心理療法
行動療法(Behavior Therapy: BT)
概説
心理療法(精神療法)の一つであり、行動理論(学習理論: learning theory)を理論的背景としている。
心という実態のないものを対象とせず、客観的測定のできる行動(behavior)を対象にした科学的な方法である。
心という実態のないものを対象とせず、客観的測定のできる行動(behavior)を対象にした科学的な方法である。
学派
行動療法も他の心理療法と同様に、基盤にする学習理論の差異により、構築される方法やその適応例などに特質が出てくる。
初期には、アイゼンクを中心とするロンドン学派、アメリカのウォルピをリーダーとするウォルピ学派、スキナー理論から方法を作成したスキナー学派の3つに大別される。
初期には、アイゼンクを中心とするロンドン学派、アメリカのウォルピをリーダーとするウォルピ学派、スキナー理論から方法を作成したスキナー学派の3つに大別される。
系統的脱感作法
行動療法の技法の一つであり、理論的には逆制止(reciprocal inhibition)療法の一つである。
不安を抑制するために、不安と拮抗するものを用意し、小さい不安から拮抗するものを提示していき、段々と不安を下げていく方法。不安と拮抗するものを獲得するために用いるのは、漸進的筋弛緩法や自律訓練法(autogenic training: AT)である。
不安を抑制するために、不安と拮抗するものを用意し、小さい不安から拮抗するものを提示していき、段々と不安を下げていく方法。不安と拮抗するものを獲得するために用いるのは、漸進的筋弛緩法や自律訓練法(autogenic training: AT)である。
その他の技法
上記のほかにも、インプロージョン(implosion)やフラッデング(flooding)、暴露反応妨害法(exposure and response prevention)などの技法もある。
引用文献
免田賢・宮下照子 (2007). 新行動療法入門 ナカニシヤ出版