第76次作戦戦闘詳報

2009/8/14 grenadierさん

状況は、始発で行って最初は相当込みましたね。40分くらいかな?
場所は企業パンフをお持ちなら分かるかと思いますが、あ号は西3の奥にあるので
モニュメントの下から階段を上がった後、まず西4に入り、人混みを
かき分けてからまた、外に出て列ぶことになると思います。
初日は14時くらいに無料配布をもらいに行ったときでもマブラヴセットは
20分くらいならんだだけで皆さん買っていましたが

2009/8/14 nam3さん

0330 有明ハイブ周辺へ降下
0400 有明ハイブ正面ゲートへ到着。数千以上のBETAと遭遇し、持久戦を強いられる
1000 突入開始。
1030 スタッフ級BETAをやりすごし大広間(企業ブース)へ突入
1100 アージュアトリエにて新物質「C76」を回収。そのまま離脱。




2009/8/16 フリッツさん

0510 新木場駅に展開 初のコミケ仕様鉄道および真のすし詰め状態を経験
0520 国際展示場に到着、突撃を開始 国際展示場駅改札にて男幕を初体験
0525 スタッフの管制により突撃を中止 その時のスタッフからの通信
   「走る奴はオタクです、走らない奴はよく訓練されたオタクです。」
0530 西ゲートにてBETA群と交戦に入る
0620 栃木より出撃した友軍(コミケ11回経験)との連携によりBETA群を殲滅していく、
   この連携により多くのノウハウを得る
0925 ゲートに接近を開始 初めてビックサイトの階段を昇る
0940 西ゲートにさらに接近
1000 先発の部隊が突入開始。
1010 ハイヴに突入開始、a号目標に対して攻撃を敢行し成功
1015 大広間にて追加目標を撃破(先輩の依頼)
1020 進撃路を間違い西館に向うもすぐさまスタッフの管制により東館へ進撃
1040 東館、広間にて維号標的にて「オルタネイティブ・ストーリー」を確保、
   周辺にマブラヴ作品の購入に移る
1300頃 DDDさんと思わしき人物を発見
1330 燃料の関係から帰還を開始
1600 移動手段の関係から帰投時間に誤差がでるも無事に帰還、作戦終了 


76次作戦戦闘詳報

地獄に走る電撃



最後の下拵え


「これより作戦の概略を確認する。」

帝国陸軍第3増強師団所属第32増強戦術機甲連隊は作戦前最後のブリーフィングを行っていた

「一昨日と昨日の攻撃で地上のBETA群は掃討した撃破した個体数からいっても地上構造物はほとんどものけの殻だろう、だが問題は地下だ地下にはまだ大量のBETA群が存在する筈だ。」

先日と先々日の戦闘でフェイズ6ハイヴの規定値のBETAを撃破していた。
それが出来たのはひとえに戦力の多さだけだった。
北は北海道、南は沖縄までかき集められるだけの武器弾薬をつぎ込んでの結果だった。
そして弾薬の60%を消費し地方から遠征してきた部隊は疲れが出始めている状態だ、決めるなら明日しかない。
連隊長の言葉をスクリーンを眺めながら、俺、横田勇中尉は緊張した面持ちでブリーフィングを聞いていた。

「明日0430より作戦は最終段階に移行作戦最終段階の目的は
 ハイヴ最深部にあるa号標的への威力偵察さらに維号標的の確保、
 にある。」

佐藤 優輝連隊長の後ろ、正面のスクリーンにパッと明かりが灯り、有明周辺の地図が写し出される

「作戦最終段階の移行と同時に我が隊は旧検見川浜駅より出撃
 旧新木場駅にて第31、33増強戦術機甲連隊と合流、有明ハイヴ
 W34ゲートを包囲0845まで別命あるまで待機だ。」

「1000よりW34ゲートに突入そのままa号目標を目指す
 途中かなりの抵抗が予想されるがすべて無視してa号目標だけを
 目指す。」

連隊長が言ったあとブリーフィングルームの各所からざわざわと声が出始める。
無理もない、ハイヴそれも地下をデータリンクもなしに降りてゆくのだ、恐怖以外の何物でもない、
俺だってごめんだ、くそ!

