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西武ドームにて野球道具一式を手に入れ、新たな仲間を加えてチームを成立させた聖帝軍は、他チームに
追いつくべく早速特訓を開始した。
理不尽級の拳王軍や強豪のイチローチームなどと張り合う事になるのだから当然特訓は苛烈を極めた。
チルノが野球のルールを把握するのにえらい時間を費やしたり、ふなっしーの投げた暴投がサウザーに直撃したり、
ジャンケンに負けたサウザーがコンビニまで弁当を買いに行かされたり、サウザーが自身のタンクトップ衣装型
のユニフォームを作ろうとして亜久里達から全力で止められたりと、それはもう色々と壮絶な特訓風景だったが、
全部語ると長くなりそうなので割愛する。

そうこうしている内に4回目の定時放送開始の時刻となり、聖帝軍一同は一端特訓を切り上げベンチに集まり、
放送を聞く事に集中する事にした。
定時よりも10分も遅れて放送開始した事に全員が疑問を持ちながらも、ダースベイダーによる死者名の読み上げ
と風鳴翼の指名手配に関する情報が淡々と続く。


「―――――では、討伐が確認でき次第、首輪解除と同時にこちらの転送技術で討伐者を我らの本拠への転送を行おう。
諸君らの健闘を祈っているぞ、これにて放送を終わりとする」


そして放送は終了し、一同は様々な思いを抱きながら口を開いた。

「……大丈夫かい、亜久里ちゃん?」
「心配はいりませんわ正太郎。確かにマナ達は死んでしまいましたが、だからといって私がここで逃げ出してしまっ
てはそれこそマナ達に顔向けできません。プリキュアの一人として、私はこれからもこの殺し合いを止める為に
戦い続けます!」
「(アグリちゃんは強いなぁ……私なんかミユ達が死んだらきっととても平静でいられないのに……)」
『友の死を乗り越えて更なる戦いへと身を投じる……う~む、これぞまさにヒーローの王道ですねぇ』
ごめんルビー、ちょっと空気読んで」

放送によって同じプリキュアであるマナや美希の名を呼ばれた亜久里を気遣う正太郎とそれを見ていたイリヤ
だったが、予想に反して亜久里は気丈な答えを返してきた。
無論ショックを全く受けた訳ではないだろうが、それでも彼女の心の強さに二人は改めて感心するのだった。


「フフフ、ラオウの奴め死んだか……いや待てよ、前の放送でもジャイアンやジャギと言った名前が何度も
呼ばれた事があったからな……拳王軍が瓦解したとも聞いていないし、並行世界の奴という可能性も捨てきれ
nぐほあっ!?」
「そんな事は今はどうでもいいです」

ラオウの名が呼ばれた事に気を取られて空気を読まないでいたサウザーをヤミが髪の毛パンチで殴り倒し、一同は
改めて現状を確認するため身を寄せ合う。
中心となって話をまとめるのはサウザー……なわけがなく、正太郎と亜久里である。


「先ほどの放送で気になる部分がいくつも出てきましたわ。一つは10分もの放送の遅れ、一つは今更になって
禁止エリアに指定された主催の本拠地である九州、そして指名手配された風鳴翼という人物……」
「放送が遅れたっていうのは、単にその翼って子が首輪を外したんで主催の連中が慌ててたんじゃないのか?」
「それは違うと思います。サウザーさんのパソコンで改めて色々と情報を集めてみましたが、首輪を外す事が
できた参加者は彼女以外にも拳王軍の面々がいます。ただでさえ危険人物の集団である彼らが各地でこれだけ暴れ
まわっているというのに、それを差し置いて一人の食人鬼の女性が指名手配されるなどあり得るでしょうか?」
「確かに、普通に考えればその風鳴翼よりも殺し合いを引っ掻き回しかねない拳王軍が放置され、彼女一人が名指しで全国に
指名手配されるというのはおかしな話ですね」
「ムムーッ、なんか怪しいなっしー!」

紘太の指摘を正太郎が的確な意見で反論し、それにヤミやふなっしーも相槌を打った。
その後も少年探偵たる正太郎の推理は続く。

「次に今ごろ禁止エリア指定された九州についてですが、これは裏を返せば『主催の本拠地に侵入されてもそれほど構わなかった』
とも取れるんじゃないでしょうか?」
「えっ、どういう事?」
「ネット上での書き込みを信じるならば、今までにもロボット化した九州に侵入を試みた人々は何人もいるようです。
そんな事があったならば普通は次の放送を機に九州を禁止エリアにするはず……にも関わらず主催達は中国地方を
先に禁止エリアに指定しました。これは明らかにおかしい行為です」
「確かにそうだ。俺が主催者だったら侵入者なんぞが出た時点で本拠地を即刻禁止エリアにするはずだ。普通は誰だって
そうするはずだぞ?」
「あっ、せーてーが復活した」
「にも関わらず主催達はそれをせず、このタイミングで九州を指定した。つまり『今までは侵入されても別に平気だったが
ここから先は無闇に侵入されると困る』理由が出来たという事じゃないでしょうか?」
「侵入されると困る理由……そりゃ一体何なんだろうな?」
「それを解くカギは、おそらくこの風鳴翼さんでしょう」

正太郎はサウザーのパソコンで画像を検索し、風鳴翼の顔写真を画面に映し出した。
テラカオスとして覚醒する前の写真らしく、傍らには死亡したぼのぼのの姿も見られる。

「風鳴翼がカギ? どういう事だ正太郎?」
「考えても見てください。主催者側には以前の放送で凄まじい戦闘力を見せつけたバーダックという男がいたでしょう?
あれほどの人物がいるならば彼に討伐を要請すればいいはずです。なのに主催は彼ではなく僕たち参加者に討伐を
頼んだ………」
「殺し合いの後の日本の安全を脅かすとまで公言していながら、ですね?」
「おかしいなっしー! そんなにヤバい奴なら普通はあっちが退治すればいいはずなっしー!」
「全くです。まるで動物園の檻から逃げ出した猛獣をお客に捕獲してくれと言っているようなものですね」

ヤミの言葉に一同は心中で同意した。
いくら魅力的な報酬が出るからといって、そこまで殺し合いに影響を出すような存在を後々の国民に始末させるなどという
行為を要請するなど本来の趣旨から逸脱していると言わざるを得なかった。

「言うまでもないでしょうが、主催が提示した報酬云々はデタラメでしょうね。おそらく本当の目的は『参加者達を風鳴翼と
戦わせる事』なのではないでしょうか?」
「戦わせる? 一体何のために?」
「そこまでは流石にまだ分かりませんが……」
「……いや待て、もしかしたら連中の目的に見当がつくかもしれんぞ?」
「本当ですかサウザー!?」
「もしくだらない推理だったら承知しませんよ?」

思わぬサウザーの発言に一同が驚きと疑いの眼差しを向けつつ、サウザーは言葉を紡いだ。

「お前達、蠱毒という物を知っているか?」
「コドク? なにそれ?」
「蠱毒……確か古代中国に伝わる呪術にそんな名前の物があったような気が……」
「フフフ、その通りだ正太郎。蠱毒とは小さな入れ物に大量の虫を入れそれらを共食いさせ、最後に生き残った最も
生命力が強い虫を呪いの媒体にするという呪術だ。何か似ていると思わんか? 風鳴翼の状況に……」
「た……確かに言われてみれば!」
「おい待てよ、それってつまり主催の連中は……」
「そうだ。真の理由は分からんがおそらく奴らは報酬をダシにしてこの女と強豪参加者を戦わせ、この女を強化しようと考えて
いるのではないか?」
「なるほど! 確かにそれなら主催がわざわざ参加者に討伐を頼んだ理由にも辻褄が合う! 九州が今禁止エリアに
指定されたのも、彼女を強化する経過を安全に監視するための措置に違いない!」
「お手柄ですわサウザー! 主催の真の目的を掴む手掛かりが生まれましたよ!」
「フハハハハハ、見たか俺の推理! もっと褒めてくれてもいいのだぞ? ついでに俺に忠誠を誓っても別に
 かまわnゴヘッ!?」
「調子に乗らないでください」

またしてもヤミに殴られたサウザーを横眼で追いつつ、一同はパソコンに映されたカオスロワちゃんねるの
書き込みに目を通し始めた。
これまでの周囲の状況を整理して今後の行動方針を決める為である。

「やっぱり2日目ともなるとかなり書き込みが多いな……こりゃ情報一つ探すのも一苦労だぞ?」
「正太郎、ここはふなっしーに任せるなっしー!」
「ええっ、大丈夫なのかい?」
「任せておくなっしー! ヒャッハー!」
「おおっ、見事なブラインドタッチ! しかも早い!?」


ふなっしーの見事な操作と正太郎の正確な情報整理のおかげで、ここ数時間の大きな動きを短時間でまとめる事に
無事成功した。
その結果得られた主な情報は。

『関東で地震が起きた。原因はなんか東京の地下にあるらしい』
『拳王軍が大阪に現れて食料を強奪してる。やべぇ逃げよう』
『国会議事堂前で魔物と警察官達が戦ってた。ガス爆発まで起きたぞ』
『DMC狂信者の大軍団が都庁の魔物に返り討ちにあった。都庁パネェ』
『大魔神軍、ドラゴンズに大敗。なお大魔神軍は試合後に別の参加者に全滅させられた模様』
そして

『風鳴翼は、今埼玉にいるらしい』


「ゲェーッ!? 奴は今埼玉にいるのかーっ!?」
「よーし、あたいが退治してやる!!」
「話を聞いてなかったんですかチルノ! 主催の目的が彼女をより強くする事だとしたら、今私達が行った所で
餌を与えに行くだけですよ!」
「とはいえ、彼女をこのまま放置する訳にもいきませんからね。誰かがいずれは討伐に行かなくては……」
「しかし金田正太郎、情報によれば彼女は魔物の巣窟と化した都庁の門番の片腕を奪うほどの手練れだと書かれています。
それほどまでの猛者を倒すとなると、流石の私も自身があるとは言い切れませんよ?」
「それは俺達も同じだぜヤミ。関係ない人達が犠牲になるのは避けてぇが、今の俺達じゃ明らかに力不足だ……」

ヤミの言葉に拳を握りながら紘太は同意した。
彼自身も今すぐにでも食人鬼の凶行を止めたいのだが、今の自分には強化変身の為のゲネシスコアやエナジーロックシード、
カチドキや極ロックシードといったアイテムが手元にない。
通常形態だけでネットの情報通りの怪物と戦うには流石に彼も心持たなかった。
他の面々も言葉や態度には出さなかったが同じ気持ちには変わりなかった(チルノは除く)。

