おかしい。
香苗に送ったメールがなかなか帰ってこない。
もう高校生だというのにまるで子犬のように私に甘えてばかりの香苗がメールを無視するなんて、今まででは考えられないことだ。
とりあえず電話をかける。出ない。もう1コール。プルルルル、なんてのんきな呼び出し音が煩わしい。
結局、香苗の声が聞こえるより先にチャイムが鳴ってしまった。

当然ながら、午後の授業に集中出来るはずもない。
ホームルームが終わると、一緒に宿題をする約束をしていた友達に謝ってランドセルを背負い、私は学校を飛び出した。
息を切らしながら自宅にたどり着き、ランドセルを居間に放り出して隣の家に向かう。
するとちょうど、出かけようとしていた香苗のおばさんに鉢合わせした。

「あら千里ちゃん、お見舞いに来てくれたの?」
「え、お見舞い…!?香苗さん、どうしたんですか?」
「あの子ったら、昨日クーラー付けっぱなしで寝ちゃって風邪引いちゃったのよー。ちょうどいいわ、今からおばさん買い物に行くから香苗のことお願いね」

なんだ、風邪か。心配して損したと思いつつ、軽いものでよかったと安心もした。
とりあえず断る理由もないのでおばさんを見送り、私は香苗の部屋にお邪魔することにした。

「入るよ、香苗」
「おかーさん、さっき薬飲んだばっかり…あれ、ちさと?なにしてんのー?」
「それはこっちの台詞。メールの返事ないから、心配して来ちゃったじゃない」

床に無造作に転がっていた携帯を広いあげ、香苗に渡す。

「新着メール4通、不在着信3件…げ、ごめんねちさとぉー」
「大丈夫ならいいの。とりあえずお菓子でも買ってきてあげる、て―――」

ベッドから伸ばされた手が、私の手をしっかりと掴んでいた。手の平から熱が伝わってくる。

「待ってよちさとぉ…寝るまでそばにいてぇー」
「でも、お菓子いらないの?香苗の好きなチョコレートとか買ってきてあげようかと思ったのに」
「今日は我慢するー…だからちさと、お願い」

お菓子にも釣られないとは、どうやら相当こたえてるらしい。
さすがにかわいそうだし、なにより今の香苗はすごくかわいい。私に、断る理由などなかった。
「仕方ないなあ、特別よ」
「やったあ!ちさと大好きー!」
「じゃ、お邪魔します…って香苗の体、熱っ」
「そりゃあ、熱でてるんだもん。でもちさとのおかげですぐ治りそうだよー」
「はいはい、じゃあ早く寝ましょうね」

他愛もない会話を繰り広げているうちに、香苗はすやすやと寝息をたてていた。
私は布団から出ようと思ったが、香苗にしっかりと握られている手を離すのも勿体なく、せっかくなので一眠りすることにした。

「…ん」

目が覚めたとき、時計の針は6時をさしていた。
香苗の額に手をあててみると、少し熱が下がっている。
おそらくはおばさんが飲ませた薬のおかげなんだけど、
「ちさとのおかげで元気になったよー」なんて笑う香苗の姿が容易に想像出来て、私は少し微笑む。
ふと視線を動かすと、はだけたパジャマの隙間から、薄いピンクのブラが目についた。
布団も床に落ちているし、暑くて自分で脱ごうとしたのだろう。
そんなだから風邪なんか引くのよ、と呟いてボタンを止めようとすると、急に香苗の手が私の手を掴もうとした。
驚いた私はバランスを崩し、香苗の胸に倒れ込んでしまう。

「ご、ごめん、香苗」

反応はない。どうやら寝ぼけていただけらしい。
起き上がろうとしたが、このままもう少し香苗の胸に埋もれていたい衝動にかられる。
正直、勉強や家事なら香苗より私のほうが上手な自信があったが、さすがに体の発育までは勝てるわけがない。
香苗の胸は大きくて、柔らかくて、いい匂いで…正直、ムラムラする。
寝てる間にってのは悪い気もするけど、こんな誘うような恰好で寝てる香苗が悪いんだし…

「ちょっとくらい、いいよね?」

声に出してみても、返事はない。抵抗の意志なしということで、好きにさせてもらうことにした。
慎重にホックを外し、ブラを脱がせる。
少し汗ばんだ乳房に手を被せ、ゆっくり揉んでいく。やっぱり直にさわる方がいい。
抑え切れなくなって乳首に吸い付くと、香苗の身体がぴくりと反応した。汗の味か、少ししょっぱい。
舌で舐めたり、軽く噛んだりしていると、香苗の吐息が色っぽさを含んできているのがわかった。心なしか、乳首も硬くなってきている。
そんな香苗の反応をしばらく楽しみ、頃合いを見て片手を股間のほうまで持って行った。
パジャマの中に手を差し込み、下着にふれる。汗なのか、それとも愛液なのかはわからないが、ぐっちょりと湿っていた。下着ごしに割れ目をなぞる。

「んっ…」

香苗が軽く喘ぎ声をあげた。
さすがに起きたかと思ったが、指を離すとまたすぐ寝息をたてていたので、多分大丈夫だろう。
今度は下着の中に手を差し入れ、膣に指を挿入した。

ぐちゅり。

「あっ…!」

香苗の身体が跳ねるのもお構いなしに、ナカを掻き回す。

くちゅ、くちゅ。

「ぁ、あっ」

指を曲げ、1番気持ちいいと香苗が言っていた部分――確か、Gスポットとかいったっけ――を責める。

「や、あ、あ、あ、あっ」

最後に思いきり深く、香苗の奥まで貫いた。

「―――――っ!!」

香苗の身体が大きく跳ねる。香苗のナカが私の指を思いきり締め付ける。達したことがわかった。

愛液がたっぷり付いた指を引き抜き、舐める。自分でも変態だと思うけど、香苗とエッチした時の私の癖だ。
このままにしておいたらまた風邪を引きそうだから、パジャマをしっかり着せてやる。
香苗の目が覚めないうちに帰ろうと思い、ベッドから離れようとすると、突然香苗の手が私を引っ張った。
そのまま唇を塞がれ、舌が侵入してくる。
好き勝手に口内を蹂躙され、やっと解放された。

「んっ、…ぷはぁっ。ちさとのくちびるは甘いなあ」
「ちょ、ちょっと香苗!いつから起きてたのっ!?」
「ちさとがあたしのおっぱい揉んでたあたりだよー。いやあ、まさかちさとがそんなに積極的になってくれるとは思わなかったなあ」
「ひ、ひどい!起きてるって言ってくれたら止めたのに!」
「だって気持ちよかったんだもん。あ、でも声を抑えるのは大変だったな、あはは」

恥ずかしさで顔が真っ赤になるのが自分でもわかった。

「もう嫌ー!私帰るー!」
「おっと、あたし1人だけイかせて帰っちゃうつもりぃ?ひっどーいちさと、ヤり逃げだぁー」
「う…そ、そういう問題じゃ」
「もんどうむよーう!今夜は朝まで付き合ってもらうからね!」

頭をぐいと引き寄せられ、再び唇を塞がれる。
ベッドに押し倒されながら、やっぱり香苗には敵わないな…などと、のんきに考えていた。

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最終更新:2009年08月14日 23:09