アットウィキロゴ
チェンジ・ザ・ワールド☆
掲示板 掲示板 ページ検索 ページ検索 メニュー メニュー

チェンジ・ザ・ワールド☆

Darling

最終更新:

streetpoint

- view
管理者のみ編集可
Darling/2008.1.19













 


結婚を期に今の会社を寿退社してから専業主婦の私は退屈しのぎにバイトを始めようと考えていた。

基本的に旦那の元春は夜まで帰って来ないし、私もそろそろ社会復帰もいいかななんてそんな事を思った。

今日は元春は会社の後に飲み会で遅くなるって言ってたな。

とはいうものの、もういつの間にか午前1時を回っているじゃない。

一応私達は新婚ホヤホヤなわけで、生憎子供もまだいなくてふたりきり。

本当ならばどこかに食事出掛けたり、ふたりきりでラブラブな時間があってもいいんじゃないかなって思ったんだけどな。

かと言って早く帰って来てよぉなんて、そんな恥ずかしいメールしたり電話してみたり、

そんな子供染みた束縛をするのもなんだか私の性にも合わない。

「遅いなぁ。もう寝ようかなぁ」

いくら飲み会でも元春の勤務終了時間は20時くらいだしいくらなんでも遅過ぎるよね。

まさか朝帰りするつもりなんじゃないでしょうね?


ピンポーン♪


こんな遅い時間に誰だろう…。ちょうど元春はいないからいいけど。

ドアの穴から覗くと、いつしか結婚式で見た元春の友達。

確か、櫻井くんだったっけ?隣にいるのは……元春じゃない!?

