放映日時
2002年9月~2003年3月
※以下の説明は直接的なネタバレを控えてあります。
編集される方はネタバレを自粛するようにお願いします。
ストーリー
舞台はシベリア、巨大建造物「ドームポリス」に人々が住む世界。
食料・資源の供給を握る「シベリア鉄道公社」に人々は事実上支配されていた。
ドームポリス「ウルグスク」に住むゲイナー・サンガは、
シベリアから脱出し別地域への移住を企てる通称「エクソダス」の容疑をかけられ逮捕される。
そこでエクソダス請負人ゲイン・ビショウ、自らの手足となるオーバーマン「キングゲイナー」、
エクソダス推進派のウルグスク自警団のメンバーらと出会い、
気が進まないもののなりゆきでエクソダスに参加することとなる。
エクソダスを阻止せんとするシベリア鉄道警備隊からの追撃、世界政府ロンドンIMAからの追っ手。
回帰の地「ヤーパン」を目指し、エクソダスを成功させるための逃亡劇がいま始まった。
主要登場人物
物語の主人公。とある事情により一時的に家に引きこもり、
コンピューターゲーム「オーバーマンバトル」に興じていた。
同ゲームで対戦チャンプ“キング”の称号を得るなど、オーバーマン操縦者としての資質を持っている。
当初エクソダスには乗り気ではなかったものの、
その過程で多くの人々との交流を通じて人間的に成長していく。
ゲインには男として尊敬の念はあるものの、考え方や行動には同調できず反発することも多く、
彼に借りを返す(彼を見返す)ことが序盤のゲイナーの行動理念でもある。
以前よりサラ・コダマに憧れを持っており、当初は彼女にただのクラスメイトとしか認知されていなかったが、
物語が進む中で徐々にその距離を縮めていく。
物語中盤に、戦いの中で(一方的に)大々的な告白を行い、
視聴者の度肝を抜き大きな笑いを誘ったことは今でも語り草である。
もう一人の主人公。過去に幾度ものエクソダスを手引きしてきたエクソダス請負人。
豊富な知識量とサバイバル技術、自身の格闘能力やパイロットとしての腕も高い頼れる男。
特に射撃の名手であり、標的に十字の銃弾を残すことから「黒いサザンクロス」の異名を持つ。
実質的にエクソダスのリーダーであり、その能力の高さや人間性から皆に頼られている。
女性に対してはフェミニストだがプレイボーイでもあり、その軽薄さがアスハムとの確執を生んでいる。
初陣で敵を撃破するまでに至ったゲイナーに対し「大した事はしていない」などと叱咤するなど、
彼に対しては厳しい一面も見せるが、内心では認めている様子で、
相棒として強い信頼関係で結ばれるまでに至った。
シルエットマシン「ガチコ」、オーバーマン「エンペランザ」を愛機とする。
ゲイナーのクラスメイトで、ウルグスク自警団「ガウリ隊」の一員。
行動的で優しく面倒見の良い魅力溢れる少女で、エクソダスの成功を強く望んでいる。
ゲイナーのことは当初情けない存在だと思っていたが、次第に心動かされ、愛情を持って接していく。
アデットとは何かに付けて張り合っているが、喧嘩するほどなんとやらで実は気の合う仲であろう。
自身は意識していないのだろうが、ゲイナーやベローらに対して
褒めたり褒美をあげることでやる気にさせるなど、ゲインに「男殺しになるのかな、あれ」と評された。
戦闘では主にシルエットマシン「パンサー」を駆る。
ゲイナー、サラのクラスメイトで、ガウリ隊の一員。リーゼントが特長。
サラに好意を寄せる、仲間内のムードメーカー的存在である。
ゲイナーとは恋敵であるが、いち早く打ち解け親友となる。
普段はシルエットマンモス「バッハクロン」を操縦し、皆を先導する役目を負っているが、
パンサーに乗り戦闘にも参加する。
ウルグスク自警団「ガウリ隊」の隊長。
物語序盤では隊長という肩書き以外は目立たない地味なキャラだったのだが、
