「滅びよ!」
もう何度目かわからないレーザーが、DMC狂信者を焼き尽くす。
世界樹の天辺から放たれる射程無限のレーザーの前に、狂信者は一切の手出しができない。
一方的な虐殺、圧倒的な優位。
「おのれっ……」
しかしレーザーを撃ち続けるダオスの顔は、怒りと憎しみが入り混じっていた。
少し前に行われた定時放送。そこには多くの仲間達の名があった。
呉島貴虎の名もあった。つまり仲間達は勝つことはできたのだろう。
だが多大な犠牲の上に成り立った勝利。
仲間達は皆強かった。その仲間がこれ程までに犠牲になってしまったのは、自分の采配ミスが原因なのではないだろうか。
怒りの感情は、己自身にも向けられていた。
世界樹を中心に円範囲が薙ぎ払われ、流石の狂信者達も撤退を進めている。
しかし天辺から見下ろすダオスにはわかってしまう。撤退しつつも、輪形の陣を維持したまま、包囲網を形成しつつ退いているということに。
無論ダオスのレーザーであれば、撤退した先にも届き、焼き払える。
しかし世界樹の力が及んでいる支配エリア外ともなれば、別の参加者がいる可能性もある。
かつての影薄組のように、話し合いを求めてくる参加者も今となってはゼロではない。
狂信者以外の参加者も次から次へと殺してしまっては、
天魔王軍の情報操作が事実のものとなってしまう。
あくまで貫くは、専守防衛。これ以上敵を増やすリスクと狂信者の徹底的な殲滅を天秤にかけた結果、ダオスは前者を選んだのだ。
「……周辺の狂信者は粗方片付いたか。早く、皆の報告を聞かねば」
苦い表情のまま、ダオスは世界樹内部へと戻る。
伝えられる情報の山に奔走することとなるのは、このすぐあとのことである。
そして後の12時、専守防衛を常としてきた世界樹にて初めての決断を下すことになるのを、彼はまだ知らない。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「すぅー、ふぅー……よし。ありがとうまどか、もう十分だよ」
「え、でも……」
「君も疲れているだろう。ある程度まで回復できたら、あとは僕一人で回復できるよ」
一方天辺とは真逆、地下中心部ではまどか達が傷を癒していた。
瀕死の重傷を負ったレストも、まどかの献身的な回復魔法と自身の力で通常戦闘が可能なまでには回復している。
本来であれば風呂に入れば一発で全快するのだが、流石にまどかの前で服を脱ぎ捨てるわけにもいくまい。
それに服は強力無比な防御能力の一端を担い、入浴中は完全に無防備になってしまう。
またいつ敵襲があるかわからない状況ではリスクが重すぎるため、時間をかけて回復に専念していたのである。
「エーテルリンク、氷河の再生」
「その魔法、随分と便利そうだけど私にも使えるかな?」
「いや、止めといた方がいいよ。本来これはこんな使い方をする術じゃないし、正規の使い方でも禁術なんだ。
こうやって一部分だけリンクできるようになったのは、あの混沌の力に侵されてからだし……」
氷嵐の支配者の能力で、魔力消費無しで体力の回復をはかるレスト。
まどかの提案を却下し、一呼吸おいて言葉を続ける。
「どんな優れた術者が使って、その姿を完全に模したとしても。それはクローン、トレース、紛い物に過ぎない。
ある程度は真似できても、模した者が最も得意とする技は絶対に使えないし、そこに模した者の精神も存在しない。
どれだけ真似たところで……僕は雷竜さんの代わりにも、サクヤの代わりにもなることなんてできないんだ」
あくまで、借り物の力。
癒えていく腕の傷と金色の逆鱗を眺めながら寂しげに呟かれる言葉に、まどかは俯いてしまう。
マーラ様との死闘が終わった直後、地下にも定時放送は響いた。
突き付けられる仲間達の死。その中には、この世界樹の長であった雷竜の名もあった。
彼の遺体が今どこにあるのかはわからない。跡形も残っていなければ、託されたこの一枚の逆鱗が、彼の形見ということになる。
「守るべきものを全然守れなくて、本当に情けなくなってくるけど、それでも立ち止まっている暇はない……そうだろう、サクヤ?」
本人のものではない紛い物とわかっていても、レストは形見の角も一撫でした。
「サクヤさん、みんな……どうか、ここから見守っていて。私は、私たちは、諦めない!」
多くの仲間が犠牲となった。
今後も必要性が高そうなサクヤのスマホのみ形見として預かり、まどかは多くの荷物が供えられた墓標の数々を見渡す。
敵対していた貴虎とスラリンも、あまりにも酷い最期であったためまどかの手で埋葬されている。
世界樹地下に出来上がった悲しみの墓標の前で、まどかは決意を新たに固めるのであった。
そんな時。
『おおーい、主、無事か!?』
「ウォークライ?」
あの死闘を生き延びたウォークライが、焦った様子で戻ってきた
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「どこかで聞いた名とは思ったけど、そうだ君の元主人の名前だったね」
『ああ。何故七人も呼ばれたのかは若干疑問なのだが』
「レストさんが持ってる鱗の分とあわせると、8人だよね? 何者なのそのニアラさん……」
話を聞けば、定時放送で呼ばれたニアラ(×7)はウォークライのかつての主人、真竜であるという。
その名が呼ばれたということにウォークライは焦り、こうして戻って報告しにきたというのだ。
「でも君の話では、真竜(笑)じゃなかった? いや、狂信者戦でちょっと力借りといて失礼かもしれないけど」
『いや、あれが生ゴミなのは事実だ。アレの教育で、多くのドラゴンは自分達こそが絶対であるという誤った知識を植え付けられた。
実際には主のような強者……いや、まどかも、他の者も、多くの人間は強き存在であり、俺の認識は改められた。
今では主たちのような者と出会え、共に戦えることを、誇りに思っている。だが……』
「そのニアラさん達が殺されたことが、信じられない、のかな?」
まどかの言葉に、ウォークライは静かにうなずいた。
自分達ドラゴンが絶対でないということは理解している。それでいて真竜が殺されたことは信じられない。
矛盾するかのような言葉にレストとまどかは僅かに首を傾げるが、ウォークライは言葉を続けた。
『流石に主たちも知らないだろうが、実はニアラは遥か過去にもこの星を狙い、撃退された過去を持つ』
「撃退……撃破ではないのか」
『その通り。当時の海洋国家の者に不覚をとったと聞いている。文明も決して大きく発展していたわけではない。
では何故、ニアラはその後も人間を家畜、餌に過ぎないと吹いて回ったのか?』
「たまたま負けちゃった、そう思ったとか?」
『それもある。だがその傲慢さの根拠たる力、俺たち帝竜を顎で使えるだけの理由が、真竜にはある。
真竜は――敗れることはあっても完全に滅びることはない。限りなく不死に近い存在なのだ。
それがいくらニアラとはいえ、七人まとめて呼ばれる……つまりおそらくはまとめて滅ぼされるなど、我ら竜の知でも想像もつかない化物でなければ不可能。
そして主は、おそらくその化物に心当たりがあるだろう?』
「風鳴……翼か」
吐き出されたその名は、忘れたくても忘れることができない。
今やこの世界に、知らぬ者はいない。主催者に指名手配された、食人鬼。
「となると、最悪真竜七匹分の能力を彼女が奪っている可能性があるわけだ」
『ニアラはとにかく外見が派手で、本人も自己顕示欲が強い。おそらく誰かしらがその姿を見てはいると思うが……』
「ちょっと待っててね、今すぐ調べるよ!」
まどかが慌ててスマホを操作する。
そして目当ての情報はすぐさま見つかった。
「あ、金色の煩いのが七匹俺の上でなんか言ってるって書き込みが」
『間違いなくニアラだな』
「巨大なドラゴン七匹が一か所に集まって騒げば、そりゃあ目立つだろうね」
そして……
「あれ? この書き込みついさっきの新しいもの? 全部ひらがなだけど…しょくじんき、おおさかほわいとべーす……」
「ちょうそくど、しんりゅうの、きば、つばさ、におい、たんち、らーめんにs……まさかあいつと戦いながら情報を残そうとしたのか、この人は……」
掲示板に残されていた、全てひらがなの書き込み。
おそらくこれを書き込んだと思われる、大阪ホワイトベースの者の決死の覚悟をまどか達は感じ取った。
そして同時に、やはり件の真竜は食人鬼に取り込まれているであろうことも。
『超速度に、真竜の牙に翼、それに匂い探知ときたか。書かれていないが、おそらく我らの毒花・フロワロを咲かせる能力も……』
「待って。大阪に突然紅い花が咲き乱れて、気分が悪くなってきたって書き込みもあるよ?」
『やはりか。フロワロは毒に耐性が無いものが触れたり、花粉を吸いこむと徐々に衰弱し、やがて全身が結晶化して死に至る。
刈り取ることもできるが、その過程で錯乱、発狂する者も現れる。それに根源たる真竜を滅ぼさない限り、フロワロは決して払いきれない。
この場合は風鳴翼か。フロワロの浸食速度は真竜により個体差があるとはいえ、地下にも海上にも及ぶ。これでは大阪は勿論、いずれはこの関東も……』
「にしゃあーっ! にしゃあーっ!」
「わわ、セルちゃん落ち着いて? でも、確かに心配だよ。セルちゃんや世界樹の浄化能力にも限度があるし」
『一応、帝竜として俺もフロワロは咲かせられるが……』
ウォークライが軽く息を吐き出すと、ごく少量ながら紅の花が咲き誇った。
ドラゴンの支配が及んでいる証明でもある、件のフロワロそのものである。
「これがフロワロか。……むぐむぐ、なんかパリパリしてて全然生命の力を感じないね。僕の魔力も回復しないし」
『……見るなり食すとは恐れ入ったぞ主。生命の力は感じなくて当然だ。いわばフロワロは死の体現、他生物を駆逐する存在。
流石に主クラスともなると毒もまるで意味をなさないが、常人が花粉を吸ったり食べたりすれば狂い死ぬ』
「わ、私普通の中学生だったんだけど大丈夫かな!?」
「世界樹の力が守ってくれてるんじゃないかな。というか、多分まどかから溢れてる魔力がフロワロ浄化してるよ、これ」
しかし咲き誇ったフロワロは哀れ数秒で食われ、浄化されて塵と消えた。
少なくとも世界樹においてはフロワロの被害がでることはないだろう。
『まあ、見ての通りだ。フォレストセルでなくとも、ある程度の強さを持つ者なら花を処理する手立てはいくらでもある。
いずれ風鳴翼と戦うことになっても、この能力はさほど脅威となることはあるまい』
「でも戦う力がない、世界樹の外にいる人にとっては、脅威になるんだよね……?」
『そうなるな。しかしそれ以上に、大量の真竜を取り込んだ存在はこの星の全ての生命の脅威となるぞ。
……だが幸か不幸か、フロワロの能力を有し、牙と翼も持っているとなると、風鳴翼は限りなく真竜に近い体質となっている。
それはつまり、真竜唯一にして最大の弱点も継承しているということだ』
真竜、ひいては今や全国手配の風鳴翼の弱点。
その言葉に、まどかもレストも思わず喉を鳴らした。
『真竜は通常の武器や魔法でも傷をつけることは可能。だがそれでは死に至らしめることはできず、真竜の持つ強靭な生命力でいずれ再生される。
真竜を完全に滅ぼせるのは、稀代の刀匠が作り上げた伝説の金属『オリハルコン』の武具のみ。
かつて作られたオリハルコンの剣は、刀匠の技術が未熟だったがためにニアラを滅ぼしきることはできなかったが……
その生命力、再生能力の根絶には成功し、数万年経った現在もニアラの右翼は欠損したままだ。
オリハルコンの武具であれば、風鳴翼にも効果があるだろう。もし滅ぼしきれずとも、元から持っている再生能力もろとも再生を阻止し、大きく弱体化はできるはずだ』
オリハルコン。
蒼白い輝きを放つ伝説の金属。
戦いに身を置かない者でも、名前ぐらいは聞いたことがあるであろう存在。
世界を揺るがす食人鬼、いまや真竜すら食い尽くす雑食鬼だが、それへの有効打になるというのだ。
「オリハルコン、か……」
しかしそれを聞いたレストの表情は、渋いものとなっていた。
「オリハルコンは勿論知っているよ。僕も前にオリハルコン製の武器を使っていた。
僕の住んでいた街周辺でもオリハルコンは次々採掘できたよ。でも、今はもう……」
『……済まぬ、主。確かにこの状況下では、まずオリハルコンの入手経路がなかったか……』
理由は単純。オリハルコンは伝説の希少金属。そう易々と入手できるものではないのである。
中にはレストが住んでいた国やらもりもり動くスライムの国周辺やら、オリハルコンを掃いて捨てる程に採掘できる場所もあるが、
今はどこもかしこも海の底。少なくとも残された日本の土地にオリハルコン採掘所は存在していない。
「待って! あるよ、オリハルコン!」
『なんだと!?』
そんな時、まどかの声が大きく響く。
まどかだけは知っていた。今この場に、オリハルコンが実は既に存在していることを。
――「オリハルコンを舐めないでください! そんな矢なんて弾きとばしちゃいますから!」――
ほんのごくわずかな時間。けれど確かに仲間となった正義のおまわりさんは確かにそう叫び、悪へと挑んでいった。
「……
ごめんなさいキルコさん。でも、どうか私たちに力を貸して!」
まどかは詫びながら、墓標の前に形見として突き刺していたキルコのトンファーブレイドを引き抜く。
長大なトンファーブレイドはまどかにとって引き抜くだけでも困難な筈だが、まるでその言葉に呼応するかのごとくするりと抜けた。
「この輝き方は、間違いない。確かにオリハルコンだ!」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「錬成開始。素体のオリハルコンを超高熱で熱して、より強固かつ耐久性を高めて……
この世界樹から採掘した不思議な鉱石と、僕が持ち出せるだけ持ち出した僕らの国の素材も混ぜて……」
「だ、大丈夫レストさん? セルちゃんの炎、熱くない?」
「なんのための属性耐性だと思っているんだい。それに僕の鍛冶スキルレベルは99、神話武器だって数秒で作れるんだから任せときなって」
