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パパと呼ばせて!

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streetpoint

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パパと呼ばせて!











 ものすごい勢いで目の前の荷物を台車に積み上げて行く、褐色の肌のスキンヘッド……

 もとい、ジャッカル桑原君。

 私の父親が経営する会社で3年前からバイトをしてくれているのだけど、彼は毎日のように朝から晩まで働いている。

 学生のはずなのに、学校に行っている暇なんて絶対にないってくらい、よく働く。

 私は高校を卒業してすぐに父親の会社の経理として働いているけど、繁盛期にはこうして荷物の仕分けなんかも手伝うから倉庫にいる事が多い。

 私の記憶が正しければ、ジャッカル君がウチでバイトを始めたのは高校1年生の時だった。

 それから3年だから、もう卒業しているはずなんだよね。

 でもーーー


「おうい! ジャッカル! 学校から電話だぞ!」

「はい! すぐ行きます! あ、この荷物、お願いしていいですか?」

「あ、うん。分かった」


 事務所から顔を出した社員さんに返事をすると、ジャッカル君は私に荷物を預けて走って行った。




 そう、どうやらジャッカル君は留年しているらしいのだ。

 そりゃそうよね、毎日ウチで仕事してるんだもん。ーーーって、一体彼は何年生なんだろう。心配になってきた。

 段ボールを台車に乗せ、私はトラックへ向かってその台車を押してみた。


「んぎぎ……」


 思った以上に台車は重くて、か弱い私の力ではあまりスムーズに前へ進まない。

 ジャッカル君、重たい物ばっかり台車に乗せたな……くっ!


「すみません、大丈夫ですか?」


 急に軽くなった台車に、私は後ろを振り向く。


「っと、大丈夫。……私よりジャッカル君の方こそ大丈夫? 学校、行く暇ないんでしょ?」


 私の後ろから台車を引き受けてくれたジャッカル君と並んでトラックへ向かいながら尋ねる。


「はは、オレの家兄弟多いから、オレが働かないと生活かかってるんで」

「でも、高校は卒業したいでしょ?」

「そうですね。でも、家族を犠牲には出来ないですから」

「……それでも辞めないのは、学校行きたいからじゃないの?」

「ーーーかも知れないですね」


 困ったように笑うジャッカル君に、私は胸が締め付けられた。

 学校には行きたい。でも家族の為に働かないといけないなんて。


「オヤジが働いてくれたらオレも学校に行く余裕が出来ると思うんですけど、望みは薄いですね。駄目オヤジなんで」


 キラリと汗を光らせ、荷物をトラックへと積み始めたジャッカル君の笑顔に、私はときめいた。

 こんな話、今まで一度もしたことなかった。

 ジャッカル君がそんな苦労してるなんて、全然知らなかった。そりゃ、何か事情があるんだろうとは思ってたけど、ジャッカル君が一人で背負う事ないじゃない!

 私は無性に叫びたい衝動に駆られ、彼を見上げた。


「ジャッカル君! あなたをパパと呼ばせてくださいっ!!」

「へ?」


 私は力を込めてそう言うと、重たい段ボールを持ち上げた。

 少しでもジャッカル君のお手伝いをしたい! 

 そうだ、今日の晩、早速おかずを持って行ってあげよう!

 ジャッカル君の兄弟たちは、何が好きかな?

 それからお父さんにお願いして、学校に行けるように取り計らってあげなくちゃ!

 ああ、どうしてもって早くに気付いてあげられなかったんだろう。


「ごめんね、ジャッカル君」


 謝る私に、意味が分からないと言った不思議な顔をしながら、ジャッカル君は相変わらず爽やかな汗を額に光らせながら作業を続けた。







フリーハンドですんません。



                           END








※あとがき※

どうも! 最後までお読み頂き、ありがとうございました~!
涙無くては語れない……なんつーお題ですか!?(涙)ww
ジャッカルって、すんごいいい人だと思うんです! 彼はすごく辛い事も我慢して、人前では笑顔でいる強い人。
そう、強い人なんです!!!
彼女がすごい我が儘言っても、きっと笑って許してくれる。そんな気がする…
キャラの見た目は濃いのに、何故しつこくないのか。それは、彼が良いヤツだからです!w ナイス☆ガイ!
坊主キャラは結構描いてたんで、ジャッカルは思ったより描きやすかったです。
そしてツナギがびっくりするくらい似合って、一人でツボってました。




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