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貴方に届け3

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その日の夜空は曇り黒い雲が空を覆い雨が地に降り注いだ

綱吉は部屋の窓から空を見上げて明日の天気を心配していたが
次の日空は雲一つ無い晴天となった









「あ、雲雀さん!」
9時5分前に店に行くとすでに雲雀はいた
別に遅れたわけでもないのにやはり人を待たせたということで
自然とごめんなさいというと笑って頭を撫でてくれた

「雲雀さんの手って大きいですね」

なんて、意味のわからない事をいうと君の手は小さいんだねと返って来た
頬を膨らませていると雲雀は綱吉の腕を引いて後ろにあったバイクのメットを
綱吉に渡して自分もメットをかぶる

「バイクで行くんですか・・・?」
「そう。」

ヘルメットをかぶりバイクにまたがる雲雀に後ろに座るように言われ
後ろへ座る

「捕まってないと危ないよ」
「え・・・?」

そういったときにはすでにバイクは走り出していた
いきなりの事に雲雀の腰に一生懸命にすがり付いた
思っていた以上にスピードは速く体感速度がすごい

それでもしばらくすると慣れてきて過ぎていく景色を見流す余裕も出てきた

「何処に行くんですか?」
「そうだね・・・綺麗なところ」
「綺麗なところ・・・?」
「そう、とても綺麗で空気の澄んだ所に行こう」

一層速くなったスピードに驚きながらも振り落とされないように
雲雀の腰にまわした腕に力をこめるのだった

1時間ほど走った付いた場所は海辺
海辺に沿うように綺麗に咲き誇る花々の隣の道を走りながら海を眺めた

太陽に光海がキラキラとしていてとても綺麗だ

海沿いに立つ店の前にバイクを止めるとバイクから降りると
大きく深呼吸をした
鼻をつく甘い花の香りと潮の香りに混じってお店の中から誘うように美味しい匂いが漂ってきた

「少しお昼まで時間あるしそこら辺歩こうか」
「はい」

海沿いの花の中を咲きに綱吉は先にかけていく
走るたびに花びらが中を舞いヒラヒラと地面に降り注ぐ

楽しそうに走っていたかと思うといきなりこけた綱吉に
雲雀は走って綱吉の隣に行くと綱吉は笑って仰向けになった

「綺麗ですよー空。雲雀さんもどうですか?」
「・・・ったく、君は・・・」

口はへの字になっているのに顔が笑顔の雲雀の手を引張ると
体制を崩した雲雀が綱吉の横に腰を置く
そのまま天を仰ぎ見た

遠くから聞こえる鳥の声と海が波立つ音が耳の癒してくれた

「気持ちがいいですね」
「うん、そうだね」
「雲雀さん、ありがとう御座います」
「え・・・?」
「こんな気持ちのいいところへ連れて来てくれて・・・」

そういってへにゃりと笑う綱吉の唇に雲雀は腰を曲げて自分の唇を重ねていた

即座に自分が何をしたのか思い出し唇を放すと顔を真っ赤にして
自分のの顔を見る綱吉と目が合ってそっぽをむいてしまった

「・・・・ごめん・・・今の冗談だから、気にしないで」

冗談だと言い張ってみた
だけど綱吉からは意外な答えが返って来た

「・・・・///冗談だなんて、言わないで下さい・・・その・・・う、嬉しかった・・・ですから・・・」

自分の耳を疑った。嬉しい・・・?今嬉しいっていったの?

確かめたくて綱吉の方を振り向くと顔を真っ赤にしながらも
微笑む綱吉の顔を見て聞くまでも無く『嬉しい』といったのだと確信した

雲雀は綱吉の腕を引いて自分に引き寄せた
いきなり腕を引かれた綱吉は体を起こしたものの体制を崩して
雲雀の胸に飛び込むようになってしまった

「・・・」
「ごめん、ちょっとこのままでいさせてよ」

こくりと頭だけを振った綱吉の頭を雲雀は優しく撫でて背中にその手を回した

しばらくして雲雀は綱吉の体を離して綱吉の手の甲にキスを送った
キスは手の甲からおでこへおでこから頬っぺたへそして鼻にキスを送った後
綱吉の両頬を手ではさむと目を閉じる綱吉に肯定とみなしてリップ音を立てて唇を重ねた

唇を離した雲雀は照れ隠しにその場所から立って頭をぽりぽりとかいた

太陽があったって逆光で雲雀の顔を見ることは出来なかったけど
きっと赤い顔をしている事だろう

綱吉も腰を上げて雲雀の横へ立つと
地面にたれた手に自分の指を絡める
雲雀の顔を覗くと笑っていた

「「あの!」」

両方の声が重なりしばし沈黙が訪れた後雲雀が話し始めた

「ずっと気になっていたんだ、君のこと」
「俺・・・・もです。その、一目ぼれ・・・でした//」
「僕もだよ。僕達はずっとお互いに惹かれ合っていたんだね」
「そう・・・ですね。今日は嬉しい事ばかりだ。」
「それはよかった。でもまだこれで終わりじゃないよ。」

雲雀は綱吉の腕を引き海辺を歩く
水をすって濃くなった砂の上に残されていく二つの足跡

そのまま海辺を歩き先ほどのレストランへと足を運んだ
その間お互いに言葉は無かったが手から伝わる熱に胸をドキドキとさせていた


 


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