櫻井くんに担がれた泥酔状態の元春に私は目を疑った。

私は急いで玄関のドアを開ける。

「奥さんこんばんわっ!櫻井です。真咲の奴、なんか足フラフラなんで送ってきました」

元春は足はふらついているけれど、まだ完全に寝てはいないみたい。

櫻井くんはわざわざ元春を連れて帰って来てくれた。

櫻井くんとふたりで飲んでたのかな?それにしてもこの泥酔男ヒドイ…。

「本当にごめんなさい!重かったでしょ?」

「別にこーゆーのって俺結構慣れてますから。どこに寝かせます?」

「こっちにお願い出来る?」

私はソファーに元春を寝かすように言った。

元春をソファーにおろすと櫻井くんは肩をトントンと叩いていた。

「真咲、元々酒強い方だけど、こんなに酔うまで飲んだ事なかったんですよ。

今日は止めても無視してめっちゃ速いペースで飲んでて止められなくて。

こんな酔っ払った真咲初めて見たもんだからなんか悩みがあるのかって聞いても別にねーよっ!てそれしか言わないし。

奥さん真咲から何か聞いてます?」

「ううん、特には何も言ってなかった」

元春がこんなに酔ったのは初めてかもしれない。

今まで付き合ってた頃にもこんなに酔っ払った元春は見た事なかったなぁ。

櫻井くんのいう通り、何か悩みでもあるのかな。

「お茶でも飲んでいかない?せっかく送ってもらったのに何のお構いも出来なくて悪いんだけど」

「いや、後が恐いから遠慮しときます。それにしても奥さん話以上に本当にキレイですねぇ。

こりゃあ真咲が毎日のように自慢するわけだ」

「元春が?」

「うん。毎日電話やメールで奥さんの自慢ばっかりですよ、真咲」

「そうなんだ…」

元春ってば櫻井くんにどんな事を話をしてるんだろう。

こうやって聞いてるだけでもなんだか恥ずかしいカンジがする。

「じゃあ俺はこれで。真咲を頼みます」

「はい、本当にありがとう」

櫻井くんはそそくさと家から出て行った。

この重いのを移動するのは私の力じゃ無理そうだから掛け布団を掛けてあげた。

私はソファーの下に座りながら元春の寝顔を眺めていた。

突いてもつねっても全く起きない。完全に寝てる。

こんな悩みなんてなさそうに無邪気な顔をして寝ているのに、そんな何もないようなフリされてる。

毎日一緒にいても元春は悩み一つも話してくれないなんてなんだか悲しい。

「んっ……ユキオ…」

仰向けに寝ていた元春は私の顔の方へと寝返りを打った。

寝言で私の名前なんか言っちゃって、なんか可愛いな。元春の夢に私がいるんだね。

「何悩んでんだろうね、コイツー」

私はおでこを一差し指でツンと突っ突いた。


突っ突いたのが悪かったのか元春を起こしてしまってうっすらと目を開けた。

「あれ?ユキオ?」

そう言いながら元春は身体をゆっくりとダルそうに起こしていた。

「ワリィ、水くんねぇ?」

「はいはい」

私は冷蔵庫からミネラルウォーターをグラスに注いで元春に渡した。

「はい、どうぞー」

「サンキュ」

元春は一気に水を飲み干した。

そして空になったグラスを私に渡した。

「元春がこんなに酔って帰って来るなんて珍しいね」

「俺、どうやって帰って来たんだ?」

「櫻井くんに送って来てもらったじゃない。覚えてないの?」

「……記憶にねぇ」

「あらら」

記憶がなくなるほど飲んでたわけね。本当にどうしたのかわけが知りたいかも。

こんな事ってなんか初めてだし、結構心配だったりするんだよね。

「大丈夫?櫻井くんに後でちゃんとお礼言わないとダメだよ」

「うん、ユキオこっち来いよ」

元春はそう言いながら私に手招きしてソファーをポンポンと叩いている。

私はグラスを置いて元春の隣へ座った。

すると元春は自分の掛けていた掛け布団を自分の肩と私の肩に掛けてそばに抱き寄せた。

「言い忘れてたけど、ただいま、ユキオ」

「お帰りなさい、元春」

なんだかんだといっても私達は新婚なんだから二人の時間もそりゃあ大事にしたい。

たとえどんな些細な事でも二人の時間なんだから大切なんだものね。

「今日はこんなに酔っちゃってどうしちゃったの?」

「いや、別になんでもないよ。ただ無性に飲みたくなっただけ」

「明日はまだ休みでもないんだし、記憶なくなるほど飲むなんて元春らしくないよ」

「そうだな、ゴメン…」

あら?やけに素直だ。素直過ぎるのもなんだか調子狂っちゃうな。

「何か悩みでもあるの?櫻井くんがね、聞いても答えなかったから心配してたよ」

「また櫻井の奴ユキオに余計な事をベラベラと。別にユキオが心配するような事は何もないから心配するな。

ただ櫻井は俺の気まぐれに付き合ってくれてただけさ」

元春はこう言うけど、きっと何か私に隠してるに違いないとそんな風に予感してる。

元春は優しいから、自分の悩みってあっても話してくれないような気がした。

「悩みがあるなら話してよ?私達、夫婦でしょ?」

「なんでもねぇって。バイト見つかったのか?」

話を反らされたけど、私はまだ聞く事を諦めてはいない。

そういえば、昨日から求人雑誌を見たりしていろいろ調べてみたけれど良いのがなかったな。

「いい求人がなかったよ」

「そっかぁ…」

元春は私が求人がなかったにも関わらず、とても嬉しそうに微笑んでいる。

笑ってるかと思えば今度は甘えモードで私をぎゅーっと抱き締めてくる。

今日の元春は浮き沈みがすごいな。お酒のせいでもあるのかもしれないけど。

「……お前、マジでヤバ過ぎだわ」

「えっ?何が?」

「俺の胸の中にすっぽりおさまっちまうユキオだよ。マジで可愛過ぎる」

元春の身体が大き過ぎるから、私なんか元春にかぶさるようにすっぽり入る。

私は嬉しくなって元春の胸元にぎゅっと顔を押し付けて背中に腕を回した。

すると元春は片方の腕で私を抱き寄せ、もう片方の腕で私の頭をなでなでしてくれる。

元春って本当に大きくて、なんだか安心出来る胸の中。

「俺のワガママ聞いてくれるか?」

「なぁに?」

「俺、お前にバイトして欲しくない。もうバイト探さなくてもいいから」

「どうして?」

「どうしてもだ。このワガママ聞くって約束出来るなら理由教えてやってもいいぞ?」

今日はいつもよりイジワルな元春だった。

この約束に何のメリットがあるんだろう。


元春は勿体ぶってなかなか教えてはくれなかった。

自分で『ワガママ』だと言い張るのだから認識は一応しているみたい。

でも気になるなぁ、バイトして欲しくない理由。

くだらない理由だったら明日にでもバイト無理矢理見つけちゃうぞ?

「分かったよ。もう探さないって約束するよ。理由って何?」

約束すると言った後でもずっと抱き締めたまま何も話さない。

まだ勿体ぶってるし。

私が何度も聞き返してもツンツンしても全然話そうとしない。

「もーとーはーるー?早く話してよー」

私は元春を上目遣いに見上げて服を引っ張ったりした。

元春の顔をよく見ると元春の顔面は真っ赤になっていた。熱でもあるのかな?

「あーーもう!なんで俺の嫁さんってこんなに可愛いんだろうねぇ!!気が利くし、健気だし!!」

そう叫びながら私に顔を埋めながらぎゅーっと抱き締める。

さっきから可愛い可愛いってそればっかり。それにきつく抱き締められててちょっと痛い。

「元春?ちょ、痛いよ」

「あ、ワリィ。つい興奮しちまった。お前がバイトなんかに出掛けたら、俺、毎日不安でたまんねぇーって。だから今日もそんな事考えてたら酒飲まずにいられなくなったっつーか…」

「不安?それって私がドジだからって意味?」

「ちーがーうって。そうじゃないって……」

元春の顔がみるみると赤くなっていく。

真っ赤な顔を見ていると私まで顔が熱くなってきちゃう。

「俺がお前を他の男の目に触れさせるのがやなの!ユキオをやらしー目で見ようとするすべての男がムカつく…。あーもう、こんな嫉妬深い俺なんかヤダ」

私は思わずプッと吹き出してしまった。

まさか元春がそんな風な事考えていたなんて思いもしなかったから。

元春がこんなにヤキモチ焼きさんとは驚きだよ。

「人が真剣に話してるのに笑うなよー」

「ゴメン、ゴメン」

「約束だぞ」

「…うん、分かった」

「よし…いい返事だ…」

だんだん元春の顔が近付いてきて、私達は確かめ合うように何度もキスをした。

意外な一面の元春を知る事が出来て、なんだかとても嬉しくなった。

これからもずーーーっとあなた専属の奥さんでいさせて下さいね、旦那様。











END














どどどどどどうしよう、どうしましょう!!!(落ち着けw)真咲とけけけけ結婚しちゃったよ!あたい!!!
読む度にニヤニヤが止まらない……真咲、本気で結婚してくれ!!! 真咲と結婚出来るならなんだってするよ!!
興奮冷めやらぬ異様な状態ですがw本当に素敵なお話をありがとうございます!感謝感謝でございます〜☆
あ〜、もうマジで幸せvV





最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー