剣と魔法と学園モノ。2
part73-375~379
375剣と魔法と学園モノ。22021/12/09(木) 12:46:02.32ID:a0QywXud0
未解決にあるPSPの『剣と魔法と学園モノ。2』を投下します
物語の本筋に関わるクエストだけを書き出しました
時に、訪れた人に多くの富と名誉を与え…
時に、訪れた人にを惑わし彷徨わせ、死に至らしめる。
人は、尊敬を畏怖を込めて、それを「迷宮」と呼んだ。
この世界には、数多くの「迷宮」が存在し、その「迷宮」に挑む者…「冒険者」は人々が最も憧れ尊敬する職業となっていた。
いつしか、冒険者を養成するための学校が作られ、多くの少年少女たちが未来の冒険者を目指して勉学に励んでいた。
そして今年もまた、冒険者を目指す若者達が、その門をくぐろうとしている。
(説明書より)
(主要登場人物)
【オリーブ】……プレイヤーPT属するダンテ組のクラス委員で、図書委員でもあり学園での全てのクエストは彼女を仲介する。
【ジェラート】……隣のパーネ組のクラス委員をしている少女で、オリーブの宿敵を自認して常に対抗しては大喧嘩をしている。
【ルオーテ】……オリーブとは同郷のクラスメイトで、自分のせいで死んだ兄の夢を叶えるため最強の剣を捜し求めている。
【ダンテ先生】……オリーブやプレイヤーPTのクラスの担任となる凄腕の戦士だが、よくパーネ先生に従う動きを見せている。
【パーネ先生】……隣のクラスの担任となるセレスティア♀の先生で、専門である解呪の研究のためかこの世界の宝物に関心がある。
こんにちは、私オリーブ!
今日はバラ色の学園生活が始まる、クロスティーニ学園の入学式!
すぐにクラスも決まって、同郷のルオーテとコッパそれになんか頼もしい人たちと一緒……でも担任が、あのコワ~いダンテ先生!
しかも最悪なことに、すでに図書委員に決まってる私を名指しでクラス委員に指名したのよ!
私が入学前から見学を口実に何度も遊びに来てた時から、厳しく目を付けられてたんだけど……あんな奴が担任なんて、ありえない!
コッパの言う通り、隣のクラスの優しいパーネ先生がよかったなあ……
(この後に学園案内クエストがあるが最低限の施設と人物の紹介くらいなもので、前作にはあったカリキュラムつまりチュートリアルはない)
【先生に一泡ふかせたい】
楽しい学園生活を送るために、私はダンテ先生をギャフンと言わせて大人しくさせようって作戦を考えたの。
まず剣術の稽古のためと言って先生を呼び出して、そこをみんなで一斉に襲い掛かって形はどうあれフルボッコにしてやろうってこと。
初日に仲良くなった頼もしいクラスメイト達も賛同してくれたわ。
(ダンテ先生と戦闘になるが絶対に勝てない)
「…戦うってことはこういうことだ。無茶をするな。迷宮のモンスターは俺ほど甘くはないんだ…」
今の私たちじゃ束になってもダンテ先生には敵わなかったけど、クラスの想いは一つになった気がしたよ。
一所懸命勉強してもっと力を付けて、これからはダンテ先生を目標にしよう!
376剣と魔法と学園モノ。22021/12/09(木) 12:46:41.48ID:a0QywXud0
【モンスターの気配?】
こないだヴェーゼ教頭から、なぜか学園内にモンスターの気配がするから調査してくれって依頼があったんだ。
それで、よくいろんな依頼を受けてるうちのクラスメイトが引き受けたんだけどね。
でも調査を始めた時にはもう手遅れだったみたいで……いつの間にか学園中が虫のモンスターだらけで、私にも襲いかかってきた!
