零~濡鴉ノ巫女~
part71-528~536
528 名前:零~濡鴉ノ巫女~ 1/6[sage] 投稿日:2018/09/28(金) 04:24:39.00 ID:TEzMTiLq0
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零~濡鴉ノ巫女~が未解決にあるから書こうとしたが、自分もいまいちわからずキチンと書けなかった
時系列無視で適当に書くので、たぶん間違っているので指摘してください
場所は過去に特異な儀式があり、今では自殺の名所と化している霊山で、自殺者が向かう場所、神隠しの日上山(ひかみやま)。
一時は観光地として盛り立てようとしたものの、旅館が土砂崩れに巻き込まれたくさんの人が死に、生き残った旅館の主人も自殺。また昔からこの山に入り込んで行方不明になった者も続出しており、警察もお手上げ状態の場所でもある。
いくつかの神社の他、壊れた旅館や工事中に死者が何人も出て建設を止めたトンネル。山頂に向かうケーブルカーなどがある。
日上山は水を信仰している。水から生まれて水に帰る、全ては水でつながっている。死んだ人間の魂は水に溶けて流れる。
日上山は夜泉(よみ)と呼ばれる死後の世界と繋がっており、もしも夜泉が溢れれば、現世は生と死が混ざった世界になってしまう。魂は苦しみ、死んだ人間は亡者となってさまよう事となる。
そうならない為に、日上山の者達は巫女達を柱としてささげて来た。
日上山はかつて死ぬために来る、生と死を分かつ場所だった。
修行した巫女は看取りと呼ばれる能力を持つ。看取りとは死にゆく者の感情を見る事ができ、その苦しみや悲しみ、そして心に秘めた秘密を覗ける。
巫女は死ぬ者達に触れる事で看取る事が出来る、さらに強い能力を持った巫女は、見ただけでも人を看取る事が出来る。
巫女のそれは、それは死と生の境界である「黒キ澤」を守る為でもあった。
水に溶けた人々の魂の感情を見続けるために、体を水で濡らしている事が多く。その見た目の為に、日上山の巫女は濡鴉ノ巫女と呼ばれていた。
巫女は箱詰めにして泉に沈められる。
柩籠(ひつぎはこ)と呼ばれる箱に入れられた巫女は死ぬ事もなく、箱の中で永久に生き続け、死に続ける。
夜泉が溢れるのを防ぐのは大柱と呼ばれる一人の巫女、それを支える中柱の巫女達、さらに神社の者達でそれを見守る。
看取りの力が強いほど、柱としての力も強い。
今では最後の大柱の巫女となった黒澤逢世。彼女は麻生邦彦という惚れた相手がいたが、その気持ちを心に秘めて大柱となって泉に沈められる。
泉に沈められた巫女は死ぬ事もなく、水に溶けた人々の感情を受け入れ続け、その痛みと共に夜泉を封印する。
姉に懇意を抱き、その許嫁の男を殺し、結果的に姉を自殺に追い込んだ男がいた。老人となった今もその気持ちに蓋をして生きていたが、ある日その気持ちを巫女に覗かれて激怒し、日上山の巫女達を皆殺しにし、その目をつぶして回った。神社にいる男達も殺した。
結果、支えとなる巫女を失い、その殺戮の感情をもろに受けた逢世は耐えきれず、夜泉は溢れだしてしまう。
まだ残っていた5人の巫女がその身を犠牲にした事で山から夜泉が溢れる事は防がれたが、夜の日上山は亡者の溢れる地となり、死を想う者を誘い込み、一度入れば生きて出られない場所となった。
昼の日上山に入っても平気だが、神社などにたどり着くことはできない。
夜の日上山に入り込んだ者は、亡者にとりつかれ自殺する。小さな箱に詰められ四肢が砕け、その痛みで封印を強化させられる。あるいは霊に対する能力が高い者は、夜泉を防ぐための儀式の生贄として箱詰めにされ永久に生きる。
また男には幽婚(ゆうこん)のために巫女に会わされる者もいる。
幽婚とは、箱に入れられた巫女の心を慰めより長く柱とするために、共に入れられる男性の事。巫女に好意を抱いた時から幽婚が行われている。ただし巫女側が拒絶すれば、男性は死にその死体は箱に詰めて捨てられ、魂はさ迷う事となる。