キルコの形見のトンファーブレイドが、セルの炎で熱せられながら、レストの手によって新たな武器へと姿を変えていく。
「うーむ、もう少し、強力な素材が欲しいな。オリハルコンそのものの強さはあくまでそこそこだ。これに掛け合わせられる強靭な素材は……」
「……。……にしゃぺっ!」
「うわっ!? 急に炎じゃないものを吐かないでくれよ! ってなんだこの見るからに危なそうな物体!?」
「え、えと、セルちゃんが言うには『魔神の礎。私のパワーがたっぷり詰まってる。特別に使わせてやるから毒花ばら撒く害虫を滅ぼせ』だって」
「確かに今まで見たことも無いほどの極上の素材だけど、これを使うとなると掛け合わせをこっちにして……」
セルから吐き出された球体も素材として使用され、炎の中で更に鍛え上げられていく武器はより光を増したように見える。
『……』
その様子を、汗を流しながらウォークライは黙って見つめていた。
既に、帝竜である自分が恐怖の感情を隠しきれていない。炎の中で、絶対の殺竜兵器が出来上がっていることは確信できた。
それでも満足しないのか、錬成は続けられていく。まどかが世界樹より呼び出した水が、一度武器を冷却させている。
『運命とは、わからぬものだ』
思わず呟いたその言葉はウォークライの本心であった。
元々自分は、人間を餌としてしか見ていなかった。この都庁に来たのも、魔物と協力して安全に人間を食べるためだった。
そんな帝竜筆頭である自分が、人間を主と呼び、今や多くの人間や魔物と共闘している。
もし、自分がこの都庁に来なければ。きっと彼らは真竜の弱点がオリハルコンであるということを知ることはできなかっただろう。
もし、キルコがこの都庁に来なければ。或いは彼女は生き延びることができたかもしれないが、都庁にオリハルコンを残すことはなかっただろう。
もし、レストがこの都庁に来なければ。稀代の名工でもある彼がいなければ、知識と材料だけを持て余して竜殺剣は造れなかっただろう。
もし、まどかがこの都庁に来なければ。セルの制御もできず、真竜をも取り込んだ怪物以前に、あのマーラに皆殺しにされていたことだろう。
もし、を言い続けるとキリがない。志半ばで死んでしまった仲間達も、もしかしたら助かったのだろうか。
『……やはり俺は、物事を考えるより力を振るう方が得意だ。とにかく、主たちは作り上げたのだ』
「――完成だ」
スラリと、青く光り輝く長大な剣をレストが宙にかざして見せる。
その光を見るだけで、ウォークライは自分が容易く木端微塵に粉砕されそうな感覚を覚えた。
紛れもない、魔神の力さえ宿る完全なる殺竜兵器。ニアラが忌々しげに語った剣とは比較にならない。
「なんだろう……これを持った瞬間から、この剣の名前が一つしか思いつかないや」
「竜殺剣―― 天 羽 々 斬 ――」
呟かれたその剣の名は、各地の世界樹が誇る伝統、最強の武器の名であり。
同時に、この剣が作られた目的でもある、風鳴翼の武器の名でもあった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「うん、使った素材が規格外だったのも大きいけど、我ながらいい出来だよ」
『見事だ、主。竜殺剣は所持しているだけでも、敵対するドラゴンやそれに近しい種族を大幅に弱体化させ、一部特殊技能も封じる。
直接振るって斬るともなれば、さらに絶大な威力となるだろう』
「えへへ、私とセルちゃんも力を流し込んだおかげか、この剣の光にも世界樹の力を感じるなぁ」
『俺はむしろより凶悪さを増した光にしか見えないんだがな。ああ、あと主、その剣を振るうときはドラゴンとのエーテルリンクは控えた方がいい』
「わかっているよ(そういえばサクヤ、あれだけドラゴンっぽかったのにドラゴンじゃなかったんだね……まあ今じゃそれでよかったのかもだけど)」
ウォークライにはあまりよろしくない代物のため、天羽々斬は一度しまわれた。
所持するだけでも効果を発揮する程の武器は、来るべき時に備えて切り札としておく意味もある。
「さて、久々にいい仕事をしたけどそろそろ戻ッ――!? まどか、ウォークライ、伏せるんだっ!」
「にしゃあっ!」
しかし、天羽々斬がしまわれた瞬間にレストとセルが叫ぶ。
同時に発動されたミラーシールドとセルメンブレンは、まどかとウォークライを保護する。
突然の二人の行動に、これ以上ない絶対防壁に守られたまどか達は理解が追いつかない。
直後、轟音と振動。
「えっ……何が……?」
「まどか、まだその防壁の中から出ちゃ駄目だっ!」
ばらばらと降り注ぐ落石を適当にあしらいながらも、再びレストが叫ぶ。
見れば、セルの方は完全に臨戦態勢となっている。
ここにきてようやく、まどか達は世界樹が再び未曾有の強敵に襲われたのだということを理解した。
「っ、なんだ今の膨大な力は……! まどか、セルをモンスターボールに戻して! 僕の魔法ですぐに地上に戻る!」
『まさか、風鳴翼か!?』
「膨大な力って、あのマーラ
みたいな?」
「単純な破壊力って点だけで見れば、そいつらよりも危険な相手だよ! 多分今の音と振動は神樹がやられたんだ!」
「!?」
思わずまどか達は絶句する。
あの殺戮の魔王すら上回る相手になど、勝てるのだろうか。
こちらの仲間達は減り、もし本当に神樹すら倒すとなれば、敵の攻撃出力は桁違いだろう。
サクヤが生き延びていれば可能性があったかもしれないが、今となってはそれもできない。
彼女の力を継いでいるレストも、先程の言葉通りなら四源の舞までは使いこなせない。
純粋な個人の力量で、挑まなければならない。
「わ、私が、頑張らないと……!」
「悪いけどまどかは下がっててくれ。君の攻撃力なら確かに対抗できるだろうけど、君は防御面がまだ甘い。
今感じた力を続けて受け止められるのはダオスさんと僕、それにセルぐらいだ。それでもまともに受け続けたらただじゃ済まないだろうね」
「そんな!」
「とりあえず地下でこれ以上暴れられるのは不味いよ。神樹がやられたなら、恐らく攻撃は一度地上に飛び出ている。
地上に戻ったらすぐにその攻撃の跡、穴に飛び込んで犯人に接近戦を挑むしかない。流石に溜めくらいは必要だろうからね」
まどかが慌ててセルをモンスターボールに戻し、ウォークライと手を繋ぐ。
それにレストが手を触れれば、彼女達は一瞬にしてその場から消え去った。
退くに退けない敵を前に、悩んでいる時間はない。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
時は少し遡り、場面は再び地上の世界樹。
「ううっ……」
カヲルが奏でるレクイエムの中に、魔物や人のすすり泣く声が混ざる。
多くの仲間が、死んでしまった。
理解しあえそうな人間が、魔物が、帰らぬ人となった。
激しい戦闘の中で巫女を守り抜き、生きて帰ってきた者もいた。
『済まぬさやか。私はもう大丈夫だ。他に傷を負っている者を治してやってくれ』
「他のちっこい魔物にこうやって押されてあんたらの治療完遂しろって訴えられてんのよ!
ああもう、わかったから! このドラゴンはさやかちゃんが責任持って治すから! そんなつぶらな瞳で見ないで!」
「こんなことになるなら、私もマミさんからちゃんとした回復魔法教わっておけばよかったかしらね……」
「ほむほむも無茶は駄目だからね!? さっきまで結構危なかったんだし!」
「ひぃひぃ……! 回復の泉の水と、薬草とって来ましたよぉ!」
「シャアアァァ!」
地上に残っていた面々は、ボロボロになって帰還した仲間や、龍脈の龍の襲撃で傷を負った魔物の治療に奔走していた。
皆それぞれ、少なからず悲しみの感情を抱えている。
だが悲しいことに、悲しんでばかりもいられないのだ。
気がつけば戦える者はだいぶ減ってしまった。しかし狂信者を始め、敵対勢力がどれだけの人数残っているのかはわからない。
動き続けなければ、歩みを止めれば、滅ぼされる。
「グオオオオオン!」
「キューキュー!」
第二階層守護獣、ケルヌンノスは部下のヒーラーボールを総動員させ負傷者の治療にあたる。
名も無き無数の魔物も、駆け回って薬草類をかき集めている。
戦場には出れない者も必死に戦っていた。
「……状況はどうなっている、小鳥」
「ダオスさん……やっぱり、みんな我慢してますけど、辛いですよ。
フェイちゃんもさっき大丈夫って言ってましたけど、あの着ぐるみの中ではきっと……」
俯く小鳥に対して、ダオスはそれ以上言葉を続けない。
地下の戦場で偶然出会った警察組は、フェイの仲間であったという。
カヲルの話では彼女らも仲間になってくれたそうだが、その直後に殺されてしまったらしい。
せめて、もう少し早く話せていれば、運命は変わったのだろうか?
「……酷なことを言うようだが小鳥、情報収集を早急に頼む。
治療は私が代わろう。これでも、キュアやリザレクションの術も程々には使えるからな」
「わ、わかりました!」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
音無小鳥は、ダメ呼ばわりされたり、働けと言われたり、結構な扱いを受けてきた。
戦うことはできない。ただの事務員なのだから。
初めてカヲルと赤竜に出会った時は、これだけ強い人がいるのだから安全だという気持ちが、正直なところあった。
都庁に着いてからもそれは変わらなかった。
ダオスに天ぷらをパスするだけの簡単なお仕事で、特等席からあのDMC狂信者の大軍団がまとめて吹っ飛ぶ光景を目の当たりにした。
そんな強い彼らは今、
背水の陣に立たされている。
意外と気さくであったスニゲーターにロックオンも殺されてしまい、カヲルと赤竜もかなりの傷を負って帰ってきた。
フェイは心の傷が大きいだろう。あと少しで再会できただけに、余計に。
自分だけが、傷らしい傷を負っていない。
もちろん仲間が死んでしまい、とても悲しい。しかしそれはここに集まっている全員に言えることだ。
自分は戦えない。さっき泉の水や薬草を運ぶ仕事さえ、魔物達やラゴンの手際の良さには負けていた。
お茶汲んでる場合でもない。
妄想なんてしている暇はもっとない。
「出来ることといったら、本当にこれぐらい……」
スマホで見慣れたカオスロワちゃんねるのページを開く。
溢れかえる膨大な情報。
天魔王軍のことがある以上、虚偽の情報も紛れていることだろう。
それらに騙されず、有益な情報を集めなくてはならない。
戦えないのであれば、働けないのであれば、これに全力を尽くすしかない。
「……やってやりますよ! 私だって、皆さんの役に立ってみせる!」
己を鼓舞し、掲示板を流し読みする。
目につくのはやはり助けを求めるものが多い。
強者が多い世界に見えるが、それは彼らが動き回れる強さを持っているからだ。
力を持たず、ただ隠れて助けを待っている弱者の方が圧倒的に人数は多い。
(うぅ……碌な情報がない。というより、あの狂信者はあれだけ消し飛んだのにまだ全国に散らばっているの!?)
現在も都庁外を囲むDMC狂信者はしかし、全国各地で暴れているという。
信者が多くいると見せかける虚偽の書き込みかもしれないが、実際にここが大群に襲われている以上、真実なのだろう。
(
ホワイトベース組の命を賭けた奮闘で拳王連合にもダメージ、これはいいニュースだけど……)
現状、DMC狂信者と並んで討伐対象である拳王連合の弱体化。
一見いい情報に思えるが、逆に言えばホワイトベース程の力があっても倒すことができず、彼らは無念の中で死んでしまったことになる。
(それにしても、ちょくちょく野球の話題が出てくるのには何の意味が? ……あれ? このチームは!?)
