主スイート

約束2

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tamaki_king

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だれでも歓迎! 編集
長い廊下にひとつの声が響いた
その声に背中を向けたまま立ち止まる一人の少年
「猊下」
その叫び主はウェラー卿コンラートだった
「猊下・・・・俺は、有利が欲しいです・・・手伝っていただけますか?」
少年はコンラートの方へ向き直ると笑顔で答える
「うん・・・もちろん・・・君の弟さんを利用させてもらうよ」
「有利を手に入れれるなら・・・」
「それじゃ、まず釘を打ちにいこうか・・・」

有利はギュンターに勉強を教えてもらっている間グウェンダルは部屋で書類の整理をしていた
こんこんと部屋のドアが叩かれる
「有利か?もう終わったのか?」
「残念だけど渋谷じゃないんだ、僕だよ」
「なんだ?」
「君、渋谷と付き合っているの?」
「!?」
「図星だね。ま、渋谷の様子を見ていたら分かるけどね」
「・・・」
「今日はさ、君に約束を申し込みにきたんだ」
「約束?」
「そう・・・もう渋谷には会わないってゆう約束・・・をね」
「!なんでそんな約束をしなければならない」
「渋谷が・・・好きだから?かな?」
「そんなの知らん。お前らには関係ない」
「取り合えずもう会わないでよ・・・・」
「断る・・・」
「そう・・・・それじゃね・・・」
そういって笑顔を見せるとくるっと回って部屋から出て行った
バタンと部屋を閉められる音がやけに響いた
「有利・・・」
グウェンダルの喉から自然と有利の言葉が出てきていた
そのくらい好き
なのに何故他人に会うなだの結われなければならないのか・・・
グウェンダルは有利との約束を心の中で何回もつぶやいた
(何があっても一番側に・・・・)
そう誓ったのだ・・・
絶対誰にも渡さないし、誰にも邪魔などさせない・・・
そう心の中でもう一度決心した

 

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