その時……
「ぐあっ…!」
間一髪、あのダンテ先生が庇ってくれた。
(グロテスクワームと戦闘)
「俺の心配してる暇があったら、ここを切り抜けることを考えろ!」
虫のモンスターは増殖し続けていて倒してもキリがなくて、私達は傷を負ったダンテ先生と一旦体育館まで強行突破した。
そこじゃ避難案内に従って他の先生と生徒達もいて、ヴェーゼ教頭はモンスターの群れには女王がいるって言ってたわ。
「女王の居場所がわかりました!どうやら、宝物庫の中にいるようです」
「宝物庫は外部から誰も侵入できないように強力な結界が張られていたはずなのですが…まぁとにかく、討伐隊を編成しましょう」
「でしたら、私に行かせてください。生徒たちには荷が重いでしょう。ダンテ先生、私と一緒に来ていただけますか?」
いくら凄腕のダンテ先生でも怪我をしているのに……パーネ先生は指名して、ダンテ先生も体を引き摺ってでも行くつもり。
「なら、せめて私も連れて行ってください!私のせいで怪我をさせて、それで自分は何もしないなんてそんなの絶対に嫌なんです!」
ジェラートとルオーテ、それに他のクラスメイトのみんなも名乗りを挙げてくれて……なんとか、宝物庫まで突破できた。
(グロテスククイーンと戦闘)
「宝物庫の扉は内側から破られていました。しかし、結界が張られるよりも前からモンスターが中にいたとは考えにくく…」
虫の女王を倒して事態は収束したけど、原因は謎のまま。
でも、それより私が気になっていたのは……
「ダンテ先生…ちゃんと言っておかなきゃって思って…助けてくれて、ありがとうございました!」
「……傷のことは、気にすんなって言っただろ」
ダンテ先生は、少し微笑んだように見えた。
【先生の過去】
あの事件があってからダンテ先生のことが気になって仕方なかった私は、先生のあの冷たい態度には理由があると思って……
自分で依頼を出して、いつものクラスメイトのみんなに人の記憶や思い出を見られる道具を探してくれって頼んだの。
(思念の筒を持ってきて渡す)
私はクラスメイトも誘ってドキドキしながら覗いて見たんだけど……映っていたのは、暗闇で悲痛な叫びを上げる見慣れない女の子。
「―助けて、お兄ちゃん…!?」
それくらいのことしか聞き取れないでいるうちに、気が付くと傍にダンテ先生が立っていて…すぐにバレてぶたれちゃった。
ひとしきり泣き崩れた後にクラスメイトにも連れられて、先生にも謝ったんだけど……
「先生が本当は優しい人なんじゃないかって…そう思って…普段は冷たい人の振りをしてるだけで…何か理由があるんじゃないかって」
「俺は、お前みたいな奴は大嫌いだ。二度と俺にかまうな!」
一応は赦しをもらえたけど、あんなにはっきりと拒否されて……却って振り切れちゃった。
377剣と魔法と学園モノ。22021/12/09(木) 12:47:57.06ID:a0QywXud0
【激闘!武術大会】
今までいろんな行事でジェラートたちとそのクラスとぶつかり合ってきたんだけど、今回はそのものズバリ武術大会!
いつものクラスメイトに団体戦の代表をやってもらって、いざクラス対抗戦の時!
(パーネ組の生徒達と戦闘になるが勝っても負けても展開は同じ)
惜しくもうちのクラスは負けちゃったんだけど、総合得点では私たちが優勢のままだったから勝ちは揺るがなかったわ。
そしたらジェラートの奴……『特定の生徒だけを選出しても本当のクラス対抗とは言えない』なんて言って、クラス全員で襲ってきたのよ!
結局乱闘が全校生徒を巻き込んで、武術大会はうやむやのまま終了。
私もジェラートもダンテ先生から大目玉を喰らったんだけど、パーネ先生の方はえらく落ち着いて私達に決着を付けるよう提案してきたの。
「この世に5つに分かれて存在する『ドラゴンオーブの欠片』、それをより多く探し出し持って来てください。構いませんね、ダンテ先生?」
えらく大人しく了承したダンテ先生は気になったけど……とにかくジェラートより先に5つの欠片がある5つの迷宮に行くわよ!
(この武術大会をこなすと物語は佳境に入り他の本筋に関係しない依頼は受けられなくなる)
5つの迷宮のうち4つを廻ったけど、色々あって集めた欠片は同点のまま。
それであと一つで決着と息巻いてるとき、珍しくダンテ先生が図書室にやってきたの。
「おまえを打って、その上ひどく罵ったことがあっただろう?あれは…悪かったと思ってる。それだけだ。じゃあな」
なんだか人が変わったみたいだったけど、先生は一体どうしたんだろう?