「……となると、俺達が次に目的とすべきは風鳴翼以外のどれかとなるが……」
「私はできればDMCの狂信者達を止めに行きたいです。各地に散らばっている通り魔同然の彼らを放っておいては
私達の目的である野球の試合もおちおち出来ませんからね」
「もしそうなら、都庁の魔物達と協力体制を取れませんかね? 彼らもDMC信者とは敵対していますし、何より
野球で世界を救う詳細な情報に関して何か知っているかもしれませんよ?」
「詳細な情報というと、イチローチームの方も可能性がありそうだね。今ドラゴンズが一緒みたいだけど」
「拳王軍……は、色々と近寄りたくねぇなぁ。首輪を外せる奴がいるらしいのは気になるけどよ」

この殺し合いの主戦場と化した関東のどこに向かうか。
聖帝軍一同は大いに頭を悩ませた。
この後の選択次第で自分達の運命が左右されかねない、そんな気がしたからである。


「ところで紘太、さっき気になる書き込みがあったなっしが……」
「何だ、ふなっしー?」
「この画像を見てほしいなっしー」
そう言ってふなっしーはパソコン画面に映された添付画像を紘太に見せる。

『東京の近くで妙なペア見つけたwww』


そこに映っていたのは、何やら美味しそうな鎧に身を包んだ白い男と土下座ポーズのドラゴンという妙な組み合わせの
参加者の画像だった。

「げぇっ!! これもしかして貴虎じゃねえか!?」
「やっぱり知り合いなっしー? 紘太の変身した姿に似てたから気になってたなっしー!」
「ああ! あいつならきっと俺達の力になってくれるかもしれねぇ!」
「何だ何だ、その白いのは強いのか? ならば是非聖帝軍に加えたいぞ?」

かつては敵対していたが、今は頼れる人物である呉島貴虎の変身する斬月・真の無事な姿に驚きながら、紘太は
彼との再会を模索し始める。
事情は知らないがドラゴンも一緒のようなので、もしかしたら野球に関しての情報も得られるかもしれない。
サウザーも食いつきだし、東京行きを提案しようと彼が口を開こうとした―――――


その時である。


「いるか聖帝軍ーッ! 俺達と勝負してもらおうーっ!!」
「な、何だ!?」

突如としてスタジアム入口の方から何者かの声が響いてきた。
それと同時に、野球道具を携えた9人の集団がゾロゾロと球場内に侵入してくる。
どう考えても野球チームである。

「ムゥッ、遂にこの聖帝軍に挑戦するチームが現れたか! 名を名乗れ!」
「俺達の名は『ウルフハリケーンズ』! 聖帝軍、お前達に野球の試合を申し込みに来たぜ!!」
「フフフ、いいだろう。この聖帝サウザーに勝負を挑んだ事を死者スレで後悔させてくれるわ!」

遂にやってきた初試合に、サウザーは意気揚々としながらバットを握る。
他の面々もそれぞれ心境は違ったが、芯の部分ではサウザーと同様の心持であった。

「それにしてもあのチームの面々………」
「どうにも形容しにくいオーラが強いですわね………」

「遂に試合の時が来たか、ドスコーイ!」
「フッ、このヘラクレスファクトリー主席の俺がいる限り勝利は揺るがないぜ!」
「男とは何ぞや? 命とは何ぞや? 返答せい!!」
「フフフ、君達に教えてやるザンス、勝敗は常に顔で決まるのだよ!」
「お前ら下がっていろ、俺一人でいい。超人レスラーや青銅聖闘士について来られても、足手まといなだけだ」
「いや、野球は9人じゃないとできませんから」

面と向かっては言いにくいが、ヘタレ臭、噛ませ犬臭がすごい。
そう思う亜久里と正太郎であった。
その後ほどなくして両チームはグローブを身に着け、球場の中央で全員が相対した。

「よーし準備は終わった! 後は双方のスタメンを発表するだけだが、そっちは決まっているか?」
「無論だ! 俺達のスタメンはまず―――――――」


ドガァァァァァァァァァァァァン!!



「「「うわああああああああああああ!?」」」


ウルフハリケーンズがスタメンを発表しようとしたまさにその瞬間。
西武ドームの屋根を突き破り、球場のど真ん中に何者かの放ったビームによる砲撃が撃ち込まれた。
いきなりの事態に一同は慌てながらも状況を確認しようとする。

「な、何だ!? 何が起きた!?」
「みんな気を付けて! 上空からの砲撃だ!」
「おーいみんな、大丈夫か!?」
「こっちは何とか全員無事なっしー!」
「し、しかし、相手チームの方は………」

聖帝軍の面々は各々が回避や防御が間に合い全員が無傷か軽傷で済んだ。
しかし反応が遅れたウルフハリケーンズの面々の大半は直撃を受け、死亡した者がほとんどであった。
あまりの状況に一同は言葉を失い、ただただ呆然とするしかなかった。


【ヤムチャ@ドラゴンボール 死亡確認】
【ウルフマン@キン肉マン 死亡確認】
【ガゼルマン@キン肉マンⅡ世 死亡確認】
【独眼鉄@魁!!男塾 死亡確認】
【海蛇座の市@聖闘士星矢 死亡確認】
【ゴッド・リー@テラフォーマーズ 死亡確認】
【カツ・コバヤシ@機動戦士Zガンダム 死亡確認】
死因:爆死


―――――が、そんな中生き延びた者が2名。

「くっ、まさか空からの奇襲とはな………おい、大丈夫か?」
「お、おお……何とかウンメイノーするのは免れたみたいだ……だが他の仲間達が……」
「あんた達、大丈夫なのか!?」
「ああ、元より俺は頑丈なのが取柄でな」

鎧を着たワニのような男と、青いクワガタみたいな仮面ライダーは傷を負いながらも立ち上がり、仲間達の
無残な姿に怒りを隠せなかった。
かつて大魔王バーンの配下だった獣王クロコダインと戦いの神(笑)仮面ライダーガタックこと加賀美新。
世間的には噛ませ犬扱いの二人だが、共にこの場にいる面子の中では優れた実力の持ち主である。

「くそっ、せっかくヤムチャの奴が誘ってくれた野球の初戦をぶち壊しやがって! 一体誰がこんな事を!」
「落ち着け加賀美、どうやら下手人はあやつのようだぞ」

忘れられがちだが元高校球児である加賀美が激昂するのをなだめつつ、クロコダインは天井に開いた穴から見える
影を見るよう彼に促す。
そこから見えるのは巨大にして威圧的、そして機械的な外観をした物体――――――

「ど、ドラゴンだと!? まさか都庁の魔物が攻めてきたのか!?」
「違うな。都庁に巣くっている魔物達にあのような機械の身体を持つ者はいないはずだ。おそらくあれは別の勢力だろう」
「えっ? ワニのおじさん、都庁の事を知ってるの?」

驚くサウザーに冷静に指摘するクロコダインの発言に驚いたイリヤが疑問を口にする。
実際のところ都庁の魔物に関する情報は単に『ドラゴンをはじめとする魔物の軍勢』という漠然としたものしかネットに
流布されていなかったため、機械の魔物は都庁にいないという情報を知っていたクロコダインに驚くのも無理はなかった。
だがその疑問は上空から聞こえてきた声によって無情にもかき消されてしまう。


「もーっ、全員やっつけたと思ったのに半分以上残ってるじゃない! しぶといわねぇ!」
「そ、その声はもしや………レジーナ!?」

巨大な機械の龍の頭の上から聞き覚えのある声がした事にもしやと思い、亜久里はその名を叫んだ。
出来れば最悪の予想が外れてほしいと思いつつ。
だがその期待は見事に裏切られる事となった。

「あら亜久里、殺し合いが始まる前以来ね。元気だった?」
「レジーナ……貴方は何故いきなりこんな真似をしたのですか!? 事と次第によっては……」
「何故? 決まってるじゃない、そのドームにいる奴らを全員SATSUGAIする為よ!」
「なっ………」

自身の片割れともいうべき少女から飛び出した発言に、亜久里は驚きを隠せなかった。
確かにかつてはキングジコチュー率いる悪の軍勢の一員として活動していた彼女だが、ここまで露骨に過激な発言を
した事はなかったはずである。

「おいちょっと待て、あの子今SATSUGAIって………」
「ま、まさかあのレジーナって子、DMCの信者!?」
「い、いえ、あの子はデスメタルのようなジャンルの音楽を聞くような子ではないはずなのですが……」
「………ねえ亜久里、マナがね、死んだんだよ?」
「!?」

それまでの無邪気な様子が一転、暗いトーンに包まれた声でレジーナは話し出した。
亜久里も彼女が何を言わんとしているのか察しつつ、今は彼女の言葉に耳を傾ける。

「さっきの放送でマナの名前が呼ばれた時、最初は何かの間違いだと思ったわ。でも放送は全部本当だった。
だから仇を討つためにマナを殺した奴を探し出そうと思ったの。でもネットのどこにもマナを殺した奴の情報はなかったし、
周りにいた人達も誰も知らなかった。どうすればいいのかわからなくなった私はいっそ自害しようとも思ったわ。
でもそんな時私を救ってくれたのがクラウザーさんの歌だった! クラウザーさんの歌を聴いていたら、マナが
死んでぽっかり穴が開いた私の心が塞がれていくのを感じたの! だから私は決めた! 私を救ってくれたクラウザーさん
を生き返らせるために、信者のみんなと一緒に殺し合いをする人も魔物も全部SATSUGAIするって!!」


駄目だ、この子は完全にDMCの狂信者に成り果ててしまっている。
殺し合いによるストレスとマナの死によるショックで弱り切っていた彼女の心にクラウザーさんの歌は猛烈な毒でしか
なかったのだ。
絶句した表情のまま、亜久里はそう痛感した。
彼女達は知る由もなかったが、相田マナを殺害した下手人は都庁にスパイとして潜り込んでいたDMC狂信者であるデスマンティスと
ラージャンの二人である。
それを知らぬレジーナが自身も狂信者に身を落としてしまった事は、まさに悲劇としか言いようがなかった。

「ヌゥ……これは話し合いができるような精神状態ではなさそうだぞ、あの娘」
「とにかくあの子を早く止めないといけない。出番だ、鉄人!」
「待ってください正太郎! レジーナと戦うのであれば、私も!」
「亜久里ちゃん、あのレジーナという子は君の友達なんだろう? 友達同士で殺し合いをさせるなんて悲しい事は僕には
させられないよ。その辛さなら僕も痛いほど知っているからね………」

かつて友情を育んだ宇宙魔王の息子グーラの事を思い出しながら、正太郎は亜久里を制止し鉄人28号をディパックから
出撃させ、Vコンを握りしめた。
あれほどの巨体であれば鉄人の出番であり、その機動性で攪乱する事が有効だと踏んだからである。

「私と戦おうっていうなら相手になるわよ? ただし――――――」


「「「SATSUGAIせよ! SATSUGAIせよ! SATSUGAIせよ!」」」


「相手は私だけじゃないけどね?」


聞きたくもないが聞きなれたその合唱音。
言うまでもない、DMCの狂信者達の声である。
上空のレジーナに一同の注意が向いている隙に、球場入口から推定200人近い信者達が続々となだれ込んできた。
だが、彼らは普通のモブ信者達と違う点が一つあった。

「なっ………ありゃユグドラシルの!?」
「知っているのか紘汰!?」

そのモブ信者達は、全員が仮面ライダーだった。
彼らは皆、量産型戦極ドライバーとマツボックリロックシードの力によって黒影トルーパーと呼ばれる戦闘員ライダー
に変身を遂げていたのだ。
中には重装甲のスイカアームズを身に纏った者すらいる。
だがこのベルトと錠前はユグドラシルの関係者でなければ普通は手に入らない物。
ランダムの支給品がこれほどの人数に同じように配られるなどあり得ない事である。
だとすると理由は一つ。
何者かが彼らにベルトを大量に横流ししたと考えるのが妥当である。
そしてその犯人は隠れる事無く彼らのすぐ後方から姿を現してくれた。

「やれやれ、レジーナのお嬢ちゃんが一気に始末してくれると思ったが、念のためスタンバッといて正解だったぜ。
ヘルカイザー亮からの報告通り、野球関係者はゴキブリ並……いや、クマムシ並のしぶとさみてぇだな?」
「このトルーパー達……お前の仕業だったのか、シド!!」
「まあそういうこった。悪ぃがお前らもクラウザーさん復活の為の生贄になってもらうぜ?」

球場に現れた、何やらサクランボのような鎧を身に纏った仮面ライダー。
それは紘汰もよく知る人物。
仮面ライダーシグルドこと錠前ディーラー・シド。
彼もまた、DMCの狂信者の一人として参加者をSATSUGAIする為にこの場に現れたのだった。

「ふざけるな! お前らの自分勝手な野望でどれだけの人が死んだと思ってやがる! そんなにクラウザーって
人が大事なのかよ!?」
「あの人の素晴らしさが分からねえとは、やっぱりてめぇはまだ子供だな。それとな…………………
クラウザー“さん”だ!! さんを付けろよデコ助野郎ぉ!!!!」
「ッ!?」

崇拝対象を呼び捨てにされた怒りの声とともに、シドが手にしたソニックアローからエネルギーの矢が紘汰めがけて撃ち出される。
とっさに変身しようとベルトとロックシードを構えるが、明らかに間に合わない。
万事休すか―――――


「ぬんっ!」
『オレンジアームズ! 花道オンステージ!』

―――――と思われたが、その矢は誰よりも早く割って入ったクロコダインが振りかざした斧によって見事全弾防がれた。
その間に紘汰も仮面ライダー鎧武へと素早く変身を終える。

「すまねぇ、助かったぜ、ええと……」
「俺の名は獣王クロコダイン、礼には及ばん。聖帝軍達よ、ここはひとまずあの傍若無人な輩共を協力して追い払うのが
得策だと思うが、どうする?」
「フッ、俺も異議はない。ようやく訪れた初戦を台無しにされたこの恨み、晴らさでおくべきか! 何よりこの聖帝サウザーに
楯突く者は何人であろうと始末するのみよ! いいなお前達?」
「問題ありません」
「俺達もいいぜ!」
「分かりました、私も覚悟を決めます。今はここにいる皆の命を守るため、戦いましょう! プリキュア、ドレスアップ!」

その場にいる聖帝軍とウルフハリケーンズ残党全員の意見が一致し、今ここに共通の敵を討つための連合軍が結成されたのだった。
亜久里やイリヤ達、変身能力を持つ者達も全員が変身を完了し、完全に戦闘態勢を整える。


「チッ、まあいい。これだけの数を相手にそれっぽっちの数……しかもガキだらけの連中なんぞに負ける気はしねえからな」
「フフフ、世間ではそういう台詞は死亡フラグというのだぞ、シドとやら? 我が聖帝軍を甘く見るなよ?」
「そのデカい口もそこまでにしときなヘタレ聖帝さんよ。てめえらがどんだけあがこうが俺達DMC信者は止められねぇ。
いずれクラウザーさんはこの世に復活し、てめえら豚共全員はSATSUGAIされるのさ!」
「ほざけこのヘンテコサクランボライダーが! 人の気も知らずによくも大事な試合を……」
「熱くなるなサウザーよ、吠えるだけなら犬でもできる事だ。お前も分かっているだろうが、俺達はこんな所で死ぬわけには
いかんのだ。野球をし、そして世界救済の5つの予言を成し遂げるため、無駄な犠牲を出す訳にはいかんからな……」
「フン、言われるまでもない………って、おい待て、救済の予言だと!? 一体何の話だ? もう少し詳しく教えろ!」
「お、お前ら……まさか知らずに野球をやっていたのか? まあ教えるのは構わんが、まずはこいつらが先だ!」
「お、おお!!」

