カチカチカチカチカチカチカチカチ
誰も居ない部屋に響くのは時計が時を刻む音だけ
リビング以外は全て電気が消されていてリビングに居るのは健二だけ・・・
リビング以外は全て電気が消されていてリビングに居るのは健二だけ・・・
両親は仕事で忙しいから家に居ることはほとんどない
健二はソファーの上で膝を抱えて頭を膝に落としていた
健二はソファーの上で膝を抱えて頭を膝に落としていた
今年の夏に夏希に連れられ陣内家ににいった
陣内家はさあガしいほどに人が多くて今健二が居る場所とはまったくちがかった
陣内家はさあガしいほどに人が多くて今健二が居る場所とはまったくちがかった
あの家に居たときに寂しいなんて単語は出てこなかった
あの家に行くまではこれが普通だと思ってた
でも陣内家の人たちと合って、過ごしてからこの空間が酷く寂しく思えてくる
あの家に行くまではこれが普通だと思ってた
でも陣内家の人たちと合って、過ごしてからこの空間が酷く寂しく思えてくる
特に理一のことを思うと胸が締め付けられる
不覚にも男に健二は心を揺らしてしまった
帰り際に肩を抱かれたときにはたぶん心が揺さぶられていたと思う
不覚にも男に健二は心を揺らしてしまった
帰り際に肩を抱かれたときにはたぶん心が揺さぶられていたと思う
キッチンには用意された冷めた夕食
健二の目にはいつの間にか涙がたまっていた
それは綺麗な粒のまま頬を伝っていく
それは綺麗な粒のまま頬を伝っていく
「――――っ」
気が付くと健二は眠っていた
はれぼったい目を開けると机の上でバイブを鳴らす携帯
手を伸ばして携帯を開けばそこには知らない携帯番号が
はれぼったい目を開けると机の上でバイブを鳴らす携帯
手を伸ばして携帯を開けばそこには知らない携帯番号が
電話を掛けてきたのは理一だった
「なんで・・・この電話番号を!?」
『それはちょっと秘密・・・それより、今時間有るかな?』
「はい」
『そうか』
『それはちょっと秘密・・・それより、今時間有るかな?』
「はい」
『そうか』
そのとき家のチャイムがなる
「あ、誰か着たみたいです。ごめんなさい後で電話掛けなおしますね」
『わかった』
「あ、誰か着たみたいです。ごめんなさい後で電話掛けなおしますね」
『わかった』
ツーツーツー
胸がドキドキして全身が心臓のように体全体がドキドキとしている感覚がするまま厳寒へ向かう
ドアを開けるとそこに居たのは先ほど電話をしていたはずの理一だった
ドアを開けるとそこに居たのは先ほど電話をしていたはずの理一だった
「・・・・理一さん!!」
「やぁ」
「やぁ」
電話で聞くくぐもった声よりもしっかりとした声が耳に届いてくる
「なんでココへ・・・・?」
「君を口説きに・・・・」
「え?・・・・理一さん・・・・?」
「君を口説きに・・・・」
「え?・・・・理一さん・・・・?」
彼は確かに口説きにといった・・・・
それがじょうだんだとしても理一から言われた言葉に胸がはちきれそうなほどにドキドキとし始める
それがじょうだんだとしても理一から言われた言葉に胸がはちきれそうなほどにドキドキとし始める
「それと、君の涙を止めに・・・・」
そういうと理一は健二のはれた目元をそっと手で撫でた
「・・・・っ////」
「理一君、君はしっているかい?」
「なに・・・・を?」
「私が毎日君の事を考えていて、頭から離れないどころか、君の事しか考えられないってことを・・・・」
「え?」
「フフ、変だよね。もう叔父さんなのに君のご両親とかわららない年齢なのに・・・」
「???」
「息子と親父ぐらいの年を離れた年下のしかも男に私は恋をしてしまったんだよ」
「そ、それ・・・・・「好きだよ健二君」
「理一君、君はしっているかい?」
「なに・・・・を?」
「私が毎日君の事を考えていて、頭から離れないどころか、君の事しか考えられないってことを・・・・」
「え?」
「フフ、変だよね。もう叔父さんなのに君のご両親とかわららない年齢なのに・・・」
「???」
「息子と親父ぐらいの年を離れた年下のしかも男に私は恋をしてしまったんだよ」
「そ、それ・・・・・「好きだよ健二君」
健二の思考はショウト寸前だった
理一は健二の細い腰を引き寄せると細い体をすっぽりと包み込んでしまった
「もう私は君がいないとだめらしいんだ・・・・君がすきなんだよ・・・」
「――――っ//////」
「君は・・・私に好かれるのは嫌かい?」
「――――っ//////」
「君は・・・私に好かれるのは嫌かい?」
だらりと垂れ下がった腕を頼りなく理一の背中へまわして服をつかんだ
「・・・・こと・・・なぃ・・・・」
「え?」
「そんなこと・・・ないです////だって・・・・」
「・・・・」
「だって、僕も好き・・・だから///理一さんのことが・・・・好きだから・・・・////」
「///それは・・・・本当・・・かい?」
「え?」
「そんなこと・・・ないです////だって・・・・」
「・・・・」
「だって、僕も好き・・・だから///理一さんのことが・・・・好きだから・・・・////」
「///それは・・・・本当・・・かい?」
返事の変わりに健二は理一の背中を強く抱きしめた
理一の背中は大きくて腕をいっぱい伸ばしても全部は抱けない
だからすこしても思いが届くように力いっぱい背中を抱いた
理一の背中は大きくて腕をいっぱい伸ばしても全部は抱けない
だからすこしても思いが届くように力いっぱい背中を抱いた
するとそれを返してくるように理一も抱き返してくれた
「理一・・・さん///」
一度はとまったはずの涙がまたあふれ出してきた