体を包む冷たい外気に体を震わせて綱吉は、目を覚ました
水を含んだ着物は冷たくなっていて、容赦なく体温を奪っていく
水を含んだ着物は冷たくなっていて、容赦なく体温を奪っていく
目を覚ましたら、知らない国だった
人の通りはなく、不思議な形をしたたて物がいくつも並んでいる
人の通りはなく、不思議な形をしたたて物がいくつも並んでいる
「・・・どこ・・・?ここ・・・そうだ!!俺・・・湖に落とされて・・・それから、・・・」
湖に落とされた物はランダムに知らない国、時代へと飛ばされる
「それじゃ、ここは、平安じゃない・・・・?都じゃ、ない・・・どこ!ここ!雲雀さん!」
寝巻きだからか、薄着の綱吉の肌は鳥肌が立っている
遠くで犬の鳴き声、鳥の鳴き声が聞こえるのは、今も昔も変わっていない
遠くで犬の鳴き声、鳥の鳴き声が聞こえるのは、今も昔も変わっていない
ただ、自分の立っているこの風景は始めてみるものばかり
「雲雀さん!雲雀さん!!」
外はまだ夜明けの時間
草鞋(わらじ:昔の靴)も湖の中でなくしたのか、足元も寒い
草鞋(わらじ:昔の靴)も湖の中でなくしたのか、足元も寒い
「っ・・・・・どこだよ・・・・ここぉ・・・・」
家の塀壁へと体を預けて濡れた着物で痕をつけながらずるずると沈んでいく
濡れた髪の毛を朝の冷たい空気がなでていく
濡れた髪の毛を朝の冷たい空気がなでていく
「うぅ゛・・・雲雀さん・・・助けてぇ・・・・」
どこか暖かい場所を探して、綱吉は腰を上げる
この、民家は無理だろうと思いどこか、誰も住んでなさそうな場所へと足を運ぶ
この、民家は無理だろうと思いどこか、誰も住んでなさそうな場所へと足を運ぶ
しばらく歩いているといつの工場へと綱吉は付いた
「本当に、不思議だ・・・こんなに大きな建物をこの世界のものは軽々と造ってしまうんだね」
中へと足を踏み入れると地面はひんやりと冷たいが、風を防ぐ中は外と比べるととても暖かかった
中へと足を踏み入れると地面はひんやりと冷たいが、風を防ぐ中は外と比べるととても暖かかった
工場の隅っこへと行くとマットが置いてあるその場へと腰を下ろす
「この、布も硬いけど・・・とても暖かかくて、綺麗だ・・・」
「誰か居るのか?」
「っ!」
「誰か居るのか?」
「っ!」
綱吉の方は少し暗く向こう側からは姿が見えないらしい
この影へと体を潜ませると息を潜めた
この影へと体を潜ませると息を潜めた
「気のせいか・・・?」
「いや、これを見ろ人の足跡だ!俺達のアジトへ誰か入ったみたいだ!!見つけ出して、ひっとらえろ!」
「言われなくても分かってるって!」
「いや、これを見ろ人の足跡だ!俺達のアジトへ誰か入ったみたいだ!!見つけ出して、ひっとらえろ!」
「言われなくても分かってるって!」
人は3人のようだ
男達は綱吉の残した濡れた足跡をたどり、こちらへと迫ってくる
綱吉は足を尻に敷いている布で足を拭いて他の場所へと身を潜ませる
綱吉は足を尻に敷いている布で足を拭いて他の場所へと身を潜ませる
「ここで、足跡が途切れてやがる」
「多分、このマットで足を拭いたんだろうな」
「あぁ、」
「多分、このマットで足を拭いたんだろうな」
「あぁ、」
「っ・・・・(なんだか、やばいって!!走ったら、外へ出れるかな・・・・?)」
考えている暇はなかった、このままじっとしていてつかまるよりかはまだ確率の高い走って外へ逃げるを選択していた
「っ!!」
トタトタと音を立てて逃げる綱吉、それに気づいた男達はこっちだと言いながら、追いかけてくる
自慢ではないが、男の癖に走るのが苦手な綱吉はあっという間に間を狭められる
自慢ではないが、男の癖に走るのが苦手な綱吉はあっという間に間を狭められる
しかし、外へ出てしまえば、こっちの物
あまり表ざたには出来ない彼らは、綱吉が、外へ出た時点で追ってこなくなった
あまり表ざたには出来ない彼らは、綱吉が、外へ出た時点で追ってこなくなった
遠くへと走った綱吉は、はぁ、はぁ、といい角を曲がった
そのときトンと誰かにぶつかった
そのときトンと誰かにぶつかった
「っ、す、スミマセン・・・・っ・・・・はぁ、っ・・・・」
一言謝った綱吉の体は既に限界だった
トサリと地面へと倒れこんでしまった綱吉にオイ、と声をかけるも意識を失ってしまった様子
「はぁ、ったくぅいったいなんなんだ?このままほっとくのもいいがぁ・・・」
しゃぁーねーか、といい綱吉を肩にかついだ男は帽子をかぶった長身の男だった
しゃぁーねーか、といい綱吉を肩にかついだ男は帽子をかぶった長身の男だった
-