逢世はなんとか山から夜泉が溢れないようにはしていたが、その心も限界が来ていた。そのため神社の幽霊たちは新しい柱か、それともその心を慰める者を欲していた。
529 名前:零~濡鴉ノ巫女~ 2/6[sage] 投稿日:2018/09/28(金) 04:28:56.34 ID:TEzMTiLq0 [2/9]
この作品の主人公は、不来方夕莉(こずかた ゆうり)、放生蓮(ほうじょう れん)、雛咲深羽(ひなさき みう)の3人。
不来方夕莉は家族が死に一人となり、さらに昔から幽霊が見えて、それを他人に分かってもらえず孤立し、精神病院に通っていた。
笑顔も泣く事もない、ただ夕日を見ると泣きたくなる事があると考えていた夕莉。
しかし耐えきれず崖から飛び降り自殺しようとした所を、黒澤密花(くろさわひそか。「零~刺青の聲~」の主人公の黒澤怜と似ているが関連は不明)に止められ助けられた過去がある。
密花は日上山近くの骨董屋カフェ「くろさわ」を営む女性。霊に対する力があり、影見という能力を持っている。影見とは対象となった人物の物を寄香(よすが)に物探しや行方不明者探しをする事が出来る能力。密花はそれらを仕事にしていた。
知り合いの放生蓮から、ある弔写真(とむらいしゃしん)の写真集を探してほしいと依頼される。それが幽霊が出没する日上山の旅館にあると分かった密花は、夕莉を連れて旅館に向かう。
夕莉に力のコントロールが出来るようになってほしい密花は、怨霊を封印する事が出来るカメラ射影機を渡す。だがまだ太陽があるうちに行ったはずの旅館で、思ったよりもたくさんの怨霊が現れる。
目的の写真集を手に入れ骨董屋カフェに戻った密花は、夕莉に日上山に近づかないように言うと、行方不明者探しに日上山へと向かった。
密花はかつて探してた人物を、目の前で飛び降り自殺されたトラウマがある。(その自殺した幽霊と思われる女子が、密花の部屋の前で謝罪しているシーンがある。)
日上山で黒い影の女(逢世)に負けて、密花は箱に詰められる。
主人公の一人である男性作家の放生蓮。彼は花嫁が映った弔写真を手に入れ、それが気になり調査していた。
弔写真とは死にゆくものが、その前に写真を撮って残した物。特に日上山付近でその風習が見られた。
知り合いの密花に写真と、また行方不明となった友人の榊一哉の探索を依頼していた。
蓮は昔から悪夢にうなされていた。それは祭りの夜に、儀式的な祭壇の上で、白髪の少女の背中を刃物で刺し、箱の中に落とすというもの。それが現実にあったのかどうか、それすらもわからない。その夢のせいで女性が苦手で、目を合わせて喋る事が出来ない。
密花から写真集を届けられた蓮。その写真の中に夢の中の儀式と同じ風景の写真があった。また彼が気にしていた花嫁の弔写真も収められていた。
その写真集は、外国人で日本の風習を研究していた渡会啓示(わたらい けいじ)が集めていた物。
啓示は日上山に家を建ててここに住み研究していた。途中で花嫁の写真を手に入れ虜となり、彼女に会いたいと願うようになった。その後、家ごと行方不明となり、彼の家はマヨイガと化している。
ちなみに啓示と、蓮が持っていた花嫁の弔写真を見て虜となっていた一哉は、花嫁である逢世に会いに生き、拒絶され幽婚が失敗して死に、亡者となってさまよっている。
蓮には鏡宮累(かがみや るい)という少年の助手がいる。いつの間にか助手となっていて、ものぐさな蓮の代わりに下働きをしている。
見た目は男子の服装だが、メモなどを見ると女性っぽいところが見受けられる(先生は女性とは目を合わせられないが、自分とは合わせられる等)が、性別は最後まで不明。また仕草や見た目が逢世にどことなく似ているが、その関係もまた不明。
蓮は累とともに、持っていた射影機で幽霊を封じながら、夜の日上山を何度も調査する事になる。夜の日上山は本来は入ると出る事が出来ない場所だが、射影機があれば怨霊達を撃退して出る事が可能。骨董屋にも訪れる。