10話で何故か突然忍者という設定が明かされ、ヤーパン忍法なるものを駆使し始め、視聴者の話題となった。
「エクソダスに犠牲はつきもの」と何度も呟くが、
その言葉通りにエクソダスの暗部を引き受け、裏で暗躍していた模様。
主な搭乗機はパンサー。
ドームポリス「ウルグスク」を統治するメダイユ公爵の娘である幼い少女。
物語のマスコットキャラクター的存在で、
リンク、リンナ、リンスという3匹の小動物をペットとし、常に連れ歩いている。
人質としてゲインに連れて来られたものと思われるが、本人は外の世界に興味津々でエクソダスを楽しんでいる。
事あるごとに「わたしは哀れな人質ですよ~」と嬉しそうに言ってみたり、おてんばな姫として描かれるが、
ゲイナーを激励し、アスハムの非を真っ向から否定し、遥か年上の五賢人に対しても正論を説くなど、
統治者としての器量を併せ持っている。
シベリア鉄道警備隊、ヤッサバ隊の隊長。
豪胆な性格で、実力も高く部下の信頼も厚い。
策略を張り巡らせた戦い方をするものの、悪人のイメージとはほど遠い好人物。
アデットの恩義に報いるために張り切ったり、知り合った少女と心を通わせたりと、
喜怒哀楽の激しい人間味溢れるキャラとして描写されており、その強烈すぎるキャラクターの影響で、
他の登場人物の影が薄くなってしまうことが懸念され、泣く泣く5話で退場することとなってしまった。
搭乗機はオーバーマン「ラッシュロッド」「ブラックメール」。
過激なファッションに身を包むシベリア鉄道警備隊の一員。
アナ姫を奪還するために潜入を繰り返していたが、ヤッサバ退場後はそのままエクソダス組に居つくようになり、
とある出来事がきっかけで「アデット先生」としてゲイナー達クラスの教師となる。
常識を無視した破天荒な性格だが、面倒見は良く、様々なトラブルを通じて生徒達にも慕われていく。
シベリア鉄道を抜けた後も同僚であったケジナン、エンゲ、ジャボリのトリオに
「あねさん」「お姉さま」と呼ばれており、トラブルメイカーながら人に好かれる性格のようだ。
また敵のオーバーマンによる数々の精神攻撃に対しても全く動じる素振りがなく、
普段から本音を隠さず裏表の無い生き方をしている模様。
その人柄に惹かれた者が集まり自警団「アデット隊」を結成、
彼女も隊長として敵から奪取した専用カラーのシルエットマシン「ドーベック」を駆る。
また生身での格闘戦能力も非常に高い。
- ケジナン・タッド / エンゲ・ガム / ジャボリ・マリエーラ
シベリア鉄道警備隊に所属する3人組。
いつもゲイナーらに煮え湯を飲まされ続けている。
敵役ではあるがそれぞれ憎めない人物。
3人とも様々なシルエットマシン、オーバーマンを乗り継ぐ。
ヤッサバの後任として隊に就くシベリア鉄道の運行部長。
オカマ口調に紫の口紅とモヒカンヘアーという強烈な出で立ち。
列車の運行ダイヤの維持を何よりも大切とし、
ダイヤ維持のためには手段を選ばないことから「氷の運行部長」と呼ばれ仲間内でも恐れられている。
策略家であり様々な謀略とオーバーマンによる精神攻撃を仕掛けるが、
結果的にその行為がゲインの逆鱗に触れることとなる。
多数の精神攻撃系オーバーマン(サイコ・オーバーマン)を乗り継いだ。
ロンドンIMA特務隊隊長。
ゲインと浅はかならぬ因縁があり、エクソダス阻止の任務を受けているものの、
時に任務を忘れ、私的な感情からゲインを執拗に付け狙う。
いわゆる美形キャラであるが、ゲインの事となると我を忘れる。
色々と野心を持っているはずなのだが、
彼がどのような野心を持って行動していたのかは、最後までハッキリと描写されなかった。
またゲイン同様に女性には優しい。
声を担当した子安武人の演技が非常に印象的で、
特に22話では、熱を入れて絶叫しすぎたため過呼吸となり倒れたという逸話があるほどである。
搭乗機は「ゴレーム」「ジンバ」「ドミネーター」。
