探している。Nを英雄と認めさせ、この世界を再び平定する為に。
ポケモンと人の癒着を断ち、白と黒をはっきり分ける。
そしてポケモンたちを、人に使われる事の無い、自由で完全な存在にする。
「キミたちの様に、お互いに向き合っているポケモンとトレーナーを引き裂く事になるのは、少し胸が痛むけどね。」
洞窟の先にあったのは、空港とハウス栽培の町フキヨセタウン。
主人公は留守中のジムリーダーを追って、町外れのタワーオブヘブンに登る。
ここは、ポケモンたちの墓の並ぶ慰霊塔。頂上にジムリーダーフウロがいた。
ケガをしたポケモンをフライト中に見つけて、助けに来たらしい。
記念にタワーの鐘を鳴らし、フウロを追ってジムへ向かい勝負に勝つ。
【フウロ】
空港でもあるフキヨセジムのパイロット兼ジムリーダー。
おじいちゃん譲りの操縦センスで空を駆ける元気な少女。
ひこうタイプのスペシャリスト。
フキヨセとセッカを繋ぐネジ山を越える。
セッカには、伝説のドラゴンポケモンがかつて棲んだというリュウラセンの塔が残っている。
その為、ドラゴンポケモンと英雄の伝説が、色濃く語り継がれているようだ。
主人公はセッカジムでジムリーダーハチクを倒し、バッジを手に入れる。
【ハチク】
氷の敷き詰められたセッカジムのジムリーダー。
かつては時代劇中心に活躍していた俳優だった。寡黙でストイックな男。
氷タイプのスペシャリスト。
- 220 :ポケットモンスターブラック・ホワイト:2011/07/11(月) 16:05:37.29 ID:ziWWRSXH0
- セッカジムを出るとチェレンに出くわした。そこをハチクに呼び止められた。
「何者だ?」
きょとんとする二人を囲むように、電気穴で会った忍者の様な3人組が現れた。
彼らはゲーチスに使えるダークトリニティだと名乗る。
「我々は、ドラゴンポケモン・ゼクロムの眠るダークストーンを見つけた。
N様が新たな英雄となる。止めたくば、お前はライトストーンを探せ。
主人公、確かに伝えたぞ。」
ダークストーンはリュウラセンの塔に眠る、という言い伝えがあるらしい。
ハチクに導かれ、チェレンと共に塔の麓へ向かう。
そこには、プラズマ団の大移動を訝しんだチャンピオンのアデク、アララギ博士とその父―世界的なポケモン博士がいた。
途中で大人数のプラズマ団に阻まれるが、仲間達が足止めになり主人公は頂上に向かう。
迎え撃つゲーチスと精鋭たちを倒し頂上に出ると、
そこには咆哮する黒い巨竜と、その足元に佇むNがいた。
「これからボクはゼクロムと共にポケモンリーグに向かい、チャンピオンを超える!
ポケモン勝負は、それで最後。ポケモンだけの世界…ようやく実現する。
ボク達を止めるなら、キミも英雄になればいい!ゼクロムと対を為すドラゴンポケモン、レシラムに認められてこそようやく対等になれる。
さてどうする?世界を変える為の数式…キミはその不確定要素となれるか?」
Nはゼクロムと共に飛び立っていった。
街へ戻った主人公一同の前にゲーチスが現れ、改めて宣戦布告が為された。
Nは、主人公に対となる英雄になる事を求めている。
主人公と世界の在り方を賭けて勝負し、自分が真の英雄である事に納得したいのだという。
子供が闘いに巻き込まれるのに難色を示したアデクに、ゲーチスは軽蔑の眼を向ける。
「あなたは、長年を共にしたポケモンを病で失って以来、リーグを四天王に預けフラフラ放浪しているチャンピオンですね。
Nさまは、あなたを対等な相手と見なしてはいない。勝って当然の相手だと判断された。
だから主人公が勝負の相手に選ばれたのですよ。」
ゲーチスは主人公に、再度ライトストーンを探すことを念押しするが、
Nの意志を伝えているだけであり、ゲーチス自身はどうでもいいと思っているようだ。
「N様が真の英雄となり、ポケモンを解放する号令を発される。そうすれば世界は変わる。
ポケモンを手放す者が増え、それが世間の流れとなった時、価値観は反転する。
ポケモンを持つ事が悪となるのですよ。
トレーナー達はポケモンを失い、無力な存在になる!