530 名前:零~濡鴉ノ巫女~ 3/6[sage] 投稿日:2018/09/28(金) 04:32:53.08 ID:TEzMTiLq0 [3/9]
骨董屋で夕莉は一人、留守番している所に氷見野冬陽(ひみの ふゆひ)が訪ねる。
彼女は一週間以上前に行方不明になった、学生時代からの友人である百々瀬春河(ももせ はるか)という人探しを密花に頼んでいた。
冬陽と春河は5人組の女子で、かつて日上山で入水自殺したが2人だけ生き残った。それ以来、親友となっていた。
だがまだ死を考えている春河は、そうではない冬陽を置いて一人で日上山に向かった。
夕莉は密花が留守な事を伝えると、冬陽は春河は日上山にいると感じ取り、一人で夜の日上山へと向かった。
夜の日上山は危険だと、骨董屋の依頼書にあった冬陽と春河が二人で撮った写真を寄香に、夕莉は追いかける。
山の途中で密花の射影機が落ちており、それを拾い怨霊達を撃退して進む夕莉。
だが冬陽を見つけるも、彼女は怨霊に取り付かれ自ら首を切って死に、怨霊となって襲い掛かる。
また、次の探索時に春河を箱の中から見つけ助け出す事になるが、骨董屋にいた春河を冬陽の幽霊が連れて行き、春河もまた死ぬ事となる。
雛咲深羽は「初代ゲーム零」の主人公である雛咲深紅(ひなさき みく)の娘。
深紅は霊に対する力がかなり強く、「初代ゲーム零」において自分の理解者だった兄と別れる事となる。
だが三作目である「零~刺青ノ聲~」において兄の霊と接触。その時に深羽を身籠った。
これは夜泉子と呼ばれ、幽霊と触れる事でその子供をなすと言う話をどこかで読める。
しかし夜泉子を孕んだ女性は寿命をかなり削る事になる。
深羽を産んで三年後、もはや残り寿命がほとんど無いと感じた深紅は、深羽を抱きしめた後に家を出て、一人で日上山を登った。
そして柱として箱の中に入り、兄の幽霊を呼び出し幽婚したのである。
結婚すること自体が目的ではなく、死ぬ前にもう一度兄に会いたくて。
密花にも探し人の依頼が来ていたが、深紅が拒否していたため見つけられなかった。
それから十数年後の深羽は、霊に対する力がかなり強く、同時に他人の感情を強く感じる看取りの能力を持っていた。
他人に対して当たりが強く無関心な性格になり、自棄な感情のまま芸能プロダクションに入り、きわどい服装も着ていた。
孤立する人間関係に同じ能力を持っていた母に対する思いが強くなり、日上山へと探しに行った。
しかし射影機を持っていない為、怨霊に対する対策が無く、捕らえられ箱に入れられる。
助けた夕莉に記憶を看取りされ、勝手に見ないでと深羽はキツめに当たった。
その後、夕莉が骨董屋で幽霊に連れて行かれるが、助けられた深羽は恩義を感じており、夕莉の射影機を持って追いかける。
追いついた時に、夕莉がかつて自殺しようとした記憶を看取り、置いて行かないでと懇願する。そして二人で山を下りる。
骨董屋に戻った夕莉と深羽。射影機と深紅の写真があれば、母を探せると深羽は思う。
寝ている夕莉を置いて日上山へ。幽霊を撃退しながら、幽婚場へとたどり着く。
そして深紅が入った箱を開ける。目を覚ました深紅は、かつて別れた時の10年前と同じ姿だった。
許してと言う深紅に、許さない!と言う深羽。一緒に帰るのと箱から引きずり出した。
幽霊たちを撃退しながら、深羽は深紅と共に骨董屋へと戻る。そして二人で一緒のベッドで眠った。
531 名前:零~濡鴉ノ巫女~[sage] 投稿日:2018/09/28(金) 04:41:42.79 ID:TEzMTiLq0 [4/9]
累もまた幽霊に連れて行かれ、蓮が助けに行く。
夢で見た日上山の渡会邸へと行く。幽霊を撃退しながら進み、そして箱に詰められた累を見つける。
累を助け出そうとした瞬間、ずっと待っていたと幽婚場へと取り込まれる蓮。
そこで結婚相手として待っていたのは、花嫁姿の累。だが近づくと黒い女(逢世)へと変貌する。