その時、小鳥の目に一つの野球チームの名が飛び込んできた。
それはいい情報と悪い情報を半々に含んだもの。
しかし決して無視することはできない情報だった。
「あ、あの!」
思わず小鳥は叫び、その場にいた多くの者から注目を浴びるのであった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
小鳥が叫んでから、僅か数分後のこと。
今度はさやかが叫び声をあげる。
さらに彼女の叫びにあわせるように、なんと魔物達までもが困惑の鳴き声をあげている。
『現在聖帝軍も、我らと同じように狂信者共に襲われている。
情報によれば彼らは野球スタジアムで一度狂信者を撃退した後、再度襲われたとのことだ』
『襲撃人数は世界樹を襲った連中よりは少ないが、明らかに各地に散っている狂信者よりもしっかりと編成が組まれている』
「そもそもこの世界樹が抱え込む全体の人数と聖帝軍の人数の差を考えれば、聖帝軍の方がより深く狙われていると言っても過言ではないだろう」
突然の、聖帝軍なる組織の救出発言。聖帝軍の情報を伝えたのは小鳥であるが、
それを言ってのけたのが赤竜に氷竜、そしてダオス。雷竜亡き今、全てのトップがこれに賛同していることになる。
「私は美樹さやかと同意見よ。あの恐ろしい魔王マーラ達に勝てたとはいえこっちはボロボロ。とても他所に救援を回すほどの余裕はない」
「で、でもほむほむ、同じ境遇の人を見捨てるのもちょっと……」
「お前達の意見も尤もだ。しかし、連中の話をを統合すると奴らはとにかく大量の生物の死を願っている。それでいて何故聖帝軍を狙うのか。
これは私の推測だが、聖帝軍は……狂信者にとってなんらかの都合の悪いものを持っているのではないか?」
『仮にそうでなかったとしても、聖帝軍と狂信者は徹底的に対立しているのは疑う余地もない』
ダオスらの言葉に、さらに部屋はざわつく。
「そして、ここが一番重要なことです。聖帝軍を率いるリーダーは、聖帝サウザーという男性なそうですが、
彼は、幼い子供達を集めて野球チームを作ったらしいんです」
―― 子供? ―― 野球? ―― ギャーギャー ――
『ざわつかないでくれ。野球の意味は我らもわからないが、しかし聖帝は拳王とは違い……誰も殺めていないのだ』
「!!」
『どうやら聖帝は拳王とも敵対関係にあるらしい。その一環で野球チームを作ったのかもしれない。
大事なのは、子供達を集めたという点だ。聖帝は、か弱い子供達を守ろうとしている。これは私に言わせれば表彰ものだ』
「!!!」
「巨大な兵器を造り上げたというのは、私としては腹立たしいのだが……子供達を守るため、そう考えれば理解できぬこともない」
「その巨大兵器も、拳王連合のバスターガンダムとは違い虐殺は行っていません。現在戦闘中の狂信者のみに使われているようです。
さらに凄いことに、この聖帝軍には一切の黒い噂がありませんでした。
他の野球チームからは少し馬鹿にされていましたが、本当にそれだけ。あの掲示板ですらここまで悪評がないのは聖帝軍だけです」
「!!!!」
DMC狂信者と戦えるだけの力を持ちながら、巨大兵器を作りながら、拳王のように虐殺は行わない。
さらには子供達を保護するなど、聖帝の名に恥じぬ行動。煙が立たないということは火種もない。
「まだ、残ってたんだ……そんな、正義の味方みたいな人……」
明かされた聖帝軍の情報に、思わずさやかの瞳は潤んでいた。
「お前達と同じく、聖帝も非常に貴重な信用にたる人物であろうというのが、我々の見解だ」
『あいつの、雷竜の遺志でもある、後の世のための人と魔物の協力や共存。子供を大切にする聖帝であれば、私も可能だと思う』
『可能性のある人間を失うのは痛い。何より彼らが襲われているのは、墨田区。
我らが飛べば、ものの1~2分で救援に迎える距離だ』
赤竜の言葉に、再びどよめきが起きる。
「え、あんた達が直接行くの!?」
『ことは急を要する。飛行以外の手段では、さすがに少し時間がかかってしまうからな。
そして同時に、相手は狂信者の大軍勢。救援足りえるよう、戦える者が行かねば意味がない』
『そして……万が一があった場合。我らならば、まだ代わりがきくからな。
巫女であるまどかが無事であれば、世界樹は、存続できる』
二竜の言葉には、己の死の覚悟があった。
それを聞いた魔物達はさらにざわついていくが……
『聞け!』
「!?」
『認めなければならない! このままこの世界樹を守り続けても、いつの日か限界が来る!
どれだけこちらに強力な戦力がいようと、相手はもはや無限に近い沸き方をしている!
手を拱いている間に、またマーラレベルの者を送り込まれれば、さらに死傷者は増えるだろう!』
『巫女達は生き延びるだろう。だが、お前達のような小さな魔物は巻き込まれて死ぬ!
いくら世界樹が無事であろうと、そこに住むべきお前達が死に絶えては、意味がないのだ!
だからこそ雷竜も! 裁断者も! 大王も! 骨竜も! 皆が命を賭けた! 我らもそれに続くだけのこと!』
『無論、死ぬ気はないがな!』
『我々は聖帝軍とも共同戦線を張り、あの狂信者共を、二度と湧いて出てこないように完全に叩き潰す!』
『多くの仲間を殺された恨みもあるが、それを抜きにしても、まずは連中をどうにかしないことには主催者達を相手取るのは不可能だ!
我らは生き延びるため、勝つために飛ぶのだ!』
傷の癒えた二竜は翼を広げる。
回復を優先された彼らは、他の者とは違い万全の状態だ。
いつだって救援に飛び立つことが出来るだろう。
「……待ってくれ」
そんな二竜に、カヲルが声をかける。
彼の落ち着いた瞳は、今ばかりは怒りの色に染まっていた。
「僕らも、連れて行ってくれ」
さらにカヲルの背から姿を現したのは、フェイにラゴンであった。
『お前達……いや、だがしかし』
「君たちだけじゃないんだ。あのDMC狂信者の凶行に、もう我慢ができないのは……!
