主スイート

涙は隙間を埋められない

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だれでも歓迎! 編集
「開けましておめでとうございまーす」

今流行の芸能人たちが集まって大声でそう叫ぶと紙ふぶきがちらちらと幾つも降り注いでいる

観客の沢山の歓声と共に新しい年が幕を開ける

テレビのリモコンを切ると
部屋の中は閑散していて時計の秒針が聞こえるだけ

年明けだとゆうのにこの部屋にいるのは俺一人
恭弥さんは仕事だそうだ

こんなときにリボーン雲雀さんに仕事を与えるのか
酷だ

俺は一人で自棄酒お酒には弱いが顔には余りでない俺
ことりとお酒の入ったグラスを机の上に置くと視界がぼやけ始めた

眠さからではなかった
涙が頬を伝った

・・・・っ・・・」

最近一人でいることが多くなった
恭弥さんとも時間が合わなくて顔を合わすことが少なくなった

俺がおきているときは大概寝てるし
俺が寝る時間になると起きてどこかへ行ってしまう

仕事、やっぱり忙しいんだよね
恭弥さんは強いから何かあるとすぐにリボーンに借り出される


今日ぐらい文句行ってやろうか
今日ぐらいちょっとは許されるはずだ

ポケットから携帯を取り出すと履歴からリボーンを探すと会話ボタンを押して耳に当てる

プルルルル、プルルルル

2コールした所で向こうから声が聞こえてきた

『どうした、俺に抱かれる気になったか』
「馬鹿なこと言ってないで、ちょっと俺の愚痴を聞け!ってか、クレームを!」
『やだな』
「こんな、正月にまで恭弥さんを取るなよ、俺から・・・。おかげで俺は今日も一人悲しく自棄酒だっつーの!この、鬼、馬鹿!」
『馬鹿、は余計だな』
「・・・・せっかく、恭弥さんと年を越そうと思ってたのに・・・本当に、リボーンの鬼。それに恭弥さんもきっとこんな年明けに仕事させられてうんざりしてるよ。・・・・たぶん、だけど」
『鬼は認める、だが雲雀を仕事に借り出した覚えはねーぞ?』
「?」
『今日もと行っていたが、ここ一ヶ月あいつには仕事は与えてねーぞ』
「は?」
『は?』
「・・・・・」
『・・・・・』
「・・・・、なんだ・・・ごめん勝手に俺一人で。良いお年を」
『っちょっとまて、勝手に切るな』
「何、」
『俺のところに来るか』
「何でだよ」
『最高級の酒をランボから掻っ攫ってきた』
「うわっ、またランボをいじめてー、かわいそうランボ」
『ふん、あいつは永遠俺の奴隷だからな』
「悪趣味だなぁー」
『言ってろ』




最近は使っていないボンゴレ味との中では一番大きいとされている一人部屋、俺の部屋に脚を踏み入れるとそこにはベッドに優雅に腰掛けてワインを飲んでいるリボーンがいた

「俺の所とか言いながら、俺の部屋にいるのは何故だよ」
「お前の物は俺の物、俺の物も俺の者だからな」
「なんだよ、それ」



 


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