「私と終わってくれますか?」気が付けば渡会邸へと戻っていた。
蓮と共に、一哉の幽霊を撃退しつつ、骨董屋へと戻った。
先生は誰かを選ばなければならない。累はそう告げた。
夕莉もその後、密花を助けに日上山へと行く。
トラウマから、自ら柱になる事を受け入れた密花。しかしかつて密花が自殺しようとした夕莉を助けた時の言葉を返す。
許さない、一緒に生きてと。
そして幽霊を撃退し、連れて骨董屋に戻った。だが夕莉はいつか行ってしまうと密花は言う。
骨董屋。夕莉、密花、蓮、累、深羽、深紅が集まる。そして蓮以外が何故か眠ってしまう。
蓮が窓の外を見れば、空が真っ赤になっていた。禍津陽と呼ばれる災厄の前兆である。
目覚めない女性と累。蓮は一人で部屋を回り、訪れるたくさんの幽霊を封じていく。
監視カメラでおかしな場所がある度に、その部屋に行って幽霊を封じ込める。
気づけば蓮は幽婚場へと招かれる、そんな夢を見た。
ずっと死を見ていた夕莉。彼女は一人起き、自分がするべきことを感じる。
白い霧が溢れる骨董屋。皆が寝ている中、夕莉は山へと向かう。逢世が夕莉を呼んでいた。
532 名前:零~濡鴉ノ巫女~[sage] 投稿日:2018/09/28(金) 04:45:44.96 ID:TEzMTiLq0 [5/9]
麻生邦彦という男が過去にいた。後に射影機を作り出した科学者である。
彼は子供の頃、白菊と言う白髪の女の子と遊んでいた。
白菊は長生きできない身であり、すでに柱として箱に詰められる予定だった。
だが邦彦少年に会い彼と遊び、孤独だった白菊は彼とずっと一緒にいたいと思うようになった。
箱に詰められる前に、蓮が見ていた夢の通り儀式で邦彦に刃物で自分の髪を切らせた。
それを寄香に会いに来てと頼み、箱の中へと落ちる。
形代神社と言う子供の霊を慰める場所で、他の子どもの霊と遊びながら待っていた。
邦彦が大人になってから、神社に行ったが、廃れてしまっていた。
邦彦はまた小さかった頃なので、夢か現実かわからなかったようだ。
白菊や子供たちの霊とは途中で何度か戦う事になる。
大人になった麻生邦彦は弔写真を依頼され、生きては戻れない日上山へと足を踏み入れた。
そこで黒澤逢世と出会い、そこで過ごす。そして花嫁姿の逢世の弔写真を撮った。
互いに恋愛感情を抱いた。そしてその事を逢世は看取りしてしまった。
ちなみに蓮は麻生の家の分家の子孫。蓮にそっくり。
それらの記憶が頭によぎった蓮は、累が寝言で書斎にあると言う。
書斎に行くと白菊の髪の束、そして累は蓮とこのままずっと一緒にいたかったというメモが見つかる。
選ばれなくてもいい、去る時まで一緒に入れられればとメモに書かれていた。
533零~濡鴉ノ巫女~2018/09/28(金) 04:51:11.13ID:TEzMTiLq0
白菊の髪を寄香に山へと向かう。麻生邦彦の影を追いかけていく蓮。
たどり着いた先は幽婚場。一哉と啓示の幽霊を撃退して奥に行く。
幽婚場を取り仕切る老婆が言うには、会えるのは一人だけだと言う。
会うのは黒澤逢世か白菊か。どちらに会うか、そして受け入れるか拒絶するかで分岐。
白菊と会うと、やっと来てくれたと蓮の手を引っ張り箱の前に連れて行く。
そして箱には水に浸る白菊がいた。驚きたじろぐ蓮。
一緒に入ろうと誘う白菊、そして白菊は蓮に襲い掛かる。
倒して看取ると、ずっと待っていた、また会えたことを嬉しく思った、私を忘れて、最後には綺麗な思いを抱いたままいたいと告げて消える。
逆に負けて引きずり込まれると、蓮は少年の姿になる。
白菊と抱きしめあう少年。あの時、祭りの前日に一緒に隠れた日の事を口にし、ずっとこのままいたいと言う白菊。
だが白菊は少年を手で押しのける、「私は柱としてずっと生き続ける、お前は死ね、ゆっくりゆっくり死ね!」。
蓮は気が付くと、昼の廃神社の外にいた。
逢世と会う。そこには美しい花嫁がいた、しかし次の瞬間に醜く黒い水死体の姿になる。