バサラ達も、ロックオン達も、そしてキルコさん達も……! みんな、僕の前で、DMCの手先に殺された!」
「……みんなが殺されたって聞いた時、凄く悲しかった。
でももし、アニキ達が生きていたなら、やっぱりこうしたと思う。助けられる命なら、助けるんだゼーット!……ってね!」
「シャアアァァ!」
DMC狂信者の凶行を止めたいという彼らの願いは、確かなものであった。
仲間の多くを殺されてしまったこともそうだが、歌で世界を平和にしようと考えるカヲル達と歌で歌いながら虐殺を続ける狂信者とでは、
根本的に相容れない存在なのである。
そしてさらに、もう一人。
「あたしも、行っていいかな?」
桃園ラブ、魔法少女+プリキュア組の中では最後のプリキュアである。
彼女もまた、DMC狂信者には怒っていた。目の前で、狂信者のラージャンに大切な友人達を惨殺されたのだから。
「ラブ、貴女……」
「ごめんねほむほむ。でも大丈夫! あいつらぶっ飛ばして、聖帝さん達をきっと連れてくるよ!」
シュッシュッと拳を振るって、意気込みを見せるラブ。
その動きは魔法少女(プリキュア)としてどうなのかと思いつつも、ほむらは申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
一度は殺そうとした相手だというのに、彼女は自分を許してくれた。
それだけでなく、彼女がいなければ今頃自分は地下の戦いで命を落としていただろう。
感謝してもしきれない、この混沌の世界で新たに生まれた数少ない友人。
今度は自分が彼女を助けてやりたいのだが、溜め込んでいた武器は既に使い果たしてしまいどうしようもないのだ。
『……わかった。確かに我らだけでいくよりも、人間がいた方が聖帝軍も狼狽えずに済むか』
『だが、そうなるとここの防衛が少し弱くなるな。……赤竜、今こそ『アレ』をみんなに使うぞ』
『そうだな。皆でここを守り、生き延び、あのマーラさえ倒したのだ。受け取る資格は十分にあるだろう』
突如、赤竜の額と氷竜の胸部から激しい光が放たれる。
彼らはその光を手に取ると、それを天へとかざした。
「「!!」」
その瞬間、この場にいた魔物も人間も、突然力が溢れてくることを感じた。
己の身体能力の限界を超えたような、今ならば新しい技も使えるのではないか、確かな強くなったという感触。
大量の狂信者に魔王マーラの討伐分の経験値が、一気になだれこんだのである。
「それは?」
『ドラゴンハート。我らを屠る強者へ与えよと神竜より命ぜられた、竜の力の結晶のようなものだ』
『より強き存在に挑む強者の制限や限界を突破する力を与える。そして……』
ごうっと吹雪と炎が巻き起こる。
それは天にかざした、仲間達へ託した加護のドラゴンハートとは違う。敵対者を消し飛ばす、攻撃のドラゴンハート。
『マーラ相手にははあまりにも規格外故に使えなかったが、共鳴し、我らの攻撃を強力に補助する役割もある』
『これで我らが力は常にお前達と共にある。後でで構わぬが、雷竜の奴の遺体があれば、あいつのドラゴンハートも使ってやってくれ。
位置は額の奥だ。きっとあいつも、それを望んでいるだろうからな……』
『さて、ではそろそろ向かうぞ……心優しきロリを――聖帝を助けに!』
「「氷竜さま! 本音がだだ漏れです!」」
『じょ、冗談だ。行くぞ!』
猛々しさを増したを増した二竜に、カヲル達が搭乗する。
今度こそ、DMC狂信者に屈指はしない。
確固たる意志のもと、聖帝軍救援隊は空を急行する。
『聖帝軍救援隊』
【氷嵐の支配者@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【状態】健康、首輪解除、怒りと悲しみ、ドラゴンハート蒼起動
【装備】無し
【道具】とけないこおり@ポケットモンスター、支給品一式
【思考】基本:都庁同盟軍と共に生き残る。DMC信者は殺す
0:仲間達と共に聖帝軍を救出し、同盟を組む
1:鹿目まどかは必ず守る
2:実はやっぱりちょっとだけ聖帝軍のロリに興味がある
※一定の魔力を有する相手であれば、テレパシーで会話可能
※ドラゴンハート蒼は本体の攻撃にあわせ、時間経過と共に威力の上がる氷全体攻撃を繰り返します
【偉大なる赤竜@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【状態】健康、首輪解除、怒りと悲しみ、ドラゴンハート紅起動
【装備】無し
【道具】もくたん@ポケットモンスター、支給品一式
【思考】基本:歌で自然環境の保護を世界に訴える
0:仲間達と共に聖帝軍を救出し、同盟を組む
1:都庁の仲間達、カヲル達を守る
2:仇であるDMC狂信者は確実に根絶やしにする
3:許すまじ天魔王軍に拳王連合軍!!
※ドラゴンハート紅は本体の攻撃に合わせ、時間経過と共に威力の上がる炎全体攻撃を繰り返します
【桃園ラブ@フレッシュプリキュア!】
【状態】ダメージ(小)、首輪解除、怒りと悲しみ、キュアピーチに変身中
【装備】リンクルン@フレッシュプリキュア!、キュアスティック・ピーチロッド@フレッシュプリキュア!
【道具】基本支給品一式、大量のドーナツ
【思考】
基本:絶対に殺し合いを止めて、みんなが助かる方法を探す。
0:仲間達と共に聖帝軍を救出し、同盟を組む
1:都庁同盟軍のみんなと一緒に殺し合いを止める
2:ほむほむとは仲良くなれたかな?
※9期とは関係ありません。
【渚カヲル@新世紀エヴァンゲリオン】
【状態】ダメージ(小)、首輪解除、傷心、怒りと悲しみ
【装備】キーボード@楽器
【道具】支給品一式
【思考】基本:バサラの遺志を継ぎ、彼の歌を届けて殺し合いを終わらせる
0:仲間達と共に聖帝軍を救出し、同盟を組む
1:シンジ君を探して一緒に歌う。
2:DMC狂信者や天魔王軍は許さない
3:しかし僕にバサラの代わりが務まるのか……?
※使徒だからか、偉大なる赤竜と会話が可能です。
【フェイ・イェンHD@スーパーロボット大戦UX】
【状態】ダメージ(小)、等身大、右腕破損(処置済み)、ミクジャナイヨーフェイダヨー、怒りと悲しみ
【装備】ジェイド・フォーキー 、ミクダヨーさんの着ぐるみ@現実
【道具】支給品一式、ドラムセット、獣電池(トバスピノ) 、ガブリチェンジャー、ザンダーサンダー 、獣電池(プテラゴードン×2)
【思考】基本:殺し合いを止める
0:仲間達と共に聖帝軍を救出し、同盟を組む
1:死んだアニキ達や『あの子』のためにも必ず殺し合いを終わらせる
2:最悪この着ぐるみは外から誰かに壊してもらう
3:あの歌は一体……?
※アニキの持ち歌はほぼマスター済みです
※獣電池にブレイブインできるかは不明です
※天魔王軍に死んだものと誤解されています
※都庁軍を偽る天魔王軍の存在に気づきました
※獣電池から太古の祈り歌を聞きました。半覚醒なのでまだ1番までしか聞けません。
※着ぐるみを着たままだったので、首輪が解除できていません
【海底原人ラゴン@ウルトラQ】
【状態】健康、首輪解除、悲しみ
【装備】なし
【道具】支給品一式、メカ救急箱@
ドラえもん、冷凍マグロ、大量の薬草や回復水(世界樹産)
【思考】基本:シャアア!
1:フェイ達に協力する
2:いい歌が聞きたい
※雌です。
※ドラゴンハート紅と蒼の効果により、全員のレベルが限界を超えて上昇しました
※レベルアップに伴い、何かしら新たな力に目覚めた者もいるかもしれません
※ドラゴンハート輝を入手すれば、さらに上昇する可能性があります
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「……歯がゆいけど、ラブ達に任せるしかなさそうね」
「まどかには悪いけど、あたしもDMC狂信者は絞めなきゃ気が済まなかったんだけどねぇ。
でもあたしがここに残らなきゃ、みんなの怪我治せないっていうか、治し過ぎて疲れたっていうか……」
「疲れたなら我の顔面に腰掛けるといいんですぞwwwwwwww」
「ってオオナズチいたの!? そして座らないからね!」
「おうふwwwwww折角外に群れてた狂信者からアイテム盗んできた我に辛辣な仕打ちですぞwwwwww」
「……貴方も、結構頑張ってくれてるのよね」
「なんかほむらオオナズチに対して若干丸くなってない?」
飛び立つ仲間達を見やりながら、参加ができなかった者達は他愛のない話をする。
「お前達、あまり気を抜くな。ドラゴンハートは予定外の僥倖であるが、未だ私達の状況は決していいものではない」
(うぅ、私だけそのドラゴンハートとかいうものの恩恵受けれてない気がします……)
ダオスは警戒を続け、小鳥は内心ちょっとだけ凹んでいた。
そんな時。
「ぐああああぁああああぁあああ!!!」
外からの絶叫が辺り一帯に響き渡った。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
その瞬間、魔物達はみな震えあがった。
絶叫と破壊音、そして新宿全体を揺さぶる振動。
「くっ……!?」
真っ先にダオスは膨大な力を感じた方角へレーザーを放とうとするが、その出所が地下であることに気がつく。
仮に地上で撃てたとして、十分な溜めのない自分のレーザーでは敵わないと確信してしまう程の濃密なエネルギー。
あまりにも強すぎるその力は、周囲への考慮をほとんどしていないようにも思えた。
まるで、この星そのものが壊れなければ、他の全て壊れようとも構わないと言わんばかりの。
(そんな身勝手な連中は、狂信者共しかいない! だが、この力は……!)
「ダオスさん!」
「っ、まどかとレストにウォークライか! まずはこれを使え!」
転移魔法で地上に帰還してきた三名に、ダオスはすぐさま託された二つのドラゴンハートを使用する。
「「!!」」
「手短に言うぞ。二竜と一部協力者が信用できる聖帝の救援に向かい、私達にこれを託していった矢先、襲撃だ」
空を見れば、飛んで行った二竜が戻ってこようとしているが、ダオスは手を振り構わずに救援に向かえの指示をだす。
今下手に戻るよりもそのまま飛び立った方が、彼らの身は安全だろう。
「今の力は――っ!? あ、あれ?」
今度はまどかも敵の異様な実力をその肌で感じ取る。
同時に再び世界樹を狙う力も感知するが、それの軌道が大きくそれたことも感じ取った。
「今の感じは……小町さんの能力か!」
「確かに奴の能力であれば、襲撃者を抑え込むことはできる。不幸中の幸いと言うべきだが……
いくら抑え込めても、奴は強力な能力の代償に通常火力が低い。レスト、病み上がりを悪いが行けるか?」
「……ドラゴンハートの恩恵は確かに凄まじい。もしかすれば対抗できるかもしれませんが、今はそれよりも神樹の救出が先でしょう。
小町さんの能力なら確かに勝てずとも、しばらくは持ち堪えられる。
神樹や他の影薄の子達を助けきってから、地下に向かった方がいいと思います」
「そうか。しかし……神樹が倒れて好機と見た狂信者どもがまた動き始める可能性が高い。私はまた頂上から動けぬぞ!」
「いえ、僕の方こそ申し訳ありません。遠距離広範囲を薙ぎ払えるのはダオスさんだけですから。よろしくお願いします」
頭を下げるレストに対して、わかったと呟いたダオスは再び世界樹の頂上へと向かう。
「あわわわ……」
「何をしている小鳥! いいから天ぷらだ!」
「は、はいぃ!?」
そしてそんな彼に急かされるように、小鳥もついていく。
彼女は役に立っているという認識をあまりしていなかったが、天ぷらは十分な貢献なのである。
「んんんwwwwwww次から次へとやばい敵が来るとかしゃれになってないんですぞwwwwww」
「……私は逃げない! この世界樹を、みんなを守らなきゃ!」
「ま、まどか落ち着いて! 申し訳ないのだけれど、今の私は貴女を守れない。さやかも見ての通りグロッキー状態よ」
「たはは……ちやほやされてみんなを回復しまくってたらこの様だよ」
「セルちゃん、さやかちゃんのソウルジェムの穢れを食べて」
「にしゃ」
「うおおおぉぉぉう!? ボールから触手だけ出てきた!? あ、そしてまたソウルジェムが綺麗に」
「やったねさやかちゃん! こ れ で ま た 回 復 魔 法 使 え る よ ! 」
純粋なまどかの笑み。そこに一切の悪意はない。
だがしかし、美樹さやか14歳は初めて親友の笑顔に恐怖した。
頭の中には、何故か馬車馬という言葉が浮かびまくっていた。
「あの音からして神樹が倒壊しているのは間違いない。
僕が倒れた神樹を担いでおくから、まどかとさやかはその間に傷の部分に回復魔法を使ってほしい」
「その後に、今のでたらめな力を持った襲撃者を倒しにいくのね。ところでレスト」
「なんだいほむ――!?」
「絶対に、何があってもまどかを守り抜いて。もし守れなかったら、貴方の尻にこの対艦ミサイルを叩き込むわ」
「!?」
「え、やっぱりお尻に何か太いもの入れられるのって気持ちいいの?」
「っ!?!? あ、貴方まどかになんてことを教えているの!?」
「待って待って待って! 僕じゃないから! 本当に対艦ミサイルを押し付けて来ないでくれるかな!? これ以上の異物は
ごめんだよ!」
『……主、急いだ方がいいのではないか? 走ってきているのは影薄たちだろう?』
ウォークライの言葉で、一同はそちらを見る。
走ってきているのは、影薄の中でも特に戦闘力の低い学生二人。
彼らが生きているのは幸いだが、そこに小町達の姿が見えない以上、やはりまだ戦っているのだろう。
世界樹防衛組もまた、各々の戦いをすることとなる。
【二日目・12時00分/東京都・世界樹】
『世界樹防衛隊・頂上』
【ダオス@テイルズオブファンタジア】
【状態】健康、物理攻撃無効、雷耐性低、詠唱速度上昇、激しい怒り、首輪解除
【装備】ダオスマント、七王のグリモア
【道具】支給品一式、不明品
【思考】
基本:
都庁の軍勢を守りつつ星の自然環境改善
0:世界樹頂上からテトラスペルとレーザーで外敵排除
1:都庁の軍勢を束ね、主催者及び敵対者を葬る
2:機械兵器は嫌いだが聖帝軍は一応信用
3:警戒すべき相手への対策を練る
※ほむらとの情報交換により、インキュベーターが都庁全体での殲滅対象になりました
※天ぷらにより、詠唱速度が上昇しました
※世界樹で戦う限り、魔力切れの心配はありません
【音無小鳥@アイドルマスター】
【状態】健康、深い悲しみ、首輪解除
【装備】なし
【道具】支給品一式、スマホ、大量の天ぷら
【思考】基本:殺し合いを止める
1:死んだ社長や765プロのみんなの分まで生きる
2:自分にできる精一杯でみんなを助けたい
3:再び天ぷら量産体制に入る
4:赤竜とも話したい
5:私だけドラゴンハートの恩恵がない!?