何やら直前になって獣王から重大な情報を知らされてしまい焦るサウザーだったが、状況が状況なので目の前の狂信者軍団に集中し直した。
かくして西武ドームにて、今まさに野球ならぬ血で血を洗う殺し合いが勃発しようとしていた。
この戦いを生き延びるのは、果たしてどちらなのか―――――


二日目・6時00分/埼玉県・西武ドーム】

【聖帝軍+α】
【サウザー@北斗の拳】
【状態】心労(中)、ダメージ(小)、激おこ
【装備】なし
【道具】支給品一式、ノートPC
【思考】
基本:主催者を打倒し日本を支配、そしてラオウも倒す
1:試合をぶち壊したDMC狂信者達を粉砕する
2:世界救済の予言!? 何だそれは!?
3:何だ、この『汚物を消毒』しそうな気配は? 是非部下にしたいぞ!
4:配下のガキ共にはいずれ思い知らせる(今はとりあえず下手に出る)
5:愛などいらぬ!
6:退かぬ!媚びぬ!省みぬ!

【円亜久里@ドキドキプリキュア!】
【状態】健康 、レジーナに動揺、キュアエースに変身中
【装備】ラブアイズパレット、ラブキッスルージュ
【道具】支給品一式、アイちゃん
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:DMC狂信者を倒す、レジーナは可能であれば何とか説得したい
2:世界救済の予言……?
3:サウザーは頼りにならないので自分がチームを引っ張る
4:他のプリキュアとも合流したい
5:マナ達の死を無駄にはしない

【金田正太郎@太陽の使者 鉄人28号】
【状態】健康、強い意志、鉄人28号を操縦中
【装備】Vコン
【道具】支給品一式、鉄人28号
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:悪い奴は許さない
2:DMC狂信者達を止める、レジーナとメカ龍の相手をする
3:世界救済の予言だって?
4:サウザーには(一応)従う

【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
【状態】健康、ちょっと先行き不安、プリズマイリヤに変身中
【装備】マジカルルビー
【道具】支給品一式、クラスカード全種、魔法少女マジカル☆ブシドームサシDVD-BOX
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:とにかくDMC狂信者を止める
2:ワニのおじさん(クロコダイン)の言っていた事が気になる
3:このおじさん(サウザー)は当てにならない
4:お兄ちゃんやミユ達が心配

【金色の闇@ToLOVEるダークネス】
【状態】健康 、静かに怒り
【装備】なし
【道具】支給品一式、たい焼き×大量
【思考】
基本:主催者を打倒する
1:DMC狂信者達をどうにかする
2:世界救済の予言……ですか
3:サウザーは当てにしない
4:美柑達が無事か気がかりですね

【チルノ@東方project】
【状態】健康、やる気十分
【装備】アイスソード@ロマンシングサ・ガ
【道具】支給品一式、ガイアメモリ(アイスエイジ)@仮面ライダーW
【思考】
基本:『だーすべいだー』を倒す
1:野球をぶち壊したDMCの狂信者達を倒す!
2:ふなっしーの言う通りならあたいが世界を救う!
3:せーてーは頼りないからさいきょーのあたいが皆を引っ張る

【イオリ・セイ@ガンダムビルドファイターズ】
【状態】健康、不安
【装備】HGスタービルドストライクガンダム、HGビルドガンダムMk-Ⅱ
【道具】支給品一式、ガンプラ用工具一式、その他ガンプラ(大量)
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:ど、どうしよう……
2:本当に野球で世界を救えるのかなぁ
3:か、カツさん……
4:知り合い一同が心配
5:歴代ガンダムキャラ達の死に悲しみ

【アリーア・フォン・レイジ・アスナ@ガンダムビルドファイターズ】
【状態】健康
【装備】HGビギニングガンダム
【道具】支給品一式
【思考】
基本:主催の連中をぶっ潰して殺し合いを止める
1:DMC狂信者達と戦いたいが武器がねえ、何か手段はないか?
2:救済の予言がどうとか……何の話だ?
3:オッサン(サウザー)は信用しない
4:ガンプラで戦う方法を探したい

【ふなっしー@ゆるキャラ】
【状態】激おこなっしー!
【装備】野球のユニフォーム(背番号274)
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:殺し合いを止めるなっしー!
1:DMC狂信者達を成敗するなっしー!
2:な、何か武器はないなっしかー!?
3:救済の予言って何なっしー!?
4:ヒャッハー! 梨汁ブシャー!

【葛葉紘太@仮面ライダー鎧武】
【状態】健康、激しい怒り、仮面ライダー鎧武に変身中
【装備】戦極ドライバー、ロックシード(オレンジ)
【道具】支給品一式、ロックシード(パイン、イチゴ、スイカ)
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:DMC狂信者達、もう絶対許さねえ!!
2:救済の予言だって!?
3:できれば強化用のロックシードが欲しい
4:知り合い一同が心配
5:ダースベイダー、絶対に許さねぇ!!

