【作品名】エイダ
【ジャンル】山田正紀作のSF小説
【名前】ヘル・ハウンド
【属性】生きている〝時間〟、オペレーターたちが飼っている〝時間〟
【大きさ】狭いオフィスを包み込んだ程。
事務所衛生基準規則 第二章 事務室の環境管理において、
オフィスの一人あたりの面積は最低でも10立方メートル確保するよう定められている。
最低値をとりヘル・ハウンドの大きさは10立方メートルとする。
【攻撃力】特殊能力参照
【防御力】時間そのものなので物理無効。
素の耐久は攻撃を受けた描写が全く無いので、大きさ相応の人並みとする。
【素早さ】大人二人を追いかけられるので一応動ける。
戦闘・反応・移動速度は大きさ相応の人並み。
【特殊能力】時間そのものなので不可視。
対象を包み込んで単調に円環的なループを描くだけの時間に取り込める。
作中では狭いオフィスを包み込み、オフィス内の時間を停止させた。
厳密に言えば時計の秒針はチッチッと動いて時間を刻んでいるが、
凍り付いたかのように一カ所から動かず、その動きを繰り返すだけで実質動いていない。
範囲内の生物は時間に囚われ、そいつにとって時間は停止したも同然と述べられている。
作中では殿村という人物が時間に囚われ、顔は緩んで目は何も見ておらず、
脳溢血もしくはくも膜下出血を発症したかのように生きているだけ=戦闘不能となった。
【長所】名前は「地獄のイヌ」というより「Hellenic hound」、ギリシア人のイヌの意味合いの方が強い。
かつてギリシア人は〝時間〟を円環的なものとして捉えていた。
【短所】主人公の五体譲がコミュ障ってレベルじゃない。
【戦法】範囲を包んで時間停止
【備考】ヘル・ハウンドは主人公の五体譲が敵対する〝エイダ〟のオペレーター(演算士)が放った〝時間〟
意志はちゃんと有しており、主人公の五体譲と未亡人の容子を殺そうと追いかけた。
五体譲らパラメーター(変算士)は量子力学的な立場から〝時間〟を捉え、〝時間〟を宇宙の様々な現象の一つと解釈する。
だからどんな場合にも〝時間〟に先んじて現象が発生し、その後で〝時間〟が相関的に発生すると考える。
それに対してオペレーターは〝時間〟を相関的なものとしてではなく、
ニュートン的で直線的な均質なもの。あくまで実在するものとして解釈する。
それはそれで、まあ、〝エイダ〟は動きます__(by五体譲)
参戦vol.108 138-139
最終更新:2022年05月15日 15:40