プラズマ団だけが、ポケモンの力を使う事が出来る!。」
予想通りゲーチスは、民衆を無力化し自分が独裁政権を握る事を目的としているらしい。
完全に浮かれているゲーチスに吼え面かかすには、レシラムを見つけるしかないだろう。
ゲーチスが先にライトストーンを見つけて始末してしまう可能性もある。
ポケモンに詳しいアララギパパの知識から、古代の城を探すが石は見つからなかった。
そこにシッポウジムから「すぐ来い」と連絡が入る。
行ってみると、アロエが展示品の石を分析して待っていた。
これは古代の城に安置されていた石。恐らくこれがライトストーンだろう。
ここからどうすればドラゴンが目覚めるのか分からないので、
ドラゴンタイプの権威であるソウリュウジムリーダー達に意見を聞きに行く。
- 221 :ポケットモンスターブラック・ホワイト:2011/07/11(月) 16:08:17.79 ID:ziWWRSXH0
- ソウリュウシティでは、ゲーチスがポケモン解放の演説をぶっていた。
ポケモンを戦いの道具に使ったり、ペット化して可愛がる事の思い上り、残酷さを切々と訴えるゲーチス。
ポケモンへの愛情故にその演説に感化される人も少なくは無いようだ。
「モンスターボールとて心までは縛れぬ!
望まぬならばポケモンから去るであろう。」
アデクはポケモンと人の絆を確信している。
何より、イッシュはポケモンと人が力を合わせて栄えてきたのだ。
ソウリュウシティのジムリーダーは、シャガとアイリス。
アイリスは、ヒウンでベルを護衛してくれた女の子だ。
二人は、ゼクロムとレシラムの正確な伝説を教えてくれる。
古代、二匹は元々一匹のドラゴンだった。双子の英雄と共にイッシュを建国した。
しかし、真実を求める兄と、理想を求める弟が決裂し、戦争が始まった。
ドラゴンは体を二つに裂き、二匹の竜となって兄弟それぞれに味方した。
しかし元は同じポケモン、力の優劣は無く、勝負はつかず疲弊していくばかり。
兄弟は、答えの無い争いであったと悟り、また手を取り合ってこの地を治めた。
しかし、兄弟の死後その息子たちが醜い争いを始めた。
ゼクロムとレシラムは、雷と炎でイッシュを灼き尽くし飛び去ったという。
そして新たな英雄にゼクロムが与し、現在のイッシュが建国された。
レシラムを目覚めさせる具体的な方法は伝わっていない。
レシラムが誰かを認めた時、再び白いドラゴンは石から目覚めるのだろう。
ならば、主人公は高みを目指して進むほかは無い。
センリュウジムリーダー戦に勝ち、全てのバッジを手に入れた主人公は、ポケモンリーグを目指す。
【アイリス】
ホワイトでのソウリュウジムリーダー。
まだ幼い少女だが、ジムリーダーとしての実力は十分。
ドラゴンタイプのスペシャリスト。
【シャガ】
ブラックでのソウリュウジムリーダー。本職はソウリュウシティの市長。
アイリスに目をかけ、彼女を大切に育てている。
ドラゴンタイプのスペシャリスト。
ポケモンリーグを目指す道、まず連続する8つの巨大な門が行く手を阻む。
対応するジムのバッジをかざす事で、門は主人公を迎え入れる。
全ての門を抜けた先は、ポケモンリーグに挑む者を挫く砦、チャンピオンロード。
複雑な岩山を攻略し、強豪トレーナー達を倒しながら進む。
やがて主人公は、石造りの巨城ポケモンリーグに辿りつく。
- 222 :ポケットモンスターブラック・ホワイト:2011/07/11(月) 16:08:59.81 ID:ziWWRSXH0
- 広間から繋がる4つの部屋に、四天王が待っている。
【シキミ】
おかっぱに黒ずくめの美女。心優しくちょっとドジっ子風。
本業は小説家で、四天王業務の傍ら挑戦者とポケモンの絆を題材に執筆している。
ゴーストタイプのスペシャリスト。
【レンブ】
道着姿の屈強な男。真面目でストイックな求道家。
本業は格闘家。ただ強さを求め、得た強さで何を為すかに至らない性質を、アデクはチェレンと重ねていた。
格闘タイプのスペシャリスト。
【ギーマ】
黒いスーツを着こなす美男子。キザで尊大。
本業はギャンブラーで、勝負師としての矜持と美学を大事にしている。
悪タイプのスペシャリスト。
【カトレア】
眠れる美少女。アンニュイで優雅な超能力者。
プラチナ、HGSSでのバトルキャッスルのオーナー。現在は成長し力の制御を得て四天王の職についている。
エスパータイプのスペシャリスト。
全員を倒して、チャンピオンの待つ王座へと向かう。
そこには、たった今アデクを打ち負かしたNがいた。
「まっていたよ。ボクの見た未来通り、キミもストーンを手に入れたんだ。
だけど伝説のドラゴンたちに相応しいのはここではない。
地より出でよ!プラズマ団の城!このポケモンリーグを取り囲め!!」
