今日の怜タン!

今日の怜タン!


「有栖川、ココアもどき一つ頼む。」
「嬢ちゃん、俺ぁコーヒー…ブラックな。」
「私も同じでお願いします。」
「あっ…手伝います……。」
「有難うございます、大丈夫ですよ少尉…少尉も合成コーヒーですか?」

特にどうということのない、日常風景…
日野が朽木の飲み物を飲んでいる写真を撮っていなければ。

「……何をやっている、日野」
「いやぁ、大尉ってわりと一部で人気ですから、色々と使い道があるんでさぁ。」
朽木が不機嫌そうにジロリと睨むと、
「まぁまぁ大将、お返しの貰いもんはまたお裾分けしやすから、そう怒らないで下せぇ。」
「フンッ、勝手にしろ…」
相も変わらず不機嫌そうに鼻を鳴らす。

「大尉のブロマイド…ですか?」
「おぅ、大尉は何だかんだで目立つしなぁ……嬢ちゃんも欲しいのかい?」
「結構です!……むしろ、わたしの」
「嬢ちゃんのは需要がないから安心しな。」
「なっ!…」

ニヤニヤしながら断言する日野、無反応の間桐と朽木、困り果てる士門、真っ赤になって絶句する有栖川。
ちょっとした、日常風景…


次の日

「今日は少し暑かったな…有栖川、ココアもどきをアイスで。」
「俺ぁ、いつも通りコーヒーもどきな。」
「私も同じでお願いします。」
「私も…。」
「はい…分かりましたぁ…。」
「なんでぇ、嬢ちゃん…まだ昨日の気にしてるんでぇ?」
「気にしてませんよぉ…」
「有栖川、そこの棚に羊羹もどきがあるから出せ…それで機嫌を直せ。」
「怒ってません!…でも、せっかくだから頂きますけど。」

戸棚から出し、羊羹を切り分ける有栖川。
「おっ、大将…そりゃぁ昨日の写真のお礼で差し入れたやつじゃぁ無いですかい。」
「…………。」
「嫌そうな顔をするな有栖川、羊羹の味は変わらんぞ。」

朽木が有栖川を気遣う…いつもとちょっと変わった日常風景…


次の日

「有栖川、チョコレートパフェ。」
「嬢ちゃん、俺も。」
「じゃあ、私も。」
「ぇ?………。」
「はい………って此処は喫茶店じゃありません!」
「まぁまぁ、嬢ちゃん…そこを何とか。」
「何ともできるわけないでしょう!」
ドンッと机を叩く有栖川。

怒り出す有栖川を、無表情に眺めていた朽木。
次の瞬間、ニヤリと笑うと…
「有栖川……カルシウム、足りてるか?」
プチッ
「……誰のせいでいつもイライラしてると思ってるんですかっ!!」

有栖川が遊ばれる…最も多い日常風景。
最終更新:2009年05月10日 20:22
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