【獣王クロコダイン@DRAGON QUEST ダイの大冒険】
【状態】ダメージ(小)、怒りと悲しみ
【装備】獣王の鎧、グレイトアックス
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:今は聖帝軍と協力し、DMC狂信者の軍勢を倒す
2:世界救済の予言の謎を解く
3:この男(サウザー)、知らずに野球をやっとったのか……
4:チームメイトの皆、すまない……

【加賀美新@仮面ライダーカブト】
【状態】ダメージ(小)、怒りと悲しみ、仮面ライダーガタックに変身中
【装備】ガタックゼクター、ライダーベルト
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:主催者を倒し、殺し合いを止める
1:今は聖帝軍と協力し、DMC狂信者の軍勢を倒す
2:世界救済の予言の謎を解く
3:聖帝軍……子供ばかりだけど大丈夫なのか?
4:チームメイトの皆を守れなかった事への後悔

【DMC狂信者】
【レジーナ@ドキドキプリキュア!】
【状態】健康、やや精神不安定、電子星獣ドルの頭部に騎乗中
【装備】ミラクルドラゴングレイブ、電子星獣ドル
【道具】支給品一式、ギラン円盤
【思考】
基本:クラウザーさんの復活
1:クラウザーさんの為にすべての人や魔物をSATSUGAIする
2:ロボット(鉄人28号)の相手をする
3:マナ………

【錠前ディーラー・シド@仮面ライダー鎧武】
【状態】健康、仮面ライダーシグルドに変身中
【装備】ゲネシスドライバー、エナジーロックシード(チェリー)
【道具】支給品一式、大量のロックシード
【思考】
基本:クラウザーさんの復活
1:西武ドームの連中にはクラウザーさん復活の生贄になってもらう
2:レジーナの嬢ちゃん、大丈夫か?
3:葛葉紘太は特に殺す
4:いざとなれば『奴ら』が……

※西武ドームに終結した200人近いDMCモブ信者達は、全員黒影トルーパーに変身しています。
※西武ドームの屋根に穴が開きました。

「……どうやら始まったようだな」
「そのようですね、キリツグ」
「馬鹿な人達ですよ、僕達がいるのも知らずに目の前の敵に夢中になって」
「球場で戦うのは気が引けるけど、これも同士の為、そしてクラウザーさんの為だ。今は耐えねば……」

戦いが始まったのと同時刻、西武ドームの通路内。
そこには4人の人影があった。
衛宮切嗣、セイバー、碇シンジ、斎藤佑樹。
全員がかのカギ爪の男の勧誘でDMC狂信者の一員となった面々である。
彼らはシドやレジーナとは別働隊としてこの西武ドームに潜入し、支援活動を行うために派遣された人員であり、
切嗣と斎藤に至ってはシドから支給されたドライバーによってそれぞれアーマードライダーへと変身を遂げていた。

「ところで衛宮さん、首尾は?」
「問題ない。あのお嬢ちゃんやシド達が気を引いているうちにおおかたの作業は済ませた。あとは起爆装置さえ
作動させればこの球場は数秒で崩壊するだろう」

切嗣は手元のスイッチを見せながらそう淡々と告げる。
彼は既に西武ドームの支柱の至る所に爆薬を仕掛けており、いつでもドームを爆破して内部の面々を殺す事が
できるように準備を終えていたのだ。

「流石ですキリツグ。これで万一彼らが敗れる事があっても相打ちに持ち込む事が出来るという訳ですね。
もし爆破から運よく逃げられても消耗した彼らを私のエクスカリバーやシンジのエヴァでまとめて薙ぎ払い、
さらにキリツグが狙撃する。素晴らしい二重、三重の策です」
「まさか君の口からそんな言葉が出るとはね。以前だったら同じ様な事をしたら僕を殺しかねない目つきで
睨みつけたというのに」
「何を言いますか。これもすべては同志の為、そして我らがクラウザーさんの為。クラウザーさんが蘇るので
あれば今の私は正々堂々だ騎士道だなどというくだらない拘りなど喜んでドブに捨てる所存ですとも!
あと復活の暁には是非ともクラウザーさんにレ○プしていただきたいです!」

ブリテンの騎士王にあるまじき酷いゲス発言を平然と言い放つセイバー。
もはや彼女もすっかりDMC狂信者の一員その物と化してしまっていた。
円卓の騎士達は泣いていい。

「さて、そろそろ僕達もこの場を離れるとしよう。どうやら都庁の襲撃部隊は侵攻作戦に失敗したらしい。
いざとなれば僕達もそちらの戦線に加わらないといけないようだ」
「まったくしぶとい連中ですよ、おとなしくクラウザーさんの為にその身を捧げればどれだけ幸せかも分からない
なんて、本当に愚かな人達だ――――――」
「言いたい事はそれだけか? このゲス野郎共」
「「えっ?」」

後方からかけられた聞きなれぬ声に、ふと振り返るシンジと斉藤。


「汚物は消毒だ――――――――――ッ!!」


「うわあああああああああ、熱い、熱いぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」
「ぐあああああああ、し、シンジ君――――ッ!?」

振り返った先には全てを焼き尽くすかのような業火。
その炎の直撃を受け、二人はのた打ち回りながら苦悶の声を上げる。
その炎の向こう側にいたのは、火炎放射器を手にした赤いカラーリングの仮面ライダー。
その隣には小柄な蛙のような生き物。

「おのれ不意打ちとは! 何者です!?」
「待てセイバー。こいつの姿はネットで見覚えがある………火野ケンイチにケロロ軍曹だな?」
「ほう、俺達の事を知っていたか。魔術師殺しの衛宮切嗣さんよ」
「この御仁を知っているでありますか、ヒノケン殿」
「まあ、お互い裏の世界じゃそれなりに有名な顔なんでな」