それにクラスメイト達も校門に変な格好の女の人が倒れてるのを発見してて、それを知ったヴァシュラン校長がえらく動揺してたとか。
【オーブと塔の迷宮】
私達がいつものクラスメイトたちと最後の欠片がある『終わりなき塔』に入ると、いきなりジョルジオ先生が来て止められたわ。
「待ちなさい、探索は中止よ!ヴァシュラン校長が殺されたのっ!」
魔法で強制帰還させられてから受けたヴェーゼ教頭の説明は、信じられないことばかりだった。
「宝物庫でヴァシュラン校長の遺体が見付かってから、ダンテ先生は行方不明。パーネ先生はその時に斬られて重傷を負い、治療中です」
それだけでも受け入れ難いことだったけど……その先は生徒達はおろか、他の先生達のほとんどですら知らされてないことだった。
「……ヴァシュラン校長は宝物庫に保管されていた鍵を探していました。異世界への扉を開ける鍵です。私達の今いる世界の他にも
2つの世界が存在します。世界を行き来するためには世界を繋ぐ扉を通る必要があり、その扉を開けるには鍵が必要です。
ダンテ先生はその鍵を盗んだのです。グロテスクワームの事件…あの時に盗んだのでしょう」
ダンテ先生が向かった扉の場所はさっきの終わりなき塔で、クラスメイト達はまだいるジェラート達を連れ戻すよう依頼されたんだけど……
私はダンテ先生に特別な思いがあるから危険だって、外出自体を禁止されちゃった。
(終わりなき塔の最上階に行くとジェラート達が倒されておりルオーテも破れダンテと戦闘になる)
私は黙って待っていられなくて……何より真相が分かったから、追いかけて行ってダンテ先生とクラスメイトの戦いに割って入った。
「おかしいと思ったんです。先生があんなこと言うなんて…先生はお別れのつもりで私に謝ってくれたんですよね。もう二度とこの世界に
帰ってくることはないから…あの人と一緒に、この世界から出て行ってしまうから!ヴァシュラン校長を殺した真犯人のパーネ先生!」
「…驚きましたよ、オリーブさん。よく分かりましたね。せっかくです。見せてあげましょう、私の本当の姿を―」
姿を現したパーネ先生は、黒い翼の堕天使に変わって見せた。
「私達がこの世界に来た理由は一つ。この世界の宝であるドラゴンオーブを入手すること」
これまでの怪事件が自分達の仕業だと告白したパーネ先生は、私達を始末しようとしたわ。
でも庇ったルオーテが一撃で消し飛んで次は私…という時、ダンテ先生が懇願したおかげで攻撃は止んだ。
「まぁ、いいでしょう。もう、この世界に用はありません。そろそろ行きましょうか、ダンテ先生」
「……すまない」
ダンテ先生は一言だけ呟いてパーネ先生と光の穴に消えて……私だけが取り残されて、駆け付けた先生たちに救けられた。
378剣と魔法と学園モノ。22021/12/09(木) 12:49:19.35ID:a0QywXud0
そしてあの場のクラスメイト達は一週間以上してから、保健室でようやく目を覚ましたわ……ルオーテのことはもっと驚いたけどね。
「あの黒い光を浴びる瞬間に俺の魂を俺自身の剣に移し替えたんだ。オリーブ、こいつらに持たせてやってくれないか?」
最初は幽霊か何かと思ったけど、ルオーテは最強の剣を探しているうちにこの転移の方法を発見していたんだって。
(今後は剣になったルオーテと最後まで行動を共にするが戦闘で使える訳ではない)
【裏の世界へ】
いつかクラスメイト達が救けた女の人は次元を超えて来た別世界の人で、ニーナと名乗って自分の世界を援けて欲しいと言われたわ。
それでルオーテ達が行くことになったんだけど……ダンテ先生のことが気になっていた私も一緒に行くことにしたの。
そしたら私が行くならってジェラートも来たんだけどね……他の生徒と先生達はまだ行ける状態じゃなかったし。
学園のすぐそばに次元の扉を開けてもらって中に入るとそこはある学園で、ニーナさんの妹だっていうユーノ先生って人がいたわ。
「事の始まりはまず、数ヶ月前…ディモレアっつー一人の女魔術師がこの世界を荒らしまわっててさ。ディモレアとの決着は着いた
のだけど(※)、どうもディモレアは闇の軍団側の駒として監視されてたみたいでね。あたしたちの力量を知った敵軍は、
綿密な計画の下あたしたちの世界に襲いかかったの。結局、攻撃に耐えて残ったのは…ここパルタクスだけになってしまったわけよ」
パーネ先生とダンテ先生はその女帝バルバレスコ率いる闇の軍団の中でも、四天王と謂われる最強最高の幹部たちなんだって。
ひと通りの話が終わると、ユーノ先生の腹心の生徒ビットくんがなぜわざわざ命をかけてここに来たのかと問い掛けてきたわ。
「もう一度ダンテ先生に会えると思ったから。私にとってのダンテ先生は『四天王のダンテ』じゃなくて……短い間でも色々と大切な
