旅立つ者の覚悟・・・
某月某日 渚と佐波は・・・
多くの人々が同じ方向を目指し歩いていた。このような時にこそ訓練された人間は、冷静に行動することができる。この一帯は(光坂基地周辺の地域)基地が近いこともあり時間があれば様々な訓練を行っていた。心肺蘇生から避難時における各自の分担と避難ルート
の確認訓練を行っていた。
しかし、訓練のように行かないことが往々にある。そして、今回は最悪なことに避難経路に小型種のBETAが出現した。数としては、多くはなかったが多くの人間がいるなかでその出現は、多大な混乱を民衆に与えるのには十分すぎた。
「ひっ・・!BETAだ!!逃げr・・・グチャ」
一人の避難民が叫んだと同時に肉がひしゃげる音が聞こえ、その避難民の頭は兵士級の口の中へと吸い込まれた。そして、何が起きたか分からない多くの避難民は、一人の女性の叫び声によって混乱が極限に達した。
「う、ひっ、BETAが・・・イヤーーーーー!!!」
このような混乱した状況下で最も恐ろしいのは、人間である。なぜなら、混乱時に人々は我先にと出口に向かい走り出す。結果として、ドミノ倒しが起こり圧死してしまう人も多く出現してします。そして実際にこのような混乱を起こさないようにするための訓練であったが実際に初めてBETAを目にした避難民にとっては、そのようなことはお構いなしだった。
「皆さん!!!落ち着いてください!!現在BETAは、あの一体のみです!!私たちの方で対処いたしましたので落ち着いてください!!」
避難民に対する避難経路への誘導と付近のBETAの探索も行っていた第13歩兵大隊は、あろうことかもっともしてはならないBETAの進入を許してしまった。
南軍曹ら第34歩兵小隊は、先ほど出現したBETAを対処したが混乱した避難民が殺到するなかでは、まともに行動することができなかった。
「くそっ!全部隊に通達!現在、出現したBETAの対処が完了した!!しかし、避難民が混乱しまともに身動きを取ることが出来ない!!どこかあいている部隊は、援軍を呼んで避難民の混乱を抑えてくれ!最優先の処理事項だ!」
現在光坂基地のHQでは、最優先で避難民の混乱の対処を行うように命令が下った。
「こちら第14歩兵中隊上田曹長だ!現在わが中隊が混乱の鎮静化に向かっている。南軍曹は、引き続き周辺の警戒を続けてくれ!もし、次BETAが出現したら・・・わかっているな?」
南軍曹自身も最悪の事態だけ避けなければならないということを肝に銘じた。そして、自らの小隊に指示を出し自らは、小銃を構えなおし大きく深呼吸をすると彼らは、また警戒と探索の任務に戻った。
後からわかった事実だが基地周辺で50kmの範囲で戦闘がおこなわれていたが光線級・重光線級の出現で戦線の一部に穴が空き直ぐに穴を埋めるために
戦術機が部隊が向かったが百数十体の兵士級や闘志級の浸透を許してしまった。この状態に陥ったのが避難民の列に兵士級が出現した1時間前であった。本来であればそれだけの時間があれば報告を受けた歩兵部隊や機械化歩兵大隊が対応することも可能であったが目先の事実、光線級・重光線級の出現、戦線に空いた穴を埋めるための部隊運用に気を取られ小型種の侵入という事実を見逃していた。他にも様々な理由が重なっていたのは、事実だがどちらにせよあってはならないことであった。
渚・佐波 BETAが出現したことによる混乱から13分、二人は・・・
「お母さん!!どこですか!」
私は、さっきの混乱でお母さんとはぐれてしまいました。そして、一人残された私は一人人の波をかき分けながらお母さんを探していました。
「おかsっ、きゃっ!」
隣にいた中年の男性の肩が当たり私は、体制を崩し前に転びそうになりました。
私がここで転んでいたら他の人たちの・・・
でも、誰かが私の腕を掴みました。
「大丈夫か!こんなところで何やってんだ!!早く逃げるぞ!」
「でも!お母さんとはぐれてしまいました!探さないと・・・」
「馬鹿野郎!お前、避難マニュアルに書いてあるだろ!逸れたら基地で集合だって!だからお前のお袋さんもいるはずだ!行くぞ!」
そういうとその男の人は、私の手を引き走り出しました。その男の人の顔は、凛々しくかっこよかったです・・・・
そして、その後私は、避難先はお母さんと一緒の所であったので無事に会うことができました。そして、私を助けてくれた男の人は、避難所が別であったので光坂基地で別れてしまいました。
そして、その男の人が実は・・・“朋也くん”だと知ったのは、以前の訓練校での話です。
渚と朋也の出会い・・・
