俵万智(1962-)は、日本の歌人、エッセイスト。所属は心の花。
略歴
1962(昭和47)年12月31日、大阪府北河内郡で誕生。四條畷市で幼少期を過ごす。中学生のときに福島県武生市に移住し、福井県立藤島高等学校に入学。部活動は、演劇部に所属した。
人物像
歌集
- 第一歌集『サラダ記念日』(1987)河出書房新社
- 第二歌集『かぜのてのひら』(1991)河出書房新社
- 第三歌集『チョコレート革命』(1997)河出書房新社
- 第四歌集『プーさんの鼻』(2005)文藝春秋
- 第五歌集『オレがマリオ』(2013)文藝春秋
- 第六歌集『未来のサイズ』(2020)角川文化振興財団
- 第七歌集『アボカドの種』(2023)KADOKAWA
代表歌
「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日
思い出の一つのようでそのままにしておく麦わら帽子のへこみ
「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ
四万十に光の粒をまきながら川面をなでる風の手のひら
男ではなくて大人の返事する君にチョコレート革命起こす
水蜜桃の汁吸うごとく愛されて前世も我は女と思う
焼肉とグラタンが好きという少女よ私はあなたのお父さんが好き
バンザイの姿勢で眠りいる吾子よ そうだバンザイ産まれてバンザイ
生きるとは手をのばすこと幼子の指がプーさんの鼻をつかめり
「オレが今マリオなんだよ」島に来て子はゲーム機に触れなくなりぬ
手伝ってくれる息子がいることの幸せ包む餃子の時間