「ごほん」

連隊長の咳払いでまたブリーフィングルームが静まりかえる

「a号目標を捕捉後は各隊一斉射、その後すぐさま維号標的へ進軍する
 維号標的を捕捉後は維号目標のBETAを殲滅し維号標的を確保する。」

「維号標的確保後は維号標的を基点に周辺を警戒、交替の斯衛軍第2戦術
 機甲連隊及び国連軍第6軌道降下兵団に交代し我々は帰還する。」

「尚、ハイヴ突入後の弾薬の補給はないと思え!弾薬は多めに持って行き、そして節約しろ、以上だ、何か質問はあるか?」

ブリーフィングルームが静まりかえる、しかしそこには確かな覚悟と熱意があった。
俺もハイヴを陥落させることができる事に命を惜しまない覚悟はある

「よろしい、以上でブリーフィングを終了する、ここに来るまで我々は
 多くの物を失った、しかしこれで最後だ、諸君の健闘を祈る、以上。」

連隊長が敬礼しそれに応えるようにブリーフィングルームにいる全員が最敬礼した。


棺桶の中で


高度500Km地球低周回軌道
国連宇宙総軍軌道降下兵軍団待機軌道

「2回目か・・・。」

明星作戦でG弾なんてくそったれな物まで使ってBETAを大陸に追い返したら思ったらこの様だ、新潟の戦線を食い破られ、また関東にハイヴが出来た。

しかしまだ本土を維持できているだけまだマシだろう、こうして反攻作戦が出来るぐらいの力はまだ帝国には残っているということだ。
さらに世界中からの増援がいる、国連、大東亜連合、さらには欧州連合と世界中の軌道降下兵が集っている。

自分も大陸から逃げ帰り、本土でも今まで生き延びてきた、そして軌道降下兵養成過程に志願した。
富士の麓でもはや気違いとしか言いようがない訓練を受けた。
そして作られた動く事の無い心。
そして今の部隊でも富士以上の訓練を受けた。
叩き込まれた整備兵との絆仲間との絆、その絆は家族以上のもとなっている。
さらに魂に刻まれた前動続行の言葉、不安はない後はただ時を待つのみ

「あとはただ駆け抜けるのみ、か・・・。」

大隊長の言葉が頭をよぎる。
確かにそうだあとはただ駆け抜けるのみハイヴに突入し任務を果たすのみ、
国民の為、殿下の為・・・
そんな物はどうでも良い俺は共に苦楽を共にした仲間の為にそして妻の為にここにいる。

帰りを待ってくれる人が居るのは良い事だ、死ぬ事ができないからな、
整備班の連中にはカードの付けを払ってもらってないし、それに妻はその身に子供を宿している。
これから生まれる子供の為にもハイヴを叩き潰して生きて帰らなければならない。

妻と自分が写った写真を一瞥した後、収納スペースに入れる。
たしかあの写真はプロポーズしたデートの時の写真か、あの時は確か道に迷って結局それがデートになっちまったんだっけ?
色々な思い出が次々と甦ってくる。
軌道降下兵養成課程くそったれた日々が半年も続いたが、過程を修了した時のなんとも言えぬ達成感は忘れる事は出来ない。
習志野に来たばかりの頃も良い思い出だ、あの時は精鋭無比、前動続行、挺身精神、様々なモットーを叩き込まれた。
整備兵との殻の絆もこの時に叩き込まれた。

ほんとに、今までの人生で重要な思い出ばかり出てくる。

海外の軌道降下兵からは棺桶と呼ばれているこの再突入殻も俺達、帝国軍軌道降下兵にとっては棺桶ではない、これを整備した連中を知っていれば文句なんて出てくる事はない。この突入殻は必ず俺たちをハイヴに届ける
だろう
空中分解なんて物はない・・・だろう、あとは俺たちの腕しだいと言った所だ、それも不安はない新潟で1回飛んでいる。
あの時もうまく行った、今回もやることをやれば無事にハイヴに辿り着くだろう。

「あぁ、俺たちは第1狂ってる団、地獄もハイヴもなんのその、ただただ  BETAを殺すのみ。」

彼、千田 智宏大尉の薄い笑みを浮かべながら、妻から送られていた勝ち守りを握り占めた。 

死してなお生きる者


東京湾が朝日に染まる

0450 旧新木場駅

「美しいだがあの朝日は血の色がする・・・」

有明ハイヴ攻略作戦
国連軍呼称ルナティックドーン作戦
帝国軍呼称克己作戦

その最終段階ハイヴの脳とも言える大型生体電算機たるa号目標そしてハイヴの動力源たる維号目標、作戦は最終段階でa号目標を撃破し維号標的を制圧しなくてはならない。
作戦最終段階で先鋒を務める帝国陸軍第1戦術機甲団その長たる川嶋勝利
大将が東の空から顔を出し始めた朝日に向かい呟いた