ロンドンIMA特務隊副隊長。
自他共に認める優秀なゴレーム乗りで、アスハムの右腕的存在。
アスハムが任務に私情を挟む点だけは快く思っていない様子。
シンシアの襲撃を受け、アスハムからロンドンへの報告の任を受けるが、
シンシアの圧倒的技量により敗北、そのまま物語から退場したものと思われたが…。
「鉄道王」と呼ばれる、シベリア鉄道公社総裁。
列車を最高速、かつ定時刻で走らせることを至上の喜びとする。
表向きはロンドンIMAに協力はしているものの、裏では色々と画策し、
自身で育て上げた子飼いの部下シンシアをアスハムに仕向けている。
物語の大ボス的存在ではあるが、コミカルな一面も描かれる。
また腕っぷしが異常に強く、ゲインと同程度の実力であるはずのアスハムを子供扱いし、
拳銃をも物ともしなかったその様は、視聴者を驚かせた。
オーバーマン「ドミネーター」を駆る、鉄道王キッズ・ムント秘蔵のオーバーマン乗り。
ゲイナーのゲームの対戦相手として1話から登場しているが、実際に姿を見せたのは14話からである。
オーバーマン乗りとして卓越したオーバーセンスを持っており、
ドミネーターのオーバースキルを遺憾なく発揮し、一人でロンドンIMAのゴレーム部隊を壊滅させている。
出自の関係から、戦いをゲームとしか捉えることができず、命というものを認識していなかった節すらある。
偶然にもゲイナー、サラと出会い、心の交流を果たすものの、
ゲイナーがキングゲイナーのパイロットと知るや、ゲームの対戦気分で一方的に勝負を挑む。
その戦いの中でゲイナーに傷を負わせてしまい、
サラにゲームと現実を区別できない考えの浅はかさを叱責されたことで、
初めてゲームと現実との違いを知り、大きなショックを受ける。
物語後半のキーキャラクター。貧乳。
登場が確認されている機体
キングゲイナー、ガチコ、パンサー、ラッシュロッド、ゴレーム、ドーベック
過去参戦作品
なし、シリーズ初参戦
(フロムソフトウェア開発、バンプレスト発売の「Another Century's Episode 3」には参戦している)
補足
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そうだ!
どうせ聞こえるなら、聞かせてやるさ!
サラ!
好きだァー! サラ! 愛しているんだ! サラァー!
エクソダスをする前から
好きだったんだ!
好きなんてもんじゃない!
サラの事はもっと知りたいんだ!
サラの事はみんな、ぜーんぶ知っておきたい!
サラを抱き締めたいんだァ!
潰しちゃうくらい抱き締めたーい!
心の声は
心の叫びでかき消してやる! サラッ! 好きだ!
サラーーーっ! 愛しているんだよ!
ぼくのこの心のうちの叫びを
きいてくれー! サラさーん!
クラスが同じになってから、サラを知ってから、僕は君の虜になってしまったんだ!
愛してるってこと! 好きだってこと! ぼくに振り向いて!
サラが僕に振り向いてくれれば、ぼくはこんなに苦しまなくってすむんです。
優しい君なら、ぼくの心のうちを知ってくれて、ぼくに応えてくれるでしょう
ぼくは君をぼくのものにしたいんだ! その美しい心と美しいすべてを!
誰が邪魔をしようとも奪ってみせる!
恋敵がいるなら、今すぐ出てこい! 相手になってやる!
でもサラさんがぼくの愛に応えてくれれば戦いません
ぼくはサラを抱きしめるだけです! 君の心の奥底にまでキスをします!
力一杯のキスをどこにもここにもしてみせます!
キスだけじゃない! 心から君に尽くします! それが僕の喜びなんだから
喜びを分かち合えるのなら、もっとふかいキスを、どこまでも、どこまでも、させてもらいます!
サラ! 君がツンドラの中に素っ裸で出ろというのなら、やってもみせる!
最終更新:2008年09月28日 23:30