主スイート

知らない国3

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だれでも歓迎! 編集
自分の服にすがり付いて見上げてくる大きな瞳から白い肌を滑り落ちる涙がとても綺麗だと思った
何故男相手にこんな感情を持つのか不思議だった

気が付いたら頬に手を添えて涙を拭っていた
目の下の男は驚いた顔をしていた


「わりぃーが、この世界にも流石にタイムスリップをするような機械はない」

そう告げるとガクリと膝から崩れ落ちて声を殺して俺の足元で泣いていた

・・・っ・・・」

地面に落ちて絨毯にこぼれる落ちる涙がもったいないとか、自分にしては馬鹿だなと思う
きっと雲雀とゆうのは恋人だろう
それにしてもこんな男とかろうじて分かる程度の要素の恋人を好んで持つ女がいるってのも不思議だな

クスリと笑うとこれが自然だというばかりに俺の体はひ弱な少年の顎に手を添えて唇を重ねていた

予想通り少年の唇は柔らかく、近づいたら甘い匂いが漂い鼻をついた
目の前の少年は唇を話すとそれはそれは困惑していた

余りにも可愛い表情をするものだからもう一度と唇を近づけたらひ弱な細い腕で押しのけられた

「いやっ!」

口ぶるに細い腕をこすりつけて拭っていた

「そんなに、気持ち悪かったか?俺とのキス」
「言うな!それ以上言うな!」
「俺は、よかったぜ。柔らかくて・・・」
「言うなって言ってるだろう!!」

びっくりした。こんな体のどこからこんなにも大きな声が出るのか

またポロポロと涙を流し始めた少年の頭に手を置こうとしたら避けられた
不愉快だ・・・でも、いつも感じる不愉快とはもっと違う・・・
こう、避けて欲しくない、もっと前から俺を受け止めて欲しい

ここまで考えれば自分の気持ちにも気づいてくる
俺は馬鹿じゃねーからな

このとき確信したのが

恋だった

 

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