ことを教えてくれた人。もしそれがお芝居だったとしても、私達にとってダンテ先生が先生だったって事実に変わりはないんだよ」
(異世界に限ってはこの後もオリーブ及びジェラートと行動を共にするが戦闘に加わったりする訳ではない)
※:前作『剣と魔法と学園モノ。』での話でありここはその舞台となった世界
それから……本当は闇の軍団の王子だったビットくんがユーノ先生に諭されて迷いを捨てて革めて協力してくれたり、
秘宝を揃えたパーネ先生が裏切ってモンスターに変えてしまった女帝バルバレスコを倒したり……と色々あったわ。
【人質解放】
私達はパーネ先生との決戦を前にして、闇の軍団に捕まっている捕虜と人質を解放するために海底洞窟に行ったの。
(海底洞窟の最深部で白氷の獣王と戦闘)
氷漬けになっていた人達の解呪は後から来てた先生達に任せたんだけど、その中の一人の女の子にはどこか見覚えがあったわ。
気のせいかなぁ……
【最終決戦】
私達はいよいよ、世界の南に突如出現した―パーネ先生とダンテ先生がいる―『神の塔』に突入した……んだけど、
私はどうしても見たことがあるあの女の子が気になって、塔を上るみんなには先に行ってもらって一人で引き返したの。
そのうちみんなは最上階の玉座に着いて……
「俺は、こいつらとは戦いたくない!」
「あなたの妹がどうなっても責任は持てませんよ…?この間もそう…わざと急所を外して、敢えて辛い言葉をかけて…あなたは
優し過ぎるのです。不安の種は、ここで断ち切らねばなりません。この子たちを殺しなさい。あなたの妹がどうなってもいいのですか?」
(ダンテと戦闘した後さらに堕天使パーネと戦闘)
追い詰められたパーネ先生は、ついにドラゴンオーブを含めた三つの石の力を使って怪物に変化していたわ。
(我を捨て神となりし者と戦闘)
私がミラノちゃん(ダンテの妹)を連れて最上階に着いた時には決着が着いていたけど、パーネ先生はなおも力を取り込もうとしてた。
そしてその場の全員を自身に取り込もうとしてダンテ先生から吸収した時、突然苦しみ出してダンテ先生の顔が浮かび上がった。
「お前ら、今だ!俺たちを斬れ!」
「そ、そんなこと、できません!」
「馬鹿野郎ッ!!いいから…やるんだ…」
ダンテ先生の言う通りみんなでこの隙に止めを刺して……ダンテ先生は、パーネ先生を道連れに霧散した。
こうして、長い戦いは終わったの。
379剣と魔法と学園モノ。22021/12/09(木) 12:54:00.89ID:a0QywXud0
(数日後)
私達は異世界のユーノ先生達と王子のビットくん達に別れを告げて、ミラノちゃんを私達のクロスティーニ学園に誘った。
「…ありがとう。ねぇ、オリーブさん…お兄ちゃんは、どんな先生でしたか?」
「………とても、素敵な先生だったよ。私の大好きな先生―」
(ナレーション)オリーブとミラノは走り出す。自分たちが取り戻した『未来』に向けて―
(スタッフロールの後にその場の全員の集合写真が映る)
【創造神】
クロスティーニ学園に帰ってミラノちゃんの入学手続きをして……他の先生と生徒達にも顔を見せていると、大きな変化があった。
私達が別世界に行っている間に、この世界に三つの迷宮が現れていたんだって。
なんでも『三つの世界と三つの石』と関係があって、三つの迷宮で三つの鍵を集めることができれば神様に願いを叶えてもらえるらしいわ。
(三つの迷宮を攻略し三つの鍵を手に入れる)
結局『三つの鍵』はルオーテ達いつものクラスメイトが手に入れて、いざそれを使ってみようってことになったんだけど。
皆で職員室に集まってそれを合わせてみたら、その場が強い光に包まれて……
「私はあなたたちに神と呼ばれる存在…この世界を創った者…あなたたちの力が知りたい…」
(終焉の理と戦闘)
「…あなたたちに敬意を表そう。そして太古に果たした約束通りあなたたちの願いを叶えよう」
私達は気が付くと校舎の外にいて……職員室からこっちに来たのはいつものクラスメイトと、元の姿に戻ったルオーテ!
さらに死んだはずのヴァシュラン校長もここにいて、それに……
「俺は…いったい…」
「お兄ちゃぁぁぁん!!」
「先生ッ!先生ッ…ダンテ先生ッ…!!」
(ナレーション)この神への願いは誰のものだったのか…
(クロスティーニ学園全員の集合写真が映って終了)
これで全てのクエストが終了し以降はやりこみ要素のみとなります
ちなみにオーブの欠片がある祭壇には碑文が書かれており、『三つの世界の三つの石』を集めると神の力を得られるということの他にも
欠片はそれぞれその世界(光の世界・闇の世界・竜の世界)に属する者自身でないと集められないということが書いてあります
これがパーネ先生達『闇の世界』の軍団が前作の事件を静観していたり、今作でも欠片を集めるのに生徒達を利用した理由のようです