主スイート

魔族の皆さんはいったい何個食うの?2

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長い廊下を歩きながらコンラッドに今日何故自分は呼ばれたのかを聞いてみた

「今日は節分、でしょう?」
「えつ、こっちの世界でも節分あるの!?」
「えぇ、ありますよっていっても陛下がこっちの世界へきて魔王に成られたときからですけど」「って!それ、初めての節分と同じじゃんか!」
「まぁ、・・・・陛下が喜ぶかと思いまして」
「嬉しいけどさ、でも眞魔国の皆さんが嫌がらない?なんか変な行事が出来たーって」
「それはないですよ。もう既に町の方ではお祭り騒ぎですよ」
「祭りにまで発展してんの!?マジで!」
「えぇ、今日のお昼すぎには鬼を象(かたど)った衣装を着た男達が町を練り歩きますし」
「へぇーすげー。俺もいきてー」
「陛下は、俺達と一緒に節分です」

そういいながら扉が開かれた向こうにはすでに準備満タンな皆様が

魔族にてねー三兄弟の末の弟と長男も皆頭に尖がり帽を被っている

「ねぇ、その節分に尖がり帽っておかしくね?」
「そうですか?雰囲気があっていいと思いますけど」

まぁ、魔族の皆様がそれでいいいならそれでいいのだろうそうかるく考えていたら突然後ろからドスドスと音がしてくる
その音は次第に近づいてくる。ふと後ろを振り返ればそこにはけたたましい狂想で走ってくるあれは、何?とコンラッドは鬼と答えた

「鬼?あれが、鬼!?」

目は細めがちで釣り目
眉間にはグウェンダルをもしのぐ濃い皺が
そして、頭は・・・もうもふ!?あのーなんだあれだよライオンみたいな
頭から下は短くいわゆる頭でっかちというやつ
それは二本足でこちらへとドスドス音をさせながら走ってくるのだ

とりあえず逃げなくては、そう思っていたらギュンターが後ろから小突いてくる

「なんだよ!取り合えずにげなきゃいかないじゃんか!ギュンターそこどいてくれー!」
「陛下、そうではなくて、これを投げてください!陛下のお美しい姿をこの目に焼き付けなければ!」
「えっ、豆、豆だ!ってかそんなに俺が投げる姿ってお美しいのか!?そんなこと言ってたらあんたが投げたらどうなんだよって話だって!」
「陛下、早くなげなきゃ来ちゃいますよ?」

コンラッドは俺がこんなにも取り乱していると言うのに、まったく同時もしない
これが経験の差とゆうやつだな

俺は枡(ます)の中に入っている豆を一握りつかんで野球の時のようにフォームよく鬼(?)に投げつける!

「げひゃー!やーらーれーたー」

などと、決まり文句で倒れた鬼

って、今のおかしくね!?

「豆、鬼まで届いてない!当たってないし!豆!あの鬼勝手に倒れたって!!」
「そうですか?俺の目にはそう見えませんでしたが・・・・」

きっとあれだ、俺に見せ所を作ってくれたようだ
しかし、これは逆に・・・悲しくなってくるよ、コンラッド

すると、後ろから歓声が聞こえてくる

「そこ!!棒読みしない!」

後ろでギュンターがグウェンダルに人差し指を伸ばしていた
しかもきっちり胴体から腕が垂直、∠90

お見事!

「ふん、何故あのような貧弱な王に向かって、おーなどと叫ばなければならない」
「ちぎー!!グウェンダル!陛下に向かって、なんとゆう口のきき方!」
ハンカチは今現在ないらしく袖口をかんでいるギュンター

それにしても、また辛いお言葉を有難うございます
ってか、俺だって思うよ?あれで歓声ってどうよ・・・

 


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