「その朝日から血の色を抜き勝利と歓喜の色に染め直すのが我らの務めではありませんか、司令?」

そのとなりには副官である中村圭介少将がつぶやきに反応し答える。

「だがその勝利と歓喜の色にするために更なる血が必要になるとは皮肉な物だな。」

川嶋が呆れたか、疲れたような表情で苦言を言う

「ですが司令我らの後ろにいる殿下のため国民のためにもやらねばなりません。」

引き締まった顔で中村が答える。彼の覚悟が手に取るように川嶋にはわかった

「人は国の為に為すべきことを為すべし、国は人の為に為すべきことを
為すべしか・・・ふん、奴は死んだだがその信念は形はどうであれ生き続けていると言うことか。」

2人の思いも知らず時は流れて行く


集いし勇者


0540
旧国際展示場駅前

「突撃開始!蹴散らせ!!!」

「了解!」

雪崩の様に、様々な戦術機が門へ向けて突撃していく
その中にいる俺も相当興奮していた。
周りに居るのは全て味方!これで興奮しない奴はいないだろう
目の前に広がるBETAにも匹敵しそうな物量!

「各隊へ!突撃中止、各所で混乱が発生している。突撃中止!」

突撃を開始してからすぐにHQから突撃中止命令がでた、しかし一部の部隊が命令を聞かず突撃する。
その結果、突撃した部隊はBETAに切り込んでゆくが後続が居ないためすぐさま、包囲され全滅した。
アホが!しかしHQもなぜ突撃を中止させるんだ!?スケジュール通りに行動しているはずだぞ!


「HQより各隊へ重金属雲が不足している!突撃を中止しCPの管制に従え。」

「こちら戦域管制を預かった、コールサインはゴーストアイだ、これより戦域管制を行う、東門を向う部隊はすぐさま、左に移動しろ、ゲートまで の詳しい管制はサンダーヘッドが行う、西ゲートに向かう隊はスカイアイの管制に従え。」

なに!?しかし上空には確かに雲が・・・って太陽に雲が掛っている
それも普通の雲が・・・興奮して気付かないとは、衛士失格だな、まったく

「中隊各機、作戦通り西ゲートに向かうぞ。」

「了解。」

中隊長の大木 晋大尉の命令でゆっくりと12機の不知火が進んでゆく、
今回は連隊長の忠告通り全機多めに弾薬を携行している。
そのため心なしかいつもより機体が重い気がするが気になるほどではない、
どうせ直ぐに使っちまうからな

「こちら、スカイアイよりグールリーダー、応答せよ。」

おっと管制から通信だ、コールサインはスカイアイか・・・

「こちらグールリーダー、スカイアイなにか?」

「こちらスカイアイ、グールリーダーこれより誘導を開始する、
 第3増強師団は第12旅団と合流し集結地点に進撃する、グールズは
121戦機連所属の中隊と合流せよ相手のコールサインはホーク、尚
 支援砲撃はコールサイン、ストライク00に要請しろ以上。」

「了解スカイアイ、グールズはホークズともにBETAを掃討しつつ集結
 ポイントに移動する。」

「あぁ、まってくれグール1最後にひとつ、BETAを殺すのは唯の衛士だ
 BETAを殺し生き残るのはよく訓練された衛士だ、すまないな、くだらない事でそれでは健闘を祈る。」


それから俺達はBETAを掃討しつつ、0620にホークズと合流した

「こちらホーク1、グール1へ待たせたなこれより合流する。」

スクリーンに出てきたのは引き締まったと言うよりガッチリとした体格の衛士そして雰囲気が隊長に似ている、もしかしてこの人も大陸からの生き残りか?

「こちらグール1、ホーク1へ貴隊ともに戦えて光栄だ、貴官も大陸から
 しぶとく生き延びたのでしょう?」

返答すると予想通りといった顔でホーク1が返してくる

「あぁそうだ、グール1、貴官もか・・・・
 大陸の戦友と肩を並べて戦うのは久々だな、おっと自己紹介が遅れたな近藤 武大尉だ。」

「これは失礼した、大木 晋大尉だ。」

互いに敬礼しあう2人、その顔にはとても懐かしい友人と再会した時のようなを浮かべていたといっても周りは2人の発するものすごい雰囲気に当てられて言葉がでないが・・・

ホークズと合流した後はまさしく激戦だった、次々とBETAが出てくる
BETAの物量はやはり半端じゃない!

