主スイート

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tamaki_king

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「僕はもう寝ます」

突然綱吉の寝ている隣に体を沈め始める骸
そしてそのまま本当に眠りの体制に入った骸は器用に足だけを使って靴を脱ぎぽとりとベッドの下に綺麗に磨きあげられているのが分かる靴を落とした
ぺしりと靴下をはいた足を叩いてやる

「ちょっと、なんで君がここで寝るのさ。それに綱吉の顔の隣に臭い足を置かないでよね」
「え、臭いですかねぇー?」

また体を起こした骸は器用にまた体をまげて足のにおいを嗅いでいる

「別に臭くないですよ、失礼な・・・でも君の意見には一利あります」

ぐるりと向きを変えた骸はまた綱吉の隣で眠り始める

「あぁ、もういいよ。僕もここで寝る」
「クフフ、こうゆうのを川の字と言うんですよね、一度やってみたかったんですよね」

川の字、確かにやるのは初めてだ

 ・・・・・

って、僕まで絶対あいつのペースに乗せられてしまっていた
だめだ、僕はこいつを利用してやるんだ

「ねぇ、骸僕たちって親友だよね」
「えぇ、もちろん」

いつもよりも口調がはねて聞こえる
そこまで、嬉しいのだろうか・・・

「僕ちょっと水が飲みたい」
「・・・・・・」
「早く持ってきてよ。親友でしょう?」
「恭弥君それ単に親友と称して僕を利用してやりたいだけでしょう」
「・・・・」
「・・・・」
「お休み」
「お休みなさい」


僕は目を閉じてそっと綱吉の手の平に自分の手を重ねる
すると、きゅっと弱い力で握り返される
昔一度だけ小さな産まれたばかりの子どもの手に指を近づけたことがある
何故指を近づけたのかは覚えていないけれど
その子どもはきゅっと僕の指を握り話してくれなかった
きっと、その時と感覚が似ている

握り返された手は熱すぎない温かさで触っていてやっぱり安心する温度
気付いたら意識はもうそこにはなくて深い眠りに落ちていた

 


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