「私と一緒に終わってくれますか?」。ここで触れるか、写真を撮るかで分岐。
近寄ってくる逢世を射影機で撮る蓮。別れを告げるために来たのですねと逢世。
あなたの私への気持ちがつらかったと言い、私が闇に戻る前に最後に私を写真で撮ってと言う。
射影機で撮った逢世は美しい姿になっていた。
逢世に触れる場合。蓮の姿が麻生になり、もう一度会いたかったと抱きしめる麻生。
あなたと終わるためにここに来た、好きだと麻生は言う。
美しい花嫁の姿に戻る逢世。共に生きたかったと告げ、好きだと告げたかったと言い、逢世は消える。
後には泣き続ける邦彦。そして一人残された蓮の姿があった。
どれを選んでも骨董屋に戻った蓮。目を覚ました累にもう少し安めと言う。
立ちあがろうとする蓮を、止めようとする累。蓮はどこにもいかないよと笑った。
累は安心したように眠った。
534 名前:零~濡鴉ノ巫女~[sage] 投稿日:2018/09/28(金) 04:56:11.13 ID:TEzMTiLq0 [6/9]
目を覚ました深羽、同じベッドに寝ていた深紅がいなくなっていた。
代わりにベッドの上には、かつて深紅が持っていた射影機が置いてあった。
一人、日上山へと向かった母を追い、骨董屋を出る深羽。
山を登り、深紅の足取りを追う。深羽が理解者として深紅を追うように、深紅も兄を求めていた。
そして湖に入って行く深紅。ここで写真を撮るかどうかでエンディング分岐。
浅い湖の中を二人歩く深羽と深紅。
兄を取り戻したかったという深紅、私には大切な人がいないという深羽。
深羽は今まで母親にどう思っていたのかと告げる、でももういいと言った。
たくさんの霊たちと夕日を見上げる二人。
「行かないで!」と深紅にすり寄る深羽、どこにも行かないわと笑顔で答える深紅。
肩を寄せ合うが、深紅は消えて行った。もうすでに深紅は限界であり、深羽はそれを分かっていた。
一人残された深羽は泣き続けていた。
湖に入る前に、写真を撮っていた場合は、射影機の力のおかげか消滅はしない。
深羽が気づくとベッドの上、横には深紅が眠っていた。
安心したように抱き寄せ眠る深羽。深紅もまた抱き寄せ返した。
535 名前:零~濡鴉ノ巫女~[sage] 投稿日:2018/09/28(金) 05:06:37.71 ID:TEzMTiLq0 [7/9]
夕莉は最後の場所、黒キ澤へとたどり着く。一緒に終わりましょうと逢世が待ち受ける。
そして黒い逢世と戦う。水中形態と水上形態がある。
水中では逢世が看取ってきたたくさんの巫女が水中に浮いており、襲い掛かってくる。
水上では逢世が追いかけてくる。水中と水上、どちらで看取りきるかでエンディング分岐。
水中で逢世を看取ると、夕莉の苦しみを逢世が受け入れる。
そして夕莉は、密花を振り切り、崖から飛び降りる。それを抱きとめる逢世。
そして二人は暗い湖の底へと沈んでいった。残された密花は一人泣いていた。
536 名前:零~濡鴉ノ巫女~[sage] 投稿日:2018/09/28(金) 05:09:27.15 ID:TEzMTiLq0 [8/9]
水上で看取った場合、苦しみを受け入れ続けていた逢世を夕莉が看取る。
夕莉は逢世を抱きしめながら、逢世の記憶を見て泣きじゃくった。
花嫁姿に戻った逢世。かつて邦彦と会った時の事を思い出す。
死んでほしくなかった、共に生きてほしかった。だから生きて日上山を去らせた。
夕莉に最後の感情を託し、あなたにあえてよかったと言い、涙を流し逢世は一人箱に戻る。
溢れていた夜泉が穴へと戻っていく。
気づけば昼の湖に、一人立っていた夕莉。
迎えに来た密花。涙を一滴流した後、夕莉は密花に振り返り笑顔を向けた。
終わり
蓮と麻生邦彦の関係がわからない。一応は親戚のようだが
生まれ変わり、魂が似ているだけ、それとも真紅の蝶みたいに取り付いていた?
累も逢世に似ている。そもそも性別不明だし。関係がわからない