「あなたは、この町・・・この世界が好きですか?」私は、今日入隊することになる光坂基地へと続く坂の途中にいました。坂の両脇には、綺麗な桜が咲いていて私は、その桜たちに問いかけるように・・・
私自身に問いかけるようにつぶやいていました。
すると、誰かの足音が近づいて来ました。その時の私は、それに気付かずに・・・
「私は、この町が・・・世界が好きです・・・でも、」
足音は、私の後ろで止まりました。
私は、目を閉じ両手を胸に当てて一つ大きな深呼吸をして、
「一番、大好きなのは、この世界に住む、大切な人たちです。あなたは、そんな世界が好きですか?」
私は、無意識にそんな疑問をつぶやいていました。
すると、足音は、また聞こえだし、私の横を通り過ぎ・・・・私の前に止まりました。その足音の持ち主は男の人でした。
そして、その男の人は振り返りました。
「俺は・・・この世界を平和に・・大切な人たちが別れずに住む世界にしたい。しかも、俺を守りぬいてくれた大切な人が平和にしたかった世界だしな。たがら、俺もこんな世界が好きなのかもな。」
私は、驚きがまじった顔で・・・
「そうですか・・・でも、私、怖いんです。」
私がそう言うと男の人は、
「俺も怖いよ・・・」
「えっ?」
私は、その人の顔を見ました。すると、その人は真剣な顔でした。
「俺が怖いのは、BETAと 戦う事じゃない・・・」
その人は、さらに真剣な顔になりました。
すると・・・ 大きな風が吹き、坂の両脇に咲く桜たちが一斉に揺れ桜吹雪がおこりそれは、私たちを取り囲むように吹き抜けました。
「大切な人を守りきれないことだ。」
その人は、話し終えたようでした。
「そうですか・・・私が恐いのは・・・」
大切な人を無くすこと
大好きな世界を守れないこと
BETAと戦うこと
いつの間にか、私もその男の人に話していました。
すると、その男の人は、少し苦笑いを浮かべたかと思うと少し優しそうな表情で・・・
「ったく、怖い事ばっかじゃねえかよ・・・でも、俺も似たようなもんだよ。」
桜の花は、私たちを見守るように静かにゆれ・・・
「ていうか、こんな所に突っ立てると遅刻するぞ。」
そういうとその人は、振り向き持っていたバックを肩にかけ直しました。
そして・・・
「今が怖かったら、がむしゃらにがんばれ、自分の弱さが自分の怖さを作ってんだ。誰も変わらない奴は、いない、世界と一緒だ。
だから、より良い未来・・・自分の目指すものを得られるように自分を変えて行くしかないんだよ。」
そう話終えるとその人は、坂を登りました。
「あっ、待って下さい!
あなたのお名前は?」
「そういや、名乗ってなかったな。
中村 朋也だ。あんたは?」
「中原 渚です。」
そして、私たちは二人で長い長い人生という道のりを進み始めました。
その道のりは、困難の連続だと思います。でもその道のりは、一人ではなく二人で、
いえ・・・これから、もっと多くの人と進んで行くことになると思います。
そして、どんな道にも終わりがあります。その道のりを踏破し終えた時に一緒に歩んだ人、が一緒に歩み終えるわけでは、ないかもしれないです。
でも、私は、一緒に歩んで行くことになる仲間が一人も欠けずに人生という道のりを歩み終えるために私は、自分を変えて行きたいです。
誰かを守るということ・・・
それは、誰にでも出来るたった一つの勇気・・・
決して、誰かを守ることは簡単ではない・・・
守るということは、この世で人が最も身近に行えるが最も成し得ることが難しい・・・
そして、守ることを一人で成すことも難しい・・・
だから、家族や仲間がいるのだ・・・
人間は、一人ではないのだ・・・
どんな人も何処かで誰かと繋がっている・・・
例え遠く離れた誰かでも・・・
例えもうこの世で会えなかったとしても人は何処かで誰かと繋がっている・・・
その大切な人、守りたい人を心で感じ続けその人のことを思い続ければ必ず・・・
“奇跡は起こるのだ・・・”
若者たちは、果てしない人生という名の道を進み続ける・・・
例え、どんな未来が待ち受けていようと彼らは進み続けるしかないのだ・・・
進み続ければ“奇跡は必ず起こるのだと信じて・・・”
They decided to protect.
彼らは、守ることを決心した。
Probably it may be continuation of the difficulty.
恐らく、それは困難の連続であろう。
But they will continue fighting for themselves.
しかし、彼らは戦い続けるだろう。
To protect important peoples・・・
大切な人たちを守るために・・・
~Fin~
最終更新:2009年08月10日 00:18