朽木と有栖川のなぜなにコーナー

朽木と有栖川のなぜなにコーナー


「朽木と有栖川のなぜなにコーナー♪」

「有栖川…急にどうしたんだ?」

「このコーナーは、マブラブオルタネイティヴ~暁の空へ~ の独自解釈、独自設定について説明していこうというコーナーです。」

「いや、おい…誰に言っているんだ?」

「誰って、大尉。リスナーの皆さんに決まってるじゃないですか。」

「リスナーって「それでは、さっそく参りましょ~。」っておい!」

BGM

「それでは第1回目は、私達『フェニックス小隊』と切っても切り離せない擬似生体についてです。」

「ふむ、話の流れが良く分らんが…とりあえずは良しとしよう。」

「良しとして下さい、それで大尉…この擬似生体って、難しく聞こえますけど、つまりどういうものなんですか?」

「擬似生体の定義か?単語自体の意味は、本物の生身ではない体…つまり、義肢のことだな。」

「でも、金属剥き出しの腕とか足じゃ無いですよね?」

「そうだな。単語の意味としては、本物の生身じゃなければ何でも擬似生体ってことだが…衛士に使われている一般的な擬似生体はクローニングや細胞培養技術の応用で出来ている。」

「生だったんですか…クローニングってことは、例えば大尉のクローンが作ってあって、怪我をしたらクローンの腕を切って移植ってことですか?」

「実際にはそれが一番手っ取り早いんだがな…受精卵を利用し、人間そのものを作ること自体は比較的簡単だ……だが、結局はそのクローンの人権問題があってな、受精卵を用いた擬似生体の作製は禁じられている。」

「それだともはや擬似…って感じてすらないですしね。ということは、擬似生体に実際に使われているのは何なんですか?」

「胚性幹細胞(はいせいかんさいぼう)…Embryonic stem cellsだ。このES細胞は理論上どんな細胞にも成りえるという特徴を持っている。これをクローニングし、目的の擬似生体になるように遺伝子操作を加えた上で細胞培養を行ったものが、一般的な擬似生体だ。」

「人のクローンを作ってから腕を取るのでは無く、最初から腕を作れるということですね。」

「そうだな、さらには自分の細胞から作ることで、拒絶反応は無い…という原理だ。」

「原理、という言い方に留めているってことは、実際には拒絶反応が起こるってことですか?」

「他人の腕を繋げることや、機械の義肢をつけることに比べれば0と言っても良いくらいな確率だが…拒絶反応は起こる。それは、擬似生体が副次的に遺伝子操作を行っているが為に本人と差が出てくるということが原因となる。」

「かと言って、クローンそのものを作って…ってわけにはいきませんからね。」

「あぁ、ちなみに拒絶反応と言わないまでも、違和感が残ったりする場合は多々ある。結局は完全に同じでは無いし、体温調節や発汗昨日等の代謝能力も、人体と同等であればまだ良い方だが…その水準以下であることが多いしな。」

「なるほどなるほど。…ちなみに、大尉たちの擬似生体はどこが違うんですか?」

「『衛士再生計画』で使われている擬似生体で、一番の特徴となるのは『ナノマシン』だな。」

「ナノマシン…ですか?」

「あぁ、元々はとある極秘計画のスピンオフ技術であるらしいが、このナノマシンによって擬似生体がより人体の性能に近く…むしろ、繋がっている生身に負荷のかからない範囲で性能が向上することが可能となった。」

「いまいちイメージがつかめませんが、具体的にはどのようなことがあるんですか?」

「例えばヘモグロビン中の鉄イオンに対し磁気的制御を行うことによる血流制御、神経伝達物質の補助による神経伝達速度の向上、呼吸器系、消化器系等様々な臓器機能の補助だな。」

「………正直、よく分らないのですが。」

「簡単に言えばスペックの底上げだ。例えば俺は以前の擬似生体では思い道理に身体が動かなくて散々苦労していたからな…元々の身体能力が高い人間であるほど、擬似生体の性能が低ければ齟齬が生じ、身体に違和感が残り、衛士復帰から遠ざかる。」

「なるほど…でも、逆に高性能すぎて……っていうこともありそうですよね。」

「そうならないように調節はされているが…ありえるだろうな。精密な組織である内臓等、特に目…さらには腰など神経が集まっている部分等だな。」

「ん~、何事も完璧ってわけにはいかないんですね。…それにしても、大尉がこんなに博識だなんて驚きました。」

「自分の命を預ける身体なんだ、詳しく知ろうとするのは当然だな。むしろ、フェニックス小隊の一員であるお前が勉強してなくてどうするん「…ウザッ」おいコラ!」

BGM

「ふつおたのコーナー♪」

「………。」

「ちょっと、大尉。シャキっとして下さい!恋の相談のメールとか来てるんですから。」

「知らん、そんなもんで他人に頼るな。俺は帰る。」

「大尉、大尉~?………ヘソを曲げたか……それでは皆さん、今日はここまでのようです。最後にいつもの挨拶を。まったね~♪」


(ナレーションby士門)
「この番組は、帝都戦略研究会、リレーSS、マブラブオルタネイティヴ、暁の空へ、製作班の提供でお送りしました。」
最終更新:2010年01月14日 21:04
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