Nの叫びに応えて、巨大な城がリーグを囲むように地中から姿を現し、
四方八方から鉄橋がリーグに突き刺さった。
崩壊したリーグから橋を渡り、Nは居城に去っていく。
主人公の跡から四天王に挑戦したチェレンが追い付いてくる。
彼にアデクを任せ、主人公はプラズマ団の城に赴く。
警察組織がいくら探しても発見できなかったプラズマ団本拠地は、地下城だった訳だ。
中に進むと、大広間に七賢人のうちゲーチスを抜いた6人が立ちはだかっていた。
「N様のお手を煩わせるまでもない!我ら6人が貴様を止める。」
「そんなことできるのかぁ?」
主人公の後ろから、ヤーコンがドカドカと歩いてきた。
「ごめんねぇ、私らの方が強いのに数も多くてさ!」
アロエに続いて、ジムリーダー達が広間に入って来た。
彼らに任せて、主人公は城の奥へと進む。
- 223 :ポケットモンスターブラック・ホワイト:2011/07/11(月) 16:10:33.59 ID:ziWWRSXH0
- 中に暮らすプラズマ団達から勝利宣言を聞かされる内に事情が分かっていく。
プラズマ団は新興の宗教団体などではない。
遠大な計画を慎重に進めてきたゲーチスの、世界征服計画の駒である。
何年も前、全国から奪い集めたポケモン達を奴隷として酷使しこの城は作り上げられた。
ゲーチスはここで、自分の息子Nを世界から隔離して、王としての教育を施しながら育てた。
虐待され傷ついたポケモンばかりを集めて、Nと共に暮らさせた。
人と関わりを断たれ、人を嫌うポケモンに囲まれて育ったNは、ポケモンを人から救う事を使命とするようになった。
そうして偶像としての英雄Nが完成し、ゲーチスは地上での活動をスタートした。
奥の玉座に、Nは座っていた。
Nとの最終決戦を前に、ライトストーンが光り出した。
閃光と爆風の後に石は無く、丸くなって眠る竜が浮かんでいた。
白いドラゴン、レシラムは瞼を開き、その瞳に新たな英雄の姿を捉える。
レシラムは主人公の元に降り立ち、ゼクロムとNに向かって咆哮した。
Nとの決戦の末、ゼクロムを含めたNのポケモン全てを破る。
Nはしばし呆然としていたが、やがて力無く敗北を認めた。
「これでボクの理想……ポケモンの……夢は霧散する…」
そこに、ゲーチスが足音高く乱入してきた。
「それでもワタクシと同じハルモニアの名を持つ人間なのか?ふがいない息子め!
元々お前に理想を追い求めさせ、伝説のポケモンを目覚めさせたのは、
ワタクシのプラズマ団に権威をつけるため、怖れおののいた民衆を操る為。
しかし、対の英雄と戦い自分が本物の英雄なのか確かめたいなどとのたまった挙句、
ただのトレーナーに敗れるとは、愚かにも程がある!!
詰まる所、ポケモンと育った、いびつで不完全な人間ということか!」
怒り狂ったゲーチスは、主人公を始末してこの勝負を闇に葬ろうとする。
ゲーチスの他人から奪った強豪ポケモン軍団に勝利し、
やってきたアデクとチェレンにゲーチスを引き渡す。
邪な目論見を全て暴露されたゲーチスは、国際警察にしょっぴかれていく。
- 224 :ポケットモンスターブラック・ホワイト:2011/07/11(月) 16:11:15.27 ID:ziWWRSXH0
- 「Nよ、いろいろ思う事があるだろう。
だがお前さんは決してゲーチスに操られ理想を追い求めたのではなく、自分の考えで動いたのだ!
だからこそ伝説のポケモンと出会えたのではないか!」
アデクの呼びかけに、Nは首を横に振る。
「…ボクに英雄の資格は無い!」
「そうか?伝説のポケモンと共にこれからどうするか…それが大事だろうよ!」
Nは、主人公に歩み寄って向き合う。
「…キミに話したい事がある。キミと初めて出会ったカラクサタウンでの事だ。
キミのポケモンから聞こえてきた声がボクには衝撃だった…。
キミのポケモンは、キミの事を スキ と言っていた…。一緒にいたいと言っていたから…。
世界に人の事を好きなポケモンがいるなんて、それまでそんなポケモンをボクは知らなかったからね…。
それからも旅を続けるほど気持ちは揺らいでいった。心を通わせ助け合うポケモンと人ばかりだったから。」
だからこそ、自分の信念を確かめる為に主人公と向き合い闘いたいと願ったのだそうだ。
でも、ポケモンの事しか知らず、そのポケモンの事も歪められた認識しかできなかったNには、勝利は叶わぬことだった。
「…さて、チャンピオンはこんなボクを許してくれたが…
ボクがどうすべきかはボクの決める事さ…!」
Nは、主人公に夢を叶えろ、キミならその夢を真実にできると激励する。
そして、壁に穴を開けたゼクロムの元にNは駆けよる。
「それじゃ…サヨナラ!」
Nとゼクロムは、遠い空へ飛び立って行った。
END