「グール1FOX3!久しぶりに楽しいパーティだ!やはりお持て成しする より参加した方がパーティは楽しいもんだ!」

36mmでBETAの頭に綺麗にザクロをつくりながら近藤大尉が言う
しかしその間でも巧みに不知火を操り、屍を量産していく

「グール2FOX3!さすが隊長!言うことが過激ですね!っと」

そういう俺も36mmをばらまきながら長刀で要撃級を叩き切って行く
次は左に居る要撃級3匹、周りは戦車級の群!

「グール2FOX2!どけぇゴミが!」

平面噴射で突っ込みながら右手に装備した突撃砲からの120mmキャニスターが周囲にいる戦車級を散弾でバラバラになりながら吹き飛ぶ
1匹目の要撃級を跳躍ユニットのパワーに任せて首をぶった切る、2匹目は36mmで蜂の巣にする、最後の3匹目、タコ助に引き切りで2つに分断する。
打ち漏らした戦車級はカバーに入っている打撃支援が36mで打ち落として行く


「いい腕だな!名を聞いていなかったが貴様、名前は?」

ホーク1が36mmで要撃級を屠りながら近づいてくる、俺も迫りくる
突撃級を捌きながら答える

「横田 勇中尉であります!大尉殿」

「良い返事だ!まだまだ先は長い、無理はするな!」

「了解!ですがタコ助ごときには殺られませんよ」

捌いた突撃級のケツに36mmを叩き込みながら答えるついでに接近してきた要撃級を切り捨てる、簡単な事だ、馬鹿みたいに腕を振り上げているのだから隙間を抜いてやっただけの事だ。

「良い返事だ、しかし抜かるなよ。」

「了解、そして大尉、要塞級のお出ましのようです。」

「ふん、デカブツが今更遅いは!ホークリーダーよりストライクへ支援砲撃 要請エリアW1!座標08―76!」

「こちらストライク了解、そちらへは3斉射だけ行う第1斉射は10秒後だ。」

こちらへ向かってくるBETAに36mmを叩き込みながら近藤大尉が
答える

「ホーク1了解!ホーク1よりホークズ!支援砲撃着弾後、B小隊は正面に 突撃を開始!A、C小隊は右側面に展開!グールズと共同で殲滅するぞ!」

「了解!」

確実にBETAを屠りながらホークズの面々が力強い声で返事をする。
その瞳にはなにかを期待する物があった

「グール1よりグールズ!此方も支援砲撃着弾後、B小隊はそのまま突撃!
 A、C小隊は左側面に展開!挟撃するぞ!」

俺達グールズの面々も負けじと返事を返す!皆、少し興奮しているようだ

「ストライク第1斉射開始!着弾まで10秒・・・・・5、4、3、弾ちゃーーく、今。」

様々な口径の榴弾が大地に降り注ぎ、BETAを吹き飛ばして行く!大型種でさえ肉片と化しながら吹き飛んでゆく、馬鹿デカイ巨体を並べていた10体の要塞級も2体ほどが直撃を浴びつぶれている。

「第2斉射開始、・・・・・5、4、3弾着、今!」

また榴弾の雨が降り注ぎ、BETAを粉砕して大地を揺らす、次が終われば最後の仕上げだ!
唾を飲み、操縦桿を握り直す

「グール1よりB小隊突撃用意。」

低いドスの聞いた声で隊長の声が聞こえてくる、自機の姿勢を低くしながら
突撃に備える、さぁフィナーレの時間だ!

「ストライク、第3斉射開始!!・・・・・5、4、3弾ちゃーーーーく今!」

「突撃開始!突撃、突撃!」

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

跳躍ユニットの出力をミリタリーに叩き込みながら、俺たちは地上に残る最後のBETAに向かって突撃していった。

地獄に走る電撃

有明ハイヴ西ゲート周辺 0950

最後のBETA群を殲滅した俺たちは0845から行動を開始する筈だったが軌道降下兵の降下が行われたためずれ込んでいた、
軌道降下兵達にはこんな拍子抜けした降下は始めてだろう、
地上のBETAがほとんど存在しない場所への軌道降下なんて初めてだろうからな
それにしても軌道降下兵の規模も半端じゃない。
普通のハイヴ攻略戦なら戦術機甲1個連隊なのに今回は1個師団は投入しているんじゃないか?
各国の最精鋭であろう軌道降下を・・・

