主スイート

俺の帰る世界3

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tamaki_king

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有利は外へ行き花をただじっと見詰めていた

「渋谷・・・・さっきの話を聞いている限り君は地球に帰るんだね?」
「うん・・・・本当はこの世界に痛いけど・・・・でも、おふくろとかに会えなくなったらたぶん俺・・・・後悔すると思うから」
「うん。そうだね。ママさんのカレーを食べれなくなるのは嫌だからね。それじゃ、僕も地球に帰ろうかな」
「じゃ、明日の朝9時にはここにしたくしてきてね。明日の10時を逃すときっともう戻れないから・・・・」
「分かった・・・・」
「ちゃんと、ウェラー卿に別れを告げときなよ」
「・・・・・」
「何?いえないって?」
「いっとかなきゃそれこそ一生の後悔ものだよ」

そういって村田はその場から立ち去っていった
空はどんよりとしていて有利の心を移しているかのようだった

「勝利や・・・・おふくろ・・・・親父まってるかな・・・・」

『有ちゃん』
『有利』
『有ちゃん』

その場にどのくらいいただろうか・・・

すでに日も沈んであたりは真っ暗だった
自室に戻りベッドに倒れこむ

何時もならすでにヴォルフラムはパジャマを着てこのベッドの上でまっている時間だ
でも今日はヴォルフラムも・・・・何時もくるコンラートもこない・・・・

有利は体を起こすと身支度をする

「ここで貰ったものは置いていこう・・・・・」

この世界のものは全て置いていこう・・・・出なきゃあとで恋しくなるから・・・・・

身支度を終えるとベッドにもう一度体を沈ませる
このベッドで沢山コンラートと抱き合ったり体をつながらせたりした・・・・
沢山のことがあった・・・・

「コンラッド・・・・・」

気づくと有利は深い眠りに着いていた









有利が目を覚ましたのはすでに日が昇っている時刻だった
この太陽の傾きからしてやく8時ぐらいだろう・・・・
有利は体を起こしてベッドの上でしばらくボーっとしていた

しばらくして服を黒い服から地球での私服に着替える
学ランを綺麗にたたんでベッドに載せる
そのとき胸元で光綺麗なスカイブルーの石

その石はこの世界に来たときに・・・・最初のころにコンラートが有利にあげた石だった
貰ってから一度もはずした事の無い石・・・・

有利はそれに手を掛けて首からそっとはずす
それにそっと唇を寄せてキスを落とす

「今までありがとう・・・・」

そのとき輝きが増した気がした・・・・
有利はその石をたたんだ学ランの上にそっと置いた


時刻も9時ごろになって有利は荷物を持って重い扉をあけて部屋から出るとそっと扉を閉める
もうこの部屋に来る事もないだろう・・・・

有利は荷物をもって長い廊下を歩き外に出ると花壇の側にはすでに村田がいた
その横にはヨザックもいた

「ごめんね、まった?」
「いや、僕達もいま来たばかりだから」
「陛下・・・・本当に帰っちまうんですね」
「うん。」
「渋谷、ウェラー卿にはちゃんと別れを言ってきたのかい?」
「・・・」
「その様子じゃいえなかったみたいだね」
「いえないよ・・・・」
「いいのかい?」
「うん、もういいんだ。別れは告げない・・・そう決めたんだ・・・」
「そうか・・・じゃいこうか」

有利と村田はヨザックの走らせる馬車に乗り込むと馬車が走り始めた

「有難う・・・・」
血名状から徐々に馬車は遠くなっていく

そのこと有利の部屋にいったギュンターが涙目でそこら中を走り回っていた

「陛下ーーー!!!大変です!!!ヴォルフラム!!!コンラート!!」
「なんだ、うるさいぞ朝からー」
「どうしたんだギュンター」
「陛下が、陛下が!!」

ギュンターは手にもっていた有利は残していった学ランと石をヴォルフラムとコンラートに見せた

「っ!!!」
「有利!!??もしかして・・・・僕らに内緒でいってしまったのか!?」
「えぇ、きっと・・・・」

コンラートは石を掴んで外へ走った
その後を二人も追って急いで馬にまたがって新王廟に急ぐ







しばらくして新王廟に着いた有利たちはウルリーケと新王陛下に迎えられた

「有利陛下・・・・お別れですわね・・・・」
「うん・・・・有難うね新王も・・・今まで・・・・・」
「有利、あっちの世界でもしっかりな」
「うん」

二人は噴水のふちに立つ

「君も元気でね。しっかりするんだよ」
「ないてくれないのか?」
「まさか、やっと君の肩の荷が下りたって感じだよ」
「ふん」
「それでは、陛下、げいかよろしいですね」
「「うん」」
そういってウルリーケと新王陛下は二人の肩を押す
二人の体は傾き徐々に倒れていく

その時

「有利ーーー!!!」
「有利!!!!」
「陛下!!」

遠くから三人の声が聞こえて三人は必死にこっちに走ってきている
「有利!!愛しています!!貴方に会えなくなってもずっと愛しています!!忘れないで下さい!!これを!!」
そういってコンラートは手にもっていた石を噴水に投げ込む

有利はそれをスローモーションのように眺めていた

「コン・・・ラッ・・・・・・ド・・・・・」
「陛下!!!それをもって俺達や眞真国のことを思い出してください!!」

「っ・・・・コンラッド!!俺も、俺も愛してる!!ずっと!!ずっと!!大好きだから!!眞真国もみんな!!」

バシャン


噴水に大きな水しぶきをあげて有利たちはウルリーケたちの力を使って地球へと帰っていた

次に目をあけた時にはいつも見慣れていた渋谷家のお風呂だった

「帰ってきたね・・・・渋谷・・・」
「うん。これで・・・いいんだよ。これで・・・・」
「うん。偉かったよ渋谷。ちゃんとお別れ言えたね」
「うん。」

お風呂の音が聞こえてお風呂場に駆けつけてきた有利のお母さんを見て有利は声をあげて泣いた

「あらあら、どうしたの有ちゃん?」
「美子さん、しばらく泣かせてあげてください」
「ふふ、なにがあったのかは分からないけどとんと泣きなさい」


もう眞魔国には戻れないけど
ずっと忘れないし、ずっと好きだ

俺の帰る世界はこの世界だからこの世界から眞魔国のこと思ってるから
どうか、俺のことをみんなもおぼえといてくれるといいな



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コメント:

終わった^^
あー疲れたーーここまで休憩なしで頑張って書きましたよ!!
有利は結局眞魔国に帰れないのかよ!!ってことですが・・・・
次にまたこの話の続編をかきますのでそこで頑張ってまた有利を眞魔国に返します!!
とゆうことでここまで呼んでくださって有難う御座います

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