マスクの下でニヤリと笑いながら臨戦態勢の二人と転がり回る二人を見つめるヒノケン。

「各地で暴れていた放火魔が一体僕達に何の用だ?」
「知れたことだ。俺の計画にはてめえらDMCの連中は色んな意味で邪魔なんでな。ここらで聖帝軍に恩を売って
おいた方が得だと判断したまでよ」
「彼らの味方をするという訳ですか……キリツグ、ここは私が。この程度の相手であれば私一人で十分です」
「いや待てセイバー、君はシンジ達を連れて一時退避してくれ。同志を守るのはもとより、今後の作戦には
特にシンジの力が必要不可欠だ。ここで殺す訳にはいかない」
「確かに………分かりました。キリツグ、ご武運を」

言うが早いか、セイバーは火だるまになっていた二人を抱えてドーム外へと飛び出す。
現在進行形でDMC信者の数はじわじわと減りつつある現状を切嗣は冷静に把握していた。
今後都庁の軍勢や拳王軍と事を構える際、シンジの持つエヴァ初号機の力は重要な戦力である。
容易に補充が効かないモブ信者以外の戦力はこんな所で極力失う訳にはいかないのだ。
ああ、もちろん斉藤もである(棒)

「ヒノケン殿、あの女騎士を追わなくていいでありますか?」
「今はとにかくこの球場の連中を守るのが先決だからな。深追いは禁物だ」
『ヒノケン様、球場に仕掛けられた爆弾の位置はほぼ特定できました。よほどの衝撃がない限り誘爆の危険は
ないようですが、万一に備えて除去を急ぐべきかと』
「でかしたファイアマン。さて、だったらまずはここにいるゲスを消毒するとするか!」
「了解であります!」
「……仕方あるまい。正面からの白兵戦は専門じゃないが、このベルトの力、試させてもらおうか」

片や炎の力を持つライダーとその相方。
片や血のような色の果実の鎧を身に纏ったライダー。
戦いは場外でも巻き起こる。
この乱戦、生き残るのは果たして誰なのか。

【ケロロ軍曹@ケロロ軍曹】
【状態】疲労(小)意気高揚、カエルゾディアーツ
【装備】ゾディアーツスイッチ@仮面ライダーフォーゼ
【道具】支給品一式
【思考】
基本:バトルロワイアルを支配する
1:まずは目の前の男(衛宮切嗣)を始末する
2:爆弾を解除し、聖帝軍に恩を売る
3:ダースベイダーの抹殺
4:ヒノケン殿に尽くす
※カエルゾディアーツの能力として、高所への跳躍・高所からの着地可能・舌を長く伸ばす・ガマ油を吐く能力があるようです。
まだあるかもしれません。

【火野ケンイチ@ロックマンエグゼ】
【状態】疲労(小)、ダメージ(小)
【装備】フォーゼドライバー @仮面ライダーフォーゼ
【道具】支給品一式
【思考】
基本:バトルロワイアルを支配する
1:まずは衛宮切嗣を始末する
2:爆弾を解除し、聖帝軍に恩を売る
3:ケロロ軍曹を従える
4:新手の食人鬼だと? どういう事だ?
5:善野はまだ使い道がありそうなので、しばらくは生かしておく
※制限により、エスケープのバトルチップは一度使うと長時間使用できないようです

【ファイアマン@ロックマンエグゼ】
【状態】フォーゼドライバーの内部プログラム補助
【装備】火のバトルチップ一式
【道具】なし
【思考】
基本:ヒノケン様に尽くす
1:燃やしたい……!
2:西武ドームに仕掛けられた爆弾解除を行う
3:千石うぐいすらに対する疑念

【善野監督@咲 -Saki-】
【状態】気絶、ヒノケンのディパックの中
【装備】患者服
【道具】なし
【思考】
基本:……。
1:恭子……。

【衛宮切嗣@Fate/Zero】
【状態】健康、武神鎧武に変身中
【装備】銃、戦極ドライバー、ロックシード(ブラッドオレンジ)
【道具】支給品一式、不明支給品、爆弾の起爆スイッチ
【思考】基本:同志の夢を叶える。
1:取り合えずSATSUGAIしてクラウザーさんとやらを生き返らせる
2:ヒノケンとケロロの二人を始末する
3:いざとなれば聖帝軍達を爆弾でドームごと始末する

【セイバー@Fate/Zero】
【状態】健康、色々と思考がゲス化
【装備】約束された勝利の剣
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】基本:同志の夢を叶える。
1:取り合えずSATSUGAIしてクラウザーさんとやらを生き返らせる
2:シンジ達を連れて一時退避する
3:キリツグが心配です

【碇シンジ@新世紀エヴァンゲリオン】
【状態】全身火だるま
【装備】エヴァ初号機
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】基本:同志の夢を叶える
1:取り合えずSATSUGAIしてクラウザーさんとやらを生き返らせる
2:焼け死ぬから早く助けて

【斎藤佑樹@現実?】
【状態】全身火だるま、仮面ライダー黒影・真に変身中
【装備】野球道具、ゲネシスドライバー、エナジーロックシード(マツボックリ)
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】基本:同志の夢を叶える
1:取り合えずSATSUGAIしてクラウザーさんとやらを生き返らせる
2:実はアーマーのおかげで軽傷だが言いそびれた
3:球場を血に染めるのは本意ではないが、クラウザーさんの為なら仕方ない
最終更新:2014年09月08日 16:40