「HQよりグール1、西ゲート前まで前進せよ、突入タイミングは1000より先頭の部隊が突入を開始グール隊は1010までにはハイヴに突入できるだろう。」

なんて曖昧な、まぁ世界中の部隊が参加しているからな誤差もあるのだろう
しかし本当にデカイなハイヴは・・・

補給はもう済んでいる、あとはハイヴに飛び込むだけだ・・・

「グール1ラジャー、前進を開始する、グール1よりグールズ、休憩は終わりだ前進を再開する。」

「了解。」

「ホーク1よりホークズこちらも前進を再開するぞ!これからが本番だ、気を引き締めて行くぞ!」

「了解!!」

HQからの指示を部下たちに伝え前進を再開する隊長達その顔はさっきと違ってわずかだが強張っているように見えた、
まぁいくら大陸を生き抜いた歴戦の猛者でもハイヴに突入するなんて初めてなんだろう、俺だって
はじめてだ・・・不安もあるがやるしかないんだ!

「グール1よりグールズ、突入開始!いいか各機!BETA群と遭遇するま では跳躍ユニットの使用を禁止する!移動は主脚走行でおこなう!」

「了解!!!」

「ホーク1よりホークズ、グールズと同様、RANで行くぞ!グール1ここでお別れだ、死ぬなよ」

「グール1よりホーク1それはこちらも同じです、御武運を!」

「応!ではな」

ここでホーク隊とは別行動に入る頼もしい味方だったのだが仕方がない
そして俺たちはまさしく電撃のように駆け抜けた、大量のBETAを突き抜け、
そしてa号標的に辿り着いた

大広間
1010

「グール1よりグールズ全兵装使用自由!繰り返す全兵装使用自由!
 噴射跳躍で一気に接近!撃ちまくれ!」

「了解!!」

跳躍ユニットのスロットルをA/Bに叩き込み、機体が宙を舞いa号目標に突進して行く!

「グール2、FOX2!!FOX2、てめぇの為に取っておいた120mmだ!存分に味わえ!!」

勇機を初めとする10機分60発の様々な120mm砲弾がa号目標に打ち込まれる。
しかしa号目標は揺らぎもしない

「グール1FOX3!」

120mmの次は可能な限り36mmを撃ち込んで行く、勢い良く残弾がなくなっていく

中隊の持てる火力をすべて叩き込んだ後、a号目標と交差する!

「グール1より各機へ第1目標を達成した。これより第2目標、維号標的の 制圧に向かうぞ!跳躍ユニットの使い過ぎに注意しろ!」

「了解!」
(なんとか此処までは脱落者はいないか、これから先が問題だな・・・
A号目標の攻撃に成功したが俺はなんとも言えぬ不安を感じていた。


錯綜

1020 西館広間

「くそ!ここは何処だ!」

俺たちグール中隊は混乱していた、原因は簡単だ、目的地とは全く逆の方向に向かっていたからだ。A号目標を攻撃した後、俺たちはそのまま大広間から離脱し維号標的に向かっているはずだった。
しかし離脱した際に抜ける穴を間違えたらしい、さらに問題がある、それはいま現在大量の要撃級に囲まれていると言う事だ。
幸い要撃級という事で弾薬は節約しているが推進剤の消費が先ほどより激しくなっている!

「グール1よりグールズ!フォーメーションこのまま西館に展開している
帝国陸軍第1軌道降下兵団と合流するぞ!」

「了解!」

中隊の皆が返答するがその顔には焦燥の色がにじみ出ていた。
しかし第1狂ってる団と比喩されるほどの軌道降下兵団と合流出来れば話は変わる

「グール2、FOX3!どけぇ!」

36mmを要撃級のドタマに叩き込み他の要撃級を切り捨てて行く
付きは絶対にしない、付く時には姿勢を落とさなければならないし姿勢を戻すのにも時間が掛るからだ、そしてまた次の要撃級を今度は首と胴体を分離させる。

BETAを屠り続けるが数が多すぎる!ここまでかと思っている時
西側の方で爆発が起こった!西側という事はまさか!

「こちら帝国陸軍第1軌道降下兵団所属千田 智宏大尉だ、無事か!?」

何機もの不知火が現れ、俺たちを包囲していた連中を殲滅して行く
そしてどの機体にも書かれていた精鋭無比、前動続行の文字、間違えない
第1軌道降下兵団だ、これで何とかなるだろう

俺たちの前に精鋭無比の文字が書かれた12機の不知火が現れた。
ディスプレイに相手の中隊長と思われる人物が出てくる。

「こちら第32戦術機甲連隊所属、大木 晋大尉だ、支援に感謝する。」

「構わないさ、しかし32連隊は維号標的に向かうべきなのになぜここにいる?ここは西館だぞ?」

「a号目標攻撃後の離脱ルートを誤ったんだ、しかも情報が足りない、
 ここから維号標的に向かうルートはあるか?」

「ここからだと・・・運が良いな貴隊は、ここから維号標的の近くに出るルートがあるから、今、データを送る。」

「感謝する。データ受信完了、これより移動を開始したいが近くに補給コンテナはないかな?」

「ちょうど、移動中に1つコンテナ群があるはずだ。」

「そうか、了解した。しかし補給コンテナ群があるという事は西館の方の制圧はかなり進んでいるのか?」

「あぁ、投入した兵力が半端じゃないからな。」

西館には確か国連と軌道降下兵団が中心のはずだ・・
まあ、大方ヤンキー共が数と火力に任せ制圧したんだろう

「そうか、ではこれで失礼する、武運を。」

「貴官らもな。」

敬礼をした千田大尉がディスプレイから消える。
さて、これで迷子になる事はないあとは腹ごしらえだ。

「グール1より各機、これより提供されたデータに沿って移動を開始する、途中補給コンテナがあるからそこで補給を済ませ、維号標的に進撃するぞ!遅れを取り戻せ。」 

「了解!!!」

(すこし手違いがあったが、ここからがペイバックタイムだ!!!)
第1軌道降下兵団と別れ俺たちは維号標的へと向かった

到着


東館 大広間
維号標的周辺 1045

段々と大広間の入口が近くなってくる、入口にひしめいているのは勿論BETA共

「グール1より各機へフォーメンション、アローヘッドワン。」

「了解!!!」

「グール2、FOX2!」 

「グール6、FOX2」

「グール10、FOX2!!!」

「グール12、FOX2!」

入口を塞いでいる、要撃級の群を120mmで吹き飛ばす!
120mm弾が命中し要撃級の上半身が粉々になる

「グール1より各機、跳躍噴射で一気に飛び出すぞ!」

跳躍ユニットの出力をミリタリーにし12機の不知火が大広間へと飛び出す
そして中隊の右後方には不動心の文字が入った不知火の集団が戦闘中だった。

「グール2よりグール1へ居ました!32連隊の連中です。
 どうやら戦闘中の模様!」

「グール1了解、中隊各機へ、このまま左側面のBETA群をぶち抜くぞ
 全兵装使用自由!突っ込め!」

「了解!」

BETAの群に一気に接近して行く、連中は32連隊との殴り合いでこっちには全く気づいていない!

「グール4、FOX1!」

「グール5、FOX1!」

制圧支援から誘導弾が放たれBETAの群に穴があく、

「B小隊!突撃!突撃!」

「グール2よりB小各機、遅れるなよ!」

4機の不知火が制圧支援の開けた穴に飛び込む

「グール2、FOX3!」

36mmを撃ち込みながら一気にBETAの群をかき分ける

「グール10、FOX2」

集ってくる戦車級には120mmキャニスター弾を、
要撃級には36mm劣化ウラン弾をプレゼントしながら進んで行く、
そして

「グール2よりグール1、突破成功!」

「了解、グール2!グールリーダーよりシルフ1(32連隊指揮官機)へ、これより合流します!」

「シルフ1よりグール1へよく生きてたな!?そのまま左翼に加われ!」

「了解!各機、アローフォーション!遅れを取り戻すぞ!」

「了解!」

なんとか合流することはできたか、しかも12機全機生存、こりゃ奇跡だな、まったく・・・
しかし維号を制圧すれば任務完了だ!

1330 維号目標

「HQより321大隊へ交代だ!帰投を許可する、ご苦労だった。」

「シルフ1了解、321各機へこれより帰還する。」

「了解!」

ようやく終わった・・・俺達が維号目標を制圧した後、後続の第6軌道降下兵団、
斯衛第2戦術機甲連隊が到着し32連隊は順次、帰還を始めていた

「グール1より各機へ聞いての通りだ、帰還するぞ!」

「了解!」

皆が返事を返す、皆、少し疲れている感じだが、その表情には歓喜の色が良く見えた。
今回のハイヴ攻略戦では史上最大の反攻作戦だ、成功しなければアジアは終わってただろうな・・・まぁ、ともかく終わったんだ

1600
俺たちグール中隊は12機全機生還と言う奇跡的な記録を残しハイヴ攻略戦を終えた。
最終更新:2010年01月05日 20:15
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。