※赤竜と会話できません
※一般人かつ戦闘不可のため、ドラゴンハートの恩恵がありませんでした
戦闘経験を積んだりパワーアップをすれば恩恵を受けられます
『世界樹防衛隊・地上』
【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】健康、世界樹の巫女、首輪解除
【装備】世界樹の衣、モンスターボール(フォレスト・セル)
【道具】支給品一式 その他不明、サクヤのスマホ
【思考】基本:自分も戦い、みんなで生き残る
0:まずは神樹の治療
1:クラウザーさんのためにも、
DMC狂信者の暴走を止める
2:マーラの残した巫女と予言の言葉が気になる
3:……お尻にアレを入れられるのって気持ちいいのかな?
※
巫女の祈りにより、魔法少女に近い存在へとなりました
※ソウルジェムなどはないので、肉体が致命傷を負えば普通に死亡します
※衣装はアルティメットまどかのものを2Pカラーにした感じです。戦闘力もそれの劣化版
※世界樹の王@世界樹の迷宮と同じスキルが使用可能です
※ダオス直伝のハイパーまどかビームを習得しました
※現在セルはモンスターボールの中です
【レスト@ルーンファクトリー4】
【状態】ダメージ(小)、魔力消費(中)各種超耐性、エーテルリンク(サクヤ)、首輪解除
【装備】最大錬成世界樹ノ剣、最大錬成防具、草原のペンダント、グングニル
【道具】支給品一式、不明品、封じられた闇核、三竜の逆鱗、ニアラの逆鱗、竜殺殺『天羽々斬』
【思考】
基本:サクヤのためにも、人間としてこの殺し合いを終わらせる
0:神樹の治療後、襲撃者への対処
1:影薄三人と同盟軍の味方は助ける
2:謎の物質や能力低下攻撃への対抗策を早く見つけたい
3:二竜やダオスが信じるのであれば、聖帝軍は一応信用
4:鬼灯が死んだのは驚き
5:あわよくば竜と結婚できる世界を作りたい
6:天魔王軍とDMC狂信者、拳王連合軍は絶対に許さない
※ブリーフ博士の技を覚え、首輪解除が可能となりました
※現時点で、フォレスト・セルとの長時間のリンクは不可能です
※竜殺剣は所持しているだけでも竜やそれに近い種族に特効性能を持ち、結界や再生などの特殊能力も無効化することができます
テラカオス・ディーヴァや真竜などには特に高い効果を発揮します
また巨大な外見に反してとても軽いため、小柄な少女でも振り回したり投擲することができます
【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】ダメージ(小)、疲労(小)首輪解除
【装備】ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ(穢れ0パーセント)
【道具】支給品一式、ベレッタM92(残弾0)、レミントンM870(残弾0)、ミニミM249(残弾0)、M16クレイモア×5、M84 閃光手榴弾×15、88式地対艦誘導弾、長ドス、ゴルフクラブ
【思考】基本:まどかを守りつつ、主催者を倒す
0:まどかを守るためにも、なんらかの武器の確保がしたい
1:まどかは命にかえても守る
2:ビームはすごかったけど、まどかのネーミングセンスはちょっと……
3:お尻の件はまどかになんて言えばいいのよ?許すまじマーラ
【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】健康、過労、首輪解除
【装備】ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ(新品同然)
【道具】基本支給品一式、不明支給品
【思考】基本:マミさんの為にも、殺し合いを止める。
1:頼られちゃ仕方ないので、魔物や神樹の治療をする
2:これが、馬車馬の気持ち……!
3:魔物以上に拳王連合への不快感
4:聖帝への羨望
※8期、9期とは関係ありません。
※放送の内容をラブ達から聞きましたが、上条恭介の死を知りません。
※奮闘し、世界樹の一般の魔物の回復も頑張っていました。よって過労気味です
しかしソウルジェムが元に戻ったため、再び魔法は使えます
【オオナズチ@モンスターハンターシリーズ】
【状態】ダメージ(小)、首輪解除
【装備】不明
【道具】支給品一式、狂信者から盗んだ色々なアイテム
【思考】基本:美少女とエロ同人誌みたいなことしつつ都庁で暮らしたい
0:大天使さやかを守るためにも、都庁に残る
1:正直、友や仲間の死には心を痛めている
2:やっぱり草を生やしてこそ我ですなwwwwww
3:そういえばホルスの奴はどうしたんですかなwwwwwなにか嫌な予感がしますがねwwwww
※尻尾も破壊された場合、ステルス能力を失います
※狂信者から盗んだアイテムの詳細は不明です
【ウォークライ@セブンスドラゴン2020】
【状態】ダメージ(小)、首輪解除、攻撃力1.5倍、被ダメージ半減
【装備】無し
【道具】支給品一式、余った真竜ニアラ
【思考】
基本:世界樹の防衛
0:主人や仲間達と共に戦う
1:レストを信頼
2:これで巨根ランキングはまた俺が一位だな……
※レスト直属の魔物のため、装備の恩恵によりステータスが上がっています
※ラーメンマンの書き込みにより、テラカオス・ディーヴァの能力の一部を知りました
※キルコのトンファーブレイドは竜殺剣の素材になり、消滅しました
※ファガンの卵だけは埋葬されず地下に放置されています
※ドラゴンハート紅と蒼の効果により、全員のレベルが限界を超えて上昇しました
※レベルアップに伴い、何かしら新たな力に目覚めた者もいるかもしれません
※ドラゴンハート輝を入手すれば、さらに上昇する可能性があります
